四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今月初めにタイへ植物などの出荷準備や、選別などで向かい、今回は最終出荷や積み込みのためと、新しく取り扱わせていただくことになった資材のプレゼンのため、今月2度目の訪問となったのでご報告を。
まずは出発予定日の前々日に、航空会社から出発便の遅延の連絡があった。それも数時間ではなく約6時間の遅延であった。
出発前日、長い待ち時間の上、何とか航空会社と連絡が取れたが6時間遅延は決定的とのことで、急遽作業を放り出し、本日の深夜便でバンコクに向かう飛行機に変更をしてもらい大きな荷物かかえて、伊丹から羽田経由でバンコクへと向かった。

深夜便は出発からバンコクまで全く問題なく到着。ターンテーブルから流れてくる荷物をピックアップし、今回は販売用荷物があるため、税関に向かい、そこでドキュメントを提出し、手続きを行って、関税の支払い行い入国をすることができた。

そして迎えに来てくださったパートナーの車に荷物を積み込んで、そのまま予約しているホテルに到着。ただチェックインの14時までは時間が随分あるので、カフェでミーティングを行い、その後いったん解散して、それぞれの仕事に就くことにした。
私はこのタイミングで今回の出張中の朝ごはんとしてバナナとヨーグルト、牛乳を買うためにスーパーへと向かった。そして必要なものを買い、ホテルに向かい途中で、スマホがないことに気づいて、慌ててスーパーに戻ると、清掃をされている方に拾っていただき、サービスカウンターにて預かってもらっていた。かなりホッとした瞬間であった。さすが日系のFuji Superであると感じながら、感謝の意味もふまえていっぱい買い物をしてホテルに戻り、チェックインの14時までロビーでデスクワークを行い、チェックイン後部屋に入り引き続き、デスクワークを行い、深夜便のため徹夜同様のため、日付が変わる前に椅子で寝落ちしてしまい気がつけば朝方になっていた。

出発前から初日までアクシデントが多いが厄落としをしたと前向きに考え、現場仕事を頑張っていこうと思います。ただ今回もバタバタの毎日の予想のため中々アップできずにいると思いますがご容赦くださいませ。
今回のタイ訪問は前回から約1ヶ月での訪問となった。今回の訪問目的は、2年前から進めているプロジェクトに加えて、今年になって飛び込んできたプロジェクト、さらに大阪・関西万博における急遽対応なども含まれており、いっぱい課題を背負ってのバタバタの渡航であった。

そのようなバタバタであり、ホテルでは朝方までの作業が続いたので、日々のブログアップができずで申し訳ございませんでした。
どのような活動をさせていただいたかについては、Facebookにてアップしていますのでご覧いただければ幸いです。
では今回の訪問記では、いくつかの行ってきたことをアップしますので、ご覧いただければ幸いです。
●流木

一昨年からタイ産の流木も扱わせていただいており、その際は比較的大きなサイズのものが多かったが今回は小さなもの輸入させていただくことにした。


テーブルの上や、チランジアの貼り付け、テラリウムやパルダリウムなどにお使いいただければと思う。

中にはこのような赤い木肌のもの

見ようによっては少しウウッとひいてしまいそうな模様のものもある。この模様は水中に埋もれている木で、このような朽ち方をするとのことで乾季のときに1度だけ採取するとのことであったので、気になるものを厳選してみた。

これはほぼテーブルに近い状態。個人的に気に入ったのもあるが、あるプロジェクトのカウンターにするにはもってこいではないかと思っている。楽しみである。全品一つずつ又右衛門が現地にて数日かけて、蚊に食われながら選んだものであるので楽しみにしていただければである。
●又右衛門エリア

一昨年前からタイにて日本向け養生エリア(通称又右衛門エリア)から、今夏日本に向けて出発するものや、今秋や来春に向けて出発するものなど各生産者を周って生育状況をみながら、出発時期の仕分け作業を行ってきた。


人気のビスマルキアやその他のヤシや、ブレクナムなどの一部は今夏に日本へ。

外や横に拡がらず中心に向けて集まっていくために扱いやすい品種の竹なども今夏に。


ベンガレンシスやアルテシーマ、インド菩提樹、バオバブなどもいつでも出発できるようスタンバイはできているが、今秋から始まる可能性が高い魅力的なプロジェクトがあるため、しばらくはここで過ごしていただこうと思っている。
●日本向け出荷

このビカクシダ ヴィーチーはシルバーで通常よりは耐寒性がある種。このような大きなサイズは中々ないので2年前から現地で確保していただき、今回日本に向けて出荷となった。

この種を運ぶためには通常のBOXでは難しいため、現地ホームセンターに何度か通い、大人数人が2日間かけての梱包となった。私なんかは指先を切ってまでの作業であった。


現在、無事日本に到着。検査にも全てパーフェクト合格したので是非、大阪営業所に見に来ていただき、私たちの苦労の結晶と、つけられた価格をご覧いただき驚いていただければと思う(笑)
●マリネックス
本年度JETROによる輸出大国コンソーシアム支援事業に採択いただいたマリネックスの輸出事業の商談なども行わせていただいた。

タイ北部でマンゴ生産をされる方への提案の機会をいただけ、導入にむけて動いていただけることになった。また先日とは異なった大学での研究を進めることとなった。
●その他

著名な緑化事業者にマリネックスとともに新しく扱わせていただくことになった素材を提案したところ、とても興味を持っていただけ、早速新設のモデルルームにてテスト使用いただけることになり、他にも新しい方とのご縁もいただけそうなため、今月後半に私が段ボールを数個持ち込み再訪して納品することになる。タイにても良い結果を導き出せれば広く取り扱っていただける可能性もあるため期待したいところである。
その他にも初めに書かせていただいた大阪・関西万博での植物調達や、契約関係上現時点では書かせていただけないプロジェクトの準備もある。今回の訪問は時間をフルに費やしてもやりきれなかったこと。新たにおこなうこともあり、今月後半の再訪を余儀なくされている。

いろいろなことが重なってきて、想いに心と身体がついていくのが大変だが、とにかく実直に頑張っていきたいと思う。
今回のタイ訪問記は、時間が取れずいつもと違ったテイストの書き方になって、又右衛門らしくないと思われるかもですが、今回はこんな感じで・・・・

さて、今月はアフリカから植物が届く予定である。楽しみである。
今回のタイ行きは関空発着の深夜便であったために行きも帰りも日付が変わったころ出発で、到着は朝であるため効率的ではある。ただ最近年齢がいくと機内では眠れない私はほぼ徹夜明けでの活動になるので年々身体がきつくなる。

特にタイは、早朝着電車を乗り継いでの移動になるため尚更であるが、今回も慣れた経路を進んで無事にホテルに到着し、実働7日間の活動から、いくつかをピックアップして紹介させていただくことにする。

今回のタイは、まずは日本向け出荷準備エリア(通称又右衛門エリア)で管理されている植物のチェックや、定期出荷の植物チェックを行った。特にこの大きなフィカスは、すでに素敵な施設へと迎え入れていただくことが決まっており、輸出の最終段階である。自ら何度も根洗いをしてきたこともあり思い入れが強い一本である。

他には日本以外に輸出する植物のチェックを行ったり、来年に控えた大阪・関西万博における各国パビリオン用の植物手配や調査をしたりのため各地を転々とした。どの国とは言えないが、現在いくつかの国からの依頼がある状況で、少々バタバタである。

また今回は生きた植物以外にいくつかのものを探しにいってきた。昨年も大変人気であったドライシードや植物を板付けする流木などを厳選してきたので順次案内をさせていただくのでお楽しみにしていただければと思う。

さらに今回は石材手配も行ってきた。今までガーデンで敷き詰める石やアクセントに使う石などを扱ってきたこともあり、弊社であつかうデザットプランツにうまく合う石などのチェックも行ってきた。実は又右衛門は結構石好きでガーデンや寄せ植えに合う天然石を多く持っていて、弊社生花卸棟ローズガーデン2Fでも販売している。

中にはこのようなとても大きな石もあり、ワクワクである。

特に又右衛門はこの石に魅かれた。気温44℃の暑さときつい照り返しで頭がボーっとしている状況であったが、この石を眺めていると色んなイメージが湧いてきて、貴重な時間を過ごすことができた時間となった。

他にも新しい取り組みにも協力をしていただけるとのことで、今後の展開が楽しみである。

そして最終日には、以前より色々一緒に取り組んでくれているパートナーのところに行き、3年、5年、10年後を見据えた取り組みの種まきができたと思う。

来年には2名の若者が来日し、花き園芸の生産や流通、そして環境問題などを学んでいきたいとのこと。最近タイでは日本の企業に対して厳しい評価をくだしている若者が多い中、タイにてトップクラスの大学を卒業した若い彼女らが、私たちを選んで来日いただけることを嬉しく思い、その行動力を頼もしく感じた。
私たちは若い彼女たちが日本にて多くを学べるような機会を創ってあげたいと強く思うのと同時に、将来彼女らとともに国境を越えた新しい花き園芸流通開拓にチャレンジし、さらに植物を通じた国際交流を拡げていきたいと考える。もちろん簡単なことではないがとてもやりがいのあることで楽しみである。

その他にも多くのナーセリーを訪問する途中、ふと空に目をやるととても強いメッセージを送ってくれているであろう雲が姿を現し、とても大切なことを伝えてくれたように思う。多くのことで思い悩んでいる状況であったので、大切なヒントになり、本当にありがたく思えた。

いつもであれば海外での活動の時は、少なくとも5~6話は書いてきたが、出発前から続いているとても重要なプロジェクトにおいて深く考えさせられることや最近になって問い合わせが急増してきた大阪・関西万博に関わることなどの対応で毎晩深夜、時には朝方までのデスクワークになってしまっているので、今回のタイ紀行はこの1話にて終えさせていただきたく思います。いつもお読みいただき海外情報を楽しみにしていただいている皆様申し訳ございません。

ただそのようなタイトなスケジュールでストレスもたまりそうではあるがや、今回の渡航でも毎日多くの植物や自然に触れさせていただくことで、心身ともにリフレッシュもでき、次へと進む勇気をもらえたと思う。本当にありがたい。これからもこのような植物たちとの対話を忘れずに、新しいプロジェクトに取り組んでいきたいと思う。不安はない!と言えば噓になるが、使命感とワクワク感が勝っているので、「一念天に通ず」を信じ、しっかり前へと進んでいこうと思う。そのような又右衛門を引き続きご支援ご指導をよろしくお願いいたします。
今回のスペインでは若干指を切ってしまった以外は大きな問題もなく帰国の途に就くことができた。

帰国日である日曜日の朝、ホテルをチェックアウトすると、そこには昨日朝ごはんを分け合った友達が見送りに来てくれていました。ただ単に今朝も欲しいと思ってきてくれていただけでしょうが・・・・

パートナーの車でバレンシア空港に送っていただき、MAKIKOさんとここでお別れとなった。本当にわがままばかりで朝から晩まで植物ばかりをひたすら見ている又右衛門をいっぱい助けていただけ本当に助かりました。心より感謝です。

今回は復路も往路と同じ経路でロンドン ヒースロー経由羽田空港、そして伊丹空港との乗り継ぎである。そして今回のスペイン紀行のブログを長くて辛い機内で書かせていただいている。
今のところは、大きな失くし物などなく順調に進んでいる。中々優秀な出張である。そしてこのブログを書きながら今回のことを振り返っている。

今回は4月から5月にかけて大切な方のプロジェクトを抱えているのと新年度にむけて新しい担いが始まる可能性が高く、初めて3月にスペインを訪れることになった。そしてその期間活動の中心地であるバレンシアはラス・フェジャスという火祭りが行われ約5日間、街はとんでもない賑わいになる。それを知らずに幸か不幸かわからぬがお祭りに出くわしてしまった。

日本で言う山車や雪まつりの雪像のような感じで、人形などの巨大なモニュメントを作り上げて行き、最終日の19日の深夜に焼き払うとのことである。そしてそのクライマックスまでの5日間ほど、爆竹などによって大騒ぎをするとのことである。それを大小あるが各街で行われる。

その爆竹の音は、私のFacebookでもアップしたが、中国の爆竹のようなものではなく、事件と思われるぐらいに音が大きく、毎日14時に行われるパレードのような時には、表現はふさわしくないが、まるで戦地にいるような感じがするぐらいの爆音で、足元から地響きが伝わってくるぐらいである。正直不定期に驚かされる爆音で心臓が痛くなり、また睡眠不足にも輪をかけて寿命が縮まったような気もした。世界に誇るとても素敵なお祭りだとは思うが、余程のことがなければもう今回で十分だと思えた。

渡欧の目的である多くのナーセリーや農園の持ち主、ホールセーラーなど多くの人や様々な植物にあうことができた。そして初めての出逢いがあり、素敵なご縁もいただけた。
多くの人にあえば色んな考え方を聞かせていただけ、生産者の方々の考えもまちまちであることがわかる。多くのナーセリーに、各1~数本そのナーセリーのシンボリックな植物が置かれている。スペインではオリーブが多い。樹齢約1~2000年以上のものまである。今回でも日本に来れば最大であろうと思われるオリーブ数本と出逢うことができた。
オーナーによっては、このオリーブは先祖代々大切にしているので販売はできないと言う人もいれば、あくまでも商品と割り切り笑顔で見積もりをつくってくれる人、驚くような価格を提案する人。中には「KANAOKAなら大切にしてくれるのを知っているから譲るよ。ただ絶対に枯らさないでね。」と言う人、本当に人それぞれである。

最近では高樹齢のオリーブの掘り起こしが、禁止されはじめているため、樹齢1000年以上あるオリーブは、かなり手に入れにくいといくことから、将来必ず高騰するという考えで投資的に購入する人もいると言われている。本当に様々である。
そしてスペインを訪れ始めてもう10年以上になるであろうか?私たちの活動スタンスにも変化が表れ始めている。最初の頃は魅力的な植物を日本に輸入し、単純に卸販売するというスタンスから、自分たち独自の管理方法での輸入のために日本向け管理養生施設である通称又右衛門エリアと現地で言われるスペースをつくり、植物の命にこだわりをもち取り組んできた。

今では、多くの方々とのご縁からさらにその範囲を広め、スペイン農場創設を視野に入れた活動となってきた。それに伴いスペイン事務所の開設の検討にも入ることになった。それができれば、多くの日本の方々に安心して現地で買い付けを行っていただけるサービスの展開が可能になる。ただまだまだ弊害もあることは予想されているので直ぐにとはいかないが、スペインでのパートナーナーセリーの賛同をいただけているので、きちんと検討したいと思っている。同時に植物や環境資材や技術の輸出拠点としての可能性も出てくる。

今回で「又右衛門 スペイン紀行3月」を終えさせていただきます。変な日本語、乱文にも関わらず、最後までお読みいただきありがとうございます。最近は国外でもお読みいただけており、海外で温かい声をかけていただけるようになってきました。私の変な日本語を翻訳ソフトで変換すると、とんでもないことになってしまうのではと心配ではありますが・・・・・

さ~~昨年始まった秋田農場やタイプロジェクト、沖縄プロジェクト、そしてスペイン構想と頭の中では色んなことがぐるぐる回っている。さ~~皆さん「with the world」をご一緒しませんか?

当然簡単なことでないのはわかっているが、もう現役としての活動の終わりが見えてきはじめている年齢なので、自らの責任において、やれることはやってみたいと思っている。
実質の活動最終日の土曜日はカタルーニャ方面に北上し、ナーセリーをいくつか訪問させていただいた。
朝一番近くのカフェにて簡単にコーヒーと昨晩に買ったアップルパイをいただいてホテルを出発。

その際にホテルの玄関でネコちゃんたちと遭遇。今日も移動が多いので非常食にと仕込んどいたハムをおすそ分けをしてから、車に乗り込んだ。

サグントのまちから約2時間30分で現地パートナーナーセリーの紹介で初めて訪れるナーセリーを見学した。

このナーセリーにもいくつかの大きなオリーブが置かれていたので見学。


そしてちょうどカタルーニャ方面のオリーブが掘り上げられていたので見学をさせていただいた。このオリーブたちはこのまま植えられ3年ぐらいで仕立ててから販売予定ということである。


他にはサボテンやドラセナ ドラコなどスペインのナーセリー各社とほぼ同じようなラインナップである

ジュベア チネンシスも素敵なフォルムをしていた。見学後は事務所でディスカッションを行い、情報交換をして展示会での再会を約束してこのナーセリーを後にした。

昼からは、別のナーセリーに向かう。このナーセリーはオリーブ専門で様々なタイプのオリーブを扱い幾度かお世話になっている。そして管理施設に向かう前にランチにお誘いいただき、ご家族と一緒にランチをいただいた。そして植物の話から、雑談まで長い時間お話をさせていただいた。

ランチ後、ナーセリーに移動。まずは日本向けのオリーブのチェックを行った。元気にしており再会がとても嬉しく思えた。


とてもお世話になっているクライアント様のオリーブも変わらず元気にしており、とても嬉しく安心することができた。

その他にも魅力的なオリーブをいくつかチェックさせていただいた。

これは縦長のイタリアタイプではあるが、上部は4つに太い枝が分かれており、迫力満点である。


その他にも広い管理施設を順番に時間いっぱいまで見学。


最後の施設を見る頃はその頃には陽も沈み始めてきた。そして辺りは真っ暗になったため視察は終了。固い握手を交わして宿泊地のサグントへ戻ることにした。

サグントに着いた頃には、ラス・フェジャスに参加する人で街はとても賑やかであった。その盛り上がった街を横目に簡単にホテルの部屋へと入った。

せっかくなので祭りの雰囲気に少しでも味わうために、お祭りに参加するしるしであるブルーのスカーフ?を身に着け、簡単な食事を行った後、部屋に戻り、朝まで続くお祭り騒ぎを子守歌代わりに、スペイン最後の夜を過ごすことになった。ようやく明日は帰国である。トラブルなく帰られることを大いに期待したいところである。
少し話が前後してややこしいですが、昨日の午前中に訪問したViveros Canos社の訪問について書かせていただきたい。
早朝、アリカンテを出発。車でバレンシア方面へと向かう。途中車の入れ替えなどを行い、お昼前にバレンシア地方にて展開するViveros Canos社の訪問をさせていただいた。

Viveros Canos社はスペインにおいてユッカやアガベ生産を手掛けた先駆者であり、最高品質の植物を出荷する草分け的存在のナーセリーである。ありがたいことにバラエングループは長年Canos社の日本総代理店をつとめさせていただいており、スペインにおいてかけがえのないパートナーである。そのためスペイン訪問の際には、用事の有る無し関係なしに訪問をさせていただいている。

Canos社のほぼ全面を切り盛りするエレナさんは、私たちが予定より少し早く到着したのと、現在子育て奮闘中ということもあり、未到着であったが、ここの写真のとても柔和なスタッフ方々が大歓迎でむかえていただき、早速圃場を拝見させていただいた。

まずはこのエリアから。ここはご存知の方も多いとは思うが、日本向けに用意された防虫や防塵を行い、養生するための隔離施設、通称又右衛門エリアである。Canos社はスペインにおいていち早く又右衛門エリアの導入していただけたパートナーである。

その中には、日本向けの準備が整ったユッカ ロストラータ“ブルースワン”が多く過ごしてくれていた。何を隠そう最近日本では一般品種名と混同されている場合も多いロストラータの“ブルースワン”は、同社がネーミングしたものであることを知っていただければ嬉しく思う。そしてその認知度があまりに高くなりすぎたため今では商標登録ができないぐらいになっている。ある意味すごいことである。

他には“メデューサ”と名付けられたブルースワンのマルチタイプも圧巻である。ではここにあると言うことは、今年はまだ日本にはしばらく来ないのか?と思われるであろうがそうではない。今コンテナ数台が日本に向けて航行中であるので、しばらくお待ちいただければである。
その他にもアガベなどが多く準備されている。アガベはじめどのような植物があるかについて写真で少しご紹介したいと思う。





いかがですか?高品質のものであることを理解いただけたと思う。これらは日本に向けて輸出可能であるココピートにて栽培されているため、根洗いが不要のため安心して日本に迎えることができる。アガベにとって根洗いは大きなストレスとなり、そのことで開花して、枯れてしまうこともあるので、ココピートで育てられているものは貴重である。
(注:アガベのほとんどの品種は開花すると、その株自体は枯れてしまいます。)


広い圃場を確認しているとエレナさんが到着されたので、事務所の会議室で情報交換と今後についてなどをお話させていただいた。そして引き続きお互いの協力関係をしっかり確認し、秋の展示会にての再会を約束して、ナーセリーを後にした。
今日の午前は次回にアップさせていただく予定のナーセリー訪問を行い、そこから車で約一時間、次の訪問地へと向かった。ここは昨年知り合うことができた実際に多くのオリーブ農場をもつ生産者で、展示会やエルチェなどで展開するナーセリーとは違う生産者そのものである。

彼らは自社農園のオリーブの中から、形や表情をみながら選んで掘り起し、ナーセリーなどに販売する川上の存在になる。ただ多くの生産者とは違うのは、彼自体ガーデンデザインも行うことから、植物への視点が他者と異なり、アーティストのようなセンスを持っている。

そして植物への想いやこだわりが強い魅力的な方である。では何故このような方に出逢えたのかというと毎年開催され特別招待を受けているイベルフローラというスペイン最大級の園芸展示会に参加していた時に、私の姿を見かけてお声掛けいただいたのである。

彼曰くこの地方のオリーブはアンダルシア地方のオリーブのどっしり感とは違い、様々な表情を持つのが特徴で、私にとても丁寧に1本1本説明を付加していただいた。オリーブ愛が強く、とてもこだわりの強い方である。


圃場を見学させていただいた後、ランチにパエリアとアロッソカルドッソを一緒にいただいた。その際にせっかくなので厨房においでと招かれ、薪をくめながら作るパエリアを見学し、とてもおいしくいただいた。
植物談義がつづき、その時に昨年何故、あれだけ多くの方が訪れている展示会にて、私を呼び止め、声を掛けいただいたのかを聞いてみると、多くの来場者の中でも、植物を見る時の眼が他者とは違いひときわ目立っていたため、失礼とは思ったが私に声掛けをいただいたのこと。その後私の活動をFacebookなどで見ていただいていたようで、さらに興味が深まり今回の訪問を心待ちにしていただいたとのことである。本当にありがたいことである。そして今回お互いが話すと植物に対しての考え方に多くの共通点があり、短い時間であったが今後についての夢を語り合うことまでできるようになった。

食事終了後は彼がひいおじいさんから受け継いだナーセリーの素敵な植物を特別に観に連れていっていただけた。彼からは素敵な提案もいただけ今後新しい取り組みを一緒にしていくことになる可能性が高い。今日3月15日は「オリーブの日」である。その日に相応しいお互いの記念日になった。そして年内の再会を約束し、かたい握手を交わして後ろ髪を引かれる思いでこの地を後にした。


その夜はサグントという街のひなびたホテルに泊まり、ラス・ファジャス(Las Fallas)で鳴り響く爆竹の爆音に何度も驚かされながら深夜眠りにつくことにした。さ~~スペインでの活動も終盤。引き続き頑張っていこう。明日も楽しみだ。
昨日今日とエルチェにて活動をすることになった。今まで私のブログを読んでいただいている方々はエルチェとはどういう所かはご存知の方も多いかと思いますが、最近又右衛門ブログを読み始めていただいている方のために念のため。
エルチェはナーセリーが多く集まる植木団地のようなものである。日本で言えば、千葉や安行、久留米、宝塚山本のようである。ただその一つずつが大きい。特にヤシで有名であるが、オリーブを扱っているナーセリーがほとんどで、その数百社とも言われている。
その中で輸出を行っているナーセリーも多い。ただ日本向けに輸出しているナーセリーは全体からすると多くはなく、10数社ほどが継続的、断続的に行っているのではないだろうか。ただその中でもしっかりした輸出を安定的に行っているナーセリーとなると、またその数は絞られる。
そのような中で数社から、私たちは日本総代理店を任せていただいており、また数社正規代理販売を委託いただいている。とてもありがたいことである。そして今回、私たちにご依頼いただいた方の植物や、確保している植物のチェックを二日間かけて行ってきたので、その一部を紹介させていただきます。


まずはオリーブ。コンテナいっぱいの背の高いオリーブ。魅力的である。ただ不安があるのは、上の葉をどのようにして剪定するか、管理が少し大変である。


このようなどっしりしたタイプ。とても安心感がある。

樹齢約600年の中型オリーブ。日本に来れば超大型であろうが、こちらでは中型ぐらいに感じる。他にもテーブルオリーブもしくはディスコオリーブと呼ばれるタイプ。実際にガラス天板を置いてのオリーブは何とも格好が良い。

極めつけはこのような超大型のオリーブも。樹齢約1500年ぐらいであろうか?日本では各社がそれぞれの基準で樹齢はしているので何とも言えないが、オリーブ自体のサイズでは恐らく日本でも最大クラスと言えるかもしれない。とても魅力的である。ただ今のところ動かすタイミングではないとのオーナーの言葉を受けている。またそれを暗示するかのようなオリーブからのメッセージを私も直接受けることになった。

ただ今後動かすタイミングが来たら、必ず又右衛門に依頼すると仰っていただいている。エルチェにおいて恐らく1番信頼されているであろうナーセリーのオーナーからそのような声掛けをいただけ本当に光栄である。


次にヤシではとても人気のブラヘア アルマータ。耐寒性もありシルバーがとても美しい。ただヤシは根を洗うと枯れてしまうことが多いため、私たちのテクニックを伝授し、新しいプロジェクトを行う予定。乞うご期待である。

ドラセナ ドラコ。まだまだ大きなものはたくさんあるが、日本向けにちょうどいい大きさである。ちょうどいいといってもかなり巨大であるが・・・

他にもいろいろあるが今日はこの辺で。続きは別の機会に。

2日間のエルチェ滞在活動の終わりには天使の梯子がかかっていた。
さ~~明日は北上していくつかのナーセリーの訪問である。引き続き頑張ってきます。
今日の行程はコルドバを出発し、途中いくつかのナーセリーにてミーティングを行い、夜遅くにアリカンテへと向かう予定である。
朝一番早いタイミングで、朝食をいただいた。ただここのホテルの朝食はパン一つと飲み物である。これだけではお昼までにお腹が空いてしまいそうなので、昨晩期限切れで捨てなければならないかもしれないものを、安全確認を行い充填。その後2日間お世話になったホテルを出発した。

アブラナの黄色とオリーブのシルバーグリーンのコントラストを楽しみながら車を走らせた。

その途中でいくつかのナーセリーを訪問させていただいた。そこにはこのような大きなオリーブや

背の高いイタリアからのオリーブなどが置かれていた。

特に他のナーセリーと比べて特筆することろはないが、可愛らしいポンポンタイプのオリーブには少し癒された感じがした。

他にはユッカはもちろんのことフィカス類

ブラヘアなどヤシ類が多く管理されていた。

アロエやサボテンなどが多く栽培されていた。


また他のナーセリーでは輸入対象にはならないが花鉢やコルジリネなど小型の植物も栽培されていて学ぶことが多く勉強になった。

いくつか周ったのち、途中で遅めのランチをいただくことにした。ここではスペインと言えば外せない野菜のアテチョークをいただき、この先は少しロングドライブになるので早めに食事を終え、再び出発した。

随分走った頃に雪山が見えてきた。シェラネバダである。美しい。この辺りは山ではスキーなどのウインタースポーツ、海では海水浴やマリンスポーツが楽しめると言う世界でも特異な地区である。


山頂には真っ白な雪。麓には菜畑の黄色や麦畑の緑、その中間のシルバーグリーンのオリーブ畑が拡がっていてコントラストがとても美しい。そのような光景を結構長く楽しみ、とにかくひた走る。
そして移動時間約7時間。おおよそ大阪~東京間ぐらいかそれ以上を走破し、アリカンテに到着。その頃には辺りはすでに暗くなっていた。そして時間も遅いのと日本のようにコンビニもないので、この日は夕食をいただくことはあきらめて、チェックイン完了後、部屋で非常食をつまんで日付が変わる頃のいつもより少し早い時間で眠ることにした。
今日一日長い移動距離であったが気になるものも見つけることができ有意義な時間となった。さて明日はバレンシア付近のナーセリー訪問である。これもまた楽しみである。
今回はコルドバ周辺のナーセリーを3社見学させていただいたので写真をアップします。






いかがですか?ナーセリーの大きさは100ha~200haと圧巻です。オリーブのサイズや形も様々です。連夜眠れずで、頭が回っていないので今日は手抜きの写真アップですみません。