四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今日もホテルを早朝に出発しシラチャ―という所に向かった。ここにはタイで活躍する養鯉場があり、先日来2度目の訪問である。土曜日ということでバカンスに出かける人の渋滞に巻き込まれ、予定よりも少し遅れての到着となった。

今回の訪問は前回に続いて弊グループで開発する観賞魚の健全な育成に役立てる「マリネックス錦」の販売戦略についてのミーティングである。タイに展開をし始めてから何社から強い要望は受けてはいるが、中々これでいこう!というビジネスモデルが組めないため苦戦中である。そして今回もどのような展開が現場の方たちにとって動きやすいかの話をさせていただいたが、今回も残念ながら決定打を打つことができなかった。
いくら優れた製品と理解いただいている日本でも何度も足を運び、効果を確認いただかないと中々販売に繋がらない商品であるため、海外においては尚更である。そのため数度の訪問で結果や回答がでるとは思ってはいないが、少しとは言え貴重な時間や費用を投下しているので何とか形にしなければならないと急いでしまいがちになる。

ただここで大事なのは急いでも焦ってはいけないこと。特に投資的な目的のプロジェクトはなおのことである。焦ると視野が狭くなり、周りの声が聞きづらくなる。そして様々な底なし沼にはまってしまい、最悪の場合抜けだせなくアップアップになってしまう。そうならないために自分に言い聞かせながら実直にと思っている。でも結果も求めたくなってしまう。まだまだ修行が足らないかな?などと思いながらホテルに戻りこのブログを書いていた。

そしてデスクワークが一段落ついたのでご飯を食べに行こうと思って外に出ると道は潅水状態。強い雨が降っているとは思っていたけどまさかこんなにも降っているとは(;^_^A
当然これでは外に出て食事をしに外へはいけない。もちろん草履に短パンで膝まで浸かって水の中を歩けば行けないこともないが、水の下の道路状況がとても悪いのは知っているので安易に水の中を歩くことは危険である。万が一踏み外して穴に落ち怪我をして、そこからバイ菌が入ってしまうこともあるかもだし、場合によっては流されたり事故にあったりする可能性もあるかもしれない。
いくらお腹が空いているからと言って、無理に動くことは良くない。まるで先ほどと似たような話である。ここはぐっとこらえて今日のディナーは朝食用のバナナとリンゴ、そしてヨーグルトで済ますことにしよう。あ~あレインマン又右衛門絶好調である(;^_^A
さて今日から早速活動である。今朝は南へ行くために飛行機利用のため、朝4時に起床。

昨日買いこんだヨーグルト&バナナを食べてホテルを出発。約1時間でまだ薄暗いスワンナプーム空港に到着した。

チャックインに非常に時間を要し、普通に並んでいるとボーディングタイムに間に合わないため、お願いして先にチェックインをさせていただき、小走りで搭乗口へと向かい無事に間に合うことができた。

今回利用させていただくのはベトジェット。久し振りである。
コスチュームが特徴的で人気がある。以前は水着であった時もあり物議を醸したこともあるようで、頷けるところもある。

定刻に出発し無事に空港に到着。以前来た時よりきれいになったような感じがする。そこでレンタカーを借りて早速訪問先へと向かった。

約1時間で目的地である生産者のところに到着。そこで私たちのプロフィールと今回の訪問目的などを伝え、情報交換などを行った。

その後リヤカーの荷台に乗り込み山へと向かった。そこには多くのアロカシアがあったので、早速茂みに入り入念にチェックをさせていただいた。


同じアロカシアだが大きな葉、丸い葉、葉の枚数が多いものなど色々あるのが面白い。日本での需要は高いかと言われればクエッションマークがつくが、植物園や変わったものが欲しい方からはご依頼いただくこともある。

この個体なんかは葉が大きい。基本的には年数に比例して幹(イモ)の部分が大きく太くなり大きな葉を展開する。

中には幹の曲がったユニークなものも、ごく僅かではあるが確認できた。ちなみに写真だけを見れば又右衛門が山に入って自然採取しているように見えるかもだが、ここは生産者の管理する土地であり、このような斜面を利用して種から育てている生産品である。

そのためここには特別な大きいものはなかったが、もっと大きなサイズは別の管理地で手配が可能とのことである。それももちろん合法的なものである。この他にも斑入りや黒軸などもあり、今度増産予定ということで期待は持てるかなと思えたので次のステップへと移った。
日本の検疫条件である土付着や病害虫は決して受け入れられないことをしっかり伝え、目の前で土の落とし方を入念に繰り返し教えてきた。若い世代であるので私たちの言っていることにしっかり耳を傾けて聞いていただけたので期待はできると思う。
かといって任せきりにはいかないので、実際に日本に輸入する時は生産地での洗浄、チェックに加え、私たちの出荷場パッキング場でダブルチェック、トリプルチェックを行うことになる。それぐらいをしなければならないのが海外への出荷(日本からすれば輸入)である。


この他に良質のドリナリアなどもチェックしたのち、今後について調整して、この地を後にし、遅めのランチをとってから再び帰路に着くことにした。

この地は有数のリゾート地でもあるので、多くの観光客で空港はいっぱいであった。恐らく仕事で来ているのは私たちぐらいかと思う。それも日帰りで。いつかリゾートでゆっくり過ごせることも良いかなと思いながらも、今はまだまだバタバタでも走り続けなかればならないし、その方が気持ちが落ち着くので、今日の自分に満足をしながら再び出発したスワンナプーム空港へと降り立った。そこからはかなり渋滞しているようなので、電車を乗り継ぎ、途中で食事を行ってからホテルにもどり、深夜ベッドに崩れ落ちることとなった。
さて今日から今年3度目のタイである。今回の目的は前回からの継続している取り組みに加え、日本においてとても重要なプロジェクトで一緒に活動している植物について恐ろしいほど経験と知識を保有するパートナーが途中参戦し、又右衛門だけでの視点でない取り組みにつなげていければと思っているのでとても楽しみである。
ただ今回も現地活動と日本とのやり取りを並行しながらの活動で早朝から深夜までバタバタになるため、中々ブログ更新ができないのでタイムリーな活動状況に関してはFacebookなどをご覧いただければと思います。またアップ内容がとても簡素なものになるかと思うのでお許しくださいませ。

ということで出発の朝、子どもの遠足ではないけど中々寝付けずに、仮眠程度で伊丹空港へ向かい、同空港を出発し羽田空港を経てタイへと向かった。

機内では親切なCAさんにお声掛けいただき、私の定位置とも言える非常口座席へ招いていただいた。そこはエコノミークラスではあるが前に座席もないため、動きやすく、そこそこ快適に過ごさせていただけ、ヨーロッパの15時間かかる長距離路線でなければ、ギリギリ身体も悲鳴をあげないためお気に入りの場所で会える。

定刻より少し早く出発した機内ではいつものラウンジで大好物のカレーでお腹一杯ではあったがせっかっくなので機内食もいただいた。今回の献立はいつもと違う感じであり、真新しさを感じた。そして食後のデカフェをいただきながら、パソコンで宿題をしていると「あっと言う間にバンコク!」と言えば大げさだが、気がつけばバンコクまでそう遠くない距離まで来ており、そこから約一時間でバンコク スワンナブーム空港に到着した。

空港からは電車を乗り継いで最寄りのプロンポン駅に到着。雨が降りそうなので慌ててホテルへと向かい、フロントスタッフに出迎えられ予定より早くチェックインすることができた。

そして夜のミーティングまで少し時間があったので、滞在中の朝ごはん用に、好物のグリークヨーグルトにタイ産バナナ、りんご、牛乳などを買い込んで、ホテルへと持ち込みパッキングをほどいてミーティングまでの時間を過ごした。
その後2ヶ月ぶりに再会するパートナーを進捗状況の確認を終えて、明日が早いため解散。私は部屋に戻って明日の準備を行い、当たり前だが一人でベッドに横たわることにした(笑)さ~明日からどんな出会いが待っているか楽しみである。
経由へとでタイから深夜まで一緒に現地での活動のためはいつものJALでタイへ。いつもと違った感じの機内食 美味しく頂きました。電車を乗り継ぎ無事にホテルに到着。スーパーで5日分の朝ごはんを買い込んで準備万端です。さーさっそく活動開始します
今回のタイ訪問では、アップさせていただいた報告以外に、観賞魚用「マリネックス錦」の試験結果の確認や今後の進め方の話をさせていただいた。

生産者によれば、好結果が得られたり、あまり変化がなかったりなどの報告もあった。その変化がなかった理由は濃度を間違えてかなり薄く処方したためであったのだが、好結果が得られなかったことに対して、継続は難しいかと思ったが、再試験を強く希望をいただいたのでマニュアルを作成し前向きに検討していきたいと思う。言葉もあるが、いかに相手が理解できる形でのマニュアルづくりが大切かということを再認識することになった。

他にも生産者をいくつか周り、日本向けに確保していただいている植物のチェックを行った。中にはうまく数量があわないものもあり日本の生産者のようにはいかず、頭を悩ませることもあったが、少しずつ私たちの考えに理解をしていただけるようになってきている。もう少しの我慢である。

また再来週から日本に学びに来られる若手もいてくれるので、彼らの将来に大いに期待したいと思っている

植物によっては今年1年分の注文を行ってきた。どのようなものを手配してきたかについては追ってアップしたいと思うのでご利用いただければ嬉しく思う。

この他に商業ビルの植栽なども見てまわったが、地震での制約もあり十分に周り切ることができなかった。ただそのような中でも帰国ギリギリまで活動することで、私たちの製品や技術を用いればさらに良い結果を導き出せることは確信できたので十分な収穫であったと考えている。

そしてこのタイ国の一日でも早い復興と更なる被害がないことを願って深夜便で帰国する。直接的な被害を受けていないが、周囲で厳しい環境にさらされてしまった方たちを見ると、震災やCOVID-19など様々な苦難にさらされながらも素敵な仲間とともに一緒に仕事をできているということが本当に幸せなことであるとあらためて感じている。このしあわせが長く続くように引き続き頑張ろう。

次回のタイは5月であるので、また報告させていただきます。
数年前から始まったタイにての植物購入。ただそれでは日本向けに十分な品質を保てないのと検疫条件を満たさないことも考えられるため、タイでもスペインのように又右衛門エリアを用意し、集めてきた植物の養生管理をしていただいて来た。

そしてその取り組みは次のステップへと向かっている。それは生産事業である。タイの温暖な気候を活かし、植物を生産していく。

日本の品質、好まれるデザインにより近い植物を生産しようと考えている。簡単なことではないが又右衛門チームにはそれを可能とする各分野のエキスパートが存在する。それと何といっても強みであるのがタイ国内に法人もつ企業と強固なパートナーシップで結ばれていることである。

タイ国のことを決して悪く言う意味ではなく、国際ルール的なものだけでは、うまく物事が進まないことが多いため、現地法人できれば花き専門で日本人が在住の日系の企業とのパートナーシップが成功のカギであろう。
今回それらの強みを活かし無理することなくステップアップしていければと思っている。またビジネスモデルが確立出来たら皆様にもお声掛けし、一緒に大きなうねりにできればと考える。楽しみである。
今回のタイ訪問の目的の一つである「ノンヌット トロピカル ボタニカル ガーデン」へと向かった。このガーデンは東京DLの約5倍という広大な敷地に美しい庭園や圧倒的な迫力の植物たち。さらに象やトラなどの動物に、数多くの恐竜などのオブジェがあいまって遊び心満載の仕掛けが盛り沢山で教育も織り込まれた植物マニアから親子連れまでが楽しめる又右衛門お気に入りのガーデンである。
前回の訪問は今年の1月であったので2ヶ月ぶりの訪問になる。そして今回の訪問目的は、依頼をいただいた資材のお届けとミーティングである。

朝ホテルを出発し、道中はスムーズに車を走らせ、約束の時間より少し早めに付近に到着。そして何度来ても驚き、声が出るほどの世界的に希少であり、巨大な植物たちが出迎えてもらい植物家にとって聖地とも言える場所ノンヌットガーデンに到着した。そしてしばらくしていつもご担当いただいているガーデンの責任者と再会を喜び合う。

いつもの植物管理の責任者の方も同席であるが今回は資材のことがあり、資材担当の方と一緒に製品の確認とチェックをいただき無事お渡しすることができた。

その後、次回の新しい植物管理システム導入試験やその他のプロジェクトの提案や雑誌の取材やその他の依頼をさせていただいたところ、快く受け入れていただき、また一歩強い繋がりになってきたと言える。今後の取り組みの期待に胸が膨らむ。

そして打ち合わせ終了後、次の取り組みについて確認しておきたいことがあるので、しばらくの時間、園内を観させていただいた。

ノンヌットガーデンにきて、入口から正面玄関までに立ち並ぶ希少かつ巨大な植物にも圧倒されるが、私はここの巨大なハンキングたちがずっと気になっている。写真の又右衛門と見比べていただけばとも思うが、約30mの高さから吊り下げられた植物オブジェやシダ類が見事である。

下の人と見比べてもらうとそのサイズ感がわかってもらえるかと思う。そしてこの高いハウスの中間までは階段で昇ることができ、スカイガーデンと呼ばれる人気スポットになる。実際にあがったときの写真も見ていただきたい。




ハートや丸、円すい、円柱型など様々な形状の巨大なハンキングの存在感には驚かされる。


また壁面緑化も日本とはスケール感が違う。


またところどころに素焼きの陶器が使われているのを目にするが。これは全てこのガーデン内で作られたものである。先日訪問した際に、このガーデンの代表であり、タイにおいて植物王とも呼ばれるガンポン氏自らガーデン内を親切に案内いただき、その際に自身の目で確認をさせていただいた。


このハートのオブジェもガーデンでスタッフが作った植木鉢で作ったものである。多くの訪問者がこの前で写真を撮っていた。


他にもサボテンなどによるドライガーデンや様々なテーマに区切られたゾーンがありとても楽しませてくれる。ただこれも入場門からすぐのごく一部になるから、壮大なものである。
このような場所で環境に配慮した弊社オリジナル資材や技術の試験を始められることはとても価値があると言える。大いに期待である。
またこのタイの暑さを利用した植物の暑熱対策方法の研究もできればと思っている。うまくいけば2027年の園芸博覧会や様々なイベントでの夏場対策を一足早く行えるのではないかと考えているので乞うご期待である。


※この写真は又右衛門がノンヌットガーデンより正式な許可をいただき公式HPより転用しています。
他にも「ノンヌット リゾート」や「ノンヌットヴィラ」や大きな会議場もあり団体の研修旅行から家族旅行までをカバーしている。
広大過ぎる庭園などまだまだ紹介したいところはあるが、今回は時間の関係でこの辺にしたいと思います。植物関係の方は是非一度は行っていただきたいと思う。

また普段では見学できない区域などの紹介ができる「又右衛門ツアー」も企画したいと思っているので気になる方は、声掛けいただければと思う。お楽しみに。
この日、朝からバンコクから南に位置するパタヤにある「ノンヌット トロピカル ガーデン」に納品とミーティングのために訪問を行ってきたので、その件をブログでアップしようと考えていたが、バンコクに戻る車内で、驚きのニュースが飛び込んできた。それは地震である。
車内でスマホをみているとFacebook友達のアップで、バンコクが地震で大きな被害がでている知り、そのことを同行者の現地パートナーに伝えると、「タイは地震がないから間違いじゃないか」と言われ、私も「そうだよね。タイは地震がない国だものね」と会話していたが、また別のSNSでも同様のアップがあり、中にはビルの倒壊する映像が飛び込んできて、本当のことであると驚きながら認識することになった。
そしてミャンマーが震源地であるという報道が遅れてやってきて、最終的に情報を繋ぎ合わせていくとミャンマーで巨大な地震が起こり、その影響でバンコクでも建設中の高層ビルが倒壊したということを理解することになった。その倒壊した建設中のビルは、毎回バンコクに来たときは立ち寄るチャトチャックの近くであることがわかりさらに驚きは増していった。

そのような中でも、バンコクの宿泊先に向かうため、車を走らせたが、市内に近づくにつれて大渋滞がはじまり、特に宿泊施設付近では1km動くのに1時間以上かかってしまうことになり、ホテルまで約5kmのところで車移動を諦め、最低限の荷物として着替えとPCなど貴重品をリュックに詰め込み降車した。

そして悪路や狭い道幅のためスーツケースは置き去りにして、あるかないかわからないような歩道や、車と車の間を縫うようにしてホテルをめざすことになった。

そして、その途中ではSNSのアップで見た高層ビルが目に入ってきて、ビル間の橋?が崩れ落ちかけている光景を目にすることになった。

移動の途中では高層ビルに戻るのが怖いためか、ビルの一階で待機する人も多く見かけることになった。そしてBTSや地下鉄などもSTOPしているため、歩道を多くの人が利用して歩きにくかったが、ひたすら歩くこと約90分で無事にホテルに着くことができ、重いリュックと共に心をなでおろすことができた。

報道では物凄い被害があるような状況で、日本の多くの方から私の安否を気遣う連絡はあったものの、私が泊まる古いホテルは比較的地震の影響などがなく、いつもと変わらない感じに見受けられた。またその周辺も軽微な停電や、いつも利用させていただいている24時間スーパーのシャッターが降りている光景を初めて見たが、ものすごく大きな被害は無いようにも感じていた。
そしてその後様々な情報が入ってきて、バンコク市内は震度2~3ぐらいの大きさであるとのこと。にもかかわらず多くの高層ビルで倒壊や損壊などがあったと言うことは、それだけ地震に対する備えがなかったためであろうと感じて、この先この国はどのように対応をしていくのであろうか考えさせられることになったとともに、NGOの国境なき奉仕団のメンバーとして今後被災国に対して、どのような支援をしていくべきか?阪神や東日本、北陸などでの震災に対して、日本がいただいた支援に対して、どのようなお返しをするべきなど考えさせられることになった。
ともあれ被災された方々へ心よりお見舞いを申し上げるとともに、これ以上被害が拡がらないことを心より願いたいと思う。このような中、不自由であるが活動ができていることに感謝である。
先月のインドネシアぶりの海外。今年2回目となるタイである。
今回の渡航の目的は、懇意にさせていただいている巨大テーマパークとのミーティング及び納品。そして進行中であるタイプロジェクトの重要なミーティング。そして昨年から現地にて取り組んでいただいている観賞魚育成資材の提案が主である。

いつものように朝一番の飛行機で羽田に向かう。途中窓からはいつもと違った富士山を眺めることができ、気分的にも良いスタートを切ることができた。

羽田空港での乗り継ぎの合間に、電話で色々なありがたい連絡が入り、お話をしているうちに搭乗時間となり、慌てて手荷物をまとめ、バタバタのまま機内へと向かった。

機内では無料Wi-Fiを利用させていただき、メールやMessengerで資料作りやデスクワークを行っているうちに、あっという間に6時間以上が過ぎ、スワンナブーム空港に到着となった。
そしてそこから車で移動。移動中も現地パートナーと前回以来の打ち合わせをしながら進捗状況の確認や花き流通についてなどを話し合うことができた。
そして日中には、開幕を間近に控えた大阪・関西万博で出展されている海外パビリオンの植栽施工を無事に完了したとの報告があった。
万博は私をはじめ協力企業様や弊社スタッフも初めての経験であったが、世界的に活動されている大手クライアント様から、幾分お世辞も入っているかもだが、今まで依頼した植栽事業者の中で、一番素晴らしいとまで言っていただけ誇りに思う。これも今回の植栽における職長を担ったメンバー、植栽の施工・管理における協力者の手配などをおこなったスタッフはよくやってくれたと思う。明らかに腕をあげ逞しくなったなと感じられた。
そしてそんな彼らと数日であったが現場で私も一緒に活動できたことは良い経験となった。確かに雨に打たれ風に吹かれ震えながらの過酷な現場であったが、その分一緒に活動した時間は、又右衛門にとって、かけがえのないものとなり、私も含めみんなが大きな経験値を積めたと確信できる。
ただそれだけではない。そのようなメンバーを支えるべく、オフィス内で様々なヘルプをしてくれたスタッフの頑張りは大きかった。本当なら現場にでて手伝いたいという想いが強かったであろうが、その気持ちを抑えオフィスで通訳や書類の作成、全体への気配り、さらに自ら考え動いてくれたからこそ、今回無事に成し遂げ、クライアントから高い評価を受けられることができたと言える。
まだまだ結成されて間もない幼さも残るメンバーでの活動ではあったが、役割を果たすたびに、目つきにも変化が現れ、今回の実績を残すことができたこのチームは、現在会社を牽引している仲卸部門やその他部門のプロフェッショナルチームにも、引けを取らないほどチームに育ってきていると言えるであろう。今後が楽しみである。

現時点ではあくまでも施工が終わっただけでこれから第2章、第3章へとつながっていくであろうが、ひとまず無事に区切りをつけられたことに喜びを感じ、タイでの活動にも活力を与えてくれた。さ~~頂に向かってこの調子で頑張っていこう。
きっと登りつめられる。このメンバーとともに・・・・・
今回のバリ島は、月曜日の夜に出発し、日曜日の昼に帰る行程であったが現地4泊、機中2泊で、実質活動ができたのは4日間であった。そして若干体調を崩したものの、無事に日本に向けて出発し、機内や4回の乗り換えの合間をぬって、インドネシア紀行の最後を書かせていただいた。

バリ島を訪れたのはおおよそ35年前。その時から比べて空港は大きく綺麗になり、中心街にはホテルが立ち並ぶ都会となっていたが、田舎に行くと自然の中にとても素敵なヴィラやcafeが多くできて、当時とは全く違う雰囲気であった。

ただ寺院や森など自然の素敵な風景も遺されておりとても素敵な光景を見ることができた。

また移動中にはとても記憶に残った2本の巨木があった。その一つがこの写真。移動中に目に飛び込んできた。その圧倒的な存在感に鳥肌が立つほどであった。恐らくであるがフィカスであろう。その見た時の驚きは、はじめて一人で訪れたドイツのケルンの大聖堂を見た時に匹敵するほどのものであった。枝などが落とされてていたため幹が露出し、まるでサクラダファミリアのような雰囲気を出していた。

もう1本の木もフィカス。先ほどの大樹とは対照的に、こちらは無残にも大きく折れてしまっていた。この樹の周りで折れた枝などを片付けている人の話では、三日前の豪雨と風で倒れてしまったとのこと。その姿は痛々しく、悲鳴が聞こえてくるようであった。この樹も数百年という長い間この地で無事に育ってきたのが、世界的な異常気象による自然災害にてこのようになってしまったのは天災ではあるが、その異常気象の引き金となったのは、度の過ぎた開発など人の手によるものであるなら人災とも言えるように感じ、この樹からとて強いメッセージが発せられていると感じた。

今回のバリ島では、私が客員研究員をつとめさせていただいている進化生物学研究所の湯浅理事長率いるご一行とも合流することができた。さらに以前オーストラリアのバオバブサバイブプロジェクトにてお世話になった広島市植物公園の方々や、湯浅理事長に同行したときご縁をいただいた方などにも再会することができ、とても嬉しく思えた。一行の行程もかなりのハードスケジュールのため、体調を崩される方も多かったようであるが、湯浅先生はご高齢にも関わらず、相変わらずお元気にされており、その体力には頭が下がる思いがした。また湯浅先生からはOPENにはできないが、とても大事な集まりについてお話をいただけ、帰国後あらためて研究所にお伺いすることになった。

今回、久し振りのバリ島にて短いながら色んなことを体感し、今後に繋がる可能性があるもの見つけることができた。ただマリネックスに関しては錦鯉の普及もタイほどではないため、また機会をみてのチャレンジとする。他には新しく現地でヴィラを建設されるオーナーから植栽についてのご相談もいただくこともできたのも有意義であった。また素敵な方々とのご縁もいただけ、ある方にお会いすることができ力強いパワーをいただけた。さらに素晴らしい場所にお連れ頂いた時には、ありがたい声を聞くこともできたように感じた。そんな素敵な訪問となった。

そしてこのブログの最後に、神々の島と言われるバリ島でとても心に残った言葉をお伝えしたいと思う。それは「Tri Hita Karana(トリ・ヒタ・カラナ)」という言葉である。
「トリ・ヒタ・カラナ」とは神、自然、人々との関係という3つの要因が調和して、初めて平和と繁栄が達成され、しあわせへと繋がるという考え方である。まさにその通りであるとバリ島に来てあらためて感じることができた。

このようにあらためて素敵な地に訪れることができたこと。そしてこの地に導いていただけた皆様には、とても感謝である。次にこの地を訪れることができるのは、年内か来年かそれとも35年後であろうか、まだ私にはわからない。今の私にわかるのは、この地に訪れることになったのは、きっとインドネシアとのビジネスのためではなかったのではないか?それはもう目の前まで来ている険しい峠を越え、大きくな山を登るために必要な心眼と勇気を養い、それらを登りきることが可能な様々な能力を授かるためであったのではないかと思っている。この又右衛門の言葉の意を理解できる方は、今はまだ誰もいないであろう。ただ近い将来きっと皆様にも、どのようなことか伝えることができる日が近づいていると信じている。そのためにも神と自然と人との繋がりを大切に実直に歩んでいくことにする。悩まずに。前へ前へ。

又右衛門インドネシア紀行をお読みいただきありがとうございました。相変わらずの乱文、失礼しました。これに懲りず引き続きブログをお読みいただければ幸いです。
テレマカシー
今回はローカルマーケットやソウルフードを紹介いただければと思う。

まずは、ローカルフードいくつかご紹介。特に新しくバナナプロジェクトを企てているのでバナナ料理から。

タイには又右衛門の好物である焼きバナナがあるが、バリではあまりメジャーでなく、タイと同様の揚げバナナ(バナナの天ぷら)が多く売られている。ただタイではあまり見かけない蒸しバナナがあった。甘さは焼きバナナより強く、少しねっとりとした触感であるが、油を使っていない分美味しくいただけた。

コロッケのような感じの食べ物。「ピサンゴレンケジュ」と言うらしい。味も見た目通りのバナナコロッケと言う感じである。これにチョコやチーズをかけて食べるらしい。

これは「ルピス」というもの。海藻や葉をすりつぶしたトロトロしたものをバナナに絡めたものである。バナナ自体はあまり甘くなく、見た目ほど食べにくいものではなかった。

これは「コレック?」見た目の通りのみたらしバナナである。味は皆さんでも想像できると思う。他にも茹でバナナやバナナ雑炊みたいなものもあるらしい。全て食べきれなかったのでタイと比べることはできないかもだが、現在のところ又右衛門はタイの焼きバナナに軍配をあげたいと思う。ただとても良い勉強になった。早速、帰国したらプロジェクトに反映できると思うので良い体験ができた。



他にもおなじみのナシゴレンやサテイ、バクソー他、いろいろバリのソウルフードをいただくことができた。ただ久し振りに独特な香辛料が入ったインドネシア料理を中心に食べているのと、出国から毎晩数時間しか眠る時間がとれなかったため、少し体調を崩してしまった。辛いものには気をつけてはいたのだけど、少し甘かった。不覚である。とは言え仕事に差し支えるほどではなく過ごすことができた。

植物のマーケット以外に、地元の方々が利用するマーケットもいくつか回ってみた。私は海外に行くと必ずと言っていいほどマーケットを訪れるようにしている。その理由は、その国、地域の生活を覗き見ることができるからである


果物や野菜、鶏などの生鮮品から衣料や日用雑貨など生活に必要なものはほぼ揃う。


簡単な食事もできるBAKSO(バクソー)という団子の入ったスープである。もともとは中国から来たとのことであるが、ソウルフードとして根付いている。暑い国なので塩味は強めであるが、美味しくいただけた。ちなみに日本円で150円であった。

またお土産物を売っているエリアもあるので観光で来られた方は、色々回られるのが良いかも。ただ色んな所から声をかけられるので、少しストレスもあるかもしれないが、値段交渉をしながら楽しく過ごされればと思う

夜にはナイトマーケットがあり、お昼のマーケット同様に、生活必需品のほとんどが売られている。


小さな子供の乗り物と女性の下着売り場に囲まれての食事している風景は、ナイトマーケットならではの光景にも感じた。
このような感じで、地元の方々と一緒に買い物や食事をすることで、生活を感じることができる貴重で、とても楽しい時間を過ごすことができるので、今後も機会があれば積極的に訪問したいと思う。是非皆さんも行かれることをお勧めする。ただ潔癖症の方は衛生的に少し気になるかもしれない。それと私のような注意力散漫の方は、十分に身の回り品にご注意をしてくださいませ。