四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2015.06.09

スペイン訪問④   ヌレス

朝、朝食を終えホテルを出発。

 

正直言ってかなり眠い。というのもこの季節の日没時間は21時。そこからディナータイムなので、食事が終わるころには23時前。そしてホテルにもどり、デスクワークを行うと、早くても深夜2時ごろ。そして起床が6時なので、よく眠れても4時間ぐらい。おまけに昨日は、興奮のせいか寝つきが悪く、数時間しか眠れなかったからである。

 

そんな体調であったが、ここでもまずはパートナーのオフィスで、本年度の入荷状況の報告と、年内輸入分の状況確認、来年度の予定数量などの打ち合わせを行い、気温が高くならない間に、順番に畑や山をまわることにした。

 

まず一つの出荷待機所に向かう。

 

 

その途中にまずはここのナーセリー一押し品種であるユッカブルースワンの畑があるため視察。植物に触れるとアドレナリンが溢れてきて、今朝の疲れなど吹き飛んでしまう。

 

ブルースワンなど栽培のメインはこのヌレスではなく、約8時間離れた農園であるが、ヌレスでの状況も見せていただいた。そして

 

この時期はユッカ類の開花時期であるが、特に今年は開花率が高いとのこと。(ちなみにご存知ない方も多いので付け加えさせていただくと、草花とは違い毎年咲くわけでもないです)

 

日本では開花すると傷み易くなることから、葉の美しさを優先するため、喜ばしく思われないが、ヨーロッパでは花を楽しむ人の方が多いとのことであった。

 

そして、一つの出荷待機所に到着。

 

 

 

ここには、入荷間もないオリーブが数十本置かれていた。推定樹齢は300年ぐらい。中には500年ぐらいであろうものもあった。

 

 

次にあったのは、チョリシア。別名 パラボラッチョ。これは前回訪問時もあったが、きちんと養生されているため元気な状態である。無理な輸送をさせずに植物のことを考え、養生してから輸送することの大切さを再確認できる。

 

そうこうしているうちにランチタイム。


スペインと言えば、やはりパエジャ(パエリア)。

今回も私たちのために、準備いただいていた。

 

 

おまけにこの海老。ものすごく美味しかった。値段の話をすることは、いやらしいかもだがかなり高価らしい。それだけのことあって、さすがの味である。

 

そして暑さと戦えるだけのエネルギーチャージを終えると再出発。
 

 

まずはアガベの栽培場。写真は1枚だけだが、ここにはいくつかの種類が栽培されている。今すぐ喉から手が出るぐらい欲しいものがある。いやもうすでに喉から出てしまった状況になってしまう・・・(^^;)

来年にはいくつかの人気品種やレア品種 オリジナルハイブリッドが入ってくる。是非楽しみにしていただければと思う。

 

そして、次の畑に移動。

 

 

 

ここから鉢あげし、葉の処理を行い出荷されるので、中々イメージがわかないかもしれないが、レア品種のユッカ エラータ。

 

そしてその中に、さらに希少なマルチヘッドを数本見つけることができた。この時点でかなり興奮状態であったが、さらに次へ移動。

 

 

 

 

どうです。わかりますか?これも葉が整理されて出荷状態になっていないので、判らないでしょうが、これはノリナ ネルソニーのマルチヘッドとツインヘッド。この存在感にはかなりのものである。この時点で興奮も最高潮に達してしまった。

 

エラータなどメキシコには希少ながら存在はするので、何とか輸入できないことも無いかもしれないが、残念ながら今までの私の経験値や実際の状況を見る限りメキシコ産直輸入には品質面で大きな問題点を抱えている。なので、これらの植物はとても貴重であろう。

そしてふと時計に目をやると、19時をまわってしまったのでホテルに戻り、シャワーを浴びて、食事に出かけた。今晩のディナーはビーチにあるOPENスペース。まるで日本でいう海の家のようなものである。ここでビジネスパートナーの家族と談笑しながらの、とても楽しい時間を過ごさせていただいた。

そして陽が落ち22時をまわったので、ホテルへと戻り、またデスクワークを終えた。今はもう深夜。明日は今回の渡欧でナーセリーでの滞在は最後である。明日もまたどんな素敵な一日になるか楽しみである。

おやすみなさい。