四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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昨日今日と沖縄へと向かった。本来であれば3~4日もしくは1週間ほど滞在し、じっくりミーティングと生産者訪問をしたいところであるが、色々な予定が詰まっており、今回は一泊二日の行程となった。

朝一番の飛行機で那覇空港へ。機内ではパソコンと向かい合っているうちにあっという間に空港へ。空港には沖縄での展開には無くてはならない存在であるパートナーの仲座氏が迎えに来ていただけており、早速バラエングループの新しい取り組みについての報告を行いながら、圃場へと向かった。

途中、ルーティーンといえる当南食堂でお決まりの「みそ汁」をいただく。いつもながら安定した美味しさである。その後 これまたお気に入りの沖縄ぜんざいを車の中でいただく。刺さるような日射しに冷たい氷がベストマッチ。沖縄に来ていることを実感でき、身体が整う。

整った身体で、まずは沖縄での開発には多くの協力をいただいている建築会社を訪問し今後の取り組みについて意見交換をさせていただいた。

その後名護の事業所に移動し、現場の植物チェックと、金融関係の方々と情報交換をさせていただいた。打ち合わせ終了後は、場所を変えて時間が許す限り、沖縄植物園仲座氏とひざを突き合わせながら今後の展開について話し合うことができた。ただ色んな考え方が湧き出てきて、話しは尽きることがないため、とりあえずは明日もあるので一旦中断。私はホテルまで送っていただき、部屋にてデスクワークをすることにした。

部屋でパソコンと向かい合っていると、気がつけば日付が変わりそうになったため、気分転換もあり、近くの浜に出て風にあたることにした。真っ暗な防波堤に寝そべり、夜空を見上げると星がいっぱいである。そう今日は七夕である。これだけ数多くの星を見ることができた七夕は何年振りか思い出せないほど久し振りの光景であった。この素敵な環境に長く居たいなと思っていたが、その思いを砕くような蚊の攻撃を受けたので、早々に退却して、お風呂に使ってベッドに横たわることにした。

そして今朝はまず大宜味の生産者のところに向かう。先日のイベントでもお会いする事ができたコンシンネなどの曲げについては、抜きんでた腕前の方である。

確かにこの曲げは芸術品そのものである。その手間と言えば半端ないものであろう。正直曲げずに出荷した方が採算は取れるかもしれないと思うが、こだわりを持って作り続けているとのこと。素晴らしいことである。
一通り圃場を拝見した後、少し時間をいただき事務所でお話をさせていただいた。そこで花き園芸業界の現状の厳しさなどの話にもなった時、彼は机の中から約15年前の売立伝票を引き出し、私に見せてくれた。そこには驚くべき金額が記載されていた。その金額とは尺鉢で一鉢500円とかの金額である。POT代にもならない金額である。そのような日々が続き、家族で一か月働いても十数万円にしかならず、それでも食べていくために、観葉植物を背負いながら、街に出て訪問販売もしたことがあるとのこと。「そのことを思えば今の厳しさなど何ともない。むしろその厳しさがあったからこそ、今の努力ができ、その成果として今がある」と笑顔で語ってくれた。本当に頭が下がる思いである。

その経験と執念とも言える想いの強さによって、誰もができない素晴らしい仕立ての植物を世に送り出すことができたのであることが簡単に理解でき、今まで以上に彼の作り出す植物への関心が高まることになった。
また同席した仲座さんも他社にて研修期間は朝7時から24時まで勤務し、勤務中は歩くことなどは殆どなく、常に走り回る日々であった。そして月給が2万円。日給でなく月給である。今では法的にも許されない状況であるが、当時はそのようなものであったとのこと。本当に厳しい環境にて自らを鍛え上げてきたのだな。私はまだ甘いかなとも感じた。
ただ両名とも苦労とは思っていないとのこと。身体も精神的にも限界まで来ていたが、自らの目的や夢を叶えるために歩んでいたから、苦しくはなかったから苦労ではないと、笑顔で語ってくれた。その言葉の重みを全身に感じることができ、素晴らしい植物にも出逢えたがそれ以上に大切なものを授けてくれたように思え、とても意義深い時間となった。
また私たちと他にない取り組みも行っていただけるとのこと。本当にありがたいことである。そして今後の取り組みについて話し合うための再訪を約束して圃場を後にした。

その後、名護の施設に戻り、東京からお越しになられた企業の方々とご挨拶に機会を頂戴し、ランチを一緒にしながら情報交換と、今後のお取引などについて話をさせていただくことができた。

食事後は沖縄植物園の圃場に移動し、植物のチェックなどを行い、来週に沖縄へと移送する海外の植物についての打ち合わせを行うことにした。また新しい施設の建築などの打ち合わせも行い、夢を膨らますこともできた。

続いていくつかの特大のフィカスなどを仕上げていただいている生産者を再訪。いつ来ても惚れ惚れするようなものが多く並んでいる。中には掘りたての魅力的なものもあり、早速確保をしていただくことがでた。

その他にも仕上がり始めた植物のチェックをしながら、植物について学ばせていただくこともでき、とても良いタイミングでの訪問となった。

これで今回の沖縄訪問は終了。パートナーに空港まで送ってもらう途中にトラブルはあったものの、飛行機の搭乗には間に合ことができ、安堵して機内へと向かった。

機内ではいつものポーク玉子を頬張りながら、この二日間を思い返していた。多くの生産者が、花き市場からの訪問者は頻繁なところで二週間に一回来るとのこと。少なくとも月一か隔月に担当者が来るとのことであった。それに比べるとまだまだ私たちの訪問頻度は少ない。かといって訪問頻度を高め椅子取り合戦の如く、植物にシールを貼っていくのが、今の時代にあっているとも思えない。しかし現地に触れずにネットで売り買いも、私の性分にも合わないため、何か良い方法があると思っている。そしてその糸口を今回見つけることができたので、うまく形にできればと思っている。今まで以上に、取り組み方に色んな選択肢を持つことができるようになったため、新しい取り組みができるかと思うので、楽しみにしていただければと思う。
今回の訪問。滞在時間は短かったが、あらためて生産者の熱い想いを直接感じ、多くを学ばせていただけた、とても有意義な二日間であった。皆さんに感謝である。