四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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昨日6月5日は「世界環境の日」である。
1999年 国際的メイン・イベント主催国であった日本において、環境デーのテーマは『私たちの地球、私たちの未来、救うのは今!』であった。
早くもその時から10年以上が経った今、あらためて振り返りながら、目標は掲げるだけではなく実現させることが大切であると感じる。
そのような日に青山というとても魅力的な場所で、生産者や環境に対して志を同じくするフタバフルーツの成瀬さん、そしてご紹介いただいた素敵な方々と出逢え、新しいことへの種まきができたことは、決して単なる偶然ではないと思う。
きっとこの場所から世界に向けて様々なモノ、コト、オモイを産み出すことができると感じた。もっともっと学ぶことができる。とても楽しみである。
この素晴らしい場所に植物も動物も皆で集い、掛け声だけではなく、しっかりと形にして未来の担い手にバトンを渡さなければならないと強く思った。
また時を同じくして、大阪では花き業界ならほとんどの人が知っている某雑誌の取材があった。
薔薇園植物場/ローズガーデンのかけがえのない植物、スタッフを取り上げていただき、本当に嬉しく思う。
スタッフたちには、いつの日か「何が大切か、何をしなければならないか」を自分で考え、私たちが何があっても離さず握りしめてきたバトンを未来へ渡せるようになってくれることを願っている。
今日、6月2日はローズ(バラ)の日ということらしい。
何故ローズの日になったのかをネットで調べてみると、「6=ロー・2=ズ」で、「ローズ」の語呂合わせであるのと、この時期はバラが美しく咲くからということからも、日本記念日協会に正式に認定、登録された記念日とのことである。
せっかくローズ(バラ)の日なので、何故私たちの会社名が「薔薇園植物場/ローズガーデン(バラエングループ)」であるのか?について少し触れたいと思う。
最近の私たちや又右衛門の活動をみると、私たちは花き園芸の仲卸会社や輸入植物を扱う会社であると思っていらっしゃる方も多いかと思う。
もともとは、明治初期に初代金岡又右衛門が園芸に深く関わり、そして薔薇の生産を行ったことから「薔薇園植物場」という屋号で活動をさせていただいたのが始まりである。
大正時代には、業界ではいち早く輸出や通販を始めており、二代目のパワフルな活動には今更ながらに驚かされる。そして学生時代には何級も飛び級で学年を上がった二代目はハイカラであったのか、「ROSEGARDEN」という屋号でも活動をしていた。
その後、宝塚では薔薇の生産が思うように拡げられなかったために、半分を岐阜に移し、今の岐阜が日本を代表する薔薇の生産になる礎を築いたようである。今でも岐阜に行くと多くの方々に当時のことを教えていただける。
またもう半分を山梨の甲府に移し、現在のコマツガーデンさんの創業者の方々と薔薇生産に取り組んだ。
今は、後藤みどりさんをはじめ多くの方がご活躍されていることを二代目も天国で喜んでいてくれると思う。
そのようなことから、三代目、四代目と薔薇園植物場という屋号を引継ぎ、気がつけば今年で創業140周年を迎えることになった。
三代目の時代には、はじめは薔薇の生産に関わっていたが、しばらくして薔薇の生産から離れ、国内での通販や造園、量販店においての小売り事業を行なってきた。
そして私、四代目は、園芸小売りから生花加工業、仲卸を始め、現在があるのである。
私の時代になると薔薇の生産からはかなり離れてしまった。
ある時、薔薇の生産を行っていないのに「薔薇園植物場」という屋号は分かりにくいし誤解を招きやすいということから、社名の変更を提案したのだが、先代に烈火のごとく怒られたのを記憶している。
今になっては私も、変えていなくてよかったのであろうと思っている。
ということで今も「薔薇園植物場/ローズガーデン(バラエングループ)」という名前で活動しているのである。
そんな私が壁にぶち当たりくじけそうになった時にいつも思いうかべる先々代のメッセージがあるので、それをここで書かせていただき、私のローズ(バラ)の日のメッセージにしたいと思う。
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文化は国防の一翼
現存の諸事情は國民の物質的生活の縮小を餘儀なくして居る。勿論我々はどこまでもこれに堪へてゆかねばならぬ。
然し乍ら物に於いて貧しくなるからといつて心までも貧しくすることは世界をリードする大國民らしくない。 尚の事聖業達成に今後幾十星霜人を追ひ詰めるべきではない何處かに餘裕を残して置くべきであらう。國民的基礎の上に立つ生産的な文化政策、健全なる娯楽の必要は今日痛切である。
(中略)
漸く我が園藝界が世界の水準に到達したやさき、 公の為に水準低下などとは斷じてなし得べき事ではなく、益々優秀品の生産に新種の作出に無報酬の努力こそ今日我々に課せられた公榮有る職域奉公と信ずるわれわれには父祖の残した偉大なる歴史を繼承し、更にこれを發展させて次代の日本國民へ譲り渡すべき重大な責務が有る。
一億一心持ち場持ち場の御奉公、やがては我園藝界が世界の最高水準となり得ることをここに御約束して置きませう。
金岡喜蔵 (二代目 金岡又右衛門)
年号 昭和16発行 バラエン植物目録 第三百七十六號(376号)より転載
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今日は「国際生物多様性の日」である。
私は今まで数十か国を訪れ、そこに住み暮らす人びとや動物たち、植物たちと多く出逢ってきた。
動植物やその他の生き物には全て特徴があり、それぞれに魅力がいっぱいである。
そしてそれらは与えられた環境で互いを尊重し、長い時間をゆっくり共に過ごしてきたのだろうと感じる。
そのことを特に植物などの変遷から感じることができる。
ジャングルや深い森では数千年単位で時が刻まれていることを感じる。
生物多様性を置き去りにし、そこに人類の手が入り、文明という大義名分で開発がすすめられて急速に変化が起こり、多くのものが失われているのではないかと思う。
これらの植物はオーストラリアの深い山に自生している。
3年で1cm伸びると言われている。300年でも100cmしか伸びないのである。
でも私たちの街を300年前に巻き戻すととんでもない変化があるのではないだろうか?
自分たちのスピードではなく、他の生物と同じスピードで歩み進んでいくことを考えなければ、振り返ればそこには人以外の生物はいなくなっているかもしれないのではないだろうか。
私たちは他の生物と共に地球を分かち合い、助け合って生きている。
自分たちの便利さを追求しすぎずに、生かされていることを認識しなければならない。
今日の午前中は、すぐさま起ち上げるプロジェクトの打ち合わせをおこない、昼からは、数年後に起ち上げるもう一つのプロジェクトの現地調査へと向かった。
そのプロジェクトは農業である。
先月新しくバラエングループに加わったマリネックス社の主力商品である、海洋性珪藻土抽出液でフルボ酸を主成分とするその名も「マリネックス」を用いて、素晴らしい野菜を生産されている農家を訪問した。
人生の途中から就農され、当初から「マリネックス」を愛用していただき、次々と魅力的な生産物を送り出している現場の方の声は本当にありがたく、下向きがちな現在の状況の中、上に向かう勇気を与えてくれる。
花き園芸を本業とするバラエンは、今まで「マリネックス」という素晴らしい商品・技術により、残留農薬の低減や花き自体の免疫力を高めるために活用する立場であったが、こうしてマリネックス社がグループに加わったことにより、これからはもっと深く農業の世界に参入していくことになるであろう。
そして、私たちが園芸の立場で培ってきたデザイン性や学習プログラムを農業の場面に活かすことで、見た目も中身も美しく、健康な農業スタイルを展開していきたいと考えている。
十数年前からのアースフィール社の想いが、やっと形となってくれると思っている。
『土づくり花づくりを通じて
人と地球を力いっぱい愛することができる、
そういう思いやりのある人を育みたい。』
農業は、人と植物と自然との対話のあるところに初めて成り立つもの、
と私たちアースフィールは考えます。
そうした、本来あるべき農業の環境に、
一人でも多くの方が関わることができるよう努力します。
また、植物や自然とじかに触れ合うことは、
思いやりの心を持った次世代の子どもたちを育むことにつながると信じています。
その手助けをすることが、私たちアースフィールの使命です。
アースフィール社HPより
園芸から農芸へ。バラエングループの挑戦はまだ始まったばかりなのかもしれない。
私が専門委員として所属している一般社団法人テラプロジェクトでは、皆様のご協力の下、産官学連携により大阪・梅田地区の「みどり化」活動を推進しております関係で、世界中が新型ウィルス感染拡大の脅威に直面する中、「みどり」を通じて、少しでも社会に安心と安らぎを与えたく、阪急梅田駅周辺、阪急百貨店周辺にて、応援メッセージを発信しております。
One Green, One Love, World Peace
お一人でも多くの方の心に届くように!
そして、今夜、通天閣がみどり色にライトアップされた!!
太陽の塔もみどりに輝いたとのこと。
みんなの想いが繋がった。
このまま、いつもの活気ある大阪の街へと向かっていきたいと、切に願う!!!
5月10日 今日は母の日である。
毎年であれば5月の第2日曜日は「母の日」であり、お花屋さんはじめ花き業界に従事する者にとっては、年間で最も忙しい時期とも言える。
しかし今年は新型コロナウイルスの影響により、例年とは多くのことが違う。
生産者から小売りまで多くの業態が苦しんでいる。
ただそのような時でも、私たちは手をこまねいているだけではなかった。
「母の月」である。
1日だけでなく、この1ヶ月を「母の月」として展開しようというものである。
「母の日」前の数日間および当日、生花店の店頭がお客様で混み合い「三密」の環境になってしまうことを避け、お客様の安全、生花店で働くスタッフの安全というソーシャルディスタンスの問題、そして配送業者にフラワーギフトが集中し混乱を招く事態を考慮し、「母の日」を1日だけでなく、1ヶ月間に分散する「母の月」とすることへのご理解を、生活者の皆さまへ求めていこうということにしたのだ。
▼詳しくはこちら・・・
https://nippon-fc.jp/hahanotsuki/
このアイデアも素晴らしいが、苦しい時にこそ業界みんなが1つの方向へ向かって進んでいこうとしていることがとても素敵である。
この「母の月」が終わるころには、今までのように、いや今までより澄んだ空気の世界が待っていることを期待してやまない。
緊急事態宣言が発せられ迎えたGW。
通常であれば大型連休で人や物が多く動く、まさにGW(ゴールデンウィーク)なのだが、今年は様々な規制や自粛もあり、私にとってはGW(がんばるウィーク)となってしまった。
そして今日、5月4日は「みどりの日」である。
みどりの日は「自然と親しむと共にその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」ためのものである。みどりのサンタにとっては今日こそがX’masと言えるかもしれない。
私は今まで世界を周り、様々な国の“みどり”に触れてきた。
モンゴルに拡がる広大な“みどり”。
大自然の中で生活に直結している“みどり”。
幾度ものブッシュファイヤーで焼き尽くされても、その度に芽吹いてくる“みどり”。
もともとみどりがなかった場所に人工的に植えられながらも、時に自然より美しくも感じる“みどり”。
四季の訪れとともに色や表情を変えていく“みどり”。
そのどれもが美しく、人が生きていくためには欠かせないものである。そしてあまりにも多くの感動と知識を与えてくれた。
そんな素敵な“みどり”を、今年のGWはグリーンウィークとして、是非おうちの中に招き入れ親しんでいただきたい。そして時には「ありがとう」と優しく声をかけて欲しいと思う。
そうしたら、どこからかみどりのサンタの声が聞こえてくるかもしれない。
「Happy Green Christmas!!!」と。
その声が世界中に響き渡る時。きっと今まで以上に素敵な時代が訪れるであろう。
今日は、今月からバラエングループに加わったマリネックス社にて新しいプロジェクトの打ち合わせのため集まった。
新型コロナウイルス感染拡大防止のために尽力しているこのような時期に集まることは控えたいとは思いながらも、ゴールデンウィークに入る前に短時間だけ集まることにした。
ミーティングは「マリネックス」を空中散布して空間除菌しながらおこなった。
今回のメンバーは、有機野菜栽培の匠であるU氏。
野菜流通のプロフェッショナル、特にユニークな野菜を扱うA氏。
「マリネックス」のポテンシャルを知り尽くしたY氏。
そして又右衛門の4名によって、「マリネックス」を使った新鮮でおいしい野菜流通の話をしていたが、その中から、全員がある共通意識を持っていることが判明。話がその方向へとぐんぐん進んでいった。
野菜・花き栽培、子ども、環境、教育、デザインなどの要素を併せたプロジェクトが立ち上がった。
このようなプロジェクトは頭脳だけではできない。それぞれの匠の技が絡み合うことでしか達成できない。でも今回のこのメンバーでならば可能性があると考える。当然生産が大きな要素を持つので、数年かかるかもしれないがきっと面白いことができる。今から楽しみで仕方ない。
今日は「地球の日(アースデイ)」。
この日は地球環境について考える日として提案された記念日である。
様々な記念日がある中でも、国や人種、宗教、思想、習慣などの違いはあれど、この日ばかりはみんなが同じ方向を向いて地球のことを考えるべき日で、とても大切な日であると思う。
私は医学者でもないし、環境学者や文学者でもない。政治家や宗教家でもない。地球に生まれ、育てられ住まわせてもらっている一人として感じていることを、地球の日に免じて少しだけ触れさせていただければと思う。
私は園芸家として、またNGOの一員として様々な国を周り、その土地の植物や住み暮らす人びととの出逢いを通じて多くを学んできた。その環境は、高層ビルが立ち並ぶ大都会から、うっそうとしたジャングル、無限に広がる草原まであり、これが同じ地球か?と思うぐらいである。当然それぞれに大事な役割を担っているので、どれが理想で、どれがおかしいとは一概に言えないが、ひとつだけ言えるのは、地球は自体が疲弊してきているということである。これはネットなどの様々な情報からだけではなく、多くの国で自生している植物に触れ、本来自生していた植物が気候の変化と共にその姿を消してしまったりする変遷の痕跡などから読み取ることができる。
普段から環境に関わる活動をしている中、「地球の日」にちなんで、自分なりに地球のことを考えてみた。
仮に地球を一つの生き物に置き換えて考えてみると、そこに住む菌が人類かもしれないとも思える。菌には善玉菌と悪玉菌がある。本来であれば善玉菌として、自然の摂理によってバランスを取りながら、長い年月共生してきたものを、環境に配慮せず自分勝手な開発などする悪玉菌が急激に増殖してしまったため、地球自体の免疫力が低下し、良くない症状が出始めているのではないかと思えて仕方がない。
地球が咳をしたら台風になり、くしゃみをしたら竜巻になり、悪寒がして震えたら地震になり、嘔吐をしたら土砂崩れになり、その慢性的な症状として微熱が続くのが温暖化なのではないか?そのような自分の将来を悲観して時折流す涙が豪雨になっているのではないかとさえ思ってしまう。
そしてその限界が近づいてきたので、自らの身体を護るために様々な形で私たちに警告をしているのではないだろうか・・・・・
私たちは、そういう気持ちで地球環境にしっかり目を向け、永遠に共生していくために、善玉菌を増やし、悪玉菌の活動を抑えることをして、地球の免疫力を高めていかなければならないと思う。
「地球の日」の報道で興味ある記事を目にした。
それは、昨年2019年3月の大気汚染物質の量が、今年2020年3月には低下しているとのこと。この要因は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために行っている外出制限や生産活動の縮小もしくは停止されたことであろうとのことである。そうであるならば一時的とはいえ地球環境の改善につながったと言えるかもしれないと。
新型コロナウイルス感染により、多くの命が奪われ、世界的に大きな影響を与えられてはいるが、それと戦い制圧することに全力を尽くす中でも、そこから得られるメッセージに気づき、行動していかなければならいないのではないかと思う。
国境を越えた相互扶助の精神でみんなが取り組んでいかなければならない。
現在の状況を自然災害や人災であると責めるよりも自分たちが生み出したものであると考え、それらを地球がくれたメッセージとして根本に目を向け、いち早く行動していかなければ、いずれもっと大きな警告が来るような気がして仕方ない。
文明や科学で対処するだけではなく、今こそ自らを見つめ直し、できるところから一歩ずつ行動することで地球の免疫力を高めなければならないのではないだろうか・・・
地球と共に小さな細菌から大きな象やクジラ、名も知られていない草花から何千年も生きてきている大樹まで、生きとし生けるものが尊重し合って末永く共生していくために・・・・・。
今回スペインから到着した3本の40ftコンテナのうち、人気のアガベ、マンガベが検査合格して大型トラックに乗って大阪にきてくれた。
40ftの貨物は大型トラックに積み替えると2台分ぐらいになる。運搬用に作られている木製ラックに隙間がないほどに乗ってきてくれた。
フォークリフトで順番に降ろしてみると中々のボリュームである。
そして順番にハウスに運び込み、スタッフが手際よく品質チェックを行いながらタグをつけていく。たまに「痛っ!」という声が出るが、毒はないので、そこはスルーで(笑)
今回やってきてくれたアガベ、マンガベはこんな感じです。写真はほんの一部でまだまだあります。
コンテナそしてラックパレット、ラッピングというかなりの3密ではあったが、こんなにも元気な姿で到着してくれたことがとても嬉しい。やはり根がしっかり張っていることで免疫力が高いためである。
さらに旅の疲れを癒してもらうために、珪藻土から抽出したフルボ酸が主成分の「マリネックス」を噴霧。
このスペシャルケアのおかげで、数日で皆さんにお届けできるかと思う。
今から皆さんの喜ぶ顔が浮かんでくる。
楽しみだー。