四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2025.05.22

【又右衛門スペイン紀行2025年5月④】~DONBENITOドンベニト~

昨晩はさっと眠りにつけた分、午前3時には目が覚めたので日本との連絡ごとなどを行い、昨晩買ったヨーグルトをいただき荷物をまとめて夜明け前にホテルを出発した。

 

 

そしてパートナーであるVIVEROS CANOS DONBENITOに到着した。

 

 

ここは名前の通り先日訪問したスペイン ヌレスにあるVIVEROS CANOSのドンベニト農場である。ここは肥沃な土地と乾燥した気候のため高品質のユッカはじめヤシやダシリリオンなどを42haの広大な敷地で大量生産している。

 

 

まずは皆さんと再会を喜びあい、早速農場を見学させていただいた。まずはヤシ類。チャメロプスやブテアヤシを見学。ただヤシ類は根の洗浄によるリスクが高いため入荷は現在控えている。

 

続いてダシリリオン ロンギッシマム。手ごろなサイズ感である。最近ではメキシコ産の幹あがりのダシリリオンが入荷してこないため、このサイズでの展開をさせていただいている。他にもシルバーカラーが美しいダシリリオン ウォーレリーなども生産がされていた。

 

 

続いてユッカ フェリフェラ。鋭い葉先が特徴で運搬などではスタッフを大いに苦しめている。これは特別なフォルムのフェリフェラであるが、他にも魅力的なフォルムもあったのでマーキングさせていただいた。

 

ちょうどはユッカ グロリオサの掘り取り作業中であったので見学させていただいた。この作業は日中40℃を超える環境下では植物にも人にも負担が大きいため、朝10時までの作業とのことであった。

 

 

役割分担をしっかり行いながら手際よく掘り取っていく。そして作業をしながらも笑顔で対応する。ナイスガイの集まりである。

 

そして掘り取ったユッカを倉庫に運び込みココピートで植え込んでいくのが一連の作業である。

 

 

そして本家本元のブルースワンである。ここでは今までと違った栽培方法で、事前に土などかけらもない苗を、POTごと栽培。このことによって根洗いによる植物の劣化を防ぎ、作業効率も高まってきているとのことである

 

 

また従来の方法によるブルースワンも順調に生育していたので来年も安定的に皆さんにお届けできると思う。

 

そしてまだトリミング前でわかりにくいが、明らかに5ヘッド以上あるマルチタイプが元気にしていた。ここでもマーキングをさせていただいたのと、トリミング後に再度セレクトさせていただき、来年春に日本などの送る準備をしていただくことになるので大いに期待いただければである。

 

 

他にもリネアリスのマルチなども少ないがあったので予約を入れることにした。

 

 

他にヒドラも少ないがあったのを確認できた。ただこのヒドラの出荷までにはあと4年ほどかかるとのこと。さらに今後生産中止になるかもなので、ヒドラファンの方は、早めの確保がおすすめである。

 

このような感じで畑を確認後、打ち合わせを兼ねてCaféにてコーヒーをいただき、続いて事務所近くの管理地を拝見させていただいた。

 

 

ここには良質のブルースワンが多く管理されており、出荷を間近に控えていた。そして各種のチェックを行い、今後について話をして、私たちは帰路に着くことにした。

 

ここで今から夏にかけて掘り起こしたユッカたちが順調にいけば来春に日本にやってきてくれることになるので、その時は皆さんに見ていただき思うのでFacebookなどを通じて案内させていただきます。

 

 

そしてレンタカーに乗り込み、スペイン事業所のMAKIKO氏の運転で、出発地のセビリア駅へと向かい、往きと同じく約2時間30分で駅に到着することができた。そしてレンタカーを返却し、予約した列車まで少し時間があったので今日もまた遅めのランチをいただいた。

 

 

アンダルシア料理の代表のひとつサルモレッホをいただくとアンダルシアの血が身体を流れ、フラメンコを踊るような足取りとなって、バレンシア行の列車に乗り込むことができた。

 

 

そしてセビリアから約5時間でバレンシアに到着。駅に置いてあった車に乗って宿泊地のあるガンディアへと向かう。

そして約1時間。随分夜遅くなったがホテルに到着。遅くまで安全に運転してくれたMAKIKO氏を見送り私は部屋で一日を振り返りながらブログを書いている。

 

明日はバレンシアのオリーブ出荷のメッカ エルチェに向かう。再びパートナーの笑顔に出会えるのが楽しみである。