四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

それはスーダン共和国 本国政府機関からの連絡であった。どのような問い合わせであったかはここでは控えさせていただくが、幾度かメールにてやり取りをさせていただいたり、Webミーティングを開催したりしたが、通信が不安定なこともあり、本国とは近日中に駐日スーダン共和国大使館を訪問し、今後についての進め方などを検討することが望ましいということになり、今回の訪問となった。

 

大使館到着後、とても丁寧に対応をいただけ、早速応接室へ案内されました。今回は臨時大使も歴任されたDeputy of Head MissionのAli Mohamed Ahmed Osman Mohamed様、直々にご対応いただけ、今回の訪問理由とバラエングループの活動についてお話をさせていただいた。

 

 

そしてスーダン共和国の現状などについてお聞かせいただいた後に、農業、環境配慮に向けた取り組みについて意見交換を行い、私たちの唱える『健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決する』活動について共感していただけました。また私たちの製品や技術にも興味をお持ちになられたので新しいプロジェクトが始まりそうです。

 

大阪・関西EXPO が開催中でありTICAD9 やGREEN✕EXPO 2027が控えており、そして2030年そしてその先に向けて私たちこそができることを提案し、一緒に歩んでいければと思っています。

 

 

身長差によって目線の高さは大きく違うが、同じ目標に向けては目線を揃え決して背伸びすることなく実直に取りは組んで行きたいと思っています。素敵なご縁に感謝です。

先週、西の大阪から東の都内へ。そして北の秋田へ。そしてそして南の宮崎への移動である。

 

 

この宮崎では、植物園訪問と、地元で素敵な活動されているローズガーデン、そしてグループ会社が開発する海洋性腐植抽出液・高濃度フルボ酸であるマリネックスの中で、特別な存在である「競走馬用マリネックス MARINEX GOLD」の持てる力を伝えるために牧場を訪問させていただいた。

 

 

北海道がサラブレッドの産地であることはご存知の方も多いが、宮崎も注目される生産地である。そして今回イベントなどの情報をいただき当地を訪問させていただいた。

 

 

そしてその甲斐あって競走馬を生産や飼育さらに調教される方々との多くのご縁をいただき、中々実現しなかった展開に少し陽が差してきたように思う。この縁を大切に今後も進めていければと思う。

 

 

青島亜熱帯植物園を訪問。大温室はメンテナンスのため入ることができなかったが、その他の温室などをガラス越しに拝見させていただいた。

 

 

花壇の植え替えをしており、しばし植え替え方法を見学させていただいた。

 

 

園内にはイペ―の木がちょうど満開で青い空とのコントラストがとても美しかった。

 

 

そしてせっかく宮崎に来る機会であったので、「こどものくにガーデン」を再訪してきた。ここのガーデンは東京HANA-BIYORIの施工の際にご縁をいただいた、Kaori Minamotoさんが管理をされている。

 

 

決して広大なガーデンではないが、バラがとても美しいガーデンである。バラの見頃は5月中旬前後からで、まだ開花はしていないため華やかさはないものの、開花した花に気をとられない分、つぼみや葉の美しさをしっかり観ることができ、園芸家の私には現状に美しさを感じ、このまま順調に進めば最盛期にはきっと美しいガーデンになることが容易にわかった。

 

 

また久し振りにKaoriにお会いさせていただくこともでき、今回の宮崎訪問の最後を素晴らしい笑顔で締めくくっていただけた。

 

 

素敵なガーデンは、素敵な活動とそれを支える素敵な方々、そして素敵な笑顔によって成り立たせることができている。あらためてそれらの大切さを感じ、学ばせていただいた。

 

 

今回久し振りの宮崎。すぐに花開くものではないかもしれないが、開花には必ず必要となるご縁をいただけたといえる。次回の宮崎訪問がいつかはわからないが楽しみである。

昨日羽田空港に駆け込み、無事搭乗できて北の地 秋田へと到着した。

 

 

秋田空港にはまだ明るい間に到着したが、機内アナウンスによれば気温は約5℃。タイとの気温差は30℃。おまけにレインマンぶりを発揮し雨が降っている。また数時間前までは都内で桜開花を楽しめるとても暖かかであったため、真冬のようなこの気候に身体は少し驚いたような感じであった。

 

 

さらにここまで寒いと思っていなかったため割と薄着で来たため外に出るのが億劫になってしまったのと、元来一人で食事をするのが苦手な私は、夕食はコンビニで調達し、ホテルの部屋でひっそりいただくことにしたが、暖房のきいた部屋で身体は暖かいが、心は少し寒さを感じることになった。そしてしばらく宿題を済ますためパソコンと戯れ、早めの深夜に就寝することができた。

 

 

今日はバラエングループが継承させていただいた秋田での根引き松「八竜松」生産事業の進捗確認のため現地訪問である。今朝一番、昨年から現地に乗り込み奮闘してくれている斎藤氏お迎えの軽トラに乗り、様々な情報交換をしながら圃場のある能代へと向かった。

 

 

 

まずは今年になって苗を植えたばかりの圃場のチェック。きれいに整列しているのが、まるで小学一年生が集まった朝礼のようで、とても可愛らしさと同時に、元気に育って欲しいと願う気持ちが湧いてくる。

 

 

ただ当たり前のようにまっすぐ並んでいる松だが、簡単なものではない。全てペアによる手作業で行われている。当然田植え機のようなものはないので、とても重労働である。

 

 

後で書かせていただくが、事前に選別された苗を、スコップでこじ開けられた穴に植えていくのである。

 

 

等間隔でテンポよく植えていく手際よさは秀逸である。ただ傍目にみて感じるほど安易なものではない熟練の技であり、かなりの重労働。私が砂地の畑を歩くだけでも足をとられてしまうぐらいのところを一日中中腰で作業する。若者でも音を上げてしまうような作業を人生の大先輩たちは笑顔でやってのける。本当に頭が下がる思いである。

 

そのような先輩方に感謝の意を伝えて、他の圃場へ向かう。ここは今年末に出荷が予定される圃場。順調に仕上がってきていて安心することができた。

 

 

 

さらに厳選された松が植わっている圃場へと向かった。写真のように日本人の感性と自然感のある個性豊かな趣のある松に仕上がってきている。中には売らずに置いておきたいとすら感じるものもあるぐらい。素敵だ。

 

 

そして根引き松生産の他にもいくつかのチャレンジをしてくれている。それがこれ。斎藤氏が新しい取り組みとして手掛けてくれているもの。大きな手でこのような細やかな作業をしてくれている。チャレンジ精神に拍手である。早ければ今秋に製品として送り出すこともができるかもなので乞うご期待である。

 

そして最後に先ほど植えていた苗の選別作業をおこなっている方々へご挨拶にいかせていただいた。そこには長年この生産をまもり出荷をし続けてくれている加賀谷さんの姿があった。そして皆さんの手を止めて邪魔にならないようにご挨拶と、色々なことを教えていただいた。

 

 

そしてしばらくすると圃場から戻ってこられたのかパートナーのお一人が手に白いひもを握りしめてもってきてくれた。恐らく先ほど苗をほどいて圃場に植える際にでる残った紐であろう。それを束ねて大切に持ってきて再利用してくれているのであろう。

 

私はその姿を拝見した時に、あらためて農業とは?と、この根引き松「八竜松」生産チームの素晴らしさを実感した。この白い紐。金額にしたら大したことではないであろう。それを大切に持って帰り、再び利用してくれることはエコという一言では片づけられない、農を生業をとする方々の考え方や、戦中を生きてきた大先輩の生き方を垣間見ることができたように感じ、あらためて学ばせていただくことができた。本当に感謝である。

 

 

現在の松生産の圃場面積は約10町歩、100反である。100反というと30,000坪。甲子園球場のグランド面積は約4,000坪なので、その約7.5倍である。そのような面積を手作業にて植え、そして収穫していくのは、いくら熟練メンバーとはいえ簡単なことではないことは簡単にご理解いただけるかと思う。そしてこの生産も高齢化は着実に進んでいる。

 

 

私は正直このままで十数年生産を続けていくことができるとは思わない。しかしこの地の根引き松生産やそれを今まで何とか繋いできた大先輩の想いを途絶えさすわけにはいかない。そして今まで支えてくれた仲間と一緒に活動できる場所として大切にしなければならないと考える。当然継続のためには利益も大切であるが、それよりも優先しなければならないこともあるように感じている。それをあらためて感じながら、後ろ髪をひかれる思いでこの地を後にした。

 

そして再び軽トラに乗り込んで、今後のあるべき姿や将来の目標などを語り合いながら空港まで送ってもらい私はひとり定刻の飛行機にて大阪へ帰ることになった。

 

 

帰阪の機内では美しい山々を観ながら先日来の取り組みを振り返っていた。沖縄に続いてタイ、そしてこの秋田その他にもまだまだある。この全てのプロジェクトを成功させることは夢のようなことかもしれないが、一緒の想いをもって歩んでくれる仲間が力を併せれば全て可能であると信じる。

 

俺たちの想い。そしてかけがえのない仲間たち。今がその時!咲き誇れ!!!

昨日早朝にタイから帰国し、そのまま社内会議に出席、そして次の予定のためバタバタのまま宝塚本社へと向かった。

 

 

そして重たいスーツケースから洗濯物などを取り出し、必要なものをリュックに詰め込んで、翌早朝に再び空港に向かい羽田空港へと向かった。都内は冷たい雨が降っていて、気温35℃のバンコクで過ごしていたので結構寒く感じた。

 

 

そして都内で大切な方の植物のメンテナンスに向かう途中、目の前に大きなビルが見えてきた。数日前までバンコクで高層ビルの損壊などを目の当たりにしてきたので、このような日本の頑丈なビルに安心感と、ある意味誇りにも感じられた。ビルの屋上緑化での植物ボリュームはバンコクの方が圧倒的に上ではあるが・・・・

 

そしてこの近くに来ることがあれば参拝させていただいている豊川稲荷別院へお礼と報告をしてきました。ちょうど花まつりであったので甘茶をいただくことができ、清められた身体で、植物のメンテナンスを行うことができました。

 

そしてその後、タイでのプロジェクトなどでお世話になっているお取引先様を訪問し、情報交換とミーティングを行った。

 

翌朝はかなり早めに起床し電車で移動。せっかくなので石神井公園で一瞬だけ桜を見てから、久し振りにオザキフラワーパークさんを訪問させていただいた。

 

 

オザキフラワーパークさんは、以前から又右衛門の特別イベントをくんでいただくなど、尾崎代表と懇意にさせていただいてきた。そして当時からすると私の活動にも変化が出てきたので、久し振りに直接お会いし情報交換をさせていただいた。

 

 

相変わらず店内はボリュームいっぱいの花で埋め尽くされ、多くのお客様が来られていた。ここ最近は鉢物特に花鉢の市況が低迷しているのだが、オザキさんを見る限りそのようなことはあまり感じることがなく、さすがだな~~と思った。

そして今回は尾崎代表とご子息が一緒に席についていただけたので、あらためてバラエングループの取り組みについてお話し、情報交換や今後についてのお話をさせていただくことができた。

 

途中スタッフの方とのお話の機会をいただけ、さらに美味しいランチをいただきながらのミーティングは今後に繋がるとても有意義なものであった。

 

 

そしてご子息の年齢を聞くと、私の長男と同級もしくは1つ違いの同年代。次回は愚息も同行し、次世代同士で新しい扉を開いて行ってくれれば良いな~~と素直に思った。そのような前向きなミーティングは時間が経つのも早く、あっという間に制限時間となったので、再会の約束をしてオザキフラワーパークさんを後にし、次なる目的地秋田へと向かった。

 

そして搭乗時間ギリギリに羽田空港に到着。今回は今のところ落とし物、忘れ物なく秋田へ向かうことができそうだ。又右衛門よくできました!!!(笑)

今回のタイ訪問では、アップさせていただいた報告以外に、観賞魚用「マリネックス錦」の試験結果の確認や今後の進め方の話をさせていただいた。

 

 

生産者によれば、好結果が得られたり、あまり変化がなかったりなどの報告もあった。その変化がなかった理由は濃度を間違えてかなり薄く処方したためであったのだが、好結果が得られなかったことに対して、継続は難しいかと思ったが、再試験を強く希望をいただいたのでマニュアルを作成し前向きに検討していきたいと思う。言葉もあるが、いかに相手が理解できる形でのマニュアルづくりが大切かということを再認識することになった。

 

 

他にも生産者をいくつか周り、日本向けに確保していただいている植物のチェックを行った。中にはうまく数量があわないものもあり日本の生産者のようにはいかず、頭を悩ませることもあったが、少しずつ私たちの考えに理解をしていただけるようになってきている。もう少しの我慢である。

 

 

また再来週から日本に学びに来られる若手もいてくれるので、彼らの将来に大いに期待したいと思っている

 

 

植物によっては今年1年分の注文を行ってきた。どのようなものを手配してきたかについては追ってアップしたいと思うのでご利用いただければ嬉しく思う。

 

 

この他に商業ビルの植栽なども見てまわったが、地震での制約もあり十分に周り切ることができなかった。ただそのような中でも帰国ギリギリまで活動することで、私たちの製品や技術を用いればさらに良い結果を導き出せることは確信できたので十分な収穫であったと考えている。

 

 

そしてこのタイ国の一日でも早い復興と更なる被害がないことを願って深夜便で帰国する。直接的な被害を受けていないが、周囲で厳しい環境にさらされてしまった方たちを見ると、震災やCOVID-19など様々な苦難にさらされながらも素敵な仲間とともに一緒に仕事をできているということが本当に幸せなことであるとあらためて感じている。このしあわせが長く続くように引き続き頑張ろう。

 

 

次回のタイは5月であるので、また報告させていただきます。

数年前から始まったタイにての植物購入。ただそれでは日本向けに十分な品質を保てないのと検疫条件を満たさないことも考えられるため、タイでもスペインのように又右衛門エリアを用意し、集めてきた植物の養生管理をしていただいて来た。

 

 

そしてその取り組みは次のステップへと向かっている。それは生産事業である。タイの温暖な気候を活かし、植物を生産していく。

 

 

日本の品質、好まれるデザインにより近い植物を生産しようと考えている。簡単なことではないが又右衛門チームにはそれを可能とする各分野のエキスパートが存在する。それと何といっても強みであるのがタイ国内に法人もつ企業と強固なパートナーシップで結ばれていることである。

 

 

タイ国のことを決して悪く言う意味ではなく、国際ルール的なものだけでは、うまく物事が進まないことが多いため、現地法人できれば花き専門で日本人が在住の日系の企業とのパートナーシップが成功のカギであろう。

 

今回それらの強みを活かし無理することなくステップアップしていければと思っている。またビジネスモデルが確立出来たら皆様にもお声掛けし、一緒に大きなうねりにできればと考える。楽しみである。

今回のタイ訪問の目的の一つである「ノンヌット トロピカル ボタニカル ガーデン」へと向かった。このガーデンは東京DLの約5倍という広大な敷地に美しい庭園や圧倒的な迫力の植物たち。さらに象やトラなどの動物に、数多くの恐竜などのオブジェがあいまって遊び心満載の仕掛けが盛り沢山で教育も織り込まれた植物マニアから親子連れまでが楽しめる又右衛門お気に入りのガーデンである。

 

前回の訪問は今年の1月であったので2か月ぶりの訪問になる。そして今回の訪問目的は、依頼をいただいた資材のお届けとミーティングである。

 

 

朝ホテルを出発し、道中はスムーズに車を走らせ、約束の時間より少し早めに付近に到着。そして何度来ても驚き、声が出るほどの世界的に希少であり、巨大な植物たちが出迎えてもらい植物家にとって聖地とも言える場所ノンヌットガーデンに到着した。そしてしばらくしていつもご担当いただいているガーデンの責任者と再会を喜び合う。

 

 

いつもの植物管理の責任者の方も同席であるが今回は資材のことがあり、資材担当の方と一緒に製品の確認とチェックをいただき無事お渡しすることができた。

 

 

その後、次回の新しい植物管理システム導入試験やその他のプロジェクトの提案や雑誌の取材やその他の依頼をさせていただいたところ、快く受け入れていただき、また一歩強い繋がりになってきたと言える。今後の取り組みの期待に胸が膨らむ。

 

 

そして打ち合わせ終了後、次の取り組みについて確認しておきたいことがあるので、しばらくの時間、園内を観させていただいた。

 

 

ノンヌットガーデンにきて、入口から正面玄関までに立ち並ぶ希少かつ巨大な植物にも圧倒されるが、私はここの巨大なハンキングたちがずっと気になっている。写真の又右衛門と見比べていただけばとも思うが、約30mの高さから吊り下げられた植物オブジェやシダ類が見事である。

 

 

下の人と見比べてもらうとそのサイズ感がわかってもらえるかと思う。そしてこの高いハウスの中間までは階段で昇ることができ、スカイガーデンと呼ばれる人気スポットになる。実際にあがったときの写真も見ていただきたい。

 

 

 

 

 

 

ハートや丸、円すい、円柱型など様々な形状の巨大なハンキングの存在感には驚かされる。

 

 

また壁面緑化も日本とはスケール感が違う。

 

 

またところどころに素焼きの陶器が使われているのを目にするが。これは全てこのガーデン内で作られたものである。先日訪問した際に、このガーデンの代表であり、タイにおいて植物王とも呼ばれるガンポン氏自らガーデン内を親切に案内いただき、その際に自身の目で確認をさせていただいた。

 

 

このハートのオブジェもガーデンでスタッフが作った植木鉢で作ったものである。多くの訪問者がこの前で写真を撮っていた。

 

 

他にもサボテンなどによるドライガーデンや様々なテーマに区切られたゾーンがありとても楽しませてくれる。ただこれも入場門からすぐのごく一部になるから、壮大なものである。

 

このような場所で環境に配慮した弊社オリジナル資材や技術の試験を始められることはとても価値があると言える。大いに期待である。

 

またこのタイの暑さを利用した植物の暑熱対策方法の研究もできればと思っている。うまくいけば2027年の園芸博覧会や様々なイベントでの夏場対策を一足早く行えるのではないかと考えているので乞うご期待である。

※この写真は又右衛門がノンヌットガーデンより正式な許可をいただき公式HPより転用しています。

 

他にも「ノンヌット リゾート」や「ノンヌットヴィラ」や大きな会議場もあり団体の研修旅行から家族旅行までをカバーしている。

 

広大過ぎる庭園などまだまだ紹介したいところはあるが、今回は時間の関係でこの辺にしたいと思います。植物関係の方は是非一度は行っていただきたいと思う。

 

 

また普段では見学できない区域などの紹介ができる「又右衛門ツアー」も企画したいと思っているので気になる方は、声掛けいただければと思う。お楽しみに。

この日、朝からバンコクから南に位置するパタヤにある「ノンヌット トロピカル ガーデン」に納品とミーティングのために訪問を行ってきたので、その件をブログでアップしようと考えていたが、バンコクに戻る車内で、驚きのニュースが飛び込んできた。それは地震である。

 

車内でスマホをみているとFacebook友達のアップで、バンコクが地震で大きな被害がでている知り、そのことを同行者の現地パートナーに伝えると、「タイは地震がないから間違いじゃないか」と言われ、私も「そうだよね。タイは地震がない国だものね」と会話していたが、また別のSNSでも同様のアップがあり、中にはビルの倒壊する映像が飛び込んできて、本当のことであると驚きながら認識することになった。

そしてミャンマーが震源地であるという報道が遅れてやってきて、最終的に情報を繋ぎ合わせていくとミャンマーで巨大な地震が起こり、その影響でバンコクでも建設中の高層ビルが倒壊したということを理解することになった。その倒壊した建設中のビルは、毎回バンコクに来たときは立ち寄るチャトチャックの近くであることがわかりさらに驚きは増していった。

 

 

そのような中でも、バンコクの宿泊先に向かうため、車を走らせたが、市内に近づくにつれて大渋滞がはじまり、特に宿泊施設付近では1km動くのに1時間以上かかってしまうことになり、ホテルまで約5kmのところで車移動を諦め、最低限の荷物として着替えとPCなど貴重品をリュックに詰め込み降車した。

 

 

そして悪路や狭い道幅のためスーツケースは置き去りにして、あるかないかわからないような歩道や、車と車の間を縫うようにしてホテルをめざすことになった。

 

 

そして、その途中ではSNSのアップで見た高層ビルが目に入ってきて、ビル間の橋?が崩れ落ちかけている光景を目にすることになった。

 

 

移動の途中では高層ビルに戻るのが怖いためか、ビルの一階で待機する人も多く見かけることになった。そしてBTSや地下鉄などもSTOPしているため、歩道を多くの人が利用して歩きにくかったが、ひたすら歩くこと約90分で無事にホテルに着くことができ、重いリュックと共に心をなでおろすことができた。

 

 

報道では物凄い被害があるような状況で、日本の多くの方から私の安否を気遣う連絡はあったものの、私が泊まる古いホテルは比較的地震の影響などがなく、いつもと変わらない感じに見受けられた。またその周辺も軽微な停電や、いつも利用させていただいている24時間スーパーのシャッターが降りている光景を初めて見たが、ものすごく大きな被害は無いようにも感じていた。

 

そしてその後様々な情報が入ってきて、バンコク市内は震度2~3ぐらいの大きさであるとのこと。にもかかわらず多くの高層ビルで倒壊や損壊などがあったと言うことは、それだけ地震に対する備えがなかったためであろうと感じて、この先この国はどのように対応をしていくのであろうか考えさせられることになったとともに、NGOの国境なき奉仕団のメンバーとして今後被災国に対して、どのような支援をしていくべきか?阪神や東日本、北陸などでの震災に対して、日本がいただいた支援に対して、どのようなお返しをするべきなど考えさせられることになった。

 

ともあれ被災された方々へ心よりお見舞いを申し上げるとともに、これ以上被害が拡がらないことを心より願いたいと思う。このような中、不自由であるが活動ができていることに感謝である。

先月のインドネシアぶりの海外。今年2回目となるタイである。

 

今回の渡航の目的は、懇意にさせていただいている巨大テーマパークとのミーティング及び納品。そして進行中であるタイプロジェクトの重要なミーティング。そして昨年から現地にて取り組んでいただいている観賞魚育成資材の提案が主である。

 

 

いつものように朝一番の飛行機で羽田に向かう。途中窓からはいつもと違った富士山を眺めることができ、気分的にも良いスタートを切ることができた。

 

 

羽田空港での乗り継ぎの合間に、電話で色々なありがたい連絡が入り、お話をしているうちに搭乗時間となり、慌てて手荷物をまとめ、バタバタのまま機内へと向かった。

 

 

機内では無料Wi-Fiを利用させていただき、メールやMessengerで資料作りやデスクワークを行っているうちに、あっという間に6時間以上が過ぎ、スワンナブーム空港に到着となった。

 

そしてそこから車で移動。移動中も現地パートナーと前回以来の打ち合わせをしながら進捗状況の確認や花き流通についてなどを話し合うことができた。

 

そして日中には、開幕を間近に控えた大阪・関西万博で出展されている海外パビリオンの植栽施工を無事に完了したとの報告があった。

 

万博は私をはじめ協力企業様や弊社スタッフも初めての経験であったが、世界的に活動されている大手クライアント様から、幾分お世辞も入っているかもだが、今まで依頼した植栽事業者の中で、一番素晴らしいとまで言っていただけ誇りに思う。これも今回の植栽における職長を担ったメンバー、植栽の施工・管理における協力者の手配などをおこなったスタッフはよくやってくれたと思う。明らかに腕をあげ逞しくなったなと感じられた。

 

そしてそんな彼らと数日であったが現場で私も一緒に活動できたことは良い経験となった。確かに雨に打たれ風に吹かれ震えながらの過酷な現場であったが、その分一緒に活動した時間は、又右衛門にとって、かけがえのないものとなり、私も含めみんなが大きな経験値を積めたと確信できる。

 

ただそれだけではない。そのようなメンバーを支えるべく、オフィス内で様々なヘルプをしてくれたスタッフの頑張りは大きかった。本当なら現場にでて手伝いたいという想いが強かったであろうが、その気持ちを抑えオフィスで通訳や書類の作成、全体への気配り、さらに自ら考え動いてくれたからこそ、今回無事に成し遂げ、クライアントから高い評価を受けられることができたと言える。

 

まだまだ結成されて間もない幼さも残るメンバーでの活動ではあったが、役割を果たすたびに、目つきにも変化が現れ、今回の実績を残すことができたこのチームは、現在会社を牽引している仲卸部門やその他部門のプロフェッショナルチームにも、引けを取らないほどチームに育ってきていると言えるであろう。今後が楽しみである。

 

 

現時点ではあくまでも施工が終わっただけでこれから第2章、第3章へとつながっていくであろうが、ひとまず無事に区切りをつけられたことに喜びを感じ、タイでの活動にも活力を与えてくれた。さ~~頂に向かってこの調子で頑張っていこう。

 

きっと登りつめられる。このメンバーとともに・・・・・

一昨日から沖縄へと向かった。今回の訪問は、昨年に起ち上がり、準備段階である沖縄名護プロジェクトの活動拠点となる施設建設の進捗確認および主要関係者とのミーティングである。

 

 

那覇行き朝一番の飛行機で伊丹空港を出発。少し遅れて那覇空港に到着。そこには本プロジェクトの中心人物であるナーセリーのパートナーが空港に迎えに来ていただけており、早速、車で名護方面へと向かった。

 

その途中で特別な植物を管理されている施設を拝見。今まで見たことがない種の植物や、魅力的なフォルムの植物に既に又右衛門は興奮状況となった。

そしてランチミーティングを挟んで、パートナーの各施設を巡回。以前訪問時よりも新しい圃場も増え、明らかに拡大しているのが直ぐにわかった。現在の生産面積を確認すると施設が約5,000坪、露地栽培面積が約15,000坪合計20,000坪、つまり65,000㎡。東京ドームのグランド面積の約5倍である。驚きの広さである。

 

 

食事を終え、拠点の中心地にて、植物生産について議論を交わし、昨年に大阪から名護に移動したビカクシダやバオバブなどもタイの環境にあわせた施設を準備していただき、その中で元気にしてくれていた。

 

 

その後昨年に起ち上げた名護プロジェクトの拠点となる伊差川ICに離接する事業地へと向かい、建築や路盤工事の進捗確認を行うことにした。前回訪れた時は、ビニールシートで覆われていた状況であったが、今回三度訪れると、すっかりビニールも張られて足場も外され、巨大なハウスがそびえ立っていた。

 

 

面積はそんなにも広くないが、カタの高さが8m、一番高いところで10mという生産ハウスはそうあるものではない。何故このような背の高いハウスをつくったかと言うと、色んな使い道は考えているが、まず当たり前に背の高い特殊な屋内用植物を受け入れることが可能になっていることは想像できるかと思う。ただそれだけではなく、ここの施設を運営するメンバーは、植物の知識、技術、保有数など日本を代表し、世界に誇れるメンバーであるので、どのような展開になるか今後を楽しみにしていただきたいと思う。

 

その後いったんホテルにチェックインしてボードメンバーだけでディナーミーティングを居酒屋で行った。毎度のように夜が更けるまで、腹を割って話し合い、今後についてを熱く語り合うことができた。
翌朝は課題解決のために地元の会社などを訪問、その後圃場に立ち寄り、真剣なまなざしで、一生懸命作業を行うスタッフの手をとめていただき、一緒にランチ向かい、食事をしながら情報交換をさせていただいた。

 

 

又右衛門は「てびち」特有のねっとりに、手や口がベトベトになり、スタッフの方々に手先の不器用さを露呈することになってしまった。

 

そして皆さんとは再会を約束してここでお別れ。私とプロジェクトリーダーと二人は、近隣の生産者を数件見学し、その後カフェにて今後の展開について再確認と、運営や役割についてなどを時間の許す限り協議させていただき、課題と目的を共有することができた。

 

その後はホテルまで送っていただき、私はまた別のメンバーとディナーミーティングや情報交換を行い、深夜ホテルにもどり、明日の帰阪の準備をして眠ることにした。

 

 

朝イチ簡単に食事を済ませ、チェックアウトした後、搭乗時間までにはかなり早いが、ゆっくりデスクワークがしたいため、空港へと向かい、ラウンジにて数時間パソコンと向かい合い時間となったので搭乗口へと向かったときに、少し考えさせられる光景を目にすることになった。

 

 

そこにはJALとANAの飛行機が重なって見えていた。飛行機をあまり乗らない人には、意味が分かりにくいとは思うがロゴやイメージカラーからJALは赤派や赤組、ANAは青派や青組と言われる。それは日本を代表する素晴らしい航空会社2社が、顧客囲い込みのためにマイルをためてもらえるポイントやステータスを、2社に分散させるよりも1社にまとめた方が優遇されるような仕組みにしているため、航空会社の会員からはJAL派とANA派すなわち青と赤で区別しているのである。

 

私は普段JALに乗らせていただいている所謂赤派ではあるが、八丈島や福島に行くときはANAにお世話になっている。このような2社やその他の航空会社は、ライバル?競合?にはあるが、戦闘機でないので撃ち合うことはなく、空の安全を第一に、サービスなどで競い合い、時には協力をしあいながら営業をしている。

 

 

花き業界においても、大手2社にわかれるとは言えないが系統はある。いくつかの大きな企業、著名な活動家もいる。そして彼らはチームを組んで活動する時もあれば企業として競合になり活動をする時もある。それは一緒であろう。しかし花き園芸業界の中には自己を優先させるための活動に注力し他社を敵味方に区分けしチームを組んで時には強引に敵を討とうと活動をしている人もいる。長きこの業界にいて感じるところであり、自らもそのような時には応戦しなければならないと思う気持ちが心のどこかにあるのも確かである。

 

ただ今、花き園芸業界はかなり厳しい状況である。そのような中で、互いが撃ち合うのではなく、協力し合いながら新しい扉を開いていかなければ業界全体が衰退してしまう。本当にピンチである。大阪・関西万博の次には2027年にGREEN×EXPO2027横浜国際園芸博覧会という大舞台が控えている。そこではつまらない小競り合いや自己を優先させた位置取りをするのではなく、それぞれが切磋琢磨し、敵味方ではなく次代の担い手が積極的に関われる環境を提供していかなければならない。

 

これからは私も、この海のように透き通った思いで花き園芸の発展に取り組んでいかなければとあらためて感じさせてくれた赤と青の翼であった。まだまだ修行が足らないことを気づかせてくれた2社に感謝である。