四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

北海道2日目。ふつかめといっても一泊の予定のため最終日でもある。

 

 

ニュースでは札幌などは大雪とのことだが日高地方は小雪が舞い散る程度。ただ風がつよく体感はかなり寒かった。

 

ホテルで朝食をいただき、今回の北海道に訪れたもう一つの大きな目的でもある北海道静内農業高等学校へと向かった。

 

 

 

今回の訪問の目的は、学校の施設見学と、馬術部3年生部員の方々とのユニークなセッションを開催するので参加させていただいた。

 

ここ北海道静内農業高等学校は、一般的に農業分野と言える農産物の生産や花き園芸、畜産などを教えている。ただ他校と違うのは全国で唯一競走馬を生産しているとてもユニークで魅力的な高校である。そのようなこの学校でしかない取り組みがあるため、生徒は全国から集まっていて、多くが北海道以外からである。

 

そして今回はご縁をいただき、本校で生産され来年にデビュー予定の競走馬を命名するための検討会出席のために訪問させていただいた。

 

 

玄関では、担当の先生と生徒がとても丁寧に出迎えていただけ、馬術部3年生部員が待つ教室へと案内いただけた。

 

 

教室に入るとまずは起立・礼があり、その後担当の先生から、せっかく遠くから来ていただいたのでと私に挨拶の機会をいただけたので、このような素敵な企画に参加させていただけることへの感謝を込めて、挨拶をした後に、早速検討会が開催された。

 

馬名というのは、その名の通り、今後レースを走るためなど使用する名前で、世間でよく知られている「ディープインパクト」や「キタサンブラック」というのが馬名になる。この名前は国内や海外でも使われ、ほとんどの場合一生背負うことになるため、お馬さんにとっても関わった人にとっても、とても大切なものである。通常はその馬の馬主になられた方が命名をする場合が殆どである。

 

 

ただ今回は、実際に生産された高校生たちが命名するという特別な機会を生徒たちが得たため、公式の馬名命名ルールに則って一人ひとりが熟考し、それぞれが提案、そしてみんなで決めるというプロセスである。この公式ルールとは最近流行りのTVドラマ「ザ ロイヤルファミリー」を観られている方や、競馬に興味ある方ならご存知かと思うが、馬名登録にはまずカタカナで9文字以内、英文表記と命名の由来が必要である。当然すでに存在する名前は付けられない。その条件で熟考された候補を申請審査機関に第一から第三希望までの3案を提出し、審査基準をクリアしたものが登録となるのである。

 

上記を把握した上で、先生と生徒の代表によって進行が始まる。まずは参加者全員に、全ての生徒が考えた名前と由来が書かれた一覧が配布された。今回のルールは、その候補の中から投票をして6案を絞り込む。続いてその中から決選投票をして3案にしぼるということになる。

 

今回私にも候補の提案チャンスをいただけることであったが生徒の提案一覧に目を通してみると、どれもが本当に素晴らしい名前で、私がTVドラマの影響をモロに受け考えついた「カツキハアリマスカ」「シニモノグルイダ」などは恥ずかしくて出すこともできなかった(笑)

 

 

そして今回のルールにのっとり3案に絞られ、その提案をいただいた生徒3名とせっかくなので一緒に写真を撮らせていただいけた。ただこの3案以外にもとても心を揺さぶられるとても素敵な名前があり、投票にしなければ、私たちだけでは決めきれなかったと思う。本当に嬉しく思へ、この企画を提案させていただき、本当に良かったと心から思えた。

 

 

命名検討会を終え、後ろ髪をひかれる思いで教室をでて、他の施設をまわらせていただいた。まずは馬を前に、生産の難しさや考えかなどを教えていただけ、現場の大変さを垣間見ることができた。

 

 

続いて牛も拝見させていただいた。ちょうど今、「マリネックス 畜産用」の提案をはじめているので、今後に活かせる大きなヒントをいただけることになった。

 

 

花き園芸の授業もあるので生産の現場を見させていただいた。牛、馬と違って、私はここが本業のため他との比較はし易いが、大きな施設ではないが、良い施設なので、引き続き生徒に新しい技術を身に着けていただければ、頼もしい次世代の担い手ができるのではと感じ、必要とされるなら、私たちの経験や技術を何らかの形で伝えられればとも思った。

 

 

これで視察は終了。今回は数時間の滞在ではあったが、多くのことに触れれるとても内容の濃い貴重な時間となった。そしてお世話になった皆さんに挨拶をして、学校をでる時に、校庭にある素晴らしい言葉が刻まれた碑を目にした。「敬農愛樹」 何と素晴らしい言葉だと深く感じ入ったのとともに、自らの胸にあらためて刻むことになった。

 

今回の学校訪問はとても有意義なものであった。今回命名されたお馬のデビューは早ければ来年の夏であろう。どのような成長をとげ、どのような進路に進むかはまだわからない。全てが希望通りにいくような簡単なものではない。そして育ててくれて来た3年生も同じである。中にはジョッキーへの道に進む人もいればJRAへと向かう人もいる。就農する人や進学する人もいるかもしれない。さらに将来の夢は「ロイヤルファミリー」馬主になるという人もいるとのこと。どのような道であろうが皆さんは来年にデビューすることになるであろう。不安もいっぱいあるだろうがめげず、くしけず、あきらめずやり遂げて欲しいと思う。

 

今日の彼らの輝いた眼を見ていたら、未来は明るいと感じ、まだまだ日本の将来は明るく可能性に満ち溢れていると感じた。私はこの馬の成長とともに、彼らの成長も見届けていきたいと思う。また彼らに会えるのが楽しみである。

 

 

全ての予定を終えて空港をめざす。途中少し休憩しレンタカーを返却し、新千歳空港についたときは雪が舞っていた。いよいよ冬の到来。冷たい風が吹いている。しかし多くの人の温かい心や情熱を感じ、とても暖かい気持ちで一旦帰阪できる。さ~~これから出張が続く。体調管理をしっかりして気を引き締めて頑張ろう。

週末は、急遽の都内での用事や来週から続く出張の準備などで、いつも以上に慌ただしい週末であった。

 

 

そして週初めは北海道へと向かった。今年の北海道訪問は例年になく多くなっているが、今回も以前からの取り組みに対しての進捗と新しくお声かけていただいたところへの訪問である。

 

いつものように朝一番の伊丹空港発新千歳行きの飛行機で向かう。朝一番の便ということもあり、定刻に出発し定刻に到着。レンタカーを借りていざ日高地方へと向かった。

その後約2時間で目的地周辺に到着。この地区で色々お世話になっている方と合流し、まずは短い訪問におけるスケジュール調整などを食事しながら打ち合わせをさせていただいた。

 

食事後まず今回の訪問における大きな目的である現地JAと向かうことにした。植物の購入などでのJAへの訪問は多くあるが、今回は私たちグループが開発する「マリネックス」をはじめ、環境に配慮した資材の説明である。

 

JAに到着すると早速担当及び関連の部長に臨席いただき、事前に送らせていただいていた資料を基に私たちの取り組みと商品説明を行わせていただいた。先方は私たちの資材をある程度お読みいただいており、その可能性に興味を持っていただいていたのでスムーズにお話ができた。また同地区が抱える課題や広い意味での環境対策の考え方も一致し、今後導入に向けての詳細を詰めていくことになった。また逆に多くのことを学ばせても頂ける機会となり、とても価値あるありがたい時間となった。

 

私たちの資材や技術は、化成肥料に頼らない環境配慮の取り組みのため近代農業を推進するJAによっては、これらの取り組みに対し敬遠気味のところもあるが、この地区のJAさんは環境に配慮し持続可能な農業を大切にしており、新規就農者も迎え入れており、水稲や施設栽培などの農業や、牛や馬などの畜産などについて積極的に検討いただけること。本当にありがたいことである。またJA管轄とは違うが水産も盛んなため、大きな枠組みで考えていただけるとのこと。ここまでのお話ができるまで何度も同地区に足を運んだが、それが少し報われたような気がした。今後は導入の実現に向けてさらに積極的に進めていきたいと思っている。次の訪問は1月の予定。それまでにきっちり提案内容を深めていきたいと思う。気合が入る。

 

 

JAさんでの打ち合わせ終了後、車を走らせ日高軽種馬共同育成公社へと向かい、競走馬育成についてのレクチャーなど生の声を聞かせていただいて来た。

 

 

以前にもアップさせていただいたことはあるが、私たちの開発する「競走馬用マリネックス」による“強い馬づくり”をめざし、達成するために、実地確認は貴重な機会である。

 

 

ここでは実際に競走馬の育成についての取り組みを直接代表者から聞かせていただけ、大変勉強になった。感謝である。

 

 

是非このようなお馬さんたちが、怪我や病気がなく健やかにそして強く育ってくれることの一助になればと思っているので、引き続き取り組んでいくことにする。楽しみである。

 

 

陽も落ちたので一旦宿舎に向かいチェックイン。あらためて再集合し、競走馬を生産されている上野牧場さんの方と、この地区で大変お世話になっている方と一緒にディナーミーティングを行わせていただいた。

 

この牧場では競争馬を生産されている。ちまたの大きな生産牧場とは違い、馬主さんの想いにあわせた生産を心がけてられ、人柄も良く信頼のおける方である。実際に牧場も訪問させていただいたこともある。

 

 

この写真は以前に訪問させていただいたときの写真であるが、とても良い雰囲気であったのが印象的だった。この牧場は、馬の健康に注力されており、私たちのマリネックスに関心を持っていただけ、今回採用に向けて検討いただけることになった。

 

どのような使い方するかなども含め、引き続き協議を進めていただくことになる。その結果が直ぐに目に見えてわかるものではないが、何らかの形で皆様にも発信できればと思っているので、ご期待いただければである。

 

気の置けない馬繋がりの仲間ということもあり、貴重な情報交換や今後の進め方についてなどに加え、時折最近流行りのドラマ 「ザ ロイヤルファミリー」などの話なども挟まり、面白おかしく時間が経つのを忘れるほど有意義な時間を過ごさせていただいた。

 

 

そして年明け早々の再訪を約束して、私たちは宿泊施設へと戻ることにした。宿泊施設に到着した時には、小雪がちらついておりさすが北海道を感じることができた。本当に今日は色んなことが前に進んだと実感できた1日となった。さ~明日も一日 寒さにも負けずにがんばろう。良い夢が見れそうだ。

週初めの岩手出張から帰り、久し振りに数日大阪での活動となった。

 

大阪では新しい案件での来客や、海外プロジェクトでのWeb会議、博覧会における調整、社内環境に関わることなどに着手をはじめるなど、この3日間だけでも10社以上の方々とお話をさせていただくことができた。

 

ただまず第一歩を感覚で踏み出す又右衛門にとっては、物事の整理に脳がついていくのに少々悲鳴をあげる日々であった。

 

しかし新しい方々やプロジェクトのご縁は、色んな発想を芽吹かせてくれるため本当に貴重な時間である。それが同業であっても、金融・不動産など全く異業種の方々であっても関係なく、同様に多くを学ばせていただける。以前であれば自分の考えることに、肯定的な意見をいただけない場合は、相手に理解がないという判断であったが、最近はその意図を読み取ろうとし、時には教訓のとして学ぼうとしている自分がある。

 

元来他人の言うことをあまり聞き入れることが少ない人間であったが、歳を重ね丸くなったのか、次へのバトンを考え始めたのか、大きな取り組みを目の前にし慎重になっているのか、きっとどれもが複雑に絡み合ってのことであろうと思う。さらに、昨年末からの懸案事項の再燃もあり、今、私たちは将来に向けての大きな決断が迫られるように感じている。

 

ま~兎にも角にも勉強の毎日である。来週は、北海道~長野~沖縄 日本縦断し、そのまま海外。比較的流行に敏感な又右衛門なので、インフルエンザなどに罹患して、年末商戦を控えたスタッフに移すことがないように、学生時代以来?かもしれない予防接種をしてきた。そして移動中は慣れないマスク。

 

このような準備を行うのも、心境の変化かな~~~。

 

昨日から久し振りに岩手県へと向かった。花き園芸業界にとって岩手と言えば、リンドウ生産が真っ先に頭に浮かんでくるのであろう。そう今回も日本を代表し、世界的に活躍するリンドウの産地 安代の方々とミーティングのために訪問をした。

 

 

地震などもあったので、地元の方々の状況を心配しつつ

 

 

窓に額を押し付けるぐらいに、眼下に熊がいないか?を探しながら、さすがに見つけられずに、無事定刻に、いわて花巻空港に到着した。いつもなら空港でレンタカーを調達し、安代町へと向かうのだが、リンドウの出荷が終えたのと、最近日常茶飯事のように畑で熊が出ているため、私への配慮もあってミーティング場所を盛岡に設定していただけたのであろう。必要がどうかは別としてありがたい配慮である。

 

 

空港到着後バスにてミーティング場所である盛岡駅へと向かった。前途のように安代に行くつもりであった飛行機なので少し早めに現地に到着。待ち合わせの時間まではパブリックスペースでひたすらデスクワークを行えることができ、とてもありがたい時間となった。

 

夕方にホテルにチェックイン。安代のメンバーと合流し、流通のこと、生産のことについて長い時間 積極的に意見交換をすることができた。詳細についてはここでは控えさせていただくが、今後について双方にとって価値ある時間となったのは間違えないといえる。今後の展開がとても楽しみで期待したいと思う。きっと私たちが開発した製品や技術は、産地の役に立てると思うので、今後の安代×バラエンの取り組みに注視していただければと思う。

 

 

安代リンドウとバラエンとの取り組みは、ここに始まったものではない。もう数十年のつながりである。普通のリンドウ取引だけではなく、安代での又右衛門講演や産地現地研修、新品種検討会、輸送法改革事業、パック花産地加工、産地フェアなど多くのことを一緒に取り組んできた。それもお互いが腹を割って、意見をぶつけ合ってきたメンバーである。

 

時には大きな声で意見をぶつけることもあった。ただそれよりももっと大きな声で笑い合うことが多かったかけがえのない仲間たち。ここにきてあらためてお互いが次のステージに上がることをめざして新しい取り組みを始める。

 

あらためて肩を組みながら話し合うことで生まれる取り組みがあることを実感した。これがある限り、又右衛門はひたすら出かけていき、皆さんと直接話したいと思っている。もしこのような又右衛門を受け入れていただける産地があれば取引の有無に関わらず気軽にお声掛けいただければと思っています。よろしくです。

先月、私自身が現地で最終の生育状況を確認し、この週末に私たちのスタッフやお取引先様にお手伝いをいただき、いよいよ収穫作業が始まったので報告させていただきます。

 

その前に八竜松についてご存知ない方もいらっしゃるかと思うので簡単に紹介させていただきます。

 

 

八竜松は、現在の秋田県三種町(旧八竜町周辺)の沿岸部の砂地で長年栽培されてきた迎春用根引き松である。葉が短く引き締まったしなやかな自然曲線の幹が美しく、多くの方に愛されている、とても人気のある松である。その松は3年前まで秋田美人松として限定された生花市場に出荷がされていた。しかし現場で指揮をとっていただいてきた方や、産地の方々の高齢化やその他の事情により、生産継続が近いうちに厳しくなるとうことから、バラエングループとして支援をさせていただくことになった。

 

私たちが支援させていただくことに踏み切った背景にはいくつかがある。まずは厳しい中長年生産を続けてこられた生産者の想いを引き継ぎたい。今までお取引していただいた方々の要望に応えたい。私たちのスタッフが活躍できる場所を増やしたいという想いである。

 

さらにグループとして取り組んでいる「植物をまもる。生産をまもる。地球をまもる。」という考えにも合致している。今まではグループ会社で生産用資材や技術の開発にて生産をまもる活動をしてきたが、今回のように生産自体を引き継ぐことも必要と考えての取り組みである。

 

 

そこでこの事業を行う節目の時に、八竜町の地名と、私の生まれた干支であり、私が敬う龍とのご縁というのもあり、この地で生産する根引き松を八竜松と改称し、氏神様にご報告をさせていただいたというのが八竜松の由縁である。簡単にと言いながら前置きが長くなってしまいすみません。

 

 

そしてこの八竜松を畑から抜き、各市場へ出荷するための作業が今回のミッションである。ただこのように書くと私も作業を行ったように聞こえるが、私は先月の生育状況の確認のみで、冒頭に書かせていただいたように私たちの現地スタッフと各市場や仲卸、小売店の方々にお助けいただき行った。

 

 

まずは行き先ごとに振り分けた畑より、健康で良い形に育った松を選んで、木の根元にスコップを入れる担当、引き抜き土を払う担当などに分かれて各人が手際よく進めていく。

 

 

ある程度、数がまとまったら大束にして、選別場に移送。そこで必要のない葉をむしって綺麗に仕上げていく。

 

 

その後サイズ別などで仕分けを行う。

 

 

そして水槽へ。ここで各市場向けに出荷されるまでしっかり水を飲んでいただくことになる。

 

今年は猛暑にもかかわらず畑の保湿対策などを行ったためか葉が短いにも関わらず例年より緑が濃く、上々の仕上がりである。全国に生き渡せられるほどの生産量はまだまだないので、更なる拡張をできればと思っている。

 

ただ皆様にもご心配いただき、この事業は「採算が合うのか?」と聞かれることがある。その時に大きな声で「ハイ!」とは言えないが、「大事な事業か?」と聞かれると胸を張って「もちろん」と言える。

 

 

私たちの軸となる事業は卸。生産者よりリスクが低い中間流通である。私たちの立場として、スタッフ一同死に物狂いで日々取り組んではいるが、それに加え生産者は自然災害や最近ではクマなどの影響もあるにも関わらず安定した収入が得られない大変な仕事。そのために次世代の継承が難しく廃業されるところが増えてきた。このまま生産していただく方々が減少していけば、当然ながら中間流通の役割も減少してしまう。

 

それだけではない。花き園芸の生産、特にこのような商材は文化としての役割も担っているので決して失ってはならない事業と思っており、花き園芸業界に身を置く企業としての責務と考えている。

 

 

ただ責任感だけでは成り立たない。私たちはこの松と文化を日本だけではなく世界に目を向け取り組んでいきたいと思っている。日の丸を背負って・・・・・

一昨日は現地仲間と腹を割っての話ができ良い夜を過ごさせていただき良い目覚めをすることができた。朝起きて窓越しに外を眺めると曇ってはいたがくっきりとした虹がかかっていた。

 

 

昨日が沖縄での実質活動としての最終日。千葉にてとても素敵な活動をされている企業の代表が、一緒に取り組ませていただいているプロジェクトの植物選定のために訪問される日である。

 

 

朝一番ホテルに迎えに来ていただき、まずは新しい取り組みを検討している事業地を見に行くことにした。広さは4,000坪。広い整備した道もあり、とても魅力的な場所である。水も問題ない。観葉植物だけではなく野菜の生産にも適していて色んな構想が頭に浮かんでくる。とても楽しみである。

 

 

この他にも農地などを見学した後、事務所に戻って打ち合わせを行う。打ち合わせがちょうど区切りがつきそうなとき、お客様が到着。早速 ハウス内などを見学いただいた。

 

 

ハウス内に入っていただくと、まるで水を得た魚のように施設内をまわり、目を鋭く輝かせながら順番に選定に入る。その選定には躊躇がなく良い品を順番にタグつけされる。

 

 

以前にタイより輸入し養生していた大きなビカクシダやバンダにも興味を持っていただけ、タグつけしていただけた。

 

 

上から吊るす植物や、大きめの植物を選びながら、一緒に植栽する小さな葉物も選定いただき、進行中のプロジェクトのイメージに近づいて行っている感じがした。

 

また屋外ではドライエリアに導入するユーフォルビアなど乾燥に強い植物も選択いただいた。

 

 

他にはセネガルから輸入したバオバブに、とても強い関心を持っていただけたので提案をしたいと思っている。

 

その他にも多くの植物を選択いただき、ほぼお腹いっぱいになっていただいたので、遅くなったがお昼をするために沖縄そばを食べに行くことにした。ここのお店は、一番上に野菜がのっているのが特徴である。実は私たちは昨日も同じお店で昼食をいただいたので連続となったが、とても美味しいのでむしろありがたいランチとなった。

 

 

ランチ後は、私たちの沖縄名護プロジェクト事業地見学と、他の生産者を訪問いただき、今後についての進め方を協議し、案内を終了させていただいた。お客様は大変満足をいただいたようで、また第2ステップに入る際は、再訪したいとの嬉しい言葉をいただき、ここでお見送りとなった。

 

そして私は、一通りの課題を無事終えれたので、明日帰阪の飛行機が午前中のため、前泊地の那覇まで送っていただき、来月の再訪を約束してここでお別れとなった。

 

 

那覇では以前にお世話になった方がこの地で事業をされているので久し振りに再会し、食事をいただきながら情報交換などとても楽しい時間を過ごさせていただき癒されたひと時となった。

 

 

そして今朝ホテルで仕事をしてからチェックアウトし、ゆいレールで空港に移動。

 

 

空港内 JALの26番搭乗口に設置されている福助のポーク玉子を買い込む。私の好物である。

 

帰りの機内でポーク玉子を頬張りながらパソコンのキーボードをたたきながら、今回の訪問を振り返る自分がいた。

 

今回も新しい事業地などの視察をすることで色々な構想が浮かび上がってきたので前向きに検討したいと思っている。ただまだ進行中のものが多くあり、その中には前に進めていないものもあるため、新しいことに手を出すのは違うという意見も多くあると思う。それは確かに正論である。ただ将来を思い浮かべると、すぐには動かなくても手に入れておかなければならないこともあると考える。実際の私たち大阪営業所も約2年間何も行わずに空家賃を払っていたに近いものがあった。

 

ただそのおかげもあって新しい縁を授かった時に、すぐに仲卸事業を起こせたという過去もある。何も将来が描けないものに投資するのはおかしいが、将来を見据えての投資は積極的に行わなければ、先細りしてしまうと考えているので今後も前へと進んでいきたいと思っている。

 

 

そして窓の外を見ていると一昨日の朝に観た植物から伸びる架け橋のような虹が頭の中に浮かんできた。普通虹の橋を渡るという表現は、あの世に行く表現に使われている。現在花き業界は厳しい状況である。中には事業譲渡や廃業される方も増えてきた。とても大切な活動をしながらも事業の継続が厳しくなられた方もいる。とても残念ではある。ただ私には会社や事業は人と違って虹の橋を渡っても、同じ世で再起できるものであると思っている。そう考えると虹の橋を渡るのは、新たな道に進むためのレッドカーペットとも言える美しい橋だと。

 

さ~~思いにふけるのは飛行機の中だけにして、今は地に足を降ろして頑張っていこう。素敵な仲間がいることに感謝をしながら・・・・

沖縄2日目。朝一番で名護からパートナーとともに名護から那覇へと向かった。天気は雨。昨日の昼までは長く雨が降っていなかったとのことで、さすがのレインマンぶり発揮である。

 

雨のせいもあってか高速道路は事故で渋滞。予定より少し遅れて那覇に到着した。早速ミーティングで新しいプロジェクトの事業計画作成などについて協議、続いて今後についてしっかり打ち合わせを行うことができた。比較的感性先行で行動する又右衛門にとっては必要な手順である。そこで短期中期のビジョンをすり合わせなどの打ち合わせを終えると少し情報交換を行い、再訪を約束しふたたび名護に戻った。

 

 

少し遅めのお昼はプロジェクト事業地近くの人気店にタイミングよく並ばず入れたので、ソーキソバをかきこみ、再び移動。新しいプロジェクトへの拡大には欠かせない存在である地元建設会社を訪問し、今後の方向性などを報告させていただいた。

 

この会社は現在の事業地取得から今後の展開など大きく助けていただき、さらに支援も含めた指導もいただける方々でとてもお世話になっている。今日も温かい言葉に加え、的を射たご意見もいただけて本当にありがたく思えた。さらにしっかり背中を押していただき気を引き締めて、今後も取り組みますとお答えし、次の打ち合わせ場所へと向かった。

 

 

車で移動し約10分 沖縄名護プロジェクトの事業地に到着。そこにはもう一人の共同事業者である仲間が先行して到着しており、再会を喜び合った。彼は誰であるかは、本人の希望もあり今のところは伏せているが、彼は植物の知識やセンスにおいては、明らかに業界を代表する人物である。最近では自身の名を伏せて都内の駅隣接である新しい商業施設でその技術と感性を披露し、花き業界ならず様々な業界から賛辞をいただけた実績も保有している。さすがのナイスガイである。

 

 

私はまず先日パラグアイから直接日本に来ていただけた2本のケイバインシグニス(チョリシア)のチェック。深い緑のしっかりした葉をいっぱいたくわえこの地における門番のような存在感で、堂々とその元気な姿を見せてくれていた。

 

 

ハウス内に移動し、次の工事の打ち合わせと、少し前までそれぞれのメンバーが大きなプロジェクトに関わらなければならなかったのもあり、足踏み状態であったここでのプロジェクトの打合せも行った。そして何とか年内にお披露目に近いプレイベントを行い、そこから整備や準備を整え、今春のOPENをめざすことを仮決定させ、おのおのが各役割を行っていくこととした。この日程についてはあらためて皆様に報告したいと思っているのでお楽しみにしていただければである。

 

一通りの現場打合せを終えて場所を移動し、陽も落ちたので晩御飯をいただきながら、現状や今後について、さらに深い話を時間の許す限り本音で話し合い、互いの意向を確認し、それぞれが帰路に着いた。

 

 

私はホテルに到着し、好物の沖縄ぜんざいを食べながらデスクワークをできるだけ進め、身体の電池が切れそうになったので、腰に巻いたコルセットを外してベッドに横たわることにする。

 

さ~明日は都内から別のプロジェクトでお世話になっている方がお越しいただき、私たちの植物を見ていただけるので楽しみである。明日も良い日になりますように。

今日から3日間 沖縄での活動である。今回の目的は、昨年より進めている沖縄名護プロジェクトの進捗確認と新しい取り組みに対しての重要な打ち合わせ、生産パートナーの訪問と弊社資材の説明のためである。

 

出発前の夜、打ち合わせ資料や荷づくりなど行っている時に、少し力の入れ方が悪かったのか、腰にピリッとした感覚を憶えた。これはまずいと思い、そろりそろりと歩きながら、腰にいっぱいタイで買ってきた痛み止めを塗り込み、コルセットで固定し、何とか準備を行い、後はゆっくり横になることにした。

 

 

いつものタイミングで自宅を出発し伊丹空港へ。朝一番の那覇行きの飛行機に乗るために搭乗口へと向かった。搭乗口には修学旅行生150名ほどが待機。みんな楽しそうな顔をしている。その姿に以前に地元の中高一貫校でPTA会長をつとめていたことを思い出し、懐かしさを感じていた。そして飛行機に乗ろうとした時に、背後から声をかけられ振り向くと、そこには弊社の若手スタッフの顔があり、少し驚いた。彼に聞いてみると単身で買い付けに向かうとのことであった。

 

そして機内に乗り込み、窓の外を眺めながら、立派に育ってきている若いスタッフの姿と、美しい海からの照り返しの眩しさで、目を細めながら定刻に那覇空港へと到着した。

 

そこには様々な取り組みを一緒に行っているパートナーの沖縄植物園の仲座代表が迎えに来ていただけた。本来であればレンタカーを用意して自身で私から出かけるべきであるがレンタカーを借りるのには費用もかかるのと、借りるために小一時間が必要になり時間ロスが多い。そこで迎えに来ていただければ移動中に同乗する密室だけでしかできない情報交換などの会話ができ、とても有意義な時間となるから、いつも遠慮なしに送迎をお願いしている。

 

空港を出発し那覇にてとてもご活躍のお花屋さんを訪問させていただいた。実は再来週にとても大切なイベントがあり、そこでのお花をお願いしているのでご挨拶に伺わせていただいた。

 

 

そして北上しよくお邪魔する食堂でランチ。みそ汁をいただいた。ソーキそばや沖縄そばも大好きだがここではいつもこのみそ汁を注文する。ダイエット中の又右衛門はソバと違ってご飯の量を減らすことができるのでありがたい。

 

 

その後、古くからのパートナーであり、一緒に私たちを歩んでいただけている天久園芸さんを訪問し、新しい提案をさせていただいた。代表である天久学さんは、素晴らしい技術を有し、他社とは一線を画した仕上げの植物を出荷されていて、この業界ではダントツの評価である。

 

 

その学さんが、私たち開発の環境に配慮した資材に関心を持っていただけ、早速一緒に新しい取り組みを始めていただけることになり、今まで素晴らしかった植物がより良くなると思われとても楽しみである。他にも私たちの海外生産や事業展開などにも評価をいただけ、私たちも進んでいる方向性が間違っていないことのなどの確信を持つことができた。

 

 

天久園芸さんは、多くの生産者が事業継続を苦しむ中、まだまだ拡張を続けており、そのパワーには驚かされ、多くの刺激をもらうことができる。そのような人物と引き続き信頼関係を保ち一緒に取り組みんでいただけることを心より感謝である。今後も花き業界に多くの素晴らしい植物を供給するとともに、刺激を与え、多くを学ばせてくれる業界には欠かせない生産者であることは間違いないので、末永く一緒に歩んでいただけることを願い、近い再訪を約束しこの地を後にした。

 

 

その後は、パートナーの圃場にいくつか訪問し、預けている植物などをチェックし、場所を移動し、テーブルの上で、さらに深堀りした打ち合わせを行った後、宿泊するホテルに送っていただき1日が終了。あとは部屋で明日の重要なプレゼンの準備を行い、日付が変わる頃にちょうど眠くなってきたので、明日の朝にして休むことにします。おやすみなさいませ。明日も良い日になりますように。

今日はお朔日。霜月、神帰月(かみかえりづき、しんきつきなど)の始まりである。あくまでも旧暦ではあるが先月の10月の神無月は全国の神々が、出雲大社に集結するため、他の地方には神がいなくなる月という意味で、それに対し11月は「神帰月」ともいい、神々がそれぞれの地方に戻ってくる月とのこと。

 

 

なので早速朝まだ薄暗い時間から宝塚山本の氏神様である松尾神社を参拝し、日ごろの御礼と報告をするために参拝をさせていただいた。

 

私はここ数年でタイ、秋田、沖縄名護、八丈島にて生産に関わる事業を起ち上げ、奈良でも始めることになる。日々のバタバタと年齢を重ねたせいもあり、時間の流れが日々加速していくような気がする。あっという間にあと二ヶ月で今年も終わりである。

 

そして周囲の目を向ければ、色んな動きが活発になってきている。以前から花き市場の集約はしなければならないと言われてきたが、ここにきて様々な個々が抱える課題に加え24年問題などの社会課題も相まって、必要に迫られての集約が活発化してきているように思える。私たちのメイン事業である市場内仲卸も、同様の状況であり、市場と同じ動きになるように思える。

 

そのような中、私たちバラエングループは、生産および生産補助事業、貿易事業などリスクが高いため他社が行わない独自の展開での活動に重きを置いて取り組んできた。そしてここにきてまだ誰にも話せない私の内のみに秘めたプロジェクトも湧き上がってきている。もちろん慎重に判断をしなければならないが、たとえその道が厳しく険しい道であっても、みんなが必死で繋いでくれている流れを止めないために。覚悟をもって決断しなければならないと思っている。

 

震えるな!奮えろ!又右衛門。高みをめざして前へ。前へ。

 

みんなの驚く顔がその先にあるはず・・・

 

今週は久しぶりに飛行機に乗らずに比較的近い場所での活動であった。週初めは新しいガーデンのご依頼をいただいた幸先の良いスタートとなり、続いて事業とは間接的な繋がりである団体のセミナー&パーティーや社団法人に新しく加入するための面接など今後に繋がるありがたいご縁をいただくことができた。

 

 

週中には大和 山野辺の道という素晴らしいロケーションにて、自然農法を実践しているパートナーの畑を訪問。そこで栽培されたサツマイモやトウガラシ、ナスなどの収穫のお手伝いをさせていただきながら、実地で学ばせていただくことができた。

 

 

さすが自然農法による土。触るとホクホクしている感触が手のひらから伝わってくる。化成肥料によって固くなっている土とは一目?一触?瞭然である。思わず手袋を外してにぎりしめてしまう。柔らかい。その土がのった手のひらを顔に近づけると、自然の香りが漂ってくる。うまく文字で伝えられないのがもどかしくなるぐらいである。

 

 

私は次の約束があるので早々にこの地を離れることにしたが、帰り際に是非この畑の柿を食べてみて欲しいとのことで、お言葉に甘えて一枝持ち帰らせていただいた。

 

そして次の目的地に行く前に、ほど近い石上神宮(いそのかみじんぐう)を参拝させていただき、来年から始める生産の報告をさせていただくことにした。

 

 

車で約30分。以前より大和橘の生産などで関わらせていただいている「なら橘プロジェクト」の城会長の事務所を訪問し情報交換をさせていただいた。

 

「なら橘プロジェクト」とは、準絶滅危惧種に指定されている日本固有の原種であり最古の柑橘「大和橘」を守り、広めるために活動をしており、毎年神社やお寺などを中心に植樹活動を行っています。

 

 

その苗木の生産をバラエングループが一手に担わせていただいているのである。ただ生産量はまだまだ少なく市場には中々出回らない希少な柑橘であり、その香りの素晴らしさは巨匠も認めるぐらいで、さらに実だけでなく葉や花にも価値があるため日本を代表するシェフやパテシエがこぞって使用し、高級料理店からお声かけていただけるまでになっている。ありがたいことである。

 

 

またハンドクリームなどの生産も始まっており、今後どのように拡がっていくか、とても楽しみである。

 

そして事務所に隣接する農地を見学させていただいた。先ほどの山沿いの畑とは違い、ここは大きな道路にも面しており使い勝手の良い土地になる。

 

 

今回この地を見学させていただいたのは、現在 特殊な植物の管理地拡大のため候補地を探しているためである。

 

この周辺は比較的温暖である。山とは少し離れているため虫も少な目である。そして何といっても大事である水が潤沢にあるということである。農業にとっては何よりも大切である。ただ条件の良いところは利用料も当然高くなってしまうので、きちんと試算し検討をしたいと思っている。楽しみである。

 

 

 

この地で柿の木をしばらく見つめ、大空に近いところで光り輝いた実もあれば、地に落ちて輝きを失った実もあることが今の自身やその周りが重なり、妙に心に沁みた。それぞれの秋を感じる。