四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

21日の日比谷花壇さまでの、パネルディスカッションを終え、ミニ打ち上げをして、その後、羽田空港へと向かった。

 

羽田に向かったのは帰阪のためではなく、オーストラリアよりStation Creek Tree FarmDanny夫妻が来日されるので、そのお迎えである。

Danny
は私が植物輸入を手掛けたときのパートナーであり、今も変わらず私の師であり、友であり、家族のように接してくれている素敵なパートナーである。彼とのきっかけなどを話すと言葉で書きつくせないので、ここでは控えさせていただきます。

 

彼から輸入させてもらっているのは、グラスツリー(ブラックボーイ)をはじめ、ボトルツリー、マクロザミア ムーレイなどの希少なものが殆どである。それも大型のものが多く、今ではパーミットが出なくなったものもあり、日本全土はもちろん海外からの問い合わせもいただくようになってきた。

 

そんなパートナーが、今回は奥さんを連れて1週間来日のため、時間の許す限り案内をさせていただいた。

 到着の翌日は、埼玉の方に盆栽を一緒に観にいかせていただいた。私も初めてお邪魔するとこころでその素晴らしさは、息を飲むほどであった。


その後、秩父温泉にて、旅籠に泊まり、日本の風情を味わっていただいた。


そして、一緒に都内に戻り、そこからはお互い別々の経路で大阪へと向かった。

 日付が変わり翌日、大阪で園芸店などを案内させていただきながらミーティングを行った。

 

その後夜には前回案内した彼のお気に入りの焼肉店でディナーをとった。

この焼肉店は「丑乃匠」といって福島で開業されていて、ともかく美味しい。海外の方をお連れすると、皆が「Wagyu 和牛 ワギュー」といってこのおいしさに驚きの声をいただける。以前からオーナーや店長さんにも、大変懇意にしていただき、自信をもっておすすめできるお店なので、大事なお客さんをよく案内させていただいている。今回も、全員お腹をさするほどいっぱいお肉をいただいて、それぞれ帰宅をした。

 

 

翌日からは互いに別々の行動になり、彼らは京都、翌日は箱根を楽しみ、Facebookのアップをみると、とても日本を満喫していただいたようである。

そして28日、都内でスカイツリーにて私たちは再会をした。彼らは少し疲れたようでもあるが、その表情から充実された日本を過ごされていたのを感じられ、とてもうれしく思えた。

 

わずかな時間の再会であったが、この数十分が私たちにとって何よりも大事であり、愛おしい時間であったように思える。

 

私は、英語が満足に話せないため十分に言葉で伝えることができない。でも彼らとは深い絆が出来ている。ひょっとしたら言葉はいらないかもしれない。むしろ言葉がないほうが深い絆を結ぶことができるのかもしれないと思えた。植物と同じように・・・。

 

これからもこの絆を大切にし、彼らをはじめ、世界各国を代表する素晴らしいサプライヤーで構成されるワールドチームの一員として、日本の皆さんに素敵な植物と植物のメッセージをお届けしたいと思う。そしてそのチームの日本代表として日本の植物や文化の素晴らしさを世界に向けて発信したいと思っていますのでご期待いただければと思っています。


最後になりますが、彼らに喜んでいただけたのは私の努力ではなく、いつも私にアドバイスやご協力をいただいている日本の皆さんのHospitalityに他ならない。本当に心より感謝したいと思っています。皆さんありがとうございました。

 

そしてDanny。気をつけて帰ってくださいね。11月の再会を楽しみにしています。

又右衛門としては珍しく、朝一番の新幹線で都内へと向かった。

 

今日は日比谷花壇 本社にて「オフィスグリーン リノベーションセミナー」が開催され、そのパネルディスカッションに出席と、来場者への事業説明のためである。



今回の提案は、植物のもつ力を活かして、コミュニケーションや発想の豊かさをもたらす、オフィスのパブリックオープンスペースをデザインする「niwa office~ニワ―クスタイル~」として日比谷花壇さんが主催・提案するものである。

その中で、水・光・緑を駆使し空間をデザインする装景師として日比谷花壇の芹田博幸氏、ガーデンデザインとクラフトワークを巧みにあやつる座景師としてTEA’s Designの矢野TEA氏、そして世界の魅力的な植物の紹介や、植物や土のデザインをおこなう緑景師として私 緑匠・又右衛門が担当し、3人揃って「三景師」として創り出される空間づくりを提案させていただきました。また、そこにはハイレゾリューション音源を活用した空間音響デザイン・システムも組み合わされ、さらに素敵な空間演出となりました。


当日は午前午後とも多くの方にお越しいただき、オープンフロアにて設えられた今までなかった公園のようなパブリックオープンスペースを実際に体感していただき、高い評価をいただくことが出来ました。

 これからも私は、健康な植物、土によってこそ産み出すことができる居心地の良い空間づくりを提案していきたいと思っております~~~。

 



お越しいただいた皆様。ご協力いただいた皆様、心より感謝申し上げます。
そして日比谷花壇の皆様、素敵な機会をありがとうございました。また新しい世界が創り出されて行くことを期待しています。

今日は毎年恒例であるJFグループ 生産者協議会がエクシブ八瀬離宮で盛大に開催された。

 

定刻に総会が始まり、無事終了後、いつも大変お世話になっている日本体育大学理事長 JF兵庫県生花 特別顧問の松浪先生の講演を拝聴した。

 

いつもながらの内容の面白さと、実践の積み重ねから滲み出してくる想いの強さと、伝える力の素晴らしさには、ただただ敬服するばかりである。私はオーストラリアから続いている睡眠不足のため、座っては眠気に負けている日々が続いているが、先生の講演中は全く眠気もなく、あっと言う間に終了時間となった。そしてその後、少しの休憩時間を挟んで、懇親会に参加させていただいた。

 懇親会は、当会会長の加藤様の挨拶、松浪特別顧問、本年度よりJF兵庫県生花の代表取締役に就任された東社長の挨拶などがあり、今までと少し違った緊張感で会は開催された。


また私のような若輩を東社長、松浪先生、加藤会長と席を並べていただき、また業界の重鎮の方々と同テーブルにしていただいたため、さらに緊張する状況であった。

 

そのような中、松浪先生や大先輩からアドバイスやエールを直接いただけ、毎年顔を合わす業界の方々や、普段お世話になっており生産者、市場関係者とも交流させていただくことができ、有意義な時間を過ごさせていただいた。

 

また今回は、初めて会った方も多く、中にはとてもユニークな活動をされている人も来られていた。立ち話程度の少しの時間しかなかったが、互いがそれぞれの活動に興味を持つことができたため、今後何か一緒に面白いことができるのではないかと期待してみたいと思っている。

 

宴会中には急遽少し与えられた又右衛門の挨拶時には、同い年であり、私よりずっと以前から、趣味の園芸などメディアで活躍しているトミーこと富山昌克氏が飛び込みで壇上に上がってくれ又右衛門に熱い応援メッセージを送っていただけた。また業界の重鎮の方々からも支援のお言葉をいただけ本当に有難い一日であった。

 

開催から約2時間と言う時間があっという間に過ぎ去り、気がつけば中締めの時間となり、帰宅する者、2次会に行く者などそれぞれがこの空間を後にした。

 

私は次の日に控えた都内でのパネルディスカッションの参加準備のために会社に寄らなければならないため、皆さんと別れて駐車場に向かった。そこで再度トミー氏にバッタリ会い、最後にさらに強いメッセージをいただいた。

 

私は彼からのメッセージの本当の意味をしっかり受け止め、多くの皆さんへ植物の素晴らしさを今後も精一杯伝えていかなければならない。またそのような機会を多く作っていかなければならないということを、自らの胸に刻むことができた。

 

本当に素敵な1日になった。皆さん本当にありがとうございました。

ダーウィン空港で待つこと約6時間。Caféでデスクワークに没頭していたので、そんなにも長く感じなかった。

 そしてダーウィン空港から約4時間で出発の時と同じように経由地であるクアラルンプール空港に到着した。



実はここでの乗り継ぎのための待ち時間が約15時間と尋常じゃない長さである。いくらコスト削減のためと言え、愚痴や文句の一つや二つ出てくるのが当たり前だと思う。ただ私たちの一行から、そのような言葉のかけらも出てこない。不思議なぐらいであった。

 

それは忍耐強い人の集まり???と思う人もいるかもしれない。でもそうではないと思う。旅行じゃなく、業務だから愚痴が言えないのでは???というのでもない。普通の仕事だったら、きっとちょっとの愚痴ぐらいはこぼれてもおかしくないからである。

 

では何故?と思う人もいるだろうが、私は、きっとそれぞれが確固たる使命感をもって、このプロジェクトに参加しているからであろう。そしてこのコスト削減が植物のために使われていくのを理解し、私たちを信頼していてくれるからであろうと思え、本当にうれしく思えた。

 

 クアラルンプール空港でそれぞれが自由に過ごすことした。ちなみに私は15時間、食事時間以外は全て座ったままパソコンと格闘し報告書など作成をしていた。

 そして時折、パソコンの画面は、文字しかないWord書類なのに、次から次へと様々なシーンが映し出されてくる。まるでスライドショウを観ているかのように・・・



それだけ、このプロジェクトの意義や重要性を身体全身で感じていたからではないかと思う。そして幾度も映し出されてくるのは、このような写真であった。

 

そう。笑顔である。屈託のないとても素敵な笑顔である。

私はこのプロジェクトで、色んな学びを得ることができた。学術的なものもあるが、それよりももっと大事なこと。

 

 

それは、絆と笑顔である。

又右衛門は、パートナーとの固い絆によって結ばれ、支えられているということを。

 

そして笑顔こそが全ての源であるということを・・・

 

 

それを教えてくれたバオバブや植物、大地、パートナーに心より感謝したい。

 

本当にありがとう。

 

 

さ~このバオバブ サバイブ プロジェクトは始まったばかり・・・

気を引き締めて、また歩み出そう・・・ 

 

朝、キャサリンを出発し、ダーウィンへと向かった。約3時間の走行になる。

途中、せっかくなので蟻塚に寄ってみる。そして以前に何故このような高い蟻塚を築くのか?という問いかけに、「人間と一緒で高いマンションの上層階に住みたいから・・・」

という、前と同じ答えが返ってきた。

いやいやそれはいいから本当のことは???と聞いたら、「蟻に聞いてくれ!」と。これまた全く同じ答えだったので、そのままスルーをすることにした(笑)

 そして昼前にダーウィン植物園に到着、マダガスカルゾーンや、レインフォレストゾーンを見学。

 そしてサイカスゾーンも見学した。数年前に訪れた時と変わらず、見事なマクロザミア マクドンネリーをはじめ、ネイティブサイカスをしっかり目に焼き付けてきた。

 出発から約4時少々、停まることなく歩き続け、何とか植物園を全て見ることができた。

 その後、近くのサンデーマーケットに向かい、1時間少々楽しむことができた。

 そのマーケットでお土産に帽子をゲット。同行の幾田くんも帽子を購入。記念に3人で写真をとり、一時を楽しんだ。 

 そして、夕刻 一行で私が毎度訪れるお気に入りのワーフに移動し、打ち上げを兼ねた最後の晩餐をみんなで行った。

 

そこで、最後のミーティングとこれからのことを相談し、また今回のオーストラリア プロジェクトについて話し合った。そこで一行の代表から、本当に貴重な体験をみんながすることができたとねぎらいの言葉をいただき、又右衛門チーム全員でホッと胸をなでおろすことができ、まだまだこれから続くプロジェクトへの責任感と式が高まることになった。


そして食事を終え、バスはダーウィン空港へ。

 

そこで今回通訳を担っていただいたKaoriさんとお別れをして、空港へと向かった。
Kaoriさんには今回も本当にお世話になった。本当に感謝でいっぱいである。

本当にありがとうございました。

そして私たちは空港内に入り、朝4時出発までの6時間をそれぞれがそれぞれの方法で過ごすことになった。ちなみに私は、Caféの一角を陣取り、ひたすらたまりにたまったデスクワークを進めることができた。気がつけば深夜3時。そろそろ出発が近づいてきたのでパソコンをとじることにした。

あっという間のようであったオーストラリア。多くの出逢いと学びに本当に感謝である。
ありがとう。皆さん。再会を心より楽しみにしています。

今朝は朝一番から、みんなでバオバブの洗浄作業を行った。

そうして数時間で一旦作業を終え、各参加者は、それぞれナーセリーの見学を行った。

 そして私は、この間にTV局からインタビューをしていただいたのだが、打ち合わせなし、台本は全くなしで、いきなりハイ!スタートであったので、いつもに増して訳の分からないことを言ってしまったり、将棋のひふみんさんのように、噛んでしまったりして、少し残念なことになってしまいました。いつものことですが(^^;)

ただ救いなのは、収録していただいた方々が、「プロのしゃべりでなくてよかった。想いがいっぱい伝わって感動した。」と慰めの言葉をいただけたことです。その仕上がりについては放送を観ていただければと思います。約20分のインタビュー。1分に切れば何とかなっているかもです(笑)



そしてランチをはさみ、又右衛門チームはCycad Internationalの本来の主力商品である

ソテツ類の案内をしていただいた。

 ワシントン条約のAppendix Ⅰに値する希少品種や、日本で流通していないものもあり、見学者は驚きの表情であった。

出来れば写真アップや品種名をアップさせていただければいいのかもしれないが、趣味家の方でブログが炎上したり、直接の問い合わせが殺到したりして、生産者に迷惑が掛かっては申し訳ないので、ここでは控えさせていただきたいと思う。

興味のある方は、Cycad Internationalの日本総代理店をつとめさせていただいているのでお問い合わせください。また多くの皆様に両者による新しい取り組みを、改めて報告させていただきます。楽しみにしておいてください。

 

この他にも小型のバオバブなどの多くの植物を見させていただき、陽が落ちたので仕事を終えることにし、ディナーに出かけることにした。

そしてその時、Karenさんから私に今回の取り組みのご褒美にとバオバブの絵をプレゼントしてくれた。

 

私はそのプレゼントの絵が素敵であったのもあるが、その心が本当にうれしくて、またまた涙腺が緩みそうになってしまった。

その後ディナーに移動し、日本からのお土産に又右衛門Tシャツを送らせていただき、美味しく食事をいただくことができた。そして時間の許す限り互いが将来に向けての話や、今までの苦労話をすることで、今まで以上に分かり合え、さらに絆を深めることができ、今後の揺るぎないパートナーシップを約束し、ここでJoe達とお別れすることになった。

 さ~明日は、ダーウィンに向けて出発。バオバブくん。元気で過ごしてね。本当に多くの学びをありがとう。

早朝、バオバブと一行は、次の目的地であるCycad Internationalの本拠地 ノーザンテリトリー州 キャサリンへと向かった。

 出発からしばらくは、数十キロ走るたびに車を停めて、ラッシングに緩みがないかなどを行いながら慎重に車を進めていく。

 そしてしばらくして西オーストラリアとノーザンテリトリーの州境を無事越え、順調に車を走らせていた。

 すると、TVクルーや関係者を乗せた車両がトラブル。パンクである。

手際よくタイヤ交換され、再び順調に走るもまた同じ個所に異変が・・・

 

結果的に単なるタイヤ交換だけでは終えることが出来ず、急遽出発地から部品を届けてもらい修理をすることになった。

 

それが少し驚き、約一時間後、部品を届けてくれるのは小型飛行機であった。そして部品を渡されるとすぐまた飛び立っていった。その姿を見て、何とさすが大陸と感じた。

 

 そしていつものティンバークリークでお気に入りのハンバーガーを食べ、そのうちに何とか応急措置を行ってもらい、あらためてキャサリンをめざした。

 

そして遅れること約2時間 600kmの車の旅を終えて、全ての車両がキャサリンへと到着した。

 

そこには、先着したトレーラーから降ろされたバオバブが、ダメージを受けることもなく悠然と横たわっていた。その姿を皆が安心して見つめ、さらに優しく手で撫でながら旅の疲れを癒してあげていたのが印象的であった。

 

さらにそこにはJoeの奥さんであるKarenさんが私たちの到着を待ってくれていた。

そして到着するや否や、私に「日本の息子よ。元気でよく来たね。」と声をかけ、しっかりハグをしてくれ、またまた、こみあげてくるものを感じることになった。

 

 そしてその夜は、JoeさんKarenさんと一緒にディナーをし、今までの思い出話やバオバブの武勇伝についてなどを語り合い、夜が更けてきたので、それぞれが帰宅をすることになった。

昨日は、今回の渡豪のメインであるバオバブのディギングを無事終えることができ、少しだけだが時間が出来たため、カナナラの街が一望できる丘に行ってみた。

 そこにはいくつかのグループのオーストラリア人も来られていて、周りと少し違う雰囲気を感じられるのか、数名が私たちに声をかけてくれたので今回のプロジェクトを伝えさせていただくととても興味を持たれたのか、いくつか質問を受け、下手な英語で答えさせていただいた。

 そして人が引いた時に、岩に腰かけ街を見渡した時、また昨日、仕事を終えた時と同じようにこみあげてくるものがあるのと同時に、何とも言えない爽快感を感じることができた。

 午後になり、JoeJoyと私で、普段は見ることができない秘密のバオバブを観に行くことにした。

 この場所は少し入り組んだ場所にあるため、中々目にすることはできないかと思う。せっかくの機会のため、本来であればTVクルーにも観ていただければとは思ったのだが、環境や植物のことを考えると、それが果たして良いことであるのか難しいと思い、今回も私たちで巨大なバオバブと少しの時間を過ごさせていただくことにした。

 そして夕刻になったので、昨日掘り出したバオバブのところへ行き、明日のキャサリンまでの輸送の準備として、長い枝を切り落とし、西オーストラリアからノーザンテリトリーまで州を越えての移動のために必要な殺菌と殺虫処理を行い、私たちもそれらを実際に確認することができた。

 そしてホテルに戻り、明日が早朝出発のために、支払いなどを前日に済ませ、ホテルの皆さんにお礼を言ったところ、私たちの今回の活動にとても関心を持っていただき、又右衛門の再度訪問を楽しみにしています~~。と、とても温かい言葉をかけていただけ、たった3日間の滞在であったが、とても気心知れた仲間のような感覚を抱くことができ、素敵なこの地の締めくくりとなった。



別れの度に、正直つらさは残るけど、本当に出逢いって素晴らしい。

今日は、いよいよバオバブ掘り起こし作業のため、いつもより緊張のある朝を迎えた。

 お昼ご飯は無いまま一気に掘り上げる可能性が高いため、いつもより多く食事とり、コーヒーをしっかり身体に注ぎ込んで、バスとオフロード車2台にて、テレビ局2社とスタッフ、関係者で現地へと向かった。私はJoeの息子のJoyのクルマに乗り込み、士気を高め合いながら向かった。


そして約30分で現地に到着した。そしていつものように、植物への日々の感謝と出逢えることができた喜び、そしてこれからのプロジェクト温かく見守ってほしいと伝え、準備を進めていった。

 まずは周囲に作業地域の表示を行い、装備を整えてクレーンに乗り込み、輸送可能な最大限を超える枝を切り落とす作業を行った。

 

 

続いて、いよいよ掘り起しである。木の幹から2mぐらいの位置から、横根の位置を確認し、順次丁寧に掘り起こしていく。

 深さは約1.5m掘ったところで固い土の層にあり、おかげで直根は、そこでうまく止まっており、遠目にはいい感じであるように見えた。

 そしてバオバブを斜めに倒し、実際に近くで根の状態を確認。思って以上に、とてもいい状態であることが確認できた。そして最終直径約4mのルートボールにしあげ吊り上げるようにした。

 吊り上げは、木を傷めないように幅の広いソフトスリングを使用し、ゆっくり丁寧に吊り上げた。



そして、控えていたトレーラーに、根と胴体を傷めないように、パレットとタイヤとカーペットなどでしっかり底上げ、さらに養生して、自重による木への負荷の低減をおこなった。

 

このような水分を多く含む植物、特に大きなものの場合、一点に負荷が集中させてしまうと、その箇所の組織が壊れ、大きなダメージとなってしまうからである。さらに場合によっては、そのことが枯死につながることも有りあえるので、特に慎重にやらなければならない作業である。

 

そのようにして慎重に慎重を重ねて積み込み、しっかり固定をした。

そして、バオバブをメンテナンスができる施設まで移動させて、気がつけばランチどころか休憩ほとんどとることも無く、集中して取り組んだため、無事予定していた作業をしっかり行い、今日の作業を終えることができた。

 

 

今日一日の作業は、実際にバオバブを掘る人、運ぶ人、それをオペレーションする人、記録する人など、それぞれのスペシャリストが、互いの役割をきちんと理解し合い、気持ちを高め合うことで、時間内に最高のパフォーマンスを発揮することができ、充実感を得ることができた。

 

まだこのプロジェクトは始まったばかりであるが、今日一日は、私の今までの人生の中でも、何本の指に入るとても記憶に残る日になったと言える。

 そして多くのプロフェッショナルと一緒に行った仕事から多くを学ぶことができる素晴らしい機会を授けてくれたバオバブにあらためて感謝でいっぱいである。そのことをかみしめながらホテルに帰る途中、今までの自分の活動が思い起され、こみあげてくるものを抑えきれなかった。



興奮も冷めやらないうちにホテルに到着。さっと着替えてみんなでディナーをいただき、互いの健闘をたたえ合った。

その後また部屋に戻り、デスクワークなどを行い、夜もかなり更けたので眠ることにした。



あ~~とてもエキサイティングで素晴らしい一日だった。おやすみなさい。

今日は、バオバブ自生地の近くのカナナラの街への移動である。

まずいつものような朝を迎え、今日は近くのガソリンスタンドに簡単な朝食を買い出しにいき、部屋で朝食を済ませた。 

 その後、それぞれTAXIにてパース空港へ向かった。パース空港は、とても広々していて近代的で快適である。

 雨の中定刻に出発した飛行機からの景色は、まるでアートのようである。

うまく写真は撮れないのが残念だが、それぞれに色んな表情をしていてユニークである。

 この写真の左下は見ようにとっては、木の根っこにも見える。

 これは、お母さんのおなかの中のようにも見える。

 そして家電売り場のようにパソコン片手にミーティングをしながら、窓からの素敵な景色を観ているうちに、あっという間に無事カナナラ空港へ到着した。



到着後、すぐにホテルに移動。そしてオーストラリアのバオバブのスペシャリストであり、現地パートナーであるCycad InternationalJoeと合流した。


早速、関係者が一堂に会し、合同ミーティングを行い、今回のバオバブ サバイブ プロジェクトのスケジュール確認、掘り出し方法、輸送方法、テクニカルな部分の意見交換を行った。
 そしてこのプロジェクトの意義や重要性を再確認し合うことができ、明日に控えたバオバブの掘り起こし作業という大仕事の無事成功と皆の安全を祈りながら、みんなで時間の許す限りコミュニケーションをとりあい、そのおかげで全体の士気が高まっていくことが実感できた。

 ミーティング終了後、明日の朝食と、昼食を近くのスーパーへ買い出しにいき、準備を整えた後、Joeたちと一緒にディナーを食べて、さらに深い打ち合わせを行った。

 ミーティング後は、面白おかしく、世間話や思い出話、植物の話を長々行いながら、夜も遅くなったので各自部屋に戻り、デスクワークを行い明日に備えることにした。 

さ~。明日は今回で一番、体力を使うのと、危険が伴う作業になる。植物の命、人の命が危険にさらされないように、十分体力を蓄えるために、日付が変わる前に、少し早めに寝ることにしよう。おやすみなさい。