四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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6日、7日と「バラエングループの生産支援プロジェクト」として、秋田県能代へと向かった。
朝、起きて窓の外をみるとやはり雨。もう慣れっこの光景であるので、傘をもって伊丹空港へと向かった。
空港までは歩いて15分ほどかかるが、いつも利用している格安の屋根付き駐車場(24時間550円)に車を停めて向かう。傘をさしていたが、空港に着く頃にはすっかり足元は濡れてしまい少しブルーな出発となる。
いつもお世話になっている赤い飛行機で秋田へと向かう。当たり前だが上空はとてもきれいな青空と雲海が広がっていて美しい。そして着陸前に見える景色は新緑が広がり、それもまた美しい。
空港に着けば秋田犬と、なまはげが出向かえてくれ、和やかな気持ちになりながらレンタカーに乗り込み、目的地である八竜(三種町)へと向かう。
そして約1時間で目的地に到着。いつもお世話になっている生産者さんと2か月ぶりに再会することができた。
着くなりまずは現在の生産状況など聞かせてもらったが、今年は春ごろの雨不足の影響もあり厳しい状況であるとのこと。少し悩ましい。そして市場の状況など世間話をしているうちに、お昼の時間になったので、ご用意いただいた好物の寒天とジュンサイなど郷土料理をいただき、変わらずの美味しさに舌鼓を打った。
食事を終えると早速、畑へと向かった。今回のミッションは、今年の1月と4月に、少し仕掛けをした松の状況の確認と草引きである。
まずは簡単に草をひいた後に、4月にグループ会社のアースフィールが販売する共生菌の効果チェックを行った。見た目に大きく様子が変わったとは言えないが、何となく全体的に苗に力があるように感じられた。ただ2か月なのでこれから違いが出てくるのではと期待して、次の畑へ。
ここでは、今年の1月に同じくグループ会社であるマリネックス社が開発、100%天然由来である海洋性腐植(高濃度フルボ酸)である「MM土」を各株元に少しずつ入れた畑のチェックを行った。
今度は近くに行くまでもなく、遠いところからでも一目瞭然である。
全体的に黄化した松の圃場に、1列だけみどりが鮮やかな列があるのをわかっていただけるであろう。これが「MM土」をパラっとだけ置いた列である。ここまで違いが顕著に出るとも思っていなかったことなので、正直私も驚かされたぐらいである。
恐らくだが「MM土」によってしっかり根付いた松が、春の雨不足による被害をほとんど受けなかったのであろう。ただ松はあまり伸びすぎては、この地特有の、とても良くしまった根引き松とはいかないので、少し工夫が必要である。
この松を見て、メロンの生産者さんなども驚いていたようで、今後、農業の方々にも関心をもっていただけるのではと思う。
そして、ここでは少し伸びてしまった草を取り、残す作業をすることにした。
又右衛門も鎌を持って参戦した。正直我ながら鎌を持つと見た目に結構怖い。これではFacebookにも載せられないなと思い、できるだけ笑顔を作ろうと何回か自撮りをしたが、どうしても引きつってしまい、ほぼ壊滅状態である。
ただ松や自分の写真を撮ったり、松の観察ばかりをしていたら、肝心のミッションがクリアできないので作業に集中して行った。草を引きながら、「ひいてごめんなさい」とつぶやきながら行っているので、正直手早いとは言えなかったかもしれない。それでも少しでもお役に立てれば嬉しく思う。
そうこうしていると、やはり本領発揮か雨が落ち始めてきて、作業を少し前に終わらせることになった。
母屋にもどり打ち合わせを行い、良い時間となったので、少し離れたホテルへと向かった。
チェックインを済ませ、同行のスタッフと食事をしながら、今後のことや、思い出話をし、様々な打ち合わせを行った。
その話の中で彼の口から出てくる言葉は、他人への不満や中傷はなく、周囲への感謝が多い。会社への愛、一緒に活動する者への愛が人一倍強く、それが溢れ出ていた。ただその愛が強すぎて、適切な表現や行動がうまくできないときもあるだろう。ある意味不器用な一面もあることを感じさせられた。まさに昭和?それ以上の人であると言える。ただ確かに言えるのは、お客様への愛が強く、提供するために学んできたため植物の目利きとしては超一流であり、現代では貴重な人である。
私は、素敵な松の生産の灯をともし続けられるように、パートナーや土の専門家、樹木の専門家、肥料の専門家によって、今まで以上に魅力的な松に仕上げていくことを約束し、打ち合わせの締めとした。
その後部屋に戻り、私はいつものようにキーボードをたたきながらデスクワークを切りの良いところまで進めて、雨が結構強く降っている窓の外を眺めながら就寝した。
翌朝はやはり雨。相変わらずのレインマンぶりを発揮している。おまけに風も強い。朝食会場のテレビからは関東地方は梅雨入りだとか。
この雨では作業は厳しいかなと思いながら、とりあえず現場に向かう。その途中で氏神様を参拝し約1時間で到着。ただそこには作業される方の姿はなく、この雨では無理に作業を行っても全く捗らず効率が悪いのと、周りの人を巻き込み、健康に影響を出すわけにはいかないので、現場に出ることは我慢し、今後についての打ち合わせを行うようにした。
そして夕刻、私は先に帰阪するために一人秋田空港へと向かうことにした。途中睡魔に襲われそうになったところに、道路を横切ろうとする大きな生き物に遭遇。そうそれは最近よく話題になっているクマである。そのクマは高速道路を横切ろうと私の少し前を通ろうとしたが中央分離帯で行き詰まり、対向車線の大きな車に驚いて、私の走行する車線側に引き返してきた。
今までシカやタヌキ、海外ではカンガルーなどを見かけたことは多くあったがクマは初めてなので驚かされた。おかげで目が覚めた。クマさんに感謝である。
それと同時に高速道路によってはアニマルパスなどがあっても良いのかな?とも感じました。
そうこうしているうちに秋田空港に到着。レンタカーを返し、定刻出発の飛行機に乗り、機内でこのブログを書いている。
そして、大阪に着く頃には、窓の外には宝石を散りばめたような素敵な夜景が広がっていた。際立つ光量の光、小さな光、赤い光、青い光、点滅する光などいっぱいである。明るさこそ違いはあるが、どれもが輝いている。きっとその中には、光っているけど私が観ることができなかった光もあるだろう。まるで人と同じであり、私に何かを伝えてくれているような気さえもした。
手前味噌ながら私のところのスタッフやパートナーは、それぞれが個性豊かな魅力的な光を放っている。中には紫外線のように、見えはしないがなくてはならない光を放っている仲間もいるのだろうと思い、それと同時に、そのような光を感じることができる人になっていかなければならないと思った。
そして太陽光発電のような強い光だけを力に変えるのではなく、星や月の光、場合によっては蛍の光のような繊細な光もとらえ、さらには、目に見えない光をも力に変えられるような全光発電チームをめざしていければと思っている。
そのためにはまだまだ足らないところばかりであるので、引き続き、国内外を周り、多くの出逢いを繰り返しながら学び、臆することなく前へ前へと進んでいかなければならないと強く想う。そして光のように真っすぐな力を放つパートナーと共に・・・・。みんなと一緒に、まだ見ぬ景色をみるために・・・・。
スペインから戻り5日。今回は国内移動。大切な方々と会うために、事業企画チームメンバーとともに都内へと向かった。
初日午前中は新たな海外プロジェクトのために花き流通におけるパートナー企業とのミーティング。内容についてはお話できないが、とても強大な力で後押しいただけるとのこと。本当に心強く、嬉しく思う。今後はさらに連携強化し、あらゆる場面で業界活性化のためにつとめていければと思う。
午後からは移動し、花き園芸業界のエンドユーザーとの関りを深く持つ団体へ久しぶりの訪問。とても歓迎していただけ、早速ミーティングに入ることになった。ミーティングでは弊社の活動について私から、新しい開発商品について担当スタッフからご案内した。とても柔和な対応や雰囲気で、互いがざっくばらんに話をすることができ有意義な時間となった。
二つのミーティングを終えて、担当スタッフとともに駅まで歩いて移動。その約30分の間、今後の取り組みの方向性なども話し合うことができた。
そして最寄り駅に到着。ここで担当スタッフは帰阪。私は引き続き都内での活動となった。最近COVID-19の影響もあり、出張はほとんど私一人が行ってきたが、色んなプロジェクトが同時並行で動いている中、到底私だけでは全て受け止めることができない状況になってきているのと、スピード感と効率を高めるため、今回は実務担当者にも同行してもらうことにした。
ここからはあくまでも私の憶測になるかもしれないが、同行した担当者には大いに刺激になったのではと思う。当たり前だが、普段見られない景色を見ることができたからではない。それは業界を代表する企業の現場や、中枢、ヘッドがどのように動いているかを実際に体感することができたからである。
私たちバラエングループが残念ながら他社の進化について行けず離されてしまっている分野。逆に他社にはできない、抜きんでている新しい分野を持っていることが明確に見えたのではないだろうか?
そして私たちの活動への他社からの評価を、直接見聞きすることができ、私たちバラエングループが業界において必要とされていること、存在意義を感じることができたのではと思う。
駅に着いて帰阪するスタッフを見送った際には、思い込みかもだがいつもより背筋がピンと伸び、力強くなってくれたような気がした。そして今後は環境が許せば、色んな事業部のメンバーと同行することは有意義なのではないかとあらためて思った。中には私と一緒に動くことが苦手に思うスタッフもいるかもしれない。ひょっとしたら今日の担当スタッフも仕方なしにと思っているかもしれない。それでも一緒に様々なシーンを経験することで、バラエングループとしての社会的責任を感じるだけではなく、自らがそれらを支えるメンバーであり、自分たち一人ひとりの存在意義を肌で感じてもらえればと思ってやまない。
私はいつもの新橋に向かった。今晩は弊社の活動に、とても共感を持ってお問い合わせくださった方との面談の機会をいただけたのである。本当にありがたいことである。私は席に着くなり、せっかくの機会であるので、HPなどでは表現できない私たちの活動や、今後のめざすところなどをお話できる範囲でお伝えした。のちに、今まで長年活動をされてきたことについてお話を聞かせていただくことができた。
その方はとても経験が豊かでありながらおごることなく、控えめながらしっかりした考えをもつ素敵な方であった。そして何よりも私たちとの活動において最も大切な要素と言っても過言ではない、植物への愛が強く、お話を聞いていても嬉しくなるようなところがあった。話も弾み気がつけば随分長い時間になってしまったので、ご縁に感謝し、互いが帰路に着くことにした。
翌朝は、眠気でフラフラしながらも、お医者様のアドバイスで控えているコーヒーを数杯飲んでシャキッとしてホテルを出発。秋に控える講演などについてミーティングを行い、打ち合わせ終了後、秋葉原に移動し、つくばエクスプレスに乗って終点つくばへと向かった。
駅に着くや否やパートナーとともに国立科学博物館筑波実験植物園へと向かった。今回は日本植物園協会前会長でもあり、普段からとてもお世話になっている岩科先生に、様々な教えを乞うための訪問である。。
相変わらず飾らない言葉の中にも、凄い知識と経験があふれ、とても興味が湧いてくることばかりで多くを学ぶことができた。そして私の役割についても言及いただき、身の引き締まる思いがした。許されるならば、あと数時間、いや数日お話を聞きたいぐらいであった。少し時間がオーバーしたが、お忙しい方であるので再訪を受け入れていただくお願いをして、帰阪のために折り返すことになった。
ただ、つくばでの滞在時間をオーバーしてしまい、最終便の飛行機に乗ることができず、再び新橋の街にもどり、いつものホテルに空室があったのでお世話になった。
そして夕食をとるために、一人で街にでていくと、金曜日ということもあり、会社勤めの皆さんや、今週の就職活動が終わったのか結構ハイテンションの人が多く、行動制限があったころが嘘のような人混みの中を縫うように歩かなければならない程であった。その途中では、少しお酒が入った方と、お店の勧誘の方とのたわいもない会話が耳に入ってきて、思わず笑顔になってしまった。以前の新橋の街に戻ったように感じ、やっと長いトンネルの出口が見えてきたような気がした。
この二日間、新しい出逢い、再会があり、色んなことが動き始め、とてもワクワクしている。さらに長らく静まり返っていた街に少しずつ活気が戻り、全てが再び動き出したように感じことができた。
さ~約2年半の間のブランクを埋めるためにも、さらに加速し積極的に動いて行こうと思う。みんなで笑うことができるために・・・・・
今日は6月2日。「ローズの日」である。
一般社団法人日本記念日協会HPには、こう記載されています。
“神奈川県横浜市の一般社団法人ブルガリアンローズ文化協会が制定。ブルガリアではバラの収穫を祝う感謝祭が6月初旬に行われる。その文化を日本でも広く定着させて、バラの花のもとに人々が集い、温かい平和な世の中になることを願うのが目的。日付は美しくバラの咲く時期であり、6と2で「ロー(6)ズ(2)」と読む語呂合わせから。”
また他の団体でも、由来から(バラの花を贈って)「ありがとう」の気持ちを伝え合う、愛と感謝の記念日ともされています。平和、愛、感謝・・・とっても素敵ですね。
ちなみに写真のバラはピース。私が子どもの頃、一番初めに愛したバラです。
祖父(金岡喜蔵)が、私にどのバラが好きか?とたずねられ「ピース」と答えたのを記憶しています。
草土出版の本「大地に薫るバラ」につかわれた祖父の写真。赤ちゃんは有名なバラのブリーダー後藤みどりさんで、その人の本です。
ピースと言えば平和・・・。近年のオリーブといい、子どもの頃のバラといい平和に繋がるとは・・・
見た目によらず又右衛門はとっても平和主義であるのが伝われば、などと思ったりしています(笑)
薔薇園植物場は、本年で創業142年。創業後、岐阜と山梨に農場を移し、現在も2代目又右衛門(喜蔵)の遺志を継ぐ方々が日本を代表するブリーダー&農園としてご活躍されています。二代目も天国でとても感謝し喜んでくれると思っています。またあらためて伺えればと思っています。祖父とともに。「ありがとうございます」と愛と感謝を伝えるために・・・。
花卉園芸新聞6月1日号にバラエングループのオリジナルプロダクツ2製品が掲載されました!私たちが自信をもって送り出す商品ですので紹介をさせてください。
■薔薇園植物場:又右衛門シリーズ万能剪定鋏「オリーブ仕上げ」
バラエングループ 薔薇園植物場から又右衛門シリーズ万能剪定鋏「オリーブ仕上げ」が発売されました。
私がスペインのパートナーナーセリーを訪問した際に目にした大量のオリーブ剪定枝。
通常であればここから炭などに加工され、かなり安価に流通してしまうのだが、もう少しオリーブの素敵な一面を出す提案ができないかと考えたところ、インテリアや園芸雑品に使えるのでは?と思いついた。そして、オリジナルの又右衛門シリーズ万能剪定鋏のラインナップに加えたいと、国内パートナーであり、日本を代表するメーカーである秀久に持ち込み、今回このような特別な鋏を作成することができました。
▼鋏の動画はこちらからご覧ください
https://www.youtube.com/watch?v=BJNiipSuWgU&list=PLXeSKpiXLExJuNWWdNgJr2iKmh
RYqFv5X&index=33
見た目の美しさもさることながら、切れ味も抜群。繊細な枝からしっかりした枝まで簡単に切断し、その切れ味は大切な茎や枝の導管を傷めにくくなっています。普通の剪定鋏より少し小ぶりに仕上げているために、手の小さな方でもとても使いやすくなっています。
オリーブの木の花言葉は【平和】・【英知】など。国連憲章のシンボルにもなっています。
またアフリカ ベルベル人がオリーブの幹に接ぎ木をして増やす技術をつくり、それがスペインに伝わり、その後世界最大のオリーブ産地になりました。そのことによって、オリーブの樹は「人と人、国と国を繋ぐ」シンボルと言われるようになりました。
まさにスペインと日本の代表するものが繋がってできた素敵な製品であると思っています。是非皆様にもご使用いただき、しっかり握っていただき、一緒に魅力ある花き園芸を創っていければ素敵だなと勝手に思っています~~。
・・・・・・・・・・
100%天然由来 海洋性腐植抽出液(高濃度フルボ酸)であるマリネックスとは?
▪️数百万年前の海底に堆積した動植物の遺骸等が堆積・分散・重合・再合成を繰り返し、地中深くで醸成された海洋性腐植の抽出液です。
▪️ミネラル・ヨード・ビタミン・有機酸・フルボ酸・酵素等、多種類の成分からなる複合有機物質です。
▪️pH約2.3の強酸性、EC約500mS/mの高濃度液です。
▪️環境に配慮し、自然濾過法にて成分抽出し、じっくり醸成しています。
▪️成分と効果についての研究と実証を30年の歳月をかけて行い、農業・環境〜医療・美容まで、様々な分野で研究・実証を積み重ねてきました。
農業や水産、畜産でも長年の実績をもち、有機栽培をされる農家さんや、品評会に出される錦鯉、サラブレッド(競走馬)などにもご使用いただいてきました。
そして以前から家庭でも使えるものが欲しいとのご要望が多くあり、今回お届けすることが可能になりました。
家庭菜園はもちろん、ペットのトイレ消臭、手足・飲み水の除菌、家庭の水廻りや居住空間の消臭・除菌にこれ1本で大丈夫。また野菜などの品質保持にも一役かってくれます。
又右衛門も海外に行くときには必ず携行し、パスポートとチケット、財布の次にカバンに入れるほどで、様々なシーンで活躍してくれています。とくにCOVID-19ではとても役に立ちました。
是非、環境に配慮した様々な分野のプロが手にして放さないマリネックスをぜひ試してみてください。
以上2つの製品は、又右衛門が自信をもってお届けする逸品です。是非とも手に取っていただければです。
ローズガーデン植物部におきまして、6月1日より、私、四代目 金岡又右衛門が厳選したスペイン産の輸入植物、第一弾の販売を開始します。
ユッカ ロストラータ “ブルースワン”、ブラヘア アルマータ、ナンノロプス リチアナ、
チャメロプス フミリス セリフェラ、トリスリナックス、アガベ各種などなど・・・
人気のサイズや稀少種などを含め、各種限定入荷となっています。
品種によっては注文品のため既に完売のものも多数ありますが、ぜひお早めにお問い合わせください!
▼ローズガーデン植物部
所在地:大阪府豊中市原田南 1-15-1 大阪植物取引所内
問合せ:仲卸 ローズガーデン植物部 TEL 06-4866-1212 (FAX 共通)
※上記アップさせていただきましたが6月1日販売同時と共にほぼ完売となってしまいました。次の入荷は6月末にユッカなど。その次は来年度になる予定ですが臨時便が秋にあるかもですので、またご連絡差し上げます。
今回のスペインは訪問では、新しい縁、長く繋がっている縁、一度切れたが再び繋がった縁があった。
さらに新しい構想やプロジェクトが思い浮かんでくるなど、やはりリアルで触れることの大切さ実感することになった。
そして、毎日がバタバタでほとんど寝ていない日が続くなど、体力的には消耗したのかもしれないが、素敵な植物に囲まれたおかげで、明らかに又右衛門は元気であった。
またスペインのナーセリーを周るなか、遠く離れたところからでも駆け寄ってきて「Japon(ハポン)! MATAEMON! KANAOKA!」などと声をかけてくれたり、「日本の活動家だよね!」「又右衛門シール持ってるよ」と声をかけてくれたりするなど、本当に嬉しく思えた。歓迎されこの地を再訪できたことに喜びを感じた。
それはもちろん現地のパートナーのおかげでもあるが、私にこの機会を得ることを許してくれ、日々の厳しさに耐え、支えてくれる個性豊かなスタッフのおかげである。心より感謝である。
別に図に乗るわけではなく、今年後半も海外出張が続く。その中にはワクワクして仕方ないような新しい取り組みもある。そのことを早くみんなで共有し、円陣を組んで笑顔で取り組んでいけるような組織にしていきたく思っている。
私は経営者としては決して褒められたものではないが、目指すべきものがある。それには植物の力が必要である。久しぶりに使ってみよう、この言葉を…
「情熱こそが全てに勝る!」
又右衛門は引き続き、自らの足で現地に赴き大地、植物、人びとに触れることを大切にし、畏敬の念をもって活動をしていきたいと思っている。そんな又右衛門を温かい目で見ていただければです。
長く続いたスペイン編お読みいただき、ありがとうございます。
次のスペインはおそらく10月になるだろう。その前にある次の海外はどこかな???お楽しみに。
さ~今日は朝一番から帰国である。嬉しいような寂しいような複雑な気持ちである。
7時までにホテルを出発するため食事がとれないので、頼んでおいたランチボックスを持って空港へと向かった。
アリカンテの空港はそれほど大きくないため、チェックインや出国手続きは比較的スムーズである。
そして、入国のマドリッド空港から出国の今まで、ホテル以外は全て同行していただいたMAKIKOさんとは、ここでお別れである。私が日本にいるときから列車やホテルの手配、車の運転、PCR検査の予約などまで本当によくしていただいた。
プロの国際通訳ではできない素敵な役割を担って、朝早くから夜遅くまでの又右衛門の活動を笑顔で支えていただき本当にお世話になりました。心から感謝を申し上げたいと思う。
アリカンテの空港では、お土産を見ることも一切なく、ひたすらたまっている宿題をやり続け、スイス航空の飛行機に乗り込み、経由地のチューリッヒへと向かう。
窓の外には、さっきまで走り続けていた街と、美しすぎる青い海が拡がっている。絶景だ。普段の高さや距離から見ている景色を、違う目線や角度から観るとあまりにも違うことに気づかされる。自らの普段のスタンスにおいても同じであると感じた。日々共に活動してくれているスタッフにも同じことが言えるかもしれない。近くにいたら色んなことが細かく気になってしまうこともあるが、少し距離をおいて遠くから見たほうが、その素晴らしさを感じられることのように・・・。
またチューリッヒに近づくと素敵な山なみが見えてくる。普段見慣れている富士山とは違った美しさを感じることができる。これもまた前文と同様ではないだろうかと思えた。
ほぼ定刻に到着したが、すでにボーディングタイムの15分前なので、小走りで先へと進んだ。もう2度と往路のように大慌てでチケットを落とす事のないように慎重にパスポートとチケットを持ち先へと進んだ。
出国検査を済ませ、鉄道にてターミナル移動。セキュリティーチェックを通過して、ゲートに到着。搭乗開始はしていたものの、まだまだ多くの人がいるのを確認でき、遅れることなくとてもホッとした気持ちになれた。
そして搭乗口に隣接されたパスポートコントロールで、パスポートと搭乗券、スペイン発行のPCR検査陰性証明を提出。さらに他の証明の提出を求められたので、先日夜にスマホから登録し、審査をパスした証拠であるMySOSアプリのグリーンの画面を提示する。すんなりOKとなり、そのまま飛行機に搭乗することができた。
定刻にチューリッヒを飛び立ち、往路の北極回りよりも約2時間早い南回りなので成田到着まで約13時間。ほぼ、ひたすらパソコンと向かい合い、宿題や資料を作成しているうちに、あっという間は言い過ぎかもだが、案外早く感じられる13時間であった。
そして定刻に成田空港に到着。COVID-19の規制後、初めての海外であったので、何度にもわたる厳重なチェック体制が思っていた以上で少し驚きではあったが、多国籍のスタッフに親切に案内してもらい、無事に検査を受けることができた。
最後の広い待合所で、検査を受けた順番で割り振られた席に座る。基本は番号順に呼ばれるようだが、陰性が確認されるまで個人差があるとのことである。
そして待つこと約30分。アナウンスが流れる。「今から呼ぶ番号のかたは陰性ですので、次に進んでください・・・」まるでオーデションの合格発表のようである。
そしていよいよである「0199、0201」呼ばれた!よしやった合格だ!急がなきゃと思い、慌てて立ち上がり、急いで手続きに進んだが、周りは誰も動いておらず、みんな不合格なの?と思っていたが、念のためパスポートを再確認すると、「5201」であった。
あっ。やっちゃった(^_^と気づき、再び席に着くのが恥ずかしく、電話がかかり席を外した風の顔をしながら、その辺をぶらぶらしていると、今度は周りがみんな順番に立ち上がり始め、電話してるフリの私は、自分の番号を聞き逃してしまった。その後みんなについて行ったら私の番号もあり、ホッと胸を撫でおろした。
無事入国審査も終えて、ターンテーブル前におかれたスーツケースを取りに行くと、持ち手がなくなっている。確かにグラグラはしていたが、折れてなくなっている。悲しすぎである。一応補償してもらえないのか?と思って聞いてみたがスイス航空は無理とのことで、不自由なまま、羽田行きのバスに乗ることにした。
そして乗り継ぎの締め切り5分前に羽田空港に到着、またまた走って何とか予定の便に乗ることができた。
また機内では、重い荷物を棚に上げた女性のヘルプをしようとしていたら、今度は自分のメガネを忘れてしまったが親切な方にお声掛けいただき難を逃れることができた。
このように最後までバタバタが続きはしたが、無事に伊丹空港に到着。エルチェのホテルを出発して約25時間で何とか無事に自宅へ帰ることができた。
自宅戻ると、ネコちゃんズが出迎えてくれるかなと期待をしていたのだが、そこには私の席を奪ったようなドヤ顔の「ハク」の姿があった・・・・
ま~~留守ばかりで、いない日が多いので仕方ないか~~と一人でつぶやきながら、頭をなでさせてもらえる瞬間に、とても癒され、無事の帰国を実感することができた。
さて今日はスペインでの活動の最終日になる。
まずは朝一番、帰国に必要なPCR検査の合格証明書を取りにクリニックへと向かった。
明らかに昨日とは違う足取りである。クリニックの看護師さんにも、「良かったね」と声を掛けてもらい、書類の記入漏れなどがないかとチェックを行い、大切にホテルまで持ち帰った。あとはアプリのMySOSに必要な事項を登録し、その審査を待つだけなので一安心である。
そして、この日もランチをはさんでいくつかのナーセリーを訪問することができた。
まずはブラヘア アルマータ。ご存知の方も多いシルバーブルーが美しい人気のヤシである。近年、日本に迎え入れられるにふさわしいブラヘア アルマータがかなり不足している。写真は土に植わっているのと、品質は今一つなので日本向きではないが、ブラヘアに関して新たな情報が入ってきているので、少し期待したいと思っている。
続いてスペインといえばやはりオリーブ。まだこの圃場に来て間もない横長のオリーブ。
さらにイタリアンタイプの縦長のオリーブ。
このようなオリーブが並木道のように並ぶ姿は壮観であった。ここでもいくつかオリーブをチェックしてきた。
他には、魅力的なフィカスなどをチェックしながら、時間が許す限り、多くのナーセリーを拝見させてもらった。
初めて伺うナーセリーでも、日本の又右衛門と知っていただけている方も多く、温かく迎え入れてくれて、とてもありがたい気持ちになった。
そして全てのナーセリー視察を終えて、今回のスペイン訪問において、パートナーとの最後の打ち合わせを、食事を兼ねて、海沿いの街Arenares del sol で行うことにした。
その中で、今までや現在のことなど様々なことを率直に話すことで、考え方や今後の取り組みについてしっかり意見交換ができ、互いの将来につながるとても良いミーティングになったと思っている。
そして食事の途中には、レストランの店主が、久しぶりの来訪とパートナーとの再会を祝い、とても大きな魚を持ってきてくれ、記念にこれを捌こうということになった。
そして長時間のミーティングを終えるころには、お互いに深く通ずることを感じられたと思う。是非これから双方が素敵に育っていけることを願ってやまない。
そうした素敵な食事を終え、夕方エルチェのホテルに戻った。
そして明日の帰国準備と宿題を行い、陽が落ち始めるエルチェの街で、毎日夜遅くまで、アシストをしてくれたMAKIKOさんと今回のスペイン訪問の反省会と慰労会を行った。
私は相変わらずのガスウォーターと大好物のピメント、そしていくつかのシーフードをひたすら食べ続けた。MAKIKOさんはワインを片手に、素敵な笑い声を町中に響かせていた。
そうして最後の晩餐を終えてホテルに戻り、それぞれが部屋に戻ることになった。
さて明日は朝一で帰国である。ホッとしたような寂しいような気持ちでいっぱいである
日付は変わり25日の午前1時。日本で開催される重要なプロジェクトの定例ミーティングに参加するため資料などの準備を始めた。
そして日本時間の朝9時、こちらスペインの2時に開始となった。
コーヒーのおかげではなくとても重要な内容のため眠気などは一切なく、あっという間に4時を過ぎ終了。
今更ながら本当に便利な世の中になったと実感できた。
引き続き日本の自社とのやり取りをしていると起床時間の6時となり、今日もまた徹夜となってしまった。ただ疲れはない。いや疲れているのかもしれないが8時からの検査があり緊張で目が冴えているのかもしれない。
そしてデスクワークを終え、朝7時、朝食をとるもののいつものような食欲がない。徹夜現象か?いやそうではない。これもまた検査の緊張かなと思いながらホテルを出発し、出国手続きには欠かせないPCR検査を受けるため予約をしているクリニックへと向かった。
クリニックでは事前に用意した各種手続きを終えて検査に入る。両方の鼻の穴をグリグリとされ涙目になる。決して検査が怖くて泣いているのではないことはわかっていただきたい。ただ怖くないと言えば嘘になる。
もしここで陽性となったら、一体帰国はいつになるだろう。多くの予定がキャンセルになってしまうからである。スペインにいる間、自分自身はいくら暑くとも写真撮影のとき以外はマスクをしていたにせよ、飛行機や電車以外では、ほとんどの人はマスクをしていない。日本にいるときの数倍のリスクがあると不安を感じているからである。
そう思いながら検査を終えて、連絡先を伝えてクリニックをあとにした。
そして河岸を眺めながらホテルに戻り、車に乗り込んでエルチェのナーセリー ViverosDura社などを訪問した。
Dura社は、オリーブをはじめフィカスなど気になる植物が多くある。同業の中でも評判が良い会社である。
現況報告や今後の取り組み方についてお話をして移動。そしていくつかのナーセリーを訪問した。
中には縦長でボリュームがある素敵なものもある。イタリア産である。一時期はイタリアのオリーブにはネガティブな情報があったが最近は落ち着きをみせたようである。
他にも魅力的なオリーブをいくつか視察し、その他のパートナーとは、長時間にわたって重要なミーティングを行うことができた。将来に向けてとても価値があるエキサイティングな話し合いができたと言える。
そこへ今朝のクリニックから検査結果が届いた。メールをあけるのに、かなりの緊張が走る。まるで合格発表のようなものである。
そしてその結果は・・・・・
「ネガティブ」である。
これで2日後、日本をめざすことができる。ホッと胸を撫でおろすことができた。
そして夕刻、新しいナーセリーを訪問する予定であったが先方が体調を崩されたため中止になり、少し時間ができたのでホテルに戻りデスクワークを行って、夕食をとりに街に出た。
ただスペインの昼は長い。上記の写真は21時ごろである。日本の21時とは全く違うほど明るい。これだけの強く長い日差しが降りそそぐスペインは、花き園芸にとって恵まれた土地であることをあらためて実感できた。
今日もランチが遅かったため、あまりお腹がすいていない。今晩も簡単につまむ程度に食事をしてホテルに戻り、徹夜明けでもあるので日付が変わってすぐに寝ることとした。
5時起床。日本との連絡をとり、荷物をパッキングして、ホテルをチェックアウトし、車を停めてある駐車場へと向かった。
駐車場に向かう歩道のタイルが何となく生ハムのように見えてくるのは、睡眠不足か生ハムの食べ過ぎのように感じた。そして車に乗り込み今日の目的地であるViverosCanos社の本社があるヌレスへと向かった。
そして約1時間で到着。そこには代表のラモンさんはじめ、全てを切り盛りするエレナさん、そのサポートのウダさんなど、いつものメンバーがそろってくれていた。当初は予定を入れていなかったにも関わらず皆さんが出迎えてくれていることに感激した。
あまり時間がなかったが、本社横の圃場を確認させてもらうことにした。
まずはマンガベ。アガベのような鋭い棘がないため人気が高まってきている。
他には多く出荷しているアガベもある。
他にドン・ベニトーから送られてくるブルースワンをはじめプヤなどが管理されている。
日本向け出荷養生スペースである又右衛門エリアもこの地に存在する。
またViverosCanos社は研究所を持ち、品種改良そして苗生産を行っているため、他社にはできない取り組みも多く、今後日本での活躍も大いに期待できるのではないかと思える。
あとは生産現場担当を交えてのミーティングで、アガベについてのレクチャーを受け、意見交換などを行うことができた。
COVID-19の影響や円安、コンテナ高という逆風により、販売量をのばせていないが、スペインのユッカなどのフロントランナーであり第一人者であるViverosCanos社の日本総代理店契約を引き続き交わすことになり、身が引き締まる思いがした。
そして数時間の滞在を終え、この地を後にして、明日からの活動の拠点であるエルチェ(アリカンテ)へと向かった。
エレナさんの勧めでエルチェに向かう途中にあるViverosCanos社のアリカンテ農場に立ち寄ることにした。
ここでもアガベが生産管理されている。本来であれば日本に到着する予定のアガベであったが、めったにない雹の影響をうけてしまい、出荷ができなくなりここで養生している。
順調というより日本での養生とは比べものにならない速度で回復しているのが驚きである。そのためあらためて状態の良いものにチェックを入れさせてもらうことにした。
他にもサボテンなどを拝見したのち、車に乗り込み、最終目的地エルチェへと向かった。
お腹が空いたので久しぶりにアリカンテの街に立ち寄り、ものすごく遅めのランチというか早いディナーをいただくことにした。大好物のピメントをいただき元気いっぱいで再び車に乗りエルチェのホテルへと向かった。
そして無事にチェックイン。荷物を置いて近くのスーパーに買い出しにいったが時間が遅く閉まっていたため、雑貨屋で飲み物を仕入れて戻ることにした。
その頃にはすっかりあたりは真っ暗になっており、バレンシアの夜とは全く違う静かな街になっていた。
カフェにて濃いコーヒーを買い、ホテルへと戻ることにした。
明日明後日と2日間このエルチェにての活動となる。また少し心配なこともあるが楽しみもいっぱいである。
さてと眠りたいところだが、他のプロジェクトのWebミーティングに参加するので、とりあえず、シャワーを浴びるとする。明日は長い1日になりそうだ。