四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

この一週間は、今まで進めてきていることが、やっと現実に動きかけていることを感じることができる少し慌ただしい週となった。

 

中にはアースフィールやNOBU’sDesignとして10年前から、取り組んできたことなどもある。

 

今まで一体いくつの事業や商品を思いついてきただろう。その度にどれだけ多くの人から助けていただいてきただろう。そして多くのスタッフに迷惑をかけてきただろうと考えてしまう。

 

でもやっとここにきて、今までの活動に陽が当たるようになってきたように感じる。

ひょっとしたら季節と同じ春だからだろうか・・・・・

 

そのような中、有機オーガニックガーデンプロジェクトの打ち合わせの後に、訪れた天河大弁財天の素敵な樹に気づかされた。

 

 

これは松。見事にまっすぐ水平に伸びている。この樹を見つめていると、情熱をもちながらも、決して心を乱さず平常心でいることが大切だと言われているような気がした。

 

 

これは銀杏。見事な大樹である。このしっかりと根をおろした銀杏を見上げていると、ぶれない強い信念をもち、まっすぐな気持ちで、上をめざしていかなければ、長い年月を積み重ねられることができないのだと言われたような気がした。

 

新たなことがやっと動き出しそうな時にこそ、いくつかの大切なことを気づかせてくれたのであろう。


今、私は、春の訪れを肌で感じられている・・・・・

 

 

夏に向けて・・・

2016.03.17

再び岐阜へ。

今回は、先日の岐阜でのフェスティバルの際に、ばったり出逢うことができた「ローズ なかしま」さんを訪問してきた。

 

「ローズ なかしま」さんも、祖父である二代目 又右衛門(金岡喜蔵)が岐阜にてバラ生産を始めた時に、河本バラ園さんとともに、お世話になった、とても縁が深い方である。

 

そしてバッタリお会いした時に、私のような若輩にも関わらず、当時先々代にとてもお世話になったので是非、私たちが作ったバラを直接見て欲しいとお声掛けいただき、今回の訪問となった。

 

そしてお邪魔するなり約2400坪の場所で、とても積極的に活動をされているのを忙しい時にも関わらず、色々ご案内いただけた。

 



通常 市場出荷ではミニバラが多いものの、それ以外にも、フレグランスローズをはじめ、オリジナル品種も多くあり、苗の販売もされるなど、とても興味深いものが多かった。

特にこの「エターナル」は、「第9回国際香りのバラ新品種コンクール」で銀賞を受賞したもので、アプリコットのフルーツの香りで、甘さと上品さが絶妙なバランスで、とても素敵な香りがした。


その他にも同賞受賞の「レジーナ」や「アリュール」「ミエ」など、ローズなかしま オリジナル品種が、出荷時期を控え、とても素敵な香り漂わせていた。

そのような中、祖父との思い出話をしながら、社長のバラに対する熱意も感じさせていただくことができて、とても有意義な時間を過ごさせていただきことができた。

50年経った今、このように、あらためて出逢いが出来たのも祖父が導いてくれたのではないかと思う。そしてまた新しい何かをご一緒できそうな期待感も感じることができ、双方にとって、今回の訪問はとても有意義なことになると感じた。

 

それと同時に、今回の再会を誰よりも喜んでくれているのは、二代目 又右衛門(金岡喜蔵)ではないかとも感じた。

3月11日 日比谷パレスにおいて日比谷花壇 主催 INTERIOR PLANTS 2016において特別セミナーの講演の機会をいただけた。

http://pr.hibiyakadan.com/green-event/

演題は緑匠・又右衛門による「ランドスケープが変わる!デザットプランツ(Desert Plants)の世界」である。

皆も知っていただいている通り、私は、人前でしゃべるのが苦手な男である。そんな私であっても、このような機会を与えていただけるのは、本当にありがたい話だと思う。

正直個人的には、アナログ人間のため、資料作成など多くの時間などを費やしてしまうが、その度に学びを得ることができるので、貴重なことであるとは認識はしている。

と言っても、やはり講演は苦手なため、引き受けるのは、躊躇したが、緑匠・又右衛門の活動を理解し、最大限の評価をいただいてきた空間デザイナーである「飾人 芹田博幸氏」との縁や、それらを広い心と強い力で受けとめていただけた宮嶋社長への感謝と、デザットプランツや生産者の代弁者として、大切なことを伝えたいと思い、引き受けさせていただいた。

講演会場は午前の部、午後の部があった。参加者は建築・設計の方々が多くお越しいただいていて、私がいつも参加する花き関連の皆様とは、かなり異なった雰囲気の中でお話しすることに、強いプレッシャーを感じながらの講演になった。決して褒められた講演ではないかもしれないが、最低限のことは何とか伝えられたのかもしれないと思う。

グループ会社代表の講演と思えば、かなり物足りないかもだが、見方を変えて、遠い国から、はるばるやってきた変わった植物が、今日は人間に姿を変えて、はじめて人の前で、覚えたての日本語で、一生懸命メッセージを送ろうとしていると思えば、少々のことは、我慢が出来、それは情熱だとおもっていただけるかもしれない。そんなことを勝手に願い、途中白いタオルや、座布団が投げ込まれることもなく何とか短いながら2回の講演を完走することができた。

そして、その後、思い切ったリニューアルで素敵になった日比谷公園店を拝見させていただき、素敵な1日を終えさせていただくことができた。

さて、ここからまた新しい出逢いが始まったように感じた。

これからも植物、生産者、デザイナーなど産み出す人の思いを何よりも尊重し、「世界の感動を日本に。日本の感動を世界へ。」を使命として、これからも頑張っていきます。

今回、講演に際し、お手伝いいただいた日比谷花壇さまの皆様の、お心遣いには本当に感動でした。

そして私の話に、耳を傾けていただけた皆様、本当に感謝いたします。この場をかりて御礼もうし上げます。またお会いできますこと楽しみにしております。

さ~~。これからどんな世界との出逢いが待っているか、春を迎えて、アクセルを踏み込む時が来たことを実感してきた・・・

前回のブログでも紹介させていただいたように国際花きシンポジウム参加のために、岐阜訪問をした。その際に、揖斐大野という街を訪れることになった。
実はこの揖斐大野は薔薇園植物場にとっては、とても関わりが深い場所で、祖父 金岡喜蔵が大変お世話になった街なのである。

4日、岐阜到着後、まずセントラルローズを訪問し、そこで現在とても活躍中の河本バラ園さんのことを教えていただき、今回、揖斐大野の訪問へとつながった。

車で約10分。河本バラ園さんに到着。圃場にいた方にお声掛けさせていただくと社長は不在とのことであったが、社長のお母さんがいらっしゃるとのことだったので、お声をかけさせていただくと、すぐ近くに、現役で自ら動かれている女性がいた。そう、その人が育種家で有名な河本純子さんであった。

そしてその時の私たちの会話はこんな感じ

金岡:「はじめまして、見学をさせてください。」
河本さん:「はい。どうぞ~~。中々整理が出来ていなくて、すみませんね~。」
金岡:「実は私のお祖父さんは、岐阜にバラ作りに来ていました。」
河本さん:「どちらからおいでになったんですか?」
金岡:「私は宝塚から来ました。」
河本さん:「まさか金岡さん?」
金岡:「はい。金岡喜蔵の孫にあたります。」
河本さん:「いや~~~~~。そうなのですね。あなたはお孫さんなのですね。私たちは、
あなたのお祖父さんのおかげで、今があるのですよ。」
金岡:「・・・・・・」
河本さん:「まさか会えるとは思わなかった。良くお越しいただいた。」

このようにお声掛けいただき、そして少し古くなりかけたハウスを指さしながら
「このハウスはお祖父さんいた時に建てたハウスなんだよ!」とおっしゃっていただけた。

そして当時のことを振り返りながら、祖父のことを懐かし気に話していただき、しばし何と
も言葉に表すことができない不思議な温かい感覚の時間が流れた。

そして短いながら多くのことが詰まった立ち話を終えると、河本さんは私に、カタログを
お土産代わりに持たせてくださり、当時祖父が住んでいた家があった辺りを教えてくれた。

私は折角なので、教えていただいた祖父が暮らしていた場所まで移動し、そこからの風景を
しばし眺めていた。そしてここの場所で二代目又右衛門 金岡喜蔵は薔薇づくりに命をか
けていたのだと思うと、こみあげてくるものがあるのと同時に、この場所に今回来ることに
なったのは、きっと何か意味がある。私に何かを伝えようとしているのか?何かの縁をつな
げてくれようとしているのか?それか単純に本人が岐阜に行きたくなって、私の車に乗っ
てついてきたのか?など色んなことが、頭の中をぐるぐるまわった。

しばらく色んなことを考えてみたが、結局その時の私の答えは、きっと全部が正解なのであ
るんだろうな~~と思えた。

そして、さらにその翌日に参加したフェスティバル会場で、ばったり出逢ったローズナカシ
マさんにお声掛けいただき「あなたは金岡さんだね。私はお祖父さんに本当に世話になった
と・・・」仰っていただけた。

そして素晴らしいのができたから、どうしてもあなたに見て欲しい薔薇がある。と、
言われ、また日を改めてお邪魔することを約束して、その場を後にした。

その時私は、そのバラを見て欲しいのは、私本人ではなく、誰よりもお祖父さんに見て欲し
いと思っているのであろうな~~ということを感じた。

私は、この二日間を通じて、祖父 金岡喜蔵に本当に素敵な縁をつなげていただけたと思う。

そしてあらためて二代目 緑匠・又右衛門に相応しい、金岡喜蔵の偉大さを感じることがで
き、自らの気持ちを引き締めることにもなった岐阜訪問となった。

ご先祖様 そして縁に本当に感謝である。

4日、5日と岐阜で開催される国際花きシンポジウムに出席のために岐阜を訪れた。

岐阜は福井教授をはじめ、多くの人のお世話になっている街で、親しみも深い、さらに薔薇園植物場としても、つながりが深い所である。ただしばらくご無沙汰していたので3年ぶりぐらいであった。

まずは車で大阪から3時間ぐらいで、セントラルローズの大西社長のところに到着、いつものように雑談交じりでのご指導をいただき、短いながら有意義な時間を過ごさせていただいた。(その後のドラマチックな出逢いに関しては、次のブログで紹介させていただきたいと思う。)

そしてその夜は、国際花きシンポジウム前夜祭に出席させていただき、全国の市場をはじめ、多くの皆さんと、ご挨拶をさせていただける機会をいただけた。

その後、皆さんは、2次会3次会へ行かれたようであるが、私はまだまだ時間に追われた仕事が残っていたので、こっそりファミリーレストランへと移動。ひたすらドリンクバーのコーヒーを飲み、今日の出逢いを思いだしながら、パソコン相手に格闘をつづけ、深夜ホテルへと戻った。

ホテルに戻ったのが遅かったため、温泉に入る時間もなく、このようなある意味新鮮味のあるシングルルームで、仮眠をして、お腹が空いたので朝早く起床をし、朝食を食べにいった。

5日。食事を済ませ、バスに乗り込み、フラワーフェスティバルに参加。岐阜の生産者と話をさせていただき、午後はまたホテルに戻った。

ちょうどその時に、お世話になっている日本体育大学 理事長でもある松浪健四郎氏が到着され、歓談の時間をいただけた。その場は相変わらずの松浪節で強いパワーをもらえた。

夕方からは国際花きシンポジウムに参加。とても多くの人が集まるスケール感のあるシンポジウムで多くを勉強させていただくことができた。

その後の懇親会にも参加させていただいき、多くの方と情報交換をさせていただくことができくの方々に私たちの取り組みについてお話をさせていただくことができた。中には、今井絵理子氏も来られていて、私たちの新しい活動にも関心をもっていただき激励をしていただけた。

そして気が付けば21時をまわったので、急いで車で帰路につき、日付が変わるころに無事に宝塚に戻ることができた。

久し振りの岐阜。色んな意味で有意義な訪問になった。

その時の不思議な出逢い?は次のブログで紹介しますので、良ければお読みください・・・

2~3日は、JF兵庫県生花市場 大阪本部で第21回トレードフェスタが開催された。

当然弊社も仲卸ローズガーデン 生花部・植物部、ローズガーデンプランツとして市場内でお世話になっているので、今年も出展させていただいた。


今年の出展はデザットプランツと、その真逆のパルダリウムである。
個人的?に気に入ったのもあるが、両者とも人気急上昇中の魅力的なものである。

正直、行列はできるまでとはいかなかったが、興味を持っていただける人もいて、ちょっとブレイクの予感がしています~~~。どのようなビジネスモデルが、皆さんに受け入れていただきやすいか、ただいま模索中です。今しばらくお待ちくださいませ。

そして私たちの少し変わった取り組みの陣中見舞いに、何とプロボクシング ヘビー級 アジアチャンピオンの樋高リオ選手が、渡米を前にして、わざわざ来ていただけた。それもおまけに、チャンピオンベルトを持ってきて欲しいというとんでもない、わがままに応えてくれてである。本当に感謝である。

彼とは少しの間、話をしただけであったが、リオ選手の強さ、人柄の良さがビンビン伝わってきて、良い感じのパワーをもらえた。

人によれば格闘技はハングリーでなければとか、優しさは要らないという人もいるが、私はそうとは思っていない。最後に頂点を極めるのは、強さと優しさ、謙虚さを兼ね備えた者であると思っているし、そうあって欲しいと思っている。

なので、その両方を兼ねそなえた「樋高リオ」選手には是非とも、てっぺんを獲って欲しいと心から思った。