四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

日曜日。月曜日朝イチからの打ち合わせと火曜日丸1日の貴重なイベントに備えて上京をした。

 

 

日曜日ということもあり仕事には制限があるので個人的に気になる施設の植栽をみたり、食事をしたり、狭いホテルの机でパソコン叩いたり、プライベートの時間も織り交ぜることができ、いつもよりゆっくり過ごさせていただいた。

 

 

そして月曜日から「競走馬用マリネックス」についてお話を聞いていただける方々をご紹介いただける機会があり千葉へと向かう。すると前回宮崎にてご縁をいただいた方も来られており、とても親切にこの業界では新参者と言える私を案内いただけとてもありがたい一日となった。

そして朝一番には招待いただいたイベントに参加。そこでは思ってもいなかった素晴らしいご縁を授かることができ、今まで動かせなかった歯車がゆっくり動くことを感じることができた。どのようなご縁であったかは、言葉では表すには難しいこともあり、ゆっくり時間があるときにでも何らかの形でお伝えできればと思っている。

 

本来であれば丸一日のイベントであったが、午後には次のこれまた大事なイベントがあるため時間ギリギリまで滞在し、重たい荷物をひっぱりながら、大急ぎで都内へと向かった。

 

そして地下鉄とバスを乗り継ぎ無事会場に到着。そして久し振りに開催されるイベントに参加させていただいた。

 

そこには私が敬愛する方々や日本を代表する先生方がお越しになられ、再会とともに新たなご縁もいただくことができ多くを学ばせてもいただいた。

 

開会から約2時間たつもまだまだ話し足りないことがいっぱいあったが、帰りの飛行機に間に合わなくなるため、ご挨拶を残して一足先に会場を後にした。

 

今日のイベントはどちらも途中退席になり後ろ髪をひかれる思いであったが、十分な達成感を感じることができた。そして素晴らしいご縁も授かり、人生の中でも記憶に残る特別な日となった。

 

 

さ~新たな物語が始まった。大切に大切に綴っていこう。

今日は午後から大阪成蹊大学芸術学部(建築・インテリアデザインコース)にて講義の機会をいただけた。

 

実はこの講義を受けてからそんなにも日にちがなかったため、決定から大学に向かうまで出張の移動中やホテルでも寝る間を惜しんで資料作りをさせていただいた。

 

今までの講演のものをそのまま使えば簡単に済んだのかもしれないが、建築を専攻する学部であるので、是非植物のこと、建築と緑化・花き園芸の今後の関わり方などを伝えたくて、苦手な資料作りをせっせと行っていたので、ここしばらくは明らかに睡眠不足であった。

 

そして大学に向かうまでの昼過ぎまで資料をつくり続け気がつけばPPTのスライドは

400枚を超え、全て話せば4時間はゆうに超えてしまうので、現地にて先生と相談しどれぐらいを話すか検討することにした。

 

そして約束の時間に大阪成蹊大学に無事到着。そのまま教室に案内いただくと既に多くの学生が着席し満席の状態であり、とても嬉しく思えたのと同時に、緊張感が増すことになった。そのような中、早速パソコンの設定など準備をさせていただいた。そしてありがちなパソコン設定のトラブルもなく準備が終了。そのまま簡単な紹介をいただいた後に又右衛門講義を行わせていただいた。

 

担当の先生からは2単位200分時間いっぱい話してもらって良いとのことであったので、花き栽培技術などあまりにも専門的なものはのぞいて又右衛門のモットーである「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」とバラエングループの取り組み「植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる。」についてなどを話させていただいた。

 

講義の後半では健康な植物(みどり)で様々な社会課題をする取り組みや建築設計業界と造園緑化・花き園芸業界との関わりと今後について、大阪・関西万博からGREEN×EXPO2027の紹介などを話させていただき、最後に私の想いを述べさせていただいた。

 

休憩を挟みながらであるが15時に始まった講義は18時20分終了ときっちり200分となった。その間話し続けた私ののども枯れ枯れであったが、この間活舌が悪い私の講義を最後まで聴いていただけたことにとても感謝である。あらためてこの機会をいただけた学校関係者、紹介いただいた山中先生に感謝である。

 

 

将来この学生の中から、建築設計に向かう人が多いであろう。是非その時には植物(みどり)の大切さを十分に頭にいれて取り組んでいただきたいと思う。そしてさらに願わくは私たち花き園芸業界に進んでいただければ思っている。

 

彼らが社会に出る時は2027年ぐらい。よければ一緒に活動をしていただきたいものである。

 

沖縄から戻り準備をして今日は滋賀へ車で向かう。居眠り運転をしないようにしっかりサプリでしっかり目を覚まして高速で向かう。途中渋滞もあり少し冷汗をかいたが、無事に第一目的地である栗東に到着した。

 

 

今日は競馬好きの人なら誰でも知っている栗東トレーニングセンターへ向かった。ここは日本中央競馬会(JRA)が管理されており、納品業者などに毎年講習などが行われている。いつもながらJRAさんのきっちりした指導には頭が下がる思いである。業務の内容から通常の民間よりも厳格なものであるべきであろうが、それにしてもここまでしっかりした業務を行われることは、民間企業として大いに学ぶべきことがある。

 

その後、軽く食事を済ませて、以前から懇意にしていただき、弊社資材を活用いただいているRose Farm Keijiへと向かった。ここはご存知の方も多いブレイク中のWABARA ブランドで国内外にて展開され、高い評価を得られている。そして今回は様々な企画商品などを手掛ける著名な國枝健一氏に新商品の案内をさせていただくために訪問した。

 

 

國枝氏は弊社POTやバイオスティミュラントをいち早く導入いただき、その製品の効果を実感し認めていただけている弊社にとってはとてもありがたい方である。

 

そして今回も新しく提案する商品の価値を感じていただけ、早速試していただくことになり今後に大きく期待を持てることになった。

 

 

そして現場打ち合わせの終わりに、新しくリリースされた「おうちで育てるばら」をご紹介いただいた。このバラは部屋の中で楽しみながら栽培し楽しむという切り花の良さと庭で育てる鉢植えの良さを兼ね備えている魅力的な商品である。そしてこの取り組みに弊グループの開発商品などもご使用いただいている。このような取り組みにご使用いただけることに喜びを感じます~~。

 

 

現在開発中の商材の案内をさせていただくことをお約束して、滋賀での活動を終えることになった。これも今後どのような効果を出せるかとても楽しみである。

 

日曜日早朝に帰阪し、そのまま今週に開催される講義の準備を行って眠い目をこすりながら朝一番の飛行機で沖縄に向かった。

 

 

最近毎週以上に飛行機に乗っているような感じである。そして定刻に那覇空港に到着。そこにはパートナーが迎えに来ていただけていて1か月ぶりの再会を喜び合った。

 

そして拠点のある宜野座に向かう途中、たまたま地元開催の植木まつりに遭遇し、はじめて見学をさせていただいた。時折ユニークな盆栽などもあり楽しむことができた。

 

 

そして昼食後長年お世話になっている沖縄でTOPクラスの生産者を再訪。施設内や新しい圃場を案内いただくことができた。多くの生産者が廃業を余儀なくされている中、意欲的に拡大されている姿に、力強さと素晴らしさを感じた。

 

 

その後、今回のプロジェクトの中心地である宜野座の植物園へと向かい、今後についてのミーティングを行い、新しい名護の施設の進捗チェックを行った後、いったんホテルにチェックインして、夜は新しく始めるプロジェクトの中心メンバーが寄り合い、遅くまで今後の進め方について話し合うことができた。

 

 

翌朝も中心メンバーでしっかりミーティング目的を共有することができた。そして生産地訪問、ホテルでのデスクワークを繰り返し、昨日に続いて夜会。今まで以上に結束力が強まり互いの目標がクリアになり、方向性の一致も確認でき、今まで以上に結束力が強まり、その可能性を互いが感じることができた。

 

 

そして帰阪の翌朝も送っていただく車の中で、ひたすら話し合いをすすめ期待感でいっぱいでの帰阪となった。

 

 

機内では連日の半徹夜での眠気もあるが進めなければならない宿題が山積みのため、お気に入りの福助の厚焼きポーク玉子を一気に頬張り、コーヒーを流し込むことで、頭をシャキッとさせてパソコンと向かい合っているうちにあっという間に大阪伊丹空港へ到着することができた。

 

 

色んな課題が山積みで冷汗や涙が流れそうになることもあるが、目標に向けて頑張っていこう。

今日は都内に向かい聖心グローバルプラザ・ジャスミン(青年海外協力隊旧事務局・旧広尾訓練所)にて開催された「青木大使を偲ぶ会」のお手伝いと参列、墓参をさせて頂きました。

 

 

予定時間より少し早めに現地についたので、夕方から会場となるジャスミンにてランチをいただいていると順次関係の方がつかれたので、打ち合わせをさせていただいた後に、まずは青木大使のお墓まいりをさせていただくため青山墓地へと向かった。

 

ただ青山墓地の広さを良く知っていなかったため、地図は持ちながらも中々たどり着くことができずであった。そしていけないとは思いながら墓地を走り続けて何とか到着。息を切らしながら墓前で手を合わせていただくことができた。

 

再び会場にもどり打ち合わせと準備をさせていただき、皆様の到着を待つことになった。

 

 

しばらくして青木大使ご令室の直子様はじめ元大使、協力隊OB・OGJICA関係の方々がお越しになられ、定刻に会は始まり、隣接の記念碑の前で献花と黙祷が行われた。

 

 

その後会場にもどり皆様方の挨拶があり、ご用意させていただいた献花台に順次お花を供えられた。

 

 

その後先輩方の青木大使とのエピソードなど聴かせていただける挨拶を拝聴ができ、あらためて青木大使の偉大さを感じさせていただくことができた。

 

 

そして乾杯の後に歓談タイムとなり、多くの先輩から素敵なご縁をいただくことができました。そして今回の発起人でもあり、長年交流していただいているジャーナリストの岩田公雄氏など多くの方との再会もでき、色んな会話をしているうちに気がつけばあっという間に中締めの時間となった。

 

 

 

そして皆さんをお見送りした後に、ご令室を囲み運営スタッフの方々と記念写真をとって、この会はお開きとなった。今回この会の開催にあたって主体となって活動された家田さんはトラブルに巻き込まれながらも、しっかり準備から当日の仕切りまで行われており頭が下がる思いである。このような素晴らしい皆さんの支えをいただけるのも青木大使そしてご令室のお人柄と感じ入ることになり、あらためて気づかされることになる良いご縁となった。皆さんに感謝です。

今日は、4月13日に開幕をした大阪・関西万博へむかった。

 

OPEN前まではご依頼いただいた海外パビリオンの植栽、植物供給、暑熱対策の相談などで何度か訪れることがあったが、視察来場者として初めての訪問となった。

 

 

平日と言うこともあり大きな待ち時間も無く、少し並んで入場することができた。

 

まずは全体の一感覚を頭に入れるために大屋根リングにあがりぐるっと一周と言いたいが、時間がないのでくるりと半周してリングから各パビリオンを観させていただいた。

 

素敵なデザインの建築物や植栽もあり、遠目ではあるがとても興味深く拝見することができた。その後は興味のある各パビリオンを見学したかったが、今回は植栽工事や植物納品、その他の関係で交流があるパビリオン訪問を優先して順番にまわっていくことにした。

 

 

そしてお世話になったパビリオンで今後のミーティングや先日ご縁をいただいた国の関係者にご挨拶をして回ると、お昼どころか腰掛けて休憩することもままならず、あっという間に時間切れとなった。

 

今回の訪問では興味深いパビリオンや植栽もあったが、ほぼ観ることができなかったので会期中に時間をとって何度か訪問したいと思っている。

 

 

ざっとだけしか観ることができていないが国やゾーンごとに素晴らしい植栽もあったし、残念な状態であった植栽も観ることになったが、いずれにしても造園緑化や花き園芸業界の様々な業者さんが関わり尽力され、多くの植物が利用されていると感じた。是非皆さんも大阪・関西万博の訪問の際には植栽・植物にも目を向けていただければ嬉しく思います。

今日は久しぶりに淡路方面に向かうことにした。先週末にタイでお世話になっている生産者の方が来日されており、観光のお手伝いのために淡路島へと向かった。

 

 

私の目的は、淡路島各施設に生産者をお連れするのと、この4月からリニューアルOPENしたあわじグリーン館の見学と新しく館長に就任された石田氏へのご挨拶である。石田館長とは以前よりお世話になっており、この日も丁寧に私たちの訪問を出迎えていただけた。

 

 

早速館内を見学。いつもながら迫力ある植物たちにうっとりである。

 

 

そしてランのアーチを潜り抜け、私たちが送り出した植物たちが植えられているゾーンへ。とても元気そうにしている姿をみて嬉しく感じました。

 

 

そして和のゾーンへ。タイの生産者が興味深く見学していたのが印象的であった。

 

その他のゾーンも見学をさせていただいたのち次へと向かうことにした。あわじグリーン館はリニューアル前もシンガポールのランや食虫植物など素敵な植物で楽しませていただけたが、リニューアル後も新たなゾーンなど仕掛けもあり引き続き大いに期待できる。楽しみである。植物活動家として兵庫県民として、この施設が長く引き継がれていくことを切に願うばかりである。

 

温室をでて隣接する淡路島国営明石海峡公園を足早に見学した。ちょうど淡路花博25周年記念「花みどりフェア」が開催されており、チューリップがとてもきれいであった。タイではチューリップはないため、訪問者もとてもきれいと喜んでいただけたようである。

 

 

駆け足で公園を見学後は素晴らしい安藤建築を案内しバタバタはあったが見学を終えて移動をした。その後はPASONAさんの施設を見学したり、淡路夢舞台公園の見学などをしたりして、兵庫県淡路島を満喫していただいた。今回の訪問者は日本の花き園芸や文化に強い関心をもち日本で技術を学び、将来的にそれらを活かしてタイにて活動をしたいという想いがあり日本に来ることがめざしていたが、その思いは叶わずで、今回は観光としてしか来日することができなかった。そのため私たちは一切指導などをおこなうことが出来ずに、観光としての案内だけに終えることになった。日本の花き園芸を海外に送り出すきっかけになるとても良いきっかけであると思っていたので、とても残念であった。

 

 

私たちは省庁からの方向性に則って日本の花き園芸を世界へ届ける活動をする一方、その絶好の機会となる日本での研修に対して厳しい制限をかけることへの矛盾を感じながらも、目を輝かせて日本の花き園芸を見つめている訪問者の顔をみていると、将来的に実現ができるように関係者に指導をいただきながら準備をしなければならないとあらためて感じることになった。まだまだ勉強です。

 

 

その他にも私たちが送り出した植物たちも元気にしてくれており、嬉しい限りである

それはスーダン共和国 本国政府機関からの連絡であった。どのような問い合わせであったかはここでは控えさせていただくが、幾度かメールにてやり取りをさせていただいたり、Webミーティングを開催したりしたが、通信が不安定なこともあり、本国とは近日中に駐日スーダン共和国大使館を訪問し、今後についての進め方などを検討することが望ましいということになり、今回の訪問となった。

 

大使館到着後、とても丁寧に対応をいただけ、早速応接室へ案内されました。今回は臨時大使も歴任されたDeputy of Head MissionのAli Mohamed Ahmed Osman Mohamed様、直々にご対応いただけ、今回の訪問理由とバラエングループの活動についてお話をさせていただいた。

 

 

そしてスーダン共和国の現状などについてお聞かせいただいた後に、農業、環境配慮に向けた取り組みについて意見交換を行い、私たちの唱える『健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決する』活動について共感していただけました。また私たちの製品や技術にも興味をお持ちになられたので新しいプロジェクトが始まりそうです。

 

大阪・関西EXPO が開催中でありTICAD9 やGREEN✕EXPO 2027が控えており、そして2030年そしてその先に向けて私たちこそができることを提案し、一緒に歩んでいければと思っています。

 

 

身長差によって目線の高さは大きく違うが、同じ目標に向けては目線を揃え決して背伸びすることなく実直に取りは組んで行きたいと思っています。素敵なご縁に感謝です。

先週、西の大阪から東の都内へ。そして北の秋田へ。そしてそして南の宮崎への移動である。

 

 

この宮崎では、植物園訪問と、地元で素敵な活動されているローズガーデン、そしてグループ会社が開発する海洋性腐植抽出液・高濃度フルボ酸であるマリネックスの中で、特別な存在である「競走馬用マリネックス MARINEX GOLD」の持てる力を伝えるために牧場を訪問させていただいた。

 

 

北海道がサラブレッドの産地であることはご存知の方も多いが、宮崎も注目される生産地である。そして今回イベントなどの情報をいただき当地を訪問させていただいた。

 

 

そしてその甲斐あって競走馬を生産や飼育さらに調教される方々との多くのご縁をいただき、中々実現しなかった展開に少し陽が差してきたように思う。この縁を大切に今後も進めていければと思う。

 

 

青島亜熱帯植物園を訪問。大温室はメンテナンスのため入ることができなかったが、その他の温室などをガラス越しに拝見させていただいた。

 

 

花壇の植え替えをしており、しばし植え替え方法を見学させていただいた。

 

 

園内にはイペ―の木がちょうど満開で青い空とのコントラストがとても美しかった。

 

 

そしてせっかく宮崎に来る機会であったので、「こどものくにガーデン」を再訪してきた。ここのガーデンは東京HANA-BIYORIの施工の際にご縁をいただいた、Kaori Minamotoさんが管理をされている。

 

 

決して広大なガーデンではないが、バラがとても美しいガーデンである。バラの見頃は5月中旬前後からで、まだ開花はしていないため華やかさはないものの、開花した花に気をとられない分、つぼみや葉の美しさをしっかり観ることができ、園芸家の私には現状に美しさを感じ、このまま順調に進めば最盛期にはきっと美しいガーデンになることが容易にわかった。

 

 

また久し振りにKaoriにお会いさせていただくこともでき、今回の宮崎訪問の最後を素晴らしい笑顔で締めくくっていただけた。

 

 

素敵なガーデンは、素敵な活動とそれを支える素敵な方々、そして素敵な笑顔によって成り立たせることができている。あらためてそれらの大切さを感じ、学ばせていただいた。

 

 

今回久し振りの宮崎。すぐに花開くものではないかもしれないが、開花には必ず必要となるご縁をいただけたといえる。次回の宮崎訪問がいつかはわからないが楽しみである。

昨日羽田空港に駆け込み、無事搭乗できて北の地 秋田へと到着した。

 

 

秋田空港にはまだ明るい間に到着したが、機内アナウンスによれば気温は約5℃。タイとの気温差は30℃。おまけにレインマンぶりを発揮し雨が降っている。また数時間前までは都内で桜開花を楽しめるとても暖かかであったため、真冬のようなこの気候に身体は少し驚いたような感じであった。

 

 

さらにここまで寒いと思っていなかったため割と薄着で来たため外に出るのが億劫になってしまったのと、元来一人で食事をするのが苦手な私は、夕食はコンビニで調達し、ホテルの部屋でひっそりいただくことにしたが、暖房のきいた部屋で身体は暖かいが、心は少し寒さを感じることになった。そしてしばらく宿題を済ますためパソコンと戯れ、早めの深夜に就寝することができた。

 

 

今日はバラエングループが継承させていただいた秋田での根引き松「八竜松」生産事業の進捗確認のため現地訪問である。今朝一番、昨年から現地に乗り込み奮闘してくれている斎藤氏お迎えの軽トラに乗り、様々な情報交換をしながら圃場のある能代へと向かった。

 

 

 

まずは今年になって苗を植えたばかりの圃場のチェック。きれいに整列しているのが、まるで小学一年生が集まった朝礼のようで、とても可愛らしさと同時に、元気に育って欲しいと願う気持ちが湧いてくる。

 

 

ただ当たり前のようにまっすぐ並んでいる松だが、簡単なものではない。全てペアによる手作業で行われている。当然田植え機のようなものはないので、とても重労働である。

 

 

後で書かせていただくが、事前に選別された苗を、スコップでこじ開けられた穴に植えていくのである。

 

 

等間隔でテンポよく植えていく手際よさは秀逸である。ただ傍目にみて感じるほど安易なものではない熟練の技であり、かなりの重労働。私が砂地の畑を歩くだけでも足をとられてしまうぐらいのところを一日中中腰で作業する。若者でも音を上げてしまうような作業を人生の大先輩たちは笑顔でやってのける。本当に頭が下がる思いである。

 

そのような先輩方に感謝の意を伝えて、他の圃場へ向かう。ここは今年末に出荷が予定される圃場。順調に仕上がってきていて安心することができた。

 

 

 

さらに厳選された松が植わっている圃場へと向かった。写真のように日本人の感性と自然感のある個性豊かな趣のある松に仕上がってきている。中には売らずに置いておきたいとすら感じるものもあるぐらい。素敵だ。

 

 

そして根引き松生産の他にもいくつかのチャレンジをしてくれている。それがこれ。斎藤氏が新しい取り組みとして手掛けてくれているもの。大きな手でこのような細やかな作業をしてくれている。チャレンジ精神に拍手である。早ければ今秋に製品として送り出すこともができるかもなので乞うご期待である。

 

そして最後に先ほど植えていた苗の選別作業をおこなっている方々へご挨拶にいかせていただいた。そこには長年この生産をまもり出荷をし続けてくれている加賀谷さんの姿があった。そして皆さんの手を止めて邪魔にならないようにご挨拶と、色々なことを教えていただいた。

 

 

そしてしばらくすると圃場から戻ってこられたのかパートナーのお一人が手に白いひもを握りしめてもってきてくれた。恐らく先ほど苗をほどいて圃場に植える際にでる残った紐であろう。それを束ねて大切に持ってきて再利用してくれているのであろう。

 

私はその姿を拝見した時に、あらためて農業とは?と、この根引き松「八竜松」生産チームの素晴らしさを実感した。この白い紐。金額にしたら大したことではないであろう。それを大切に持って帰り、再び利用してくれることはエコという一言では片づけられない、農を生業をとする方々の考え方や、戦中を生きてきた大先輩の生き方を垣間見ることができたように感じ、あらためて学ばせていただくことができた。本当に感謝である。

 

 

現在の松生産の圃場面積は約10町歩、100反である。100反というと30,000坪。甲子園球場のグランド面積は約4,000坪なので、その約7.5倍である。そのような面積を手作業にて植え、そして収穫していくのは、いくら熟練メンバーとはいえ簡単なことではないことは簡単にご理解いただけるかと思う。そしてこの生産も高齢化は着実に進んでいる。

 

 

私は正直このままで十数年生産を続けていくことができるとは思わない。しかしこの地の根引き松生産やそれを今まで何とか繋いできた大先輩の想いを途絶えさすわけにはいかない。そして今まで支えてくれた仲間と一緒に活動できる場所として大切にしなければならないと考える。当然継続のためには利益も大切であるが、それよりも優先しなければならないこともあるように感じている。それをあらためて感じながら、後ろ髪をひかれる思いでこの地を後にした。

 

そして再び軽トラに乗り込んで、今後のあるべき姿や将来の目標などを語り合いながら空港まで送ってもらい私はひとり定刻の飛行機にて大阪へ帰ることになった。

 

 

帰阪の機内では美しい山々を観ながら先日来の取り組みを振り返っていた。沖縄に続いてタイ、そしてこの秋田その他にもまだまだある。この全てのプロジェクトを成功させることは夢のようなことかもしれないが、一緒の想いをもって歩んでくれる仲間が力を併せれば全て可能であると信じる。

 

俺たちの想い。そしてかけがえのない仲間たち。今がその時!咲き誇れ!!!