四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

仙台での一日を過ごし、朝からレンタカーで福島へと向かった。

コンビニで買ったコーヒーをこぼさないように飲みながら目的地をめざしていた。
都会の高速とは違って山を縫うように走る。渋滞することもなく快適である。
遠くに蔵王や、まるで天使の輪を被ったような山が見え、大自然を感じながらひた走る。

途中携帯にメッセージが入ったようで、休憩もかねてパーキングエリアに立ち寄り確認すると、以前お世話になったすし処「やすけ」の大将からの連絡であった。実は今回の訪問目的には入っていなかったのだが、お声掛けいただいたのが嬉しいのと、一人で食事も寂しい事もあり少し予定を変更して田村市船引駅前のお店へと急行した。

駐車場に車を停めるや否や、お店から大きく手を振って歓迎していただけとてもHappyな気分になる。

早速ランチの注文をし、待つ間大将と奥さんと、思い出やしばらく会っていなかった間のことをお互い懐かしく、同窓会のように話した。

しばらくすると、少しわがままを言って特別に作っていただいた組み合わせの定食が目の前に。

何が少し特別かというとヒレカツとネギトロ丼定食のどちらを食べようか迷って、ご飯をミニネギトロ丼にしていただいたのである。

どうしてネギトロ丼かというと、ここのお店は福島の山に囲まれた場所にあるにも関わらず、魚が新鮮でとてもおいしいのを知っているので、カツ好きの私には選択しきれなかったのである。

そしてメインのヒレカツもこのボリュームである。おまけにとても柔らかく本当に美味しい。さらに大将や女将さんとの楽しい会話が絶好の付け合わせになり、すぐさま身も心も満腹になった。

本当はゆっくりお話をしたかったが、次の予定が迫っているため、食事をいただくと、店舗の壁にとお願いされサインを書き、後ろ髪を引かれる思いでお店を後にした。

駐車場から出ていく私に大きく手を振り、見えなくなるまで見送っていただき、とても温かい気持ちになり、またすぐ訪れたいと恋人と別れる時のような気分になった。

そしてそこから約1時間、なだらかなカーブを心地よく運転しながら、川内村に到着した。

ここは幾度か書いているかと思うが、タイ国内に2000店舗以上展開するコーヒーチェーンCafé Amazonである。そして日本で展開しているのが青年会議所の先輩である岩本代表であり、ここが日本の第一号店である。そのご縁でここの植栽をさせていただいた。

隈研吾建築都市設計事務所の木ぐみと植物がうまく調和しながらこの地に馴染んでくれている。

少し急勾配の築山にして植栽したオリーブ。冬にはマイナス15度にもなるこの地でオリーブは無理だとも言われたが、しっかり独自の土壌設計や対策で、植え込み後に幾度か訪れた極寒にも耐えて元気にしてくれていた。また隣に植えたロストラータ ブルー・スワンも生き生きしてくれていた。

しばらく植栽のチェックを行い、お気に入りのタイティ―を持ち、再び来た道を戻るように当初からの予定地へと向かった。

右に左に揺られながら自然の中を気持ちよく走り、約2時間で猪苗代に。少し道に迷いながら、目的地「ボナリの森」へと到着した。

少し早めについたので部屋でデスクワークを行い、その後、1992年(社)日本青年会議所によって設立され、私も理事をつとめている「NPO法人 国境なき奉仕団」の会議の会場へと向かった。国境なき奉仕団とは政府と連携したNPOとして、援助を必要としている人たちに人的・物質的貢献を行うと共に、人類愛による奉仕の精神を育成するために、設立された団体である。

その会議には理事長であり、とてもお世話になっている松山政司先輩や歴代会頭、そして現役の本年度会頭と次年度まで参加し、とても豪華というか凄いメンバーで行われ、とても有意義であり中身の濃い時間となった。
翌日は朝ごはんをいただき、この素敵な施設を経営されている先輩に見送られ、全国から集まったメンバーにお別れをして次の目的地へと向かった。

昨日走った道を再びなぞるかのように海側へと向かって行った。そして給油をし約2時間で私がアンバサダーをつとめているサッカーの聖地であり、先日、来年の聖火ランナーの出発と決まったばかりのJヴィレッジへと到着した。

Jヴィレッジでも植栽されたオリーブのチェック。元気にこの土地に馴染んでくれている。
今年は実もつけてくれていたのがうれしい。

そしてアンバサダーとしての報告とチェックを行い、施設内を巡回。

広々とした施設に時折選手たちの声が良く響く。まだまだ歓声が響くまでには程遠いが、一歩ずつ前に進んでいることが実感でき勇気をもらえる。

敷地内の桜の木の植樹には、先ほどまで一緒にいた日本青年会議所第64代会頭 鈴木先輩の名が刻まれ青年会議所活動の痕跡を見ることができ、とても嬉しく思えた。

その後またひたすら車を走らせ仙台空港に到着。無事に予定通りの時間に帰阪することができた。

今回仙台、福島で人や植物との出逢い、再会が多くあった。しかし楽しいばかりではない。このコロナ禍において今まで同様に活動できない状況になっていることがいっぱいである。
互いに夢を見て、長年一緒に歩んできたパートナーとも今後についての話をせざるを得ない状況もあり長く話し込んだ。厳しい現実に悔しさも感じるが、今ここで全てが終わったわけではない。残された最後となるかもしれないチャンスに全てをぶつけるつもりで向かっていきたいと思う。

最終コーナーを悔いのないように・・・。握ったバトンを渡すために・・・

2日から2泊3日で東北方面への出張である。
今回は家を出る間際に、車のカギをどこにやったかわからなくなってしまいスペアキーを使っての出発となった。

空港近くの格安駐車場に車を停めて空港に向かおうとしたのだが、何故かスペアキーではロックができず、整備屋さんに電話で状況を説明した後、不用心ではあるが施錠しないままでかけることになってしまった。

そのような少し不安な出発であったが、飛行機は無事に仙台空港に着陸。そのまますぐにレンタカーを借りて、初日の目的地である雄勝へと向かった。

空港から約2時間で雄勝に到着。石組みで仕上げられたガーデンが素敵である。

今この景色だけ見ると、どこが被災したのかと思うほどではあるが、震災当時は写真の電柱上部、電線ぐらいまで海水が到達したということである。そのことを聞いて、惨事の凄さを実際に感じることになった。

震災後、石巻市雄勝町を復興するために“花と緑の力で”を合言葉に市民が立ち上げた復興プロジェクトが「雄勝花物語」であり、こちらの徳水ご夫妻や鎌田さんをはじめ多くの方々が力を合わせ、ガーデンを作ってきた。そして現在はこの地に移転させ「一般社団法人 雄勝花物語」として活動をされているのである。

写真に映っているのが雄勝ローズファクトリーガーデンの徳水利枝さんと泉緑化の鎌田社長である。

そして、現在はバラや草花に彩られたガーデンをはじめオリーブ畑も併設し、様々な植物が居心地よさそうにしている。このオリーブ園には約130本が植えられていて日本の北限であるとのこと。どのオリーブもしっかり管理されて生き生きとしていた。

何故私が訪れるようになったかというと、数年前開催された「とうほく蘭展」に出展した時に持ち込んでいた100年オリーブを、泉緑化の鎌田社長から「復興の地のシンボルツリーに是非」と申し出があり、寄贈させていただいたことからご縁が始まったからである。

今ではしっかり根を下ろし、実もつけるほど健やかに成長をしてくれていて、みんなからとても愛され、大事にしてもらえているのが伝わってきて、私の方も素敵な気持ちになれた。

現在はコロナ禍によってボランティアの方々も参加しづらくなってはいるが、このガーデンのために、のべ10,000人以上の人びとが活動に参加し、手作りでこのような施設にまでもってきたのである。本当に素晴らしい活動であり、その背景には文字にはできないぐらいの大変な努力があったのであろうと察することができた。

今では多くの取材があるほどになり、まだまだこれから拡張していくとのことである。とても楽しみである。

当時は蘭展の後、オリーブをひとりぼっちで東北の地に残していくことに、正直少し寂しさを感じていたが、今では多くの仲間とともに元気に過ごしているオリーブの姿を見ると、とても嬉しく感じた。

さらにしばらくの間、腰を降ろして、色々なお話を聞かせていただけたことで、様々なことを感じ取ることができた。これもオリーブが授けてくれた素敵なご縁である。

復興の地に、オリーブと薔薇。まさに又右衛門にとっても意味深い地であると感じるとともに、微力ながら引き続きお手伝いをできればと思いながら、この素敵な地を後にした。

ほど近いところには、真新しい施設ができていた。そしてその前には震災があったとは信じられないような静かな海が拡がっていた。

しばらくこの海を観ながら、当時の報道による悲惨な状況を重ね合わせてみようとしたが合わせきれない。何故あのような惨事があったのか?もちろん自然災害であったのだが、それだけでは割り切れないものを感じる。まだまだ私の力などでは何とも解決ができず、ただただ同じことが起きないことを祈るしかできないが、将来いつか何か一つでもこのようなことが起こらないような解決策を見つけていきたいと思いながら次の目的地である仙台市内へと向かった。

仙台市内では昔からのパートナーとの入念な打ち合わせを夜中まで行い、今後について前向きに話し合った。十数年来の活動を振り返ると同時に、それぞれが危機感と使命感の両方をしっかり持ちながら前を向いて進んでいくことを確認し、もうすぐやって来るであろう互いの岐路をどのようにして迎えるかを遅くまで語り合った。

そして私は少し気になる餃子を横目にホテルにもどり、様々な準備を行い朝方ベッドに横たわった。たった1日であったが色んなことが多くありとても長く深く感じる一日となった。

お朔日はいつものように自宅の神棚をお祀りし、まだ夜が明けきらぬ薄暗い中、氏神様である松尾神社を参拝した。

まずもって家族、社員、パートナーが1ヶ月無事に過ごせたことへの御礼と今月から始まる新たな取り組みの報告をした。

コロナ禍において手水舎には水は貯められておらず流水を直接手でいただき清めて参拝。

その後本社へ移動し神棚を祀り、同様に御礼と報告をした。

その頃には少し明るくなってきて、毎日位置が変わる恐竜たちを見ると、相変わらず地域の子どもたちに可愛がってもらっているのがうかがい知れる。恐竜なので表情は当たり前に怖いが、その光景にはとてもほっこりさせてもらえる。

その後は大阪営業所にてもいつものように氏神様参拝と、神棚をお祀りした。
例年であれば海外出張などで朔日(1日)に地元にいることは少ないのだが、コロナ禍で在社している時が多いため今月は変わらぬスタートをきることができた。

そして大切な社内ミーティングを終えて、ともに新しいプロジェクトを始める検討をさせていただく企業とのミーティング。

全くの同業ではないが接点は比較的多くある企業で、展示会などでもお目にかかることは多かったがゆっくりお話をする機会がなく、その分野での活躍は私たちの業界であれば多くの人が既知である大変忙しくされている企業である。

今回、縁あって社長にお越しいただけ、今後についてのお話をすることができた。内容や先様についてはここではお話できないが、様々なテーマで方向性が合致しており、中々面白い取り組みに発展していくことができそうに感じている。
先方の社長にも私たちの取り組みに評価と賛同をいただけ、今後が本当に楽しみである。

また午後からは来月に控えた展示会の社内ミーティング。
夕方からは、これまた今後の私たちの方向性を占うような大きなプロジェクトについて、著名な企業の社長はじめ精鋭の方々とお話をすることができた。この取り組みについても守秘義務があるため書くことができないが、うまく進めば早ければ来年には皆様に報告できることもあるかと思うので乞うご期待です。

今回のご縁をいただいた両社の代表も、そして私の口から出てきた言葉も同じであった。
それは同じ価値観と方向性を持つ企業とともに・・・ということである。今まで私も多くの企業と共にプロジェクトを行ってきたが、本当にこのことが大切だと思う。そしてもう一つ加えるなら同じ温度感かもしれない。これがそろえばきっと素敵なプロジェクトになると言える。

今日は、今後の私たちの活動に大きな影響を与える会社の代表とのご縁を授かり、忌憚のない意見交換ができ、双方の想いが合致したお朔日らしいスタートがきれる素敵な1日となった。今月も楽しみがいっぱいである。

彼岸を終え、台風の進路を気にしながら準備を行い、朝一番の飛行機で都内へと向かった。

まず初めの予定であったシンボルツリーの定期メンテナンスは順延となってしまい、その次の予定である来月行う植栽の現地調査のため打ち合わせ場所に向かった。

植栽現場は渋谷駅から歩いて、わりとすぐのところである。かなり高額な地価であることは、不動産に無頓着な私にでも容易に理解できる。そしてそこにはとても素敵なデザインの建物が建築中である。何と個人邸である。このような立地に個人邸とは驚かされる。

植栽される又右衛門プランツもかなり自信がある植物である。実際この子が個人邸に植栽されることになるとは思ってはおらず、現場を見るまではどんな感じになるかなと思ってはいたが、立地と言い、建物と言い、とてもマッチングすると感じとても楽しみである。

そして素敵な建築デザイナー、大活躍中のガーデンデザイン・植栽チーム、植物輸送のプロフェッショナルとともに打ち合わせを行った。素敵な現場なので施主様から了解をいただけた時は、またご紹介させていただこうと思う。植栽する来月が楽しみである。

その後は移動して先日展示会にて講演されていた会社を訪問。私たちの「健康な植物」の取り組みや、省スペースでエコなシステムであり、とにかく安全で美味しい野菜が作れるセラミック栽培式野菜工場を提案し、大変高い評価をいただくことができた。

今まで自社や関連会社でやり切れなかった事業が、全く違う業界の方とのつながりによって大きく羽ばたく可能性も感じることができ、学びと勇気をいただくことができた。

翌日には台風接近中ではあったが花き市場との打ち合わせも行うことができ、とても強い風を感じることができた。

その後、全ての予定を終え、飛行機も欠航が多い中、私の予約していた飛行機は就航され帰阪の途につけた。

いつもは台風など強い風には振りまわされることが多いが、今回は視界を良くするための強い追い風のように感じ取れた。

これからも追い風、向かい風、突風、無風といろんな時があることであろう。その時にあわせて自らの向きや動き方をしっかり考え、迅速に動けば、全てが順風になるのではないか。そしてどのような荒天でもその上には透き通った青空が広がっていることは間違いない。

その空に学びながら、素敵なパートナーとともに向かっていきたい。さらに前へ前へと・・・。

今日は、コロナ禍の影響もあり、しばらく開催自粛を余儀なくされていた講演の機会を梶亀工務店 五代目出口代表のお声掛けと会場の提供により実現することができた。

今回お招きいただいたのは一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 第五支部 wovemen+ の皆様である。
この場をお借りしてあらためて御礼申し上げたいと思います。また過分な評価のお言葉までいただき恐縮しています。是非今後も定例的に行っていければと思っておりますのでよろしくお願いします。

この協会メンバーの多くは建築に関わられている方々で、私たちの業界と遠くはないものの密接にコミットできているわけでないが、私たちの業界の発展に大きく影響を与えることは間違いない方々と言えると思う。

今回の講演は感染症対策もあり、リアルでの出席は人数制限し、リモート講演とあわせて行うものとなった。

持ち時間は約80分だったのだが、当日の朝までしっかり資料を用意したら、パワポのスライドで約230枚にもなってしまい、私のプロフィールより伝えたいことが多くあるので、色々削除して150枚ぐらいの資料で臨ませていただいた。

主な内容は・・・
■私たちの考えるデザインとして
●ローメンテナンスガーデンデザイン
●健康な植物のデザイン
●土や環境のデザイン
●見えないデザイン
●鳥や虫からの視点のデザイン
●園芸から農芸へ
●感性や創造力を育む植育ガーデンデザイン

■植物のもつ力

■みどりのサバイブプロジェクト

■セラミック栽培式野菜工場

■国境を越える交流事業

最後には私の想いとして、「人々は元来自然という植物に囲まれた中、住居を構えてきた。それがいつの間にか人が支配し、今では建物が建った後に少ない予算で植栽が行われているのが現状ではないだろうか?これからは植栽計画が立てられたあとに建物をつくって欲しいぐらいであり、今後は是非建築設計の初期段階から私たち園芸・造園のスペシャリストを交えて欲しい」ということを伝えさせていただいた。

私は、健康なみどりが溢れる空間をつくる重要なキーを握っているのが建築設計であり、それを達成することが私たちの役割であり使命である、と考える。そのためには色んなことに取り組んでいかなければならない。

今日も素敵な方々とのご縁をいただき、多くの学びを得ることができた。また一つ使命を遂げるために階段を一つ登ることができたと思う。本当に感謝である。これからも植物からのメッセージを伝え、そして多くを学んでいきたいと思っている。

私は決して講演はうまい人間ではなく、むしろその反対であり苦手である。
でもしかしだからと言ってその機会から逃げれば、現地の植物や現地の人びとが預けてくれたメッセージを伝えることができない。これからも頑張って続けていきたいと思うので、そのような機会があれば是非お声掛けいただければと思います。

さて次はどのような方々との縁ができるか楽しみである。まさに「乞う縁」である。

先週、今週と、関西で開催された展示会の視察に行ってきた。

先週の神戸国際会議場で行われた展示会は、花き業界とは少し離れてはいる内容ではあったが、出展方法などいくつか参考になるものがあった。

今週はインテックス大阪で開催されたライフスタイルや施設リノベーションの展示会に参加した。こちらではコロナ対応などの提案をしている企業が多くあったように思う。

新型コロナ対策は、実際に私たちも以前から提案し、資材やノウハウを保有しているので参考にできるところがあった。

またいくつかの興味深い取り組みをされている企業とも接点が持て、価値ある視察になったと言える。

 

今回、二つの展示会を視察した第一の目的は来場者の入り具合を実感したかったからである。

何故実感したかったというと私が顧問として関わっているJFMAが共催しており11月に開催される「フローラル・イノベーション2020」に出展することになったからである。

確かに新型コロナ禍において先の見通しがつきにくい中ではあるが、JFMAや多くの方々のお声掛けもいただき最終的に出展を決意した。

出展を決意したというと少し大げさな言い方では?と思われるかもしれないが、スタッフはじめ関係者が新型コロナによって様々な制約や削減を余儀なくされた中での出展であるので、私にとってはそれなりの決断と言えるのである。

ただ多くの人に勧められたからや良い条件での出展だから出展を決めたわけではない。もちろん企業として出展の価値ありと判断したのと、又右衛門として今まで世界を周り、大地や植物、人びとに触れることで預かったメッセージと、今まで培ってきたものを多くに人に発信するためである。

確かにこの時期の出展には大きなリスクがあるかもしれない。しかしその反面大きなチャンスであるとも言えるのではないだろうか。

 

私たちバラエングループは本年創業140周年を迎えた。そして10年後の150周年を見据えた社会との約束を果たすために出展したいと考えている。

さてどのような展示になるかは乞うご期待である。

 

▼「フローラルイノベーション2020」展示会概要は下記に…
https://jma-agro.com/fi_outline/

[開催概要]

会期:2020年11月11日(水)~13日(金)10:00~17:00

会場:東京ビッグサイト 青海展示棟

主催:一般社団法人日本能率協会

共催:一般社団法人日本フローラルマーケティング協会

入場料:無料(ただし、来場WEB事前登録証持参が必要)

8月からの新年度に入って早くも1か月。
お盆商戦や新しいプロジェクトなどバタバタしているうちにあっという間であった。

まずは神棚を祀り、夜明けと共に地元の氏神様である松尾神社を参拝し、元気に過ごせていることのお礼を伝えた。松尾神社は通学路の途中にあるため、小学校時代ほぼ毎日通っており、50年経った今でも、参拝するとその頃のことを思い出す。

そして大阪営業所に移動し、営業所の氏神様である春日神社を参拝し、社員の無事の御礼と祈願をした。
境内では業界の大先輩の姿を久しぶりに拝見した。
随分前に引退されていることもあり、私に気づいておられたかどうかは分からないが、一時代を創り上げた大先輩の姿を懐かしくも感じることになった。

そして2日遅れになってしまったがマリネックス本社の氏神様である華表神社にも参拝。

まるで業務より神様参りを優先しているかのようにも感じられるが、否定はできない。
何故ならば、私には特別な頭脳があるわけでもない。権力やお金があるわけでもない。
それにも関わらず素敵な人びととの縁を紡いでいただき、元気に活動できていることは、パートナー以外には、八百万の神々のおかげとしか思えないからである。

ここ華表神社には素敵な楠がそびえたっている。とても雄大な姿で。
そしていつものように感謝とお願いをしてきた。お願いの内容は◎△×■★・・・さすがに言えない。あまりにも大きく無茶なお願いなので。でも私は願い続けていきたい。それはその力を授けて欲しいというより、そのような力をつけることができる人になるための誓いのようなものであるから・・・

先週、お盆が明けて色々なことが動き始め、そのままの感じが続いている。
週初めの月曜日には新しくバラエングループに加わってくれたマリネックス社でのミーティング。

最近は、マリネックスの主成分でもあるフルボ酸を活用した有機栽培や健康食品、環境改善へのさらなる関心の高まりや、自給自足の必要性の高まりのためか、様々な業種の方々からの問い合わせが増えてきて、未来への可能性をとても感じられている。
ただマリネックスは、限りある原料をほぼ天然のエネルギーのみで製造しているため大量生産ができず、希少なため、大切に販売をしていかなければならない。

その分、一つひとつの製品に感謝し、想いと一緒に取引先やエンドユーザーに届けることができることが嬉しくも感じる。まだまだ未知なるポテンシャルに期待するとともに、様々な社会問題を解決してくれるのではと考えている。

また水曜日は、春に植栽したシンボリックな植物の定期点検のために都内へと向かった。

長い梅雨が終わってからの猛暑に心配していたが、植物の状態はすこぶる好調である。
私はヘルメットから汗がタラタラ落ち、熱中症にかかるのではと思うぐらいの暑さでへこたれそうであったが、むしろきつい日差しを大喜びするかの様に、堂々と大空に向かって立っていた。

ただ、まだ暑い夏が続きそうである。POT植えの植物は地温が上がりすぎると根の先端を傷めてしまうため、根を護り修復するためと、土の温度を少しでも下げるために、天然由来のオリジナル有機資材(MM土)を散布し、万全な対策をこうじてきた。

ヘルメットからの大量の汗を拭って、次の場所へ移動。そこでは新しいプロジェクトの打ち合わせというか、キックオフミーティングのようなものを行った。
パートナーは、以前の私の発言や目標、日々の活動をヒントに具体的なスキームを考えたそうで、素敵な提案をしていただけた。簡単に達成できるものではないかもしれないが、可能性があり夢が膨らむ。感謝である。
それもただ単なるビジネスではなく、以前から懸念していた花き業界や社会の課題を解決できるものになりえるため、何とか形にできればと思っている。

このような新しいプロジェクトや、マリネックスなど、収益よりも社会問題の解決策となりえるものに積極的に取り組んでいくことに力を入れていければと思う。
様々な出逢いから色んなものが日々産み出されていることに本当に感謝の気持ちでいっぱいであり、気温の上昇以上に、魂の温度が高くなっていくことを実感できている。
違った意味での熱中症にかかっているのかもしれない・・・・・。

生花販売に関わる事業者としては、年間を通じてお盆は一大イベントである。実際にお盆の結果が1年間の収益に大きく作用するぐらいである。

通常でもそのような重要な時期であるが、今年は新型コロナや猛暑による移動や外出自粛、生産の現場での長雨による生産不良などが重なり、果たして需要はあるのか?品質は保たれているのか?など様々なシナリオが描かれる中、それぞれの担当が工夫と目一杯の努力で、何とか結果を残してくれた。

もちろん事業をしているので数字としての結果は追求しなければならないのだが、何よりも嬉しかったのが部門の枠を越えて協力し合い、体力が落ちる環境の中、誰一人体調を大きく崩すことなく、何とか踏みとどまって走り抜けてくれたことである。今まで以上に良くやってくれたと思う。本当に感謝である。

そしてお盆明け早々には、今まで温めてきたいくつかのプロジェクトが動き始めた。
中には10年以上の時間がかかっているものもあり、国内だけではなく海外に向けてのプロジェクトや、同業、異業種とのコラボによるユニークな展開にとても胸が高鳴ってくる。

厳しい状況のため、色んな意味で控えめの活動を余儀なくされ、じっと耐えてきたが、そろそろ万全を期して動き始める時がきたように感じている。

具体的なプロジェクトについては順次報告をさせていただきたく思っているので楽しみにしておいてくださいね!

今日8月8日について、ネットで検索してみると様々な記念日であることが書かれている。

“葉っぱの日”や“パチンコの日”など語呂合わせのようなものから、見た目からの“ヒョウタンの日”、少しどうかなと思われる“デブの日”などが挙げられている。

私にとって「8」という数字は縁起も良く大切にしている数字であり、世間でも末広がりなど「8」という数は吉数とされているようである。

そのような「8」が二つ並ぶ日のため、何となくときめく日でもある。

そして、そのような日に長い間リニューアルできていなかった薔薇園植物場のHPをリニューアルオープンすることができた。

http://www.baraen-rosegarden.co.jp/

本年度は創業140周年を迎えたこともあり、コンテンツも少し追加変更を行っている。

私の「又右衛門ブログ」は凝りもせず書かせていただこうと思うので、引き続きお読みくだされば嬉しく思います。

HPも新しくなり、時代とともに進めていく手法や事業は常に変化させていますが、私たちの植物に対する想いは140年不変であり、これからも志を同じくする仲間と手を繋ぎ150年、200年継続していくことができる企業をめざしてまいります。

最後にHPにも記載している私の挨拶を転載いたします。

 

四代目 金岡又右衛門(金岡信康)

『素晴らしきパートナーと共に、しあわせを創り出すバラエングループをめざして。』

私たちバラエングループは 2020 年、創業140周年を迎えることができました。 そして、150年に向かうバラエングループの代表としての私の使命は、企業理念に基づき、「もっと愛され、もっと必要とされる企業づくり」を完遂することであると考えます。 私が入社した頃は、「もっと花を安く仕入れたい、数多く売りたい」を優先させ、「ライバルに負けたくない。もっと大きな会社にしたい。もっと権力のある会社にしたい。」と思っていましたし、業界の内外で活躍される人びとに認めてもらいたいという気持ちから「もっと見た目に優秀な会社にすべきだ!」という考えにとらわれていた時期もありました。しかし、私は世界中を自らの足で駆け巡り、多くの出逢い、再会を繰り返しながら、目的を共有し、共に歩んでいける素晴らしいパートナーと出会うことができました。

それこそが一番の宝物であると気がついた今、このバラエングループを、大きくはなくとも、地位や権力がなくとも、外観が華やかであるよりも、人からも植物からも「もっと愛され、もっと必要とされる 会社にしたい。」そう強く想っています。 ある人の一言が私の頭に残っています。 「人は植物が無ければ生きていけない。しかし植物は人がいなくても生きていける。」 花き園芸に従事する私たちは、他のどのような業種の企業よりも、植物と身近に接し、その恩恵を受けながら活動をしています。 であるならば、誰よりも、植物の持つ力を全身で感じとり、その力の可能性を疑うことなく、その力の素晴らしさをより多くの人に伝えていくことが私たち責務であるはずです。 私たちバラエングループは、花き園芸業界の一員として、植物からあずかったメッセージを伝え続けていくために、収益活動と社会活動の両輪をしっかり駆動させ、植物の力で「しあわせを創り出す」ことができる花き園芸総合企業をめざしていきたいと考えます。 私は、四代目金岡又右衛門として、先人の熱き想いと築き上げてきた全てを受け継ぎ、この厳しい時代を「乗り越える」のではなく、素晴らしいパートナーたちと共に「創りかえる」気持ちで邁進してまいります。 そして、「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」をモットーに、自然や大地への尊厳の念を持ち、植物の「生(いきる)」 にこだわりながら歩んでいきたいと想います。