四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2025.07.24

【又右衛門タイ紀行2025年7月⑦】~ノンヌットトロピカルガーデン~

今日は、今回のタイ渡航のメインとも言えるパタヤにあるノンヌットトロピカルガーデンへ、先月から始まったテストの検証と、頼まれた資材をお届けするための訪問である。

 

今日は大きな会議が開催されているため、いつもより大型バスが多く停まっていた。そのような中、納品口に車を進め、ご依頼いただいたものを降ろし無事にお届けすることができた。

 

 

続いて担当者と一緒にバックヤードに向かい、先月(約5週間前)訪問時におこなった、アクアセルとマリネックスを使っての植物生育テストの検証をセクションごとに行うことにした。

 

 

各植物のゾーンへは車で移動。施設の敷地は東京DLの約5倍。その施設に溢れんばかりの植物を供給するためのバックヤードなので、恐ろしいほど大きい。生産者いくつか分の広さがあるといっても過言ではないほどである。

 

しばらく車を走らせ到着。まずはペチュニアをチェックした。右のペチュニアがマリネックスとアクアセル、左がアクアセルだけである。どちらもボリュームがあるが、アクアセルとマリネックスとの両方を使ったものが明らかにボリュームがあり、軸もしっかりしていた。

 

次はビンカ。左がマリネックス&アクアセル。右がどちらも不使用である。こちらも変化がしっかり出始めている。

 

 

これはコリウスやペンタスたち。トレイに入っているのがマリネックス&アクアセル。草丈が伸びすぎた徒長したものになっていないのがよくわかる。このゾーンの担当者には高く評価をいただけた。

 

 

再び車に乗って移動。次は観葉の施設。これはドラセナ。マリネックスとアクアセルを使用したものとは成長に大きな差が出ているのがわかる。

 

 

鉢を裏返すと発根状態も大きく差が出ていた。

 

 

ペペロミアでは使用したものは一見小ぶりにも見えるかもしれないが、せっかんが詰まっておらずしっかりしている。そのためもっと大きくなった時に軸が倒れたりせず良い形に仕上がるであろうと思う。

 

 

他にもいくつかの観葉も試したが、あまり変化がないものもあった。ただまだ5週間のため今後に大きく変わってくるであろうと思っている。

 

 

ネオゲリアでは大きく差が出た。今回は左がマリネックス&アクアセル。右がどちらも不使用である。担当者曰く大きく差が出たのは大きさだけではない。葉先の枯れも大幅に少なく、古い葉の枯れが遅いため大きくもなるとのことで、とてもにこやかであった。

 

そして最後にランのゾーンへと向かった。ここでは展示したものを引き上げて管理をしており、そこにマリネックスを沁み込ませたアクアセルを根元に使用したとのこと。真ん中の小さな株が通常管理、両端の株がマリネックスとアクアセルのコンビである。サイズや発色、株が立っている。今まではこのような場合は黄化して枯れるケースも多かったとのことで、この違いにとても驚かれていた。

 

根の付近のアクアセルをはがしたところ、両社ともまだ根は少ししか出ていないため現段階ではマリネックスの効果が大きく出ているのかもしれない。今後はアクアセルの効果もさらに出てもっと違いが出ると思われるので期待したい。

 

 

これは植栽から戻ってきたバンダ。これの養生にマリネックスを使用したところ、既に新しい根が出てきていると驚きながら喜んでいただけた。

 

 

私からは管理中にマリネックスを葉面散布すると、バックヤードに戻ってくることもなくなるかもしれないと伝えると、とても納得して喜んでいただくことができた。

 

 

さらに新しくリリースしたマリネックスに肥料成分を添加した「アースフィールMN」の紹介をさせていただきサンプルとして少し渡すことにした。このMNを使用するとさらに大きな効果を得られることを説明すると、小躍りするようなしぐさをみせて、結果を見るのが楽しみといっていた。

 

 

第一回目の検証で大きな成果をあることができ本採用になるために大きな一歩を踏み出せたと感じた。ただ既存のタダ同然のヤシ殻とアクアセルの価格差は大きい。少しの変化では採用されるとは思わない。また人件費削減や手間の軽減などに関してもスタッフが1000名いるため、単純な計算だけでは難しいかもしれない。現場と経営者は違う計算式で考えるためである

 

ただ今回のように枯れるものが息を吹き返させたり、今までできなかった場所に装飾ができるようになったりなど今までできなかったことができるようになると、大きく評価いただけるのではと思っている。そのような結果を出せるよう引き続き生育を注視しながら、技術の向上につとめていければと思う。

 

そして2026年から2027年にかけて開催されるEXPOにつなげていければと考えているので乞うご期待である。暑さで疲れている植物さんたち。待っていてね(^^)/