四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日は朝から宝塚山本 あいあいパークで開催中の「オリーブ&デザットプランツフェア 2018 秋(9月5日~24日)」での青空ディスカッションのため開店前に会場入りしました。


今回は、スぺイン産オリーブやユッカ、ヤシ類、オーストラリア産マクロザミアムーレイなどのローメンテナンスプランツを各種展示販売させていただいた。


さらに高品質の国産オリーブも充実していた。中でもオリーブの希少品種であるジャンボカラマタ。その実の大きさに驚かされた。

屋内には多肉植物やコーデックスなども出展し、いつもよりもまして豊富な品ぞろえで皆さんのお越しをお待ちさせていただいた。

屋外のメインコーナーでは「オリーブ何でも相談!」として、オリーブの本場香川より半田植物園代表の半田茂富さんをお招きし、私と一緒に国内外のオリーブについて、質問を多数受け付けさせていただきました。ネットには出ていないプロのテクニックに多くの方に驚きと喜びの声をあげていただくことができました。

また、先に書いた通り「又右衛門 青空ディスカッション」も開催、フラワーデザイナー、ガーデンデザイナー、建築デザイナー、造園家、生産者が集まり、朝から夕方まで植物に関することからその枠を越えた情報交換をさせていただき、多岐の業種にわたる方々とのディスカッションに、参加者も私も大いに勉強することができた貴重な時間となりました。


連休中の久しぶりに晴れた日であるにも関わらずお越しいただけた皆様、本当にありがとうございました。(*写真の掲載はお声掛けさせていただくことができた方にだけになっています。申し訳ございません。)



また次回も工夫して色んな方々との出逢いの場を提供させていただきたいと思いますので、楽しみにしておいてくださいね。

14日は、お世話になっている未生流 高山先生と素敵なお話をさせていただいた後、都内で行われた北京国際花博メインブース出展説明会に参加してきた。そして今日は鳥取県 智頭町森林組合で開催されるミーティングと現地視察に出席である。なぜ智頭?言えば、現在神戸市や市民に大変好評いただいている神戸煉瓦倉庫 オリーブ広場に置かれているオリーブのプランター&ベンチに、ここ智頭町の高品質の杉材を提供いただいたというご縁である。
そして朝からコンビニで眠気防止ドリンクとホットコーヒーを買い、宝塚を出発、途中簡単に食事をして、お昼過ぎに目的地である智頭町森林組合に到着した。

到着後すぐに、森林組合から智頭町の現状や取り組みについて、参加者の材木販売をされている方々、今回この素敵な機会を作っていただいた(一社)地域創生連携活動コンソーシアムの加藤先生から主旨などの説明を受け、私たちからは神戸煉瓦倉庫のプランター&ベンチにご協力いただいた御礼と、私たちの取り組みについてのお話をさせていただいた。

そしてレクチャーを終え、車に乗り込み実際に山林の状況視察へと向かった。美しい山の中を縫うように向う途中、先日の水害の深い傷跡がところどころにあり痛々しかった。

作業現場に到着すると、運よく伐り出すところにあたり、その作業の大変さなどを間近に見ることができた。

そのような中、私は他の参加者とは違ったところばかり見ていた。そこで思いつきではあるが私からいくつかの提案をさせていただいてきた。今直ぐには難しいかもしれないが、現地の方々にも興味を持っていただけたので、実現可能な面白い取り組みであると思う。

そしてその後もいくつかの森林を視察し、その後加工センターを訪れた。
ここでは杉材が製材加工されている現場を見ることができた。参加者の多くは目を輝かせその工程をずっと見ていたが、ここでもまた業種が違う私は違う所ばかりを見ていた。

そう製材後にでる端材である。形は不揃いであるが、とても美しい模様が残っている。この個性的なものを活かし、私たちの業種で活用することは可能であると思う。また少し手を加えれば、子どもたちの学習にも使えると感じた。

早速その場で説明をさせていただき、共感をいただけた。ただこれだけでは恐らく私でなくても花卉園芸の方々なら容易に発想できるので、これを整理し、一工夫二工夫加えてプロジェクトにしたいと思っているので、後日皆様にもご案内させていただきたいと思う。

ミーティングと視察を終え、美しい街並みを横目にみながら、宝塚へと帰ることにした。その車中では、色んなことが頭の中をぐるぐる回っていた。

森を管理し、植林伐採する人びと、材木販売をする人びと、私たちのように植物を販売したり、保護活動したりする者。それぞれ近いようで全く違う業種ではあるが植物によって生かされている者同士が、力を合わせることで新しいことを産み出すことがまだまだできると思った。

実際に端材や大水害や大型台風など自然災害によって残念ながら倒木してしまったものであっても、まだまだ活かすことができる。むしろ倒木したからこそできるプロジェクトも思いつくことができた。ただ思いつくだけ、感じるだけなら誰でもできる。それらを形にして実走させていかなければならない。私たちは、これからも率先してこのような取り組みを進めていきたいとあらためて思う・・・・

人一倍、植物の恩恵を受けて生きてきている一人であるから・・・・・

今回鳥取に行くのもしばらくぶりであったが、智頭町はもっと久し振りであった。車の免許をとってそんなにも経っていないころであったので30年ぶりかもしれない。その時、何気なく通りかかった畑で、切り花のリンドウが栽培されているのをはじめて見て、ただ単にその美しさに感動したのを記憶している。

そして今回30年ぶりに智頭を訪れ、その時と同様にこの地の山の木々や植物の美しさに感動した。ただ今は感動だけで済ませてはいけないと強く感じるようになっていた自分がいる。それは30年前の金岡信康ではなく又右衛門だからかもしれない。
ここまであまりにも時間がかかりすぎてしまったかもしれないが、その分揺らぎなくしっかりと頑張っていかなければ・・・・・

昨日は都内でエキサイティングなミーティングを終え、新幹線で帰って少しデスクワークをしていたため、深夜になってしまった。そして少々寝ぼけながら、運動不足解消のため、ほんの少しでも身体を動かさなければならないと思い、早朝自主トレに行こうとしたその時、動くものに躓いてしまい顔面を強打した。その躓いたものとはハクである。

私の足元をうろちょろしていて踏み出した足の下にもぐり込んできたので、踏んではいけないと大きく足を躱したら、水飲みの器に足を引っかけ、そのまま柱の角に目じりと頬をぶつけてしまった。かなり痛かった。恐ろしいほど痛かった。そして案の定、まるでダウンをくらったボクサーのような青タンの眼になってしまった。にも関わらず何事もなかったように、眠っているハクが少し憎らしい・・・(笑)

このままでは人前に出られないので、ネットであらゆる方法を検索し、砂糖を塗り込んだり、卵でごろごろやったり、とにかく冷やして打ち合わせまでにはある程度違和感がないぐらいまでに治めることができた。中々のリカバリーである。

そして宝塚駅近くの事務所で打ち合わせを行い、食事を済ませた後、次の目的地である市役所まで、少し時間があったので歩いて向かった。逆瀬川沿いを歩き、末広公園の中を歩き、色んなものに触れながら30分弱で市役所に到着した。

今日は宝塚の中心街に新しくできる宝塚市立文化芸術&庭園に関する説明会があり出席させていただいてきた。説明会には多くの方々が出席され、この施設への注目度の高さを感じられたと同時に市民の一人として、宝塚のまちを良くしたいと思っている人が多くいてくれていることを嬉しくも感じ、さらにこの宝塚市が市民のために用意してくれた貴重であり大切な場所をより良いものにできるように、又右衛門としてできること。又右衛門しかできないことはやらなければならないとも感じることができた。

 

 そして約一時間の説明会を終え、その帰り市役所から山本にある園芸振興施設あいあいパークまで歩くことにした。


道中、まず大雨の傷跡は残るものの広々とした武庫川が拡がり、つづいて歴史を感じる小浜宿や寺社、地元産業である植木を生産する畑などののどかで素敵な風景をゆったりとした気持ちで眺めながら歩いた。

その途中、ちょうど小学校の下校時間にあたり、ランドセルを背負った子どもたちが楽し気に歩いていた。目が合うと、元気に挨拶をしてくれる子どもや、ひょっとしたら私を知ってくれているのか、ニコニコした顔で何度も見つめてくれたり、手を振ってくれたりする子どもたちに出逢い、何となくほのぼのした気分になった。

しばらくの間、その子どもたちの列に着くような感じで後ろを歩いていているとまるで自分も小学生に戻ったような気すらして、少し不思議な感覚になった。

そして、いくつかの角を曲がり、子どもたちの背中を見送った後の道すがら、

周りの素敵な風景、地元の植物などに触れていると、宝塚で住み暮らし、育てて頂いた一人として、子どもや人、歴史やみどりなど、宝塚のまちの宝を何としてでも守らなければならない、そして新しい人や文化を育んでいかなければならないと強く想った。

 

 

「自分たちのまちは、自分たちの手で・・・」と。

今日は重要な3つのミーティングがあり、朝から都内へと向かった。昨晩の大雨で、自宅付近の一般道には多くの土砂が流れて来ていた。恐らく開発中のところから流れてきたのではないかと思う。その土砂をかわしながら伊丹空港へと向かった。

そして定刻に羽田空港に到着すると青空が拡がっていた。その後空港で待ち合わせしていたパートナーと簡単なミーティングを行い、一緒にJICAを訪問させていただくために麹町へと向かった。そして駅を降りるとコンクリートで囲まれたジャングルは既にうだるような暑さであった。

 

JICAでは、とても忙しいにも関わらず、貴重な時間を割いていただき、私たちの活動主旨や先日訪問したセネガルでの活動報告、マダガスカルにおいての「木彫りの輪プロジェクト」についてなどを話させていただいた。

そして励ましの言葉や、多くのアドバイスをいただくことができ、とても貴重な時間となった。また一歩前にすすめるような感じを抱きながら、次の打ち合わせへと向かった。

次のミーティングは東銀座。とても素敵な活動をされている女性たちのプロジェクトチームとのミーティング。このチームにはあるお世話になっている方から又右衛門の活動を紹介していただき、とても気に入っていただけたようで今回は顔合わせ&初めてのミーティングとなった。

どのようなチームであるか?どのようなプロジェクトであるか?はこの時点ではお話しできないが、素敵なこのチームと今後一緒におこなうプロジェクトが出てくると思うので、楽しみにしていただければと思う。私もとてもワクワクしている。

先日オザキフラワーパークさんで開催されたトークショウで大変お世話になったストロボライト社を訪問した。

ストロボライト社では、テラスやセクションごとのオフィスを見学させていただき、メンバーの紹介をしていただけた。シャイな私は恥ずかしくて顔が上げられないぐらい皆さんに歓迎していただきました。

 

各部屋は、植物の飾り方や量など特色があり、とても個性的でユニークであった。メンバーも同様であった。ただ共通していえるのは、メンバー皆さんの生き生きとした笑顔であった。

みどり溢れる素敵な空間から、素敵な人たちが絡み合い、そこからは素敵なコンテンツやプロジェクトが溢れ出す❗ この生物と植物が見事に共存する空間「ストロボライト ジャングル」は、これからもっと多くの人を巻きこみ、さらに大きくなっていくであろうと感じた。

海外の未開の地も魅力的だけど、この素敵なジャングルに寝袋もち込んで、しばらく住んでみたくなりました。楽しいだろうな~~。きっとこの素敵な方々とも面白い物語が創っていけそうな予感!楽しみで仕方がない。

今回は都会のふたつのジャングル。どちらも、あついが全くちがうジャングルに身を置いて、心と身体が鍛えられたそのような素敵な一日となった!皆様ありがとうございました!

早朝、枕元に置いた携帯電話のアラームが鳴り響く。そして手早く荷物をまとめ、ホテルを出発した。

まだ5時前の新橋は薄暗く、肌寒さが心地良い中、羽田空港へ。そして始発にて福岡空港へと向かった。

今日は九州大学で開催される「全国まちづくり会議in福岡」「花と緑のまちづくりフォーラムin福岡」をご紹介いただき、出席させていただきました。


基調講演はビズでおなじみの八木波奈子氏、ほかに京都府亀岡市の桂川市長はじめ行政の方々や、全国各地で活躍される多くの素敵な方々の講演や事例発表を聴かせていただき、大変勉強になりました。

またフォーラム第一部のおわりに、桂川市長によって「花と緑のまちづくり全国首長の会」設立と、宣言文が力強く発表され熱気に包まれた中、第一部を終えました。

第二部は会場を九州大学から小学校をリノベーションした素敵な場所に移し、その中の会議室において、引き続き事例発表やざっくばらんな意見交換などがなされ、それぞれが熱い想いでお話をされていました。そして新参者の私にも自己紹介を兼ねた時間を少し与えていただき、皆さんに温かく迎え入れていただけました。

 

そしてフォーラム終了後は、バーで簡単な懇親会が開かれ、皆さんで喉を潤しながら、引き続きまちづくり談義をさせていただきました。

そして私は、飛行機の時間もあるので途中で失礼させていただき、街の植栽の視察に行かせていただきました。

その中でもアクロス福岡は、まるで街の中心地に、そびえ立った人口山のようで、その姿は圧巻でした。本当は時間をかけて、じっくり見学をしたかったのですが時間がないため、足早に空港へと向かい、何とかギリギリ飛行機に飛び乗り、伊丹空港へと帰り着きました。

今回、各地の小さなコミュニティーからどんどん大きなムーブメントを起こしていかれた第一線で活動されるリーダーや、亀岡市の桂川市長のようにダイナミックなまちづくりまで多くの生の声が聞けたことはとても参考になりました。また私の考え方と合致すること、少し修正が必要だと感じることが浮き彫りになり、本当に多くを学ばせていただくことができました。

このような素敵な機会を作られ、講演をされた先生方、地元を案内いただいた方々、運営された皆様には感謝です。本当にありがとうございました。また一つ楽しみが増えました。再会が楽しみです!!!

前夜の大雨の傷跡である道に拡がる土砂を避けながら、自宅から空港へと向かった。

今日も東京へと向かうため、雨降る伊丹空港を出発し、羽田空港へと向かう。

羽田に着くと一転青空が拡がっていて、今日の一日は暑いぞ!と感じる日差しであった。

そして午前中は、ペットに関わる素敵なプロジェクトを起ち上げられる方々が運営される店舗内の植栽のご依頼をいただいていたので、そのチェックと打ち合わせへのために両国へと向かった。

空港から1時間30分ほど電車を乗り継ぎ現地に到着。早速メンバーの皆様にご挨拶させていただき、今回のプロジェクトについて話を聞かせていただくと、私たちの活動とリンクするところが多くあり、とてもワクワクするものを感じた。

※その素敵なプロジェクトはまた後日Facebookなどで報告させていただきます

 

そして約1時間の打ち合わせを終えて、駅に向かうととても気になる看板が・・・・

 「江戸ねこ茶屋」・・・・。気になる。気になる。ご存知の方も多いが、吾輩はねこ好きである。それも結構なねこ好きである。期間限定で開催されているようで1時間1500円とのこと。高いか安いかの判断はしかねるが、ねこ好きの方は行かれたらと思います~。

 

そして私は軽く食事を済ませ、電車に乗り込み、次の会議のため大田市場へと向かった。今回の太田市場訪問は、全国花卸協会理事会に出席のためである。今回は木本会長のもと新体制になることもあったためか、いつもより多くの理事会構成メンバーが出席し、各産地の被災状況や次期総会開催、市場法改正による仲卸の役割などについてなど熱い議論が交わされた。

その後、場所を変え品川にて懇親会が開催された。ここでも引き続き熱い議論が交わされる。お酒が入ると少しぐらい砕けた話になるかなと思いつつも、延々と仕事の話が続いていた。

きっとそのような根っからの仕事人間である先輩方であるからこそ、深夜早朝勤務の厳しい業態である花き仲卸を長年営み、一時代を築き上げてくることができたのであろうと思った。そしてその姿勢にはまだまだ多くを学ばなければならないところもあると思った。またそれと同時にこれから変化していく流通に、どのように対応しながら、自らの道を描いていかなければならないのか多くを考えさせられた。

その後多くの皆さんは2次会へと向かわれたようだが、私はまだまだ用事があるので、先に失礼させていただき、いつものように新橋のホテルへと向かった。

 

今日も新しいプロジェクトやねこ茶屋など萌え~~とする一日となった。

さー明日も早朝の飛行機、早く仕事を終えて眠ります・・・・

今回の台風21号によって被害に遭われました多くの皆様、謹んでお見舞い申し上げます。また一日も早く復旧ができますことお祈り申し上げます。

 

また自然の木々や栽培されている多くの植物にも甚大な影響がでてしまい、とても悲しく感じております。

写真こそは控えさせていただきますが、弊社も万全な体制で臨んだものの、自然の猛威にはまだまだ力不足で敵わず、今までになかったような大きな被害を受けてしまうことになってしまいました。ご心配をいただきました皆様には心より感謝申し上げます。

 

ただスタッフの努力によって、ハウスなど構造物の損壊こそありましたが、皆さんから預かった植物への影響は最小限に抑えることができたのではと思っております。
これからも引き続き植物の状況を確認しながら復旧をめざしてまいります。

今回の台風21号による被害は天災なので仕方がないという声が多いのですが、果たしてそうなのであろうかと思うこともあります。

このような大型台風や、猛暑などの今まで起こることがなかった、いわゆる異常気象は、ひょっとしたら人類による開発など、環境の変化が起因になっているかもしれません。そうであれば見方によっては、人災とも言えるのではないでしょうか?

私たちは植物を販売することで成り立っています。であるならば、誰よりも植物に寄り添っていかなければならない企業です。そしてその植物を育む自然、地球環境について真摯に向き合わなければなりません。

まだまだできていないところばかりで恥ずかしいですが、私たちはただ単に植物を販売する企業ではなく、このような災害の起因となる活動に歯止めをかけ、人類が誤った道を進もうとした時に、NO!と言える立場の企業になれるように頑張ってまいります!!!

深夜までの激論が夢であったかのような静かな朝を迎えた。そしてホテルの朝食をいただき、朝から満たされた気分であった。

そして昨日は三回目を迎える「花育」がありますと教えていただいたので、せっかくなのでどのようなものか見学に行かせていただいたのだが、私の勝手な想像では、りんどうを使った生け花かアレンジをするだけかなどと思ってはいたが、それは想像をはるかに超えていた。

りんどう生産者である斎藤正樹氏の作業場にて集合。そこにスクールバスが到着し、大きな声で「おはようございます!」と元気いっぱいの子どもたちが、10名ほど集まってきた。


そこでまず斎藤氏より今日の参加者の紹介と作業説明が行われた。斎藤氏の真剣なまなざしは、昨晩の激論しながら走り回っていた姿と全く異なる表情であった。

まず地元で生産されるりんどうの説明を行う。またおしべめしべの受粉の話など子どもたち全員の真剣な表情がとても印象的である。


そして少し離れた圃場へとスクールバスで向かった。そして実際に畑で育ったりんどうを前に、りんどうの説明と、収穫するタイミングなどを教えてもらう。

そして実際の収穫。子どもたちが大きく育った、りんどうの花を背伸びしながら一生懸命のぞき込んでいる姿がとても素敵に感じる。

そして収穫されたりんどうを再び、作業場に持ち帰り、今度は選別作業体験。全員が規格に合わせた選別を行う。

さらに流通用の箱作り作業も行う。

またアレンジ体験なども行われ、午前中で花育授業を終え、また元気いっぱい笑顔いっぱいでスクールバスに乗り込み帰っていった。

 

冒頭にも書かせていただいたが、見学させていただくまでは、地元のりんどうを使い、リサイクルした花器にアレンジなどを教えるものだと思っていたのだが、それだけではなく地場農業であるりんどうの説明から、生産から出荷までの農業体験も組み込まれており、本当に素敵な花育であると感じた。

 

このたった2日間であったが、自然、植物、生産者や子どもたちなど多くに人に触れ、大切なことをあらためて学ばせていただいた。その衝撃で心も身体も筋肉痛である(笑)

 

お世話になりました。ありがとうございました。素敵な2日間でした!!!

 

さて、宝塚でも地元産業である花卉園芸に関わる「花育・植育」をもっと積極的に取り入れ、地元理解と感性を高め、そして植物に触れながら地球全体を考える活動を企画中であるので、是非楽しみにしていただきたいと思っていま~~す。

昨晩からの海外との緊急のやりとりがあり仮眠だけして、大阪営業所へ向かい、バタバタのまま伊丹空港へと向かった。

 今日の目的地は、岩手県 安代(八幡平市)である。

そして今回のプロジェクトはJA新いわて八幡平花卉生産部会&又右衛門(バラエングループ)による安代りんどうの産地パックである。一見単純にも見える産地加工ではあるが、私はとても意義深いものと思っている。

プロジェクト内容の概略は、新鮮かつ綺麗でありながら、少し長さが足りないために規格から外れ、通常流通されずに行き場を失ってしまうかもしれないりんどうを生産地でパック花に加工することで、鮮度抜群な製品かつ産地とエンドユーザーを繋ぐメッセンジャーとしてピカピカに輝いた道を歩いていただこうというものである。

伊丹空港をほぼ定刻に出発した飛行機は、少し遅れて無事 花巻空港へと到着。

空港には長年お付き合いいただいている方々が迎えにきてくださり、ミーティングをしながら現地へと向かった。

到着後、今回のプロジェクトについて、地元新聞社のインタビューがあったので、リンドウ部会会長と一緒にお話をさせていただいた。

 そして昼からは生産者、市場、販売者によって、りんどうのパック加工作業を行った。

 まずは、専用のスリーブ(ナイロンの袋)に切り花の栄養剤、メッセージカードを入れる。



そして生産者から届いたばかりのりんどうを3本の束にし、あらかじめ用意したスリーブに入れて、パック花は仕上がりである。

続いて出来上がったパック花を切り戻しして、鮮度保持剤入りの水が入ったバケツにいれる。そして段ボールケースに入れて出荷用のシールを貼り、冷蔵庫へ入れて今日の作業は終わりとなった。あとは明日のトラック便に載せるだけである。

久し振りの産地パックのため、少し時間はかかってはしまったが、無事予定数量を製作することができた。その過程では案の定、参加者それぞれの立場から意見なども出たり、問題点も出てきたりし、とても有意義な意見交換ができた時間となった。

 

そしてその後、場所を変えて、今回のプロジェクトチームが再集合して、食事をしながらの反省会を夜中まで行った。気がつけば日付は変わってしまったので、喉と身体を痛めながらの反省会はお開きとなり各自、自分たちの寝床に向かうことになった。

 

実は今回のプロジェクトは、発案から約10年以上というとても長い時間がかかったプロジェクトである。大きな反対があった訳でもないし、後ろ向きであった訳でもない、複雑なプロジェクトであった訳でもないが、何故か最後まで行きつくことができず、長い年月を要してしまった。

 

今回の安代りんどうのパック花の作業工程は、いたって普通の産地パックと言える。むしろ全く機械化されていない、ほぼハンドメイドに近いものであり、数量もわずかである。ただ今までより少し違うところや、優れたところがある。その辺を下記に少し触れたせていただく。

●日持ち保証販売

エンドユーザーが購入されてから、10日間という日持ち保証がついている。切花としては通常より長い期間で設定をされている。今後は2週間、14日間品質保証も検討をしたいと思っている。

 

●販売店認定制度

通常の場合は、代金決済などの基本契約があれば、誰でも仕入れは可能であり、仕入れた花は、購入者の裁量による自由な販売が許されるが、今回のパック花を販売するにあたって一定の資格が必要となる。またその販売方法にも約束事が発生するのである。それは・・・

・産地である安代に対して一定の知識を有すること。

・安代りんどうの店舗での取り扱い方、お客様の楽しみ方など一定の知識を有すること。

・上記のことや本プロジェクトの主旨を理解し、実際に履行し、積極的に販売すること

などが販売店の認定を受けるために必要になってくる。(※現時点)

そして当たり前だが、何より植物や産地、消費者への思いやりの心を持って販売していただくことである。

小売店舗を運営される方々によっては、何を上から目線でと仰る方も多くいらっしゃるかもしれないが、私は間違ったことを言っているとは思わない。むしろ自然と毎日向かい合い、長い時間植物と一緒に寝起きしている生産者が上から目線でいうべきではないかと思う。

 

また花を買う方は、当然生産地を選び購入する。であるならば生産地が販売者を選ぶことも別にいいのではないかとも思う。むしろその方がフェアなのではとさえ思うこともある。

確かに全ての花がそういう訳にはいかないし、そうなるべきとも思わない。ただブランド化をめざし、今まで以上に努力を重ねてきたものであるのであれば、私は販売者や場合によっては、お客さまを選ぶことは必ずしもいけない事ではないと思う。

 

今回のパック花は、全8回であり、正直その総数量も多くない。完売されたとしても、産地も販売者もそんなにも金額としては大きなウェイトを占めない。大型加工センターから出荷される量からすれば、雀の涙ぐらいの量である。

でもしかしこのパック花は今後大きな意味を持ってくると思われる。今では物流も整備され、生産者は身近な集荷場に持ち込むだけで、全国各地に配送されるようになってきた。購入側は、ネットなどによる在宅セリや前売りなどで購入ができ、配達機能なども整備され、店舗にいるだけで、花が届いてくる。とても便利な世の中になったものである。

 

ただ本当にそれでいいのであろうかと思うこともある。通信の発達で商品の良し悪しも確認はできる。でも生産者の想いをエンドユーザーに届けることはできるのであろうか?

私はこのパック花が持つ大きな意味として、生産者に見守られながら最終商品のパックを作り続けることで販売者やエンドユーザーへの理解が進み、以後の生産にも良い参考書になるのではと考える。そしてそのパック花に色んなメッセージをのせることで、生産者はエンドユーザーに直接語りかけることができる。一工夫加えればエンドユーザーの生の声を直接聞くこともできるのである。

私は流通が便利になる反面、このアナログな取り組みでしかできないことこそが必要となってくるのではと思っている。そのためには、作る数量や金額ではなく、しっかりやり続けることが大事であると考える。

 

そして生産する人、販売者、エンドユーザーが全体の流れを考え、互いの立場を理解し思いやることこそが、最終的に花きの消費拡大につながるのではと思っている。

ともあれこのような取り組みを真剣に考え、取り組んでいただける花き生産部会や関係の方々に本当に感謝である。みんなが同じ熱量で取り組みができたことで今回のプロジェクトを始動させることができたと思う。

まだまだ始まったばかりのプロジェクト。私たちの取り組みには賛否両論色んなご意見もあるかもしれませんが、双方が自分たちだけのプロジェクトとしてではなく、日本の花き生産・流通の一つの取り組みとして捉え、少ない量に真剣に向かい合い、これからは販売者が花を作り、生産者が花を売るぐらいの強い気概をもって取り組んでいきたいと思っていますので、何卒よろしくお願いします。

今日は広島県三原市本郷を訪れた。最近国内外の出張やイベントが続き、中々休みがとれなかったが、予定していた出張が延期になり、急遽丸一日という貴重な時間が天から降ってきたので、先日の大水害からずっと気になっていた広島へ行こうと思い立ち、お世話になっている古田氏に連絡。そして受け入れていただけることになった。

朝、430分出発。730分ごろに三原駅に到着。三原駅は初めての訪問。

まずはたこちゃんが出迎えてくれた。どうやら三原はたこの街らしい?タコを見つめながらブラブラしていると、そこに今回お世話になる宮田さん、くみさんが迎えに来てくださった。

そして、車に乗り現地へと向う途中で、支援物資などを保存する倉庫からスコップなどの道具を、窓のないスーパー軽トラに積み込み、車2台で向かう。そして、現場近くのコンビニで、今回の参加の手配などをとっていただいた古田親子と再会、活動開始時刻までまだ時間があったので、宮田氏の案内で現地の状況などを見させていただいた。

ここは、土石流が起こった現場。今もまだ大きな岩が残っており不安である。

 

ここには、宮田さんの知人の家があったのだが、土石流に流されたとのこと。跡形も残っていない状況である。表現できる言葉も見つからず詰まってしまう。


ここも土石流による被害があったのだが、宮田さん、古田さんはじめ多くの方が支援に入り、少しずつ復旧が進んでいっていた。私たちの訪問を迎えていただいた時、とても温かく、いかにボランティアの皆さんによる継続的な支援が、被災された人々を支えてきたかが窺い知れた。


そして定刻9時に集合。そこで今日の活動場所と役割分担が行われ、注意事項などのガイダンスがあり、早速それぞれのチームが任地へと向かった。

私たち宮田チームは、2m近く浸水したお宅の壁や土の除去作業である。早速取りかかることにする。


とっても良く晴れていたのは良かったのだが、その分暑いのと、粉塵が半端ではない。マスクを二重にしてゴーグルをつけても、完璧には保護できないのと、汗でゴーグルが曇ってしまう。


そのような中でも、黙々と作業を進めていく。一見、か弱き女性にも見えるくみさんや古田さんの三女も、粉塵まみれの中、せっせと土を取り、運んでいく。それも苦しいそぶりをみせずひたむきに・・・

熱中症対策もあり、定期的に休憩をし、水分をまめに取る。そんな時、古田さんの三女がお手製のはちみつレモンをふるまっていた。学生時代のクラブ活動を思い出させてくれ力が湧いてくる。素敵な心遣いが胸に刺さる。


そして、一旦お昼で全体での作業を終えた。さらに私たちのチームは昼食後、やり残した作業を引き続き行ったり、仏壇や流しなど大きな荷物を運び出したり、キリのいいところまで行い、大まかな清掃をし、本日の作業を終えることになった。

このお宅は、中々大工さんなども順番待ちで来ないので、御自身で補修を行いながら頑張ると言っておられました。相当ショックな災害であったとは思うが、悲壮感も漂わせず、一緒に作業する姿、帰り際には、笑顔で最後まで手を振って見送ってくれていた家の方がとても印象的であった。くれぐれもお身体を大切にしながら、前に歩んで行っていただきたいと思います。ありがとうございました。

そして、本部に戻り荷物を降ろし、ここで宮田さん、くみさんとお別れ。短い時間でしたが快く私を受け入れていただき、素敵な時間をご一緒させていただくことができ、本当に勉強になりました。お二方の素敵な表情は眼に焼き付いています。是非またお会いできることを楽しみにしています。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

そして帰り際、別の場所で活動されているところを訪問。ほんの少しの時間でしたが、県内外の人が力を合わせ一生懸命取り組まれている姿を拝見し、さらに力をもらうことができました。

そして、今回ここに導いてくれた素敵な古田親子に駅まで送っていただき、帰路に着くことになった。その帰りの電車では改めて、この活動を通じていろんなことを学ばせていただき、貴重な時間を過ごさせてもらえたことをかみしめていた。

また私にとって広島は特別で、昨年オーストラリアの開発によって行き場を失い、途絶えかけていたバオバブの命を繋いでくれたというご恩がある。

 

そのお返しができた。そのお返しに来たというわけでもないし、そういうつもりもないが、ただただ感謝の気持ちが伝えたかった。そして文章は下手だし、しゃべりも下手な私には、実際に皆さんと一緒に行う活動でしかなかった。そんなわがまま勝手な想いを笑顔で受け取っていただけた皆さんには感謝でいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。

作業中に宮田さんが言っていた。作業を終えると粉塵のせいか目ヤニでいっぱいになると・・・。

確かに、帰宅後このブログを書きながら既に目ヤニでいっぱいである。きっと宮田さんが言われたように、粉塵のせいであろう。

 

ただ私は、それだけではないと思う。私は仕事をする中で、さまざまな思いの人と出逢っているうちに、目が曇り自らの方向性を見失いかけた時もある。そんな私にとって、皆さんの笑顔での活動は眩しかった。その姿が目に焼き付き、曇ったものが目ヤニとなって出てきたのだろうと思う。


おかげで又右衛門の視界は良好である!!!