四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

さて今回は日程がタイトなため多くのナーセリーを周ることができなかったが、その中からいくつかの植物をピックアップして写真でお届けします。

これはチョリシア(ケイバ インシグニス)である。パラグアイにて自生している。日本に何度か輸入し、今でもよみうりランド HANA-BIYORIやとても素敵な場所にて元気にしてくれている。

様々な形があってユニークである。これはまるでおへそがあるようにも見えて可愛い。

この中でも、この子は大きくはないものの丸くてかわいい。きっと日本に来たらみんなに可愛がってもらえるだろうな~~と思って眺めていた。

これはドラセナ ドラコ。立派である。様々な大きさや形状がある。

輸入するには、枝が折れないようにしなければならないため、かなり注意は必要だが、インパクトが強い植物なので是非機会があれば間近で観ていただきたいものである。

広々とした場所にドラコの下で休む子どたちを想像すると、何となくほのぼのした気分になる。

これはジュベア チネンシス。希少なヤシである。耐寒性もある。私の記憶ではこのような大きさのものは日本では見たことがない。シンボリックな1本である。このフォルムとツルツル感が魅力的である。

ノリナも一時期日本に多く輸入されたが最近は良い形のものも少なくなってきたのではと思う。

他にも多くシンボリックなものはあったが、今回はこの辺にて(^^)/

スペインの植物と言えば、やはりオリーブが一番に頭に浮かぶ。今回も小さなものから樹齢約2,000年のもの、背の高いものなど各ナーセリーを周ってチェックしてきたので、写真で紹介させていただくことにします。

 

 

とてもスラっとしていて見上げる大きさである。このようなオリーブはイタリアが多い。胴回りサイズからして樹齢約400~600年ぐらいであろう。高さは約11~13メートル。

又右衛門は背が低いため、このような背の高いオリーブにあこがれるのかな~~(笑)

これらは背の高さとボリュームがあり、迫力がある。又右衛門の好きなタイプでもある。高さは約6~8メートル。このようなサイズがお好みの方も多いかも(^^)/

重量感もあり樹齢も約800~2000年。2,000年クラスは、原則許可がなければ移動ができない場合もあるので要注意である。このような高樹齢の物はさらに希少になって来るであろう。写真のオリーブには他国に行くもの、日本にやってきてくれるのも数本含まれている。日時は未定だが楽しみである。

写真のように両翼のある恐竜が羽ばたくような感じがする。このような形状で大きいものは比較的多くある。どっしり型のオリーブの安心感とはちがった不思議な印象がするタイプである。

まるで龍のようにも見える感じが素敵である。実は私は辰年生まれである。それもあって、とても魅力的に感じる。そして来年は辰年。ひょっとしたらブレークするかもである。

他にも比較的小さなものでもテーブルのようで素敵なものも多くある。

また日本でも流通しているサイズのものも多くある。基本的に日本で栽培されているサイズは輸入しないようにしているが、どうしてもスペイン産でなければならない人もいるので今後はどうなるかは未定である

いかがでしょうか?本当にいっぱいサイズがある。このようなオリーブを是非皆さんにも見ていただきたいものである。その取り組みができることを考えてみよう。

楽しみである。

タイから帰国し、横浜、続いて今回のスペインと出張が続いている。できれば様々な意味でもう少し余裕をもっていたいと思うが、気がついたらいつもこのような感じになってしまう。少し反省はしているものの、今後はさらにこのようになってしまうかもしれないので、せめて心と頭の中は余裕をもって進めていこうと思う。

さて今回のスペイン訪問は、毎年招待いただけるバレンシアで開催される植物展示会「イベルフローラ」への出席と、出展しているパートナー各社への挨拶。それとスペインにて管理していただいているシンボリックな又右衛門プランツのチェック。そしてとても大切な方からのご依頼である心が和むような植物を探すためである。

今回は故障中の相棒であるスーツケースの代わりに新しい相棒にせっせと荷物を詰め込んで、伊丹空港から羽田空港、イギリス ヒースロー空港、そしてバレンシア空港に到着。バレンシア空港で、スペインのパートナーのMAKIKOさんと無事合流ができた。

空港からバレンシアの駅まで車で向かい、車を預けてノルド駅からバルセロナをめざすのだが、いつものようにレンフェ(列車)は、遅れての出発。そこから3時間30分でバルセロナ駅に到着

そこからさらに電車を乗り換えて、1時間30分で最初の訪問先である最寄り駅へと到着した。

そして宿泊先であるB&Bのホテルに深夜に到着となった。宝塚を出発して約37時間での到着となった。そして数時間仮眠し、スペイン時間朝3時から日本のWebミーティングに参加させていただいた。

明日の起床は7時、少しだけ横になれる。B&Bにも関わらず、朝ごはんを食べる時間がない。おまけにベッドに横たわる時間もほぼないままのスペインでの活動のスタートとなった。
さ~~数時間後には久し振りのナーセリー訪問である。時差ボケもあるかもしれないが、気を引き締めて取り組んでいこうと思う。今回どのような旅になるか楽しみである。

詰め込んだスケジュールもあり、ブログのアップは写真が中心になり、時差も出てくるかと思うので、その辺はご理解いただき、お読みいただければ幸いです。

それではテーマごとにアップしていきます。よろしくお願いします。

全ての行程を終えて、深夜発の関空行の飛行機に搭乗し日本に向かった。

今回のタイ訪問中には、特別なプロジェクトへのお声掛けなどもあり、正直多くを悩み、眠れぬ日々が続いた。

現状、多くの新しいプロジェクトが同時進行し、さらに新しい取り組みを始める中、果たしてそのような時間はとれるのか?多くを犠牲にしなければならないことがあるのか?会社や私の体力もまだ残っているのか?そもそも私の能力でできるのか?などいろんなことが、頭の中を駆け巡っていた。

ただ私は、以前より必要とされる場所こそが自らの居場所と考え活動をしてきた。そして私ができることで植物のためになることがあれば、取り組んでいかなければならない。それが植物の恩恵を誰よりも多く受けてきた花き園芸業界の一員としての責務であり、それを可能にすることができる技術を授けてくれた支援者の想いに報いる当たり前の行動であると考える。

正直簡単なことではないが、私には支えてくれる素晴らしいスタッフがいる。きっと理解してくれると思っている。今後はどのようなつながりになっていくかは、まだまだ全くわからないが、信念を貫ける取り組みであれば積極的にどのような取り組みでも関わっていければと思っている。

みんなで明るい世界を共有することをめざして・・・

さ~~今回もいろんなときめくこと、出逢いがあったタイ訪問でした。次回は年内にもう一度訪問することになるかなと思います。それではこの辺で~~。

いよいよ9月のタイ訪問も最終日を迎えることになった。

最終日はバンコクから2時間ほどの場所にあるパートナーナーセリーの訪問である。ここでは又右衛門エリアをつくっていただき、日本向けの植物たちを時間をかけて洗浄や養生などをしていただいている。

そして前回、縁あって出逢えたブライネア(ブレーニア)の素敵な株を監理していただいたのを途中でピックアップして又右衛門エリアへと運んだ。

マルチで8ヘッドのものなどもあり、中々の魅力的なフォルムが素敵な逸品である。眺めているだけで嬉しくなってくる。

洗浄後のフィカスやビスマルキアの状態チェックを行った。今のところ順調なようなので一安心である。恐らく来春あたりの移動になるかと思うが、その日が楽しみである。

さらに日本のある企業と進めようとしているプロジェクトの相談も行い、互いが積極的に取り組んでいこうとなった。

そして雨の合間を縫って活動していると気になるものを見かけた。インドボダイジュである。タイにはいくつかの種はあると言われているが、その詳細は私はまだまだ勉強不足のため知り得ていないが写真のように気根がなくスッキリして整っているものは多くはない。そのため、その場で又右衛門エリアへ迎えさせていただくことにした。

また他にもバオバブや大型フィカスなどもあり、今後の活躍が期待でき、想像が膨らむ。そのような事を描きながら、近くの生産地を周りながら、豪雨の中全ての行程を無事に終え、帰国のためにスワンナブーム空港へと向かった。

今回のタイ訪問は、雨が本当に多く、渋滞に巻き込まれ移動が大変なことが多かった。

電車での移動の際には急遽雨が強くなり、潅水しているところもあったため、露店でゴム草履と傘を購入し、歩いてホテルにもどったりしていた。さすが「レインマン 又右衛門」と世界各地のパートナーが呼ぶだけのことがある。各地においては農業には水が欠かせないので大歓迎をされるが、タイにおいては洪水など雨の被害が多く深刻な問題となっているので、あまり歓迎されていないかもだが、その分、未来につながる取り組みを引き続き行っていきたく思っているのでお許しいただければである。

 

バンコクに戻ってからは、JapanAgriChallenge社を訪問。迫田代表と面談させていただいた。当社はBijin(美人)トマトのブランドで、ミニトマトなどを栽培、そしてタイのほとんどのスーパーに供給し、他国にも輸出をしているタイにおいてとても有名な企業である。

朝訪問させていただくと、若々しい活発で笑顔のスタッフが多く在籍しており、とても丁寧に対応いただけ、素敵な会社だな~~というのが第一印象であった。

会議室に通していただき大変忙しい中、迫田代表と面談をさせていただいた。私たちの開発する「マリネックス」の話や農業資材の話を真剣に聞いていただけた。自社のヒストリーや方針、今後の取り組みについて教えていただき、私たちの今後のタイでの活動に役立つ多くを学ばせていただくことができた。

「マリネックス」の有効性にも大変興味をもっていただけ、稼働間近の新しい工場にて実証実験をしていただけるとの嬉しい言葉もいただけた。

さらに、タイで活動される農家の方たちにも紹介しますといっていただけ本当にありがたいことである。迫田代表の懐の深さと言うか、人柄の良さと言うか、素晴らしい方だと思えた。ぜひ今後も更なるご活躍期待したい。そしてその手伝いを私たちができればと思う。

そのような時間は過ぎるのは早くあっという間に、制限時間となってしまい、再訪を約束して、JapanAgriChallenge社を後にした。

また別日ではあるがコンベンションセンターで開催されるVitafoodsAsiaという展示会を視察、及び主に日本から出展している各社を訪問し、お話をさせていただいた。

ここでは個別にどのような会社と話をさせていただいたかは控えさせていただくが、積極的に出展されている企業の直接の声は大いに参考になった。私どものような海洋性腐植抽出液(高濃度フルボ酸)を展開している企業は見かけることがなく、可能性を感じることができた。また出展企業の中にも弊社の取り組みに興味を持っていただくことができ、とても参考になる機会となった。

このバンコクの2日間では日本とのオンラインミーティング、現地パートナー間でのミーティングも行い、大きく前に動かすことができたように思う。私たちのような小さな企業の熱意と可能性をみていただき、厳正な審査で弊社を選んでいただけたJETRO、そして現地において、素晴らしいご縁をつないでいただけた小茂鳥パートナーには本当に感謝である。ここで得たものをしっかり形にして、日本の魅力的な商品や技術をタイ国にて普及させ、社会の課題解決に寄与できればと思っている。そしてその普及とともに自社も成長できればと思っている。今後がさらに楽しみである。

前日の風邪気味を引きずりながら週明け朝3時に起床し、準備をしてドンムアン空港へと向かう。

LCCでチェンマイ空港に到着。しばらくして別便で来られたお世話になっているJETROパートナーと合流し、まずは予定通りの行程で生産者を数軒回った。

奇想天外や、とても希少な植物を扱っている方で、以前にお渡ししたマリネックスの状況を確認させていただいた。葉が生き生きするなど効果を感じられており、すぐに購入したいとの声までいただけたのは、とても嬉しい結果である。マリネックスは、コーデックスなどでも効果があるようである。彼らのためにも1日でも早くタイで発売開始をしたいと思う。

そして次の生産者のところに伺った。ここはとても著名でよだれが出そうなユニークな植物がある。その中でユニークな多肉植物もあった。この多肉の臭いは中々強烈である。この記事を通じて臭いが届けられないのが残念である。他にも魅力的なものが多くあり長居になってしまったが、今回はこの辺にして、再会を約束して、この圃場を後にした。

ここはクルクマの球根の生産者である。観光農園もされており、しばらく日本でも研修をされていたので、元気そうな顔を拝見できとても嬉しく感じた。

ここでも少しお願い事をしてきたので、その荷物が到着するのが楽しみである。10月11日~13日のGARDEXにて展示したいと思っているので楽しみにしていただければである。

日付が変わりビカクシダの生産者を再訪した。ここでもマリネックスの使用を進めさせていただくことにした。

前回訪問時に購入し、預けてあるシルバーのビカクシダの生育状況をチェック。直径約80cmの逸品である。訪問前に少し雨が続いたため少し緑がかってはいるが、それでも十分にシルバーである。

他にも新しく交配させたという品種も提案いただけ、来春が楽しみである。そして再訪を約束して、次へと移動した

その途中で駆け足ランチとしてカオソイをいただいた。私は麺類も好きだが今は控えているため我慢しようと思ったが、せっかくタイの北の方まできたので頂くことにした。久し振りの麺類ということもあるが、程よい甘さと辛さが相まってとても美味しくいただくことができた。

そしてさっとランチを終えてJETROパートナーにお繋ぎいただいた今回のチェンマイ訪問の第一の目的であるメージョー大学へと向かった。その目的は世界が注目するバイオスティミュラントである「マリネックス」のタイにおける可能性などをご教授いただくために訪問をさせていただいた。

広い学内で道に迷っていたところ親切な学生に案内いただきプリーダー研究室を訪問し、お会いすることができた。プリーダー(パイ)教授は、香川大学に5年ほど在籍され、私が長年とてもお世話になっている深井先生ともつながっておられるタイ国有数の研究者である。

そして私から「マリネックス」についていくつかの機能を説明させていただくと、「マリネックス」を使うことに肥料を効率的に吸収できるキレート効果によって、肥料の使用量の減少ができることに興味を持っていただけた。

近年プラネタリー・バウンダリーの概念からみられる世界的な課題になっているチッソ、リンの土中残留問題の解決に寄与できる研究実績がタイでも実証されれば大いに有益であろうとの言葉をいただけ、共同研究を進めていただけることとなった。この研究によって実証ができればタイ国において飛躍的な普及ができるかもしれない。大いに期待である。

また同大学土壌資源研究室 のノック准教授( Jiraporn)とも面談の機会をいただくことができた。メージョー大学では多くの研究室がバイオスティミュラントの研究を行っている。ノック先生は土壌微生物の研究をされており、同先生にも「マリネックス」につき共同研究について合意をいただけることになった。

そしてプリーダー教授、ノック准教授と研究されている方と今後についての可能性を確認することができ、大きな期待に胸を膨らませ再訪を約束してメージョー大学を後にした。本当に素敵な縁をいただき、パートナーには大いに感謝である。

その他にも、マーケットにて「マリネックス錦」の可能性診断のため、植物以外に観賞魚など販売現場の視察を行った。

現在、タイは空前の錦鯉ブームとのこと。円安もあり多くの錦鯉が日本から輸出されている。それに伴い、錦鯉のエサやサプリも人気とのことである。ただ見た目は漢字などを使っているが、中身はタイ製のものが多いとのこと。そこで「マリネックス」について話をすると興味をもっていただけた。これもまた大いに期待である。

他にもマーケット内の園芸資材売り場をいくつか周ったが、「マリネックス」に類似したものはなく、しっかり説明ができればまだまだチャンスはあると感じることもできた。

そして時間のある限りいくつか周り、途中テーブルミーティングも行いながら、バンコクに戻るためにチェンマイ空港に向かい、レンタカーを返却。空港で簡単な食事をして、それぞれの便でバンコクをめざした。

私たちのLCCがドンムアン空港に到着し、ホテルに着いた頃には日付が変わろうとしていた。そしてそこからデスクワークを行い、ベッドで横になるまではかなり時間がかかり朝方にはなってしまったが、チェンマイでの成果に少し興奮もあったのか眠気はあまりなく、パソコンと向かい合うことができた。

さ~明日からは再びバンコクでの活動。頑張っていこう!!!

先月に引き続き今月もタイへ行くことになった。

今回のタイ訪問のメインは、本年度、JETROの輸出大国コンソーシアム支援企業にバラエングループが採択され、その一環でのタイ訪問となったのである。その輸出品目は世界が注目するバイオスティミュラントである「マリネックス」である。

水質改善 農作物用水|マリネックス (marinex.co.jp)

日本では有機栽培や特別栽培農業から、水産、品評会に名を連ねる観賞魚の育成など、幅広く使われており、今までタイにおいてもその有効性は確実にあると思っているが、実際にどうなのか?を実証実験をおこない、タイでの普及に向けての取り組みである。

まず、一足先に数日前にバンコクに到着し、まずは南や北へ移動してガーデンなどの視察と、又右衛門はさみの営業やいつもの生産地訪問、さらに別途特別なミーティングもしながら週末毎日車を走らせた。そして日曜日は、前回、前々回に、出逢った魅力的な植物を、日本に来ていただくための作業を行った。

まずは朝、ホテルを出発し、途中に集荷を行い、出荷場にて検品、根の洗浄、梱包などの準備を行った。

前々回では、この作業が雨に打たれながらになり、その後風邪をひいてしまったのか、帰国後も長く体調が優れなかったため、今回の快晴はとてもありがたく思ったが、そうは簡単にいかないものである。

ココピートで育てているとはいえ不可抗力や風で運ばれた土が含まれている可能性もあるので何度もチェック。また虫などが奥に潜んでいる可能性もあるため、疑わしき植物は、時には流水での洗浄を行いながら進めていく。その作業を現場の人にもしっかり見ていただきながら、数時間繰り返していると、結局今回もおかげさまで全身濡れてしまう。

そのような中、パッキングや虫対策で少し苦労し、時間はかかってしまったが、皆さんの協力でなんとか無事に終えることができ、後は書類を揃え、空港へと運んでいただくだけまで仕上げることができた。現場スタッフには多いに感謝である。そのお礼と言えるほどでもないが、日本から持参したお菓子を一人ずつ手渡しさせていただき、普段の感謝を伝えさえていただき、出荷場を後にした。

身体は濡れていたがまだまだ暑い時期で晴れているのでプールで泳いだようなものと思い問題ないと思っていたが、作業後にクーラーのきいた車に乗ると、同じことを繰り返しとなるタイでの活動の出だしとなってしまった。

しかしそれを大きく緩和させてくれたのが「カオトム(おかゆ)」である。冷えた身体を温めるのと、少し胃の調子が良くないので、遅いお昼はカオトム(おかゆ)だけをいただいた。バンコクでおかゆと言えばカオトムとジョークがある。私はカオトムが大好きで1日2回食べてもいいぐらいである。実際に3食連続カオトムということもある。

昨年まではタイの脂っこい料理なども問題を感じなかったが、最近は年齢を重ねたせいか、身体が油を受け入れられず、さらにタイの唐辛子はダメージを受けるため、控えているので、私にとってカオトムはとてもありがたい食べ物である。

そして美味しいカオトムを食べることができ、身体も温まり体力も回復してきたので、バンコク市内のホテルへと向かうことにした。

バンコク市内に戻り、出荷の手続きなどをおこなって、夕方の食事まで街歩き。途中でパワフルな植物移動販売車に遭遇。中々パワフルな。タイあるあるである。

その後も引き続き、週末に見積もり依頼をいただいた又右衛門ハサミのオーダーなどの整理をおこない、食事を済ませて、翌朝朝早いので、いつもよりは少し早めに休むことにした。

さて今日が最終日。いつものように歩いてホテルに向かい、ホテルには時間通りに到着した。

昨日までの企業訪問を終えて、今日はバンコクでの展示会「ASEAN Sustainable Energy Week 2023」に参加してきた。

何度か近くまで来たことはあったが、中に入るのは初めてである。やはり新しくなった施設は広々としていてとてもきれいである。

そして開場とともに入場し、まずは日本から出展されている団体などを順番に案内いただいた。

まずは東京公社による共同ブースにて各社お話を聴かせていただいた。基本は畑違いの展示会であったが、中には少し気になる技術もあったのでいくつか質問をさせていただいたところ関心を持っていただけたので、今後に繋がればと思っている。

そして現地コーディネータに案内され日本から出展している各社を訪問。皆さん元気な企業でこのように海外で出展されることは素晴らしいと感じた。

その後は残った30分ほどが各自自由時間となったので、私はBOIで少しお話をさせていただいた後、目的なくぶらついていると、各ブースがほとんどが無機質なブースの中に植物が多めにあったブースがあったので、少しお話を聞かせていただいた。

ここは工科大学のブースで、工学でありながら、若い先生が、植物がもたらす効果などについても研究をされていた。そこで私は日本で様々な機関と繋がり、その中で「健康な植物のもつ力」について研究をしていることと、他国や日本でも研究は進み、エビデンスも出てきていることなどを伝えると、とても興味をもっていただけ、バラエングループと共同研究を進めたいとまで提案いただけた。

今後については未定ではあるが、今後お互いが協力的に進めていくことを約束し、ブースを後にした。そして展示会視察を終えて、最後のプログラム参加のため移動となった。

移動後次のプログラムの前に、参加者皆さんと一緒に飲茶をいただく。私は普段あまり食べない飲茶なので、すぐにお腹が膨れてしまい、極度の眠気に襲われながら、会場であるホテルに向かうことにした。

そして今回のタイ グリーンミッションの最終プログラムのビジネスマッチング会に出席。会場にはありがたくコーヒーサービスが用意されたので一気に3杯を飲み、シャキッとしてオープニングに臨むことができた。

まずはタイ王国大阪総領事館 領事から開会の挨拶があり、この会は開会された。

続いてタイ企業からのニーズ発表として、3社から事業やタイが欲している技術などをお話しいただけた。

休憩をはさんで日本からの企業PRの時間をいただき、日本から4社が逐次通訳でのプレゼンがなされ、各社から製品や技術についての発表がなされた。

そしてマリネックス社として参加させていただいている私は、2番手にてPRの時間をいただけた。

そこではバラエングループとしての想い、マリネックスの可能性はじめ、健康な植物(みどり)の力や必要性について少しではあるがお話をさせていただいた。

多くが工業系のエコや環境に対する活動をされているので、中には興味がなかった方もいたかもしれないが、私にとってはその方が好都合で、普段植物やみどりの力にあまり関心がなかった方々に対して、話が出来ることはとてもありがたい機会であった。

工業系の方々は、カーボンニュートラルにむかい、様々な技術でCO2排出の削減をめざしていただいている。とても大切なことである。

そこで私たち植物に携わっているものは、いかに排出されたCO2を植物が効率的に吸収できるかを考え、健康な植物を街に拡げる取り組みを進めていかなければならない。そして管理においては化学農薬・肥料を抑え自然生態系調和型資材や技術などクライメートテックとして気候変動対策をおこないながら地球への負担を軽減することが必要である。まだまだ私たちの業界は意識が薄いかもしれないが、その輪を少しずつでも拡げていければと思っている。

そして日本の全社がPRを終え、隣の会場に移動し、立食の懇親会に参加させていただき、多くの皆さんと情報交換をすることができ、時間となったので、主催者や参加者の皆さんに挨拶をさせていただき会場を後にした。

突然降ったらしい雨も上がった帰り道は、今回のグリーンミッションで多くの人から学ばせていただき、国内外の方と新たなご縁もあったせいか、3日間の通った中で、一番軽やかに感じる。

そして毎回通る度に、手を合わさせていただいた寺院に最後のお礼を伝え、しばらくしてホテルに到着。その後、車輪を失ったスーツケースの修理が間に合ったので一緒に帰国の途についた。

今回のタイ訪問で前半はいつものように植物に関する取り組み、後半はうってかわって工業関係のミッション。正直、前日までは工業系のミッションに参加するよりも、ひとつでも多く植物の産地を回ったほうが良いのでは?と思うこともあったが、実際はそのようなことはなく本当に良い機会であった。おすすめいただいた方々、主催でお世話になった大阪商工会議所の皆さんに本当に感謝である。

さ~あと数十分で関空に到着。今回もホテルや空港のクーラーの寒さに、少し体調を崩してしまったが、マリネックスを飲んでしっかり回復させて、9月も頑張っていこう。今回の土産話をみんなにするのが楽しみである。

さて今回のアップは、8月のタイ訪問の大きな目的の一つである大阪商工会議所が主催する8月28~30日の3日間開催された「タイ グリーンミッション」に参加してきたことについてアップをさせていただく。

私たちの業界でグリーンと言えば、植物のことと思うが、私たちの業界をでればグリーンは環境という捉え方をするので、ここでのグリーンミッションは環境ミッションであり、そこに私は参加してきたということになる。決して花き園芸業界のミッションに参加してきたわけではないことをまずはお伝えさせていただきます。

何故、今回は花き園芸業界以外のミッションに参加させていただいたかというと、本年JETROの輸出大国コンソーシアム支援企業に薔薇園植物場が採択され、その担当していただいている方の推薦があり、内容を拝見したところ、少し興味があったので、勉強がてらにという気持ちで応募させていただいたところOKとのことで、申し込みを済ませて参加ということになった。

この3日間の集合場所である指定ホテルは、ホリディ イン バンコク シーロムであるが、少し値段がはるので、私は徒歩で30分のところにある良心的な価格のホテルに宿泊し、毎日楽しみながら通わせていただいた。

初日。指定ホテルに朝7:30分集合し、引率していただく大阪商工会議所のお二方と、参加者の方にご挨拶をさせていただき、早速大型バスに乗り込み視察研修へと向かった。

1番目はParfun Textile Co.,Ltd.を訪問。

まずはタイに進出されている日系企業で婦人・紳士下着を中心とした製品の企画・設計・生産、アパレル向け生地の生産などをされている会社を訪問。無駄のない特殊な製法をおこなっており、排水などに微生物を使用するなど、環境に配慮した取り組みをされていた。訪問しながらいくつかのアイデアも浮かんできたので、またお話が聞ければと思っている。

2番目はThai Hirakawa CO., LTD.を訪問。

この企業も日本から進出しており、各種ボイラ、圧力容器、熱交換器等の設計、製造、販売及びメンテナンス。安定したビジネスになっているように感じたのが印象的であった。

3番目はFOMM (ASIA) Co., Ltd.訪問。

とてもユニークな車を販売している企業である。この車は洪水時でも車体が浮き、水上でも、モーターによって動くことができるという強者である。実際に試乗もさせていただき、個人的には興味がわいている。

これで初日の視察は終わり、参加者の皆さんで夕食会が行われ、懇親を深めることができたり、ご指導をいただくことができたりした。

2日目。Eastern Economic Corridor of Innovation (EECi)訪問。

個人的には視察で行ってみたいと思っていた企業である。タイ、ラヨーン県ワンチャンにある東部経済回廊(ECC)の中心にあり、5つのミッションを掲げ、イノベーション創出や、QoL、持続可能性、自給率などの向上を目指すイノベーション総合施設。

広大な敷地に、最新のテクノロジーを持っている。植物の育成のための施設などがあり、今回の訪問で私の活動に少し近い部署もあるので興味深く見学をさせていただいた。

見学後立ち話ではあるが、私たちの取り組みを説明させていただくと関心をもっていただけたので、帰国後にあらためて連絡し、場合によっては再訪の可能性もあるのではと思っており楽しみである。

施設内で昼食をいただき次の訪問先へと移動した。

午後はNEIS&TOCALO(Thailand)Co.,Ltd. を訪問。

表面処理である溶射や溶接、機械加工を用いて、鉄鋼メーカーにサービスを提供している。

その技術力は素晴らしく、今後大きく拡張もされるようで、まだまだ需要がありそうで、うらやましくも感じた。またスタッフの皆さんが明るかったのも印象的であった

今回は遠方での視察であったので2か所の訪問で、おおよその予定通りで指定ホテルにもどり、今日は解散となった。

私はホテルに一旦戻り、重たい荷物を軽い荷物に変えて別の打ち合わせのために移動し、深夜遅くに部屋に戻り、そこから日本とのやり取りをおこなっていると、朝方になってきたので、目覚まし時計をガンガンにかけて眠ることにした。