四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2022.03.29

あわじグリーン館

今回は、静岡からおいでいただいたパートナーに弊社をご案内し、その後、淡路島へと向かった。

桜もちらほら咲き始めている春の陽気に包まれ、静かな海を横目にみながら、約1時間で淡路夢舞台に到着。

到着するや否や、まずあわじグリーン館に向かった。
グリーン館では稲田館長に迎えていただき、館長室で簡単なミーティングをした後、先日から取り組んでいるプロジェクトである「しんかのにわ」の施工状況のチェックを行った。

安藤建築の素敵な温室の一角に「しんかのにわ」を設置し、子どもたちなどに植物の進化や命などについて考えてもらえる機会を創出するという稲田館長肝入りの取り組みで、今回打診をいただいたのである。

私は稲田館長には普段からお世話になっているのに加え、何より又右衛門が兵庫県民として、この日本を代表する素敵な温室を最大限に利活用し、より多くの人びとに植物から預かったメッセージを伝えられればと思っていたので、喜んで参画させていただいた。

今回新たに導入された植物を紹介すると、まずは「ディクソニア アンタルクティカ別名ソフトツリーファーン」がある。

現場では、施工・管理されているスタッフの方々に図鑑やネットに載っている情報ではなく、又右衛門が現場にて見て触れた情報をお伝えさせていただいた。

他に「マクロザミア ムーレイ」。ワシントン条約appendix2に分類される希少な植物である。3年で約1cmしか成長しないと言われており、その計算からすると今回導入されたものはおおよそ樹齢600~800年になるかと言える。

幾度となく繰り返されたブッシュファイヤーで焼け焦げた木肌が、その歴史を物語っており、植物の管理情報だけではなく、植物にまつわる話も併せてご紹介させていただいた。

この区域には他に私のオーストラリアのパートナーから届けられた「ジュラシックツリー」などもあり、とても素敵な環境になりつつある。

また別の区域にはなるが、これもまたオーストラリアの希少な固有種である「ザンソレア(グラスツリー)」も持ち込ませていただいた。
「ザンソレア(グラスツリー)」には、ジョンソニーやオーストラリスなどいくつかの種が存在し、グラウカはブルーがかった葉で希少種になる。
さらにグラウカの中でも2種あり、そのうちのグラウカsspアンガスティフォリアは、シルバーブルーが強くとても美しくさらに希少。
特に1mを超えるものの輸出制限や、現在採取制限指定区域なっているなど、輸出入が難しくなってきているのと、この種の特性から輸出入におけるストレスをとても受けやすいため、とても貴重である。

この種も木肌が黒いのはブッシュファイヤーで焼け焦げているためで、オーストラリアの自然環境の厳しさをうかがい知ることができる。

このような植物が新しく仲間入りしているので、是非皆さんにもご覧いただければと思う。いつ完成かについては、4月中旬かと思われるが、正確なことは直接お問い合わせしていただければと思う。

またパネル展示として稲田館長が手掛けられてきたシンガポールのプロジェクトなど素晴らしい実績の紹介もされていて興味深い。

また今の時期はらん展が開催されていて、とても魅力的なランが数多く飾られている。
東京での期間限定のらん展も良いが、仮設でなく植物に囲まれた中でのらん展は素敵なので是非訪問されればと思う。

他にも素敵な花や植物がいっぱいなので是非です。

また夢舞台は世界的建築家である安藤忠雄先生の設計が本当に素敵である。世界に誇れる施設であるので、ここをゆっくり歩いてみるだけでも価値がある。私は植物活動家として、このような素敵な建築に触れると、無性に植物を融合させてみたくなる。

是非いつの日か経験を積み、感性を研ぎ澄ませて、このような舞台と世界の植物を融合させて魅力的な空間を創り出せるような活動家になりたく思う。そのような気持ちを奮い立たせてくれる1日となった。まだまだ楽しみがいっぱいである。