四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今回はオーストラリアで、園芸家または趣味家においてボトルツリー以上に注目されているかもしれないグラスツリーを少し案内させていただくことにする。
グラスツリーは学名でXanthorrhoea(ザンソリアもしくはクサントロエアともいう。)その中でグラウカやジョンソニー、オーストラリス、プレイシーなどがあり種によってはまだその中でも分かれている。
その中で、一番人気が高く、高価であるのが写真のグラウカになる。この種が人気であるのは、シルバーブルーがかった葉が美しいからである。以前には若干その中でもシルバーが強い種を私たちが輸入に成功させ少しだけ保有をしてはいるが、現在ではその種はほぼ採取が不可能であるので見かけなくなってきている。
さらに真っ黒に焼け焦げたような木肌がとのコントラストも美しいの人気の理由であろう。そのようなグラスツリーをStation Creek Tree Farmは採取のライセンスを取得し、合法的に採取を行っている。オーストラリアで専門的に行っているのはこのFarmだけではないだろうか。
このように背が高いもの。枝分かれしたものなどは、とても希少性が高いものである。何度も訪問し見てはいるもののグラスツリーを前にすると、空腹で倒れそうな時に、大好物を並べられているような状況で、今にもかぶりつきそうになってしまうぐらい喉から手が出るほど輸入したいものである。
ただこの植物も当然輸入には土を落とさなければならない。太い根はないものの自生地によれば岩盤のため、なかなか土除去が難しいものもある。さらにグラスツリーの特徴として根に共生菌をつけることで荒廃した地でも生きていけるのが特徴のため、根を洗ったときに共生菌も全て流れ落ちてしまうと、かなりのダメージを受けてしまい、移植しても根が張らずに枯死してしまう可能性が高いのである。そのため日本でも人気がありながらも流通してないのはこのことが理由である。
そのため私たちは途中で多く枯死させてしまう可能性があるのを知りながら輸入をするのかいかがなものかと考え、しばらくの間輸入を控えていた。ただこの種もFarmの方にマリネックスを使用していただくことで課題解決ができないかと思い、来春よりテストを行っていきたいと思っている。結果次第では輸入の再会をしたいと思っているので乞うご期待である。
その他にも3年間で1cmしか伸びないと言われる希少種 マクロザミア ムーレイ(ワシントン条約appendixⅡ)なども公的なライセンスを保有し輸出を行っている。この種は私のスペインのパートナーも熱望しており、輸出を試みる予定である。
他にはケンジアナ(カイルンシアナ)なども栽培しており魅力的なものが沢山である。
では今回はこの辺で。
さて今回は日本からみれば輸入、海外からみれば輸出について書かせていただく。しかしドキュメントの作成などの話は省き、実際の作業についてである。
まず日本には農林水産省の植物防疫所というものがあり、ここが植物の輸出入の管理をつかさどっていて日本の自然や農業を護るために日々活動をしていただいている機関である。
日本の海外からの玄関口といえる空港や港などに検疫官を配置され、海外からの日本に影響が与えられると考える病害虫の侵入を未然に防いでいただいている。私たちの植物貿易を行う事業者にはとても心強い機関や方々である。
日本の検疫では植物に土は付着しては輸入できたいため、今回のボトルツリーも入念に作業が必要になる。
まずが地面から掘り上げられた植物の根周りの土を鍬やつるはしのようなもので大まかに落としていく。
続いて高圧洗浄やその他の道具を用いて根ギリギリのところまで洗い流していく。ただしこれではまだまだとれはしない。特にボトルツリーのように根が太いものは中々、とることができない。
そしてブラシやノミの様な尖ったものを用いて隅々の土を落として、水で流して、またブラシをかけて繰り返していく。これを半日から数日かけて丹念に繰り返す。根気と集中力がそしてなにより責任感が必要な作業になる。
そして最後に刷毛のようなもので細かい土を落とし、土が落とせたのを確認してから、傷めてしまった根の保護と補修のためにマリネックスをシップする。そのことによって殺菌と細胞修復のお手伝いをする。これは又右衛門流である。
そしてコンテナいっぱいのサイズで枝を調整したのち、オーストラリアの港に向けて出発である。そして日本の港で出迎え、防疫所のチェックを行ったのちに、合格した植物は無事に日本の入国を許されることになるのである。正直大変な作業である。
私は輸入当初、何とか検疫を無事通ることを願ったり、現地に厳しく言うことが多かったりしたが、今では輸入業者としての考え方ではなく、植物検疫官の目線で捉え、実際に現地にて自らも作業を行い、日本の環境と農業を護るという強い取り組み姿勢に変わってから、無事に合格する確率が高まったと言える。
また日々の研究により輸入した植物のリカバリーをする技術も同じく高まってきたので、植物の負担は軽減できていると思っている。
今回はご存知の方も多いかもしれないが植物の輸入について一部分に触れさせていただいた。生産者や輸出者、検疫官の方々のご苦労を少しでも多くの方に知っていただければ嬉しく思います。では今回はこの辺で。
今日はいよいよ巨大なボトルツリーを掘り上げる日である。天気は晴れ。少し風はあるが天気に恵まれた一日になりそうである。
朝4時30分 起床。出発準備を行い、美味しい朝食をいただき5時45分にStation Creek Tree Farmを出発した
北海道をはるかに凌ぐ広大な畑を横目に見ながら、ひたすら車を走らせる。様々な野菜が生産されている。話によるとこの地域は「サラダボール」と呼ばれるほど、オーストラリア全体の野菜供給のシェアが高いとのこと。納得である。
出発から約3時間。無事に目的地に到着することができた。そこには1年前に訪れた光景がそのまま私たちを待ってくれていた。
既に先発隊は現地で活動をしていただいており、私たちは日本に来ていただくボトルツリーに再会の喜びを伝え、それらを生み育てた大地に感謝の意を伝えさせていただいた。
ここから掘り上げ日本に届けるのであるが、どのような巨大なボトルツリーをどのようにしてお届けするかについては、映像の権利の都合もあり、後日の楽しみとしていただければ嬉しく思います。ごめんなさい。ただど素人の私の写真より素敵に編集され皆様にお届けされると思うので乞うご期待である。
作業の合間をぬって、別の場所にある又右衛門が一目惚れしたボトルツリーの状況を見に行くことにした。
前回同様元気な姿で私たちを迎えてくれた。このボトルツリーはとても愛くるしフォルムが魅力的で、パートナーのDannyさんやTimさんもAAAトリプルエーと称賛されている。巨大な圧倒するツリーではないが、きっと皆さんに愛されるであろう。実際に各国の有名な植物園から多くのオファーがありながら、私に第一の優先権を与えていただけるパートナーシップに心より感謝したいと思う。
またこの2本のボトルツリーをこのブログを通じてご覧になり、この地にそっと過ごさせてあげればと思う方々もいらっしゃると思う。私も欲望を前に出してはいけないと、実際の持ち主にお聞きしたところ、色々事情がありこの地に置いておくことができないため、喜んでいただける方、国があれば是非とも提供させていただきたいとの声もいただいている。ありがたいご縁である。
そして再び、現場に戻り作業の終了を確認し、ベースキャンプに戻ることにした。
途中マクドナルドでかなり遅めのランチをいただく。当たり前だがコーヒーは約400円ビッグマックは1000円オーバー。日本の安さをあらためて感じる。
そして再びサラダボールを眺めながら約3時間でStation Creek Tree Farmに到着一日の活動を終えることができた。
少し疲れた私たちをCarolynさんの美味しい手料理で癒していただきとても思い出深い一日となった。
さて次号ではこのボトルツリーをどのようにして日本向けに送る準備についてご案内させていただければと思う。ではでは。
いつもお世話になっているJALにて羽田空港を定刻に出発。
この便は夜出発、朝到着の便なので、機内ではゆっくり睡眠をとってから到着しなければならないところだが、ご存知の方も多いが、私は相変わらず機内で眠ることがなかなかできないため、この時間を使って、宿題をしたり、帰国後の次の日に出席の披露宴での挨拶を考えたりしながら時間を過ごすことになった。
約10時間後、無事にシドニー空港に到着。ここからブリスベン空港行に乗り換えるが、荷物のピックアップやターミナル移動があり毎回結構な時間を要してしまう。航空券手配時には、乗り継ぎ時間は十分にあると伝えられるが、実際はそのようなことはなく、1時間ではほぼ不可能で2時間以上が欲しいところである。実は前回の訪問時は見事に乗り遅れてしまった経験もしている。
そのため着陸後トイレに行く時間を後回しにして入国審査へと向かう。オーストラリア入国時は通常であればビザが必要で事前にESTA、ETAを申請しておかなければならないが、私はAPECカードを発給していただいているので問題なく入国審査を終えることができた。ただ今回の手続きも通常より時間を要してしまい、大慌てで荷物をピックアップし、カンタス航空の国内線カウンターに駆け込み、今回は何とか無事に飛行機を乗り継ぐことができた。
そして離陸から約1時間半で目的地に近いブリスベン空港に到着。そこにはオーストラリアでの活動をいつも支えてくれているパートナーであるKaoriさんと、私より一足先に日本から到着しているパートナーが待ってくれていた。
そしてKaoriさんと1年ぶりの再会を喜び合い、さっそく車に荷物を積み込んで、目的地であるStation Creek Tree Farmへと向かった。
途中、ホームセンターに立ち寄り備品を購入と植物売り場を視察をすることにした。
ブリスベン空港を出発して1時間強で到着。無事にパートナーであるDannyさんはじめご家族と再会することができた。
1年ぶりであるが、お互い長く会えていなかったように再会を喜び合い、テーブルについて、さっそく各種打ち合わせを行うことにした。
ミーティング後、ホームメイドのランチをいただき、大阪・関西万博のことなどの情報交換などしながらしばし心地よい時間を過ごした。
そして時間があるので近くの圃場に植わっているボトルツリーをチェックした。小型であるが日本にはちょうど良いサイズである。実はこの圃場で6本のボトルツリーを日本向けに取り置きしており、そのうち4本を今回掘り起こし洗浄などの準備をしてから日本に送り出す。
ただ今回のミッションはこのようなサイズだけではなく、かなり大きなボトルツリーを日本に送りだすため、又右衛門も現地作業に参戦することになったのである。そして明日からいよいよその作業に着手である。この作業の様子は解禁後ブログでもアップもさせていただく予定なので楽しみにしていただければです。
しばらく周辺を探索し、植物のチェックをしていると夕方になってきたので、一旦ベースキャンプにもどり、私たちより遅れて到着する大事なクライアントを空港でピックアップするために再度空港に迎えに行くことにした。
定刻より早く着いたクライアントを無事にお迎えでき、再びStation Creek Tree Farmに向かい、少し渋滞はしたが約1時間30分で到着。1年ぶりの再会と明日からの作業の成功を祈って乾杯をし食事をいただくことにした。
しばらく美味しい食事とワインをいただきながら、1年間でたまった話題を交換し合って楽しい時間を過ごすことができた。そのような楽しい時間は終わりが見えてこず、明日からのハードな作業を無事に終えるためには夜更かしは厳禁なので、今晩は早めに切り上げることにして、各自部屋にて過ごすことにした。
さ~~1年がかりで進めてきたプロジェクト。オーストラリアでの作業は明日からがクライマックスである。植物も人も怪我無きように進めていけることを切に願う。ワクワク ドキドキ、ハラハラの緊張の連続となるであろう。とても楽しみである。
週末に出国準備を整え、今日オーストラリアに向けて出発である。今回の訪問目的は昨年に現地で選び抜いた巨大なボトルツリーを日本に迎え入れるために、掘り上げ作業を行うためである。きちんと日本に迎え入れるためにはしっかりした確認及び作業をする必要性があるため、私も現地に向かう。
まずは朝一番に少し用事を済ませ、万が一に備えて少し早めの飛行機で伊丹空港から羽田空港に向かう。不思議なもので時間に余裕がある時に限って、スムーズに進んでいくもので、遅延もなく無事に羽田空港に到着。
羽田空港では無料ラウンジを使わせていただき、そこで軽く食事をいただきながら出発前のデスクワークをゆっくり行い、定刻発のシドニー空港に向かった。
今回限られた時間での作業もありかなり集中して行わなければならないが、その分やりがいも多く楽しみである。
さ~明日の朝にはシドニーについているはず。そこから乗り継いでブリスベンへと向かう。現地では通信が不安定なのと疲れきって書くことができないかもなので、ブログは帰国前の機内か帰国後のアップになるかと思うのでお許しを。その代わりせめてFacebookには写真だけでもアップしたいと思うので、そちらをご覧いただければである。
ではではいってまいります。
帰国の途につくためにホテルのスタッフにいってらっしゃい!と笑顔で送り出され、車でバンコク スワンナプーム空港に向かう。
時間が遅かったため比較的道も空いていたので余裕をもってチェックインすることができた。
チャックインの際に、いつも乗っているエコノミークラスの座席が、ダブルブッキングでいっぱいのため、ビジネスクラスに変更させてくださいとのことである。一生懸命頑張ったので神様からのプレゼントと思ってありがたく変更を受けさせていただいた。私たちは普段、当然ながらビジネスクラスに乗ることは会社規定でも、予算的にも無理なので、わずか5時間強ではあるが、かなり疲れがたまっているのでとてもありがたかった。
また、ラウンジでは私の活動を知っていただいている職員の方からお声掛けいただけるなど、多くの方に又右衛門は支えられて、励まされて勇気づけられているのだなとあらためて思う。せっかくの座席であったがパソコンを触っていたら時間が経つのも早く、気がつけば周りは明るくなり、食事をいただくとあっという間に関空に到着した。
今回も含め正直、長距離の飛行機に乗ることは苦手であるし、疲れがとても溜まってしまう年代にもなってしまったので控えたいと思っているが、日本国内だけのグリーンビジネスにおける小競り合いや、ビジネス自体の今後の伸びしろを考えると、日本国内にとどまり頑張っても限界は見えているので、海外で日本以外に向けてのビジネス展開も積極的に行わなければ会社の成長はないであろう。それどころか必ず先細りにもなってしまうと考える。
そのためにも又右衛門は老体に鞭打ってもう少し頑張っていこうと思う。マリネックスを飲みながら・・・・・
今日が今回のタイ訪問での最終活動日となる。今日一日の予定は、欧州のパートナーから依頼をいただいている大型のフィカスと日本で需要が高まっている3~4mクラスのベンジャミナを探し当てるのが目的である。
場所は初日に来たナーセリーのパートナーが事前に調査済みのナーセリーとその周辺をもう少し深堀してお目当てを探すことにする。
朝イチホテルをチェックアウトし、荷物を預けて車で現地をめざす。渋滞はほぼなく約2時間30分で到着した。
早速パートナーと一緒に、既に掘り上げ済みのベンジャミナを数か所まわって確認した。写真は次のよう
日本では大型になるがこちらでは、それほど大きいものではない。またベンジャミナは日本ではフィカスの中でも人気が高いが、タイではそんなにも人気が高い樹種ではないため栽培されているのも少ない。
ただ日本で大き目の栽培が中々ないため多くの取引先から問い合わせをいただくので、価値あると判断したら、リスクはあるが確保して又右衛門エリアで管理をしていこうと思っている。中には枝垂れるタイプのベンジャミナもあったので候補入りさせた。
こんな感じで今回も多くのベンジャミナを確保することができた。中には家庭の事情で店じまいをするためまとめて買い上げて欲しいナーセリーもあり、できるだけ要望には応えたいと思う。
ベンジャミナ以外には菩提樹やベンガレンシスや他のフィカスもリスト入り。
他にも木肌がユニークなものあり、クライアントに喜んでいただけそうである。
他にも品種を確定できないものがあったので、そのままでは輸出ができないので、専門家に依頼して学名を確定させなければである。結構手間もかかるので根気がいる仕事になる。
他にも気になる植物がいっぱいあったが、今回は時間切れとなったので、後ろ髪をひかれる思いで現地を後にした。
帰りの車では、車酔いと闘いながら欧州のパートナーにとりあえず写真を送付。あとは帰国して大急ぎでリスト作成に入らなければならないので一仕事である。といっても有能なアシスタントにお願いして作ってもらうのだが(;^_^A
帰りは前回のように渋滞もなく割にスムーズにホテルにつくことができた。そして近くで食事をいただきながら最後の打ち合わせをし、帰国を残して全ての行程を無事に終えることができ、価値ある渡航となった。さ~~あとは気をつけて帰ろう。お世話になって皆さんに感謝である。
今日は、今回のタイ渡航のメインとも言えるパタヤにあるノンヌットトロピカルガーデンへ、先月から始まったテストの検証と、頼まれた資材をお届けするための訪問である。
今日は大きな会議が開催されているため、いつもより大型バスが多く停まっていた。そのような中、納品口に車を進め、ご依頼いただいたものを降ろし無事にお届けすることができた。
続いて担当者と一緒にバックヤードに向かい、先月(約5週間前)訪問時におこなった、アクアセルとマリネックスを使っての植物生育テストの検証をセクションごとに行うことにした。
各植物のゾーンへは車で移動。施設の敷地は東京DLの約5倍。その施設に溢れんばかりの植物を供給するためのバックヤードなので、恐ろしいほど大きい。生産者いくつか分の広さがあるといっても過言ではないほどである。
しばらく車を走らせ到着。まずはペチュニアをチェックした。右のペチュニアがマリネックスとアクアセル、左がアクアセルだけである。どちらもボリュームがあるが、アクアセルとマリネックスとの両方を使ったものが明らかにボリュームがあり、軸もしっかりしていた。
次はビンカ。左がマリネックス&アクアセル。右がどちらも不使用である。こちらも変化がしっかり出始めている。
これはコリウスやペンタスたち。トレイに入っているのがマリネックス&アクアセル。草丈が伸びすぎた徒長したものになっていないのがよくわかる。このゾーンの担当者には高く評価をいただけた。
再び車に乗って移動。次は観葉の施設。これはドラセナ。マリネックスとアクアセルを使用したものとは成長に大きな差が出ているのがわかる。
鉢を裏返すと発根状態も大きく差が出ていた。
ペペロミアでは使用したものは一見小ぶりにも見えるかもしれないが、せっかんが詰まっておらずしっかりしている。そのためもっと大きくなった時に軸が倒れたりせず良い形に仕上がるであろうと思う。
他にもいくつかの観葉も試したが、あまり変化がないものもあった。ただまだ5週間のため今後に大きく変わってくるであろうと思っている。
ネオゲリアでは大きく差が出た。今回は左がマリネックス&アクアセル。右がどちらも不使用である。担当者曰く大きく差が出たのは大きさだけではない。葉先の枯れも大幅に少なく、古い葉の枯れが遅いため大きくもなるとのことで、とてもにこやかであった。
そして最後にランのゾーンへと向かった。ここでは展示したものを引き上げて管理をしており、そこにマリネックスを沁み込ませたアクアセルを根元に使用したとのこと。真ん中の小さな株が通常管理、両端の株がマリネックスとアクアセルのコンビである。サイズや発色、株が立っている。今まではこのような場合は黄化して枯れるケースも多かったとのことで、この違いにとても驚かれていた。
根の付近のアクアセルをはがしたところ、両社ともまだ根は少ししか出ていないため現段階ではマリネックスの効果が大きく出ているのかもしれない。今後はアクアセルの効果もさらに出てもっと違いが出ると思われるので期待したい。
これは植栽から戻ってきたバンダ。これの養生にマリネックスを使用したところ、既に新しい根が出てきていると驚きながら喜んでいただけた。
私からは管理中にマリネックスを葉面散布すると、バックヤードに戻ってくることもなくなるかもしれないと伝えると、とても納得して喜んでいただくことができた。
さらに新しくリリースしたマリネックスに肥料成分を添加した「アースフィールMN」の紹介をさせていただきサンプルとして少し渡すことにした。このMNを使用するとさらに大きな効果を得られることを説明すると、小躍りするようなしぐさをみせて、結果を見るのが楽しみといっていた。
第一回目の検証で大きな成果をあることができ本採用になるために大きな一歩を踏み出せたと感じた。ただ既存のタダ同然のヤシ殻とアクアセルの価格差は大きい。少しの変化では採用されるとは思わない。また人件費削減や手間の軽減などに関してもスタッフが1000名いるため、単純な計算だけでは難しいかもしれない。現場と経営者は違う計算式で考えるためである
ただ今回のように枯れるものが息を吹き返させたり、今までできなかった場所に装飾ができるようになったりなど今までできなかったことができるようになると、大きく評価いただけるのではと思っている。そのような結果を出せるよう引き続き生育を注視しながら、技術の向上につとめていければと思う。
そして2026年から2027年にかけて開催されるEXPOにつなげていければと考えているので乞うご期待である。暑さで疲れている植物さんたち。待っていてね(^^)/
タイは現在雨期である上に又右衛門が行けば、雨は当たり前である。今日この日も雨がきついため、マーケットなどの調査は控えて、たまったデスクワークや緊急のWeb会議が行うことができた好都合の1日となった。
雨が止んでいるうちに、近くのショッピングモールを定期チェックしてきた。屋外の植物は雨を受けていつもより元気そうに見えた。
いつも気になる高架下の植栽は、日当たりが鈍いところでは生育が厳しい状況であった。
こんな感じで日照不足もあるが、土壌も良くないためかなり厳しい状況である。個人的には物理的な改善とマリネックスを使った土壌改良を行うか、いっそこのような土壌はあきらめて、アクアセルで施工すれば大きな改善ができるのではと思う。是非このような取り組みを一緒に行ってくれるパートナーを募集したいので、共感いただければご連絡をいただきたい。
モールの中には必ずお花屋さんが入っている。前からすれば品質は向上しているが、まだまだ日本などの鮮度には追い付いていない状況である。ただ中国などの国からの輸入に依存している部分が強いので致し方ないことかもしれないが。
雨が一時的に止んだ時に屋外の花屋さんもチェック。よくこのお店の前を通るが、お客さんは常にいるので、花を飾る人が一定数いることを感じる。
道路わきには、鉢植えの移動販売車がでていた。小鉢の観葉が主に販売されている。バンコクではたまに見る光景である。今回も売り始めか、多くの植物を積んで販売に来られた。
この国は仏様へのお供えや、自身のベランダに植物を飾るなど、貧富関係なく植物を愛でる国民性は素敵に思う。きっと日本以上に植物を生活に取り入れているのではないかと、街歩きをしながらあらためて感じた。その後ホテルに戻り、ディナーミーティングのため夜は外出して遅くなったので、シャワーを浴びてメールチェックを行ったので、そろそろベッドに倒れ込もうと思う。おやすみなさい。
今日は、フィカス同様に欧州からリクエストいただいたブーゲンビリアを探しにいくつかの農場を周ることにした。
朝ホテルを出発し約2時間半でブーゲンビリアを生産する農家が点在する集落に到着した。
ただ事前調査とは違い大規模で生産しているところがなく、ほとんどが家内生産の状況。そのため私が欲しがっている大型のものはあまりない。
大きなものでもこのようなサイズである。これではだめだなとお礼を告げて、次に生産者のところへ行ってみた。
ここも同じようものである。あと数件回ったがどこも同じようなもので、中々良いものに出逢えない。ただ別の地域で大型のものを生産しているところを紹介いただけたのは、貴重なことであった。
そしてこの地域でのこれ以上の長居は無意味と思い、最後にアポ入れしておいた農場には失礼がないように、挨拶だけをしに行くことにした。
同じ地域なので数分で到着。ここも同じようなサイズ感のブーゲンが並んでおり、今までと同様、家族で管理をされているようであった。ただよく見ると少し珍しいものに出逢えた。
これがそうである。(写真はわざとぼかしています。)この種は日本で見たことがなく、面白いと思って聞いてみると新しい品種とのことである。それも自分で作ったものであるとのこと。そうここはブーゲンのブリーダーの農場であった。それを聞いたとたん又右衛門含めパートナーの眼が輝いた。早速ビジネスの話をさせていただいたところ、うまく組むことができれば面白い取り組みになりそうと直感的にかがやいた。
他にも葉の形状がユニークなものある。面白い。先ほどのものも含めて写真をきっちりアップできないのが残念である。ただうまくいけば来年の春にいくつかは日本で展開できるかと思うので乞うご期待である。
その代わりではないが花き事業者の方にとっては珍しくはないが、ブーゲンにも色んな色があることを知っていただきたいので、下記にいくつか写真をアップします。
いかがですか?色んな色がありますね。中には見たこともない色もあるのではないですか?
これなんかも日本では少ないですね。切り花にできるのであれば面白いかなとも思います。
このような品種を4~5色をミックスさせて大型のトピアリーをつくることも可能です。
又右衛門はこの暖かい色合いのMIXに癒しを感じてしまいます。
今回は欧州のオーダーを的確に捉えられた品は見つかられなかったかもですが、求めている生産者の手がかりを教えていただき、さらにブリーダーの方との接点ができ、次につながるご縁ができたことは大満足である。是非前向きに検討し積極的に取り組んでいければと思う。これでまた一つ楽しみが増えた。次の訪問が楽しみである。