四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2026.10.28

又右衛門 秋田へ。 ~八竜松~

暦では11月が目の前にしながら、深まる秋を身体で感じれていない中、秋田 三種町の「八竜松」生産地区へと向かった。

 

●「八竜松」とは

秋田県の北西部の三種町(八竜町他2町による合併)の沿岸地区にて長年栽培されてきた芸術品とも言える迎春用松である。

 

ただ近年様々な事象により生産継続が厳しくなってきたため、その松生産・文化を後世に残したいと考え、当時生産者からバラエングループが預かり、新たな命を吹き込み、さらに生産者の想いを乗せ「八竜松」として取り組んでいる。

 

http://www.baraen-rosegarden.co.jp/blog/mataemon/21861

参考に以前の又右衛門ブログをお読みいただけばと思う。

 

 

前置きが長くなりすみません。当日朝一番の飛行機にて伊丹空港を出発、今回は遅延なく無事に定刻に秋田空港へ到着。空港には先に到着されていた先輩と迎えに来てくれていた現地責任者と合流。早速スタッフの車に乗り込み、三種町へと向かった。

 

 

空港から現地までの車内で生産状況や様々な情報交換を行っているうちに、約1時間半で三種町に到着。早速生育状況の確認のため生産圃場へと足を踏み入れた。そこで作られているのは次の写真である。

 

 

 

 

 

いかがですか?この「八竜松」。他地域の松では見ることができないこの「しなやかさ」。同じ形状のものが2本とない自然美溢れた色気たっぷりの松である。この地域の自然・気候・年月・人がおりなす芸術品と言える。

 

 

ここ数年この「八竜松」の魅力に憑りつかれた人が年々増えてきていることを実感する。その理由の多くは「八竜松」を使うことでしか産み出せない空間があるとのことである。深い・・・。ちなみに本年の作柄は今までの年に比べてとても良い仕上がりである。胸を張って言える。楽しみにしていただければと思う。

 

 

いくつかの圃場を周り、松の仕上がり具合を確認した後、氏神様である涌出神社を参拝。日々の御礼、感謝を伝えるとともに、今年の仕上がりの良さを報告させていただいた。

 

 

その後、コアなメンバーで昼食をいただきながらのミーティング。今回も秋田名産のだまこ汁(鍋)」である。「だまこ」とは、ご飯をすりつぶしたものを一口ぐらいの大きさにしたもので通常は焼かずに鍋に入れる。ちなみこのごはんのすりつぶしを杉の棒に縦長に巻き付けて焼いたものが「きりたんぽ」になる。縦長に鍋には地元特産のコリコリの鶏肉やセリも入っていて、とても美味しい。さらに考えや感性が近寄ったメンバーが揃っての食事は、今後の展望や業界の在り方などを語り合い合うこと、また学び合うことが多く、格別なものであり、心も身体もいやすことができた本当にかけがえのない時間であった。

 

 

お腹も心も頭も満たされたころには、次の目的地へ向かう時間となったので、再訪を約束し、生産現場をお任せして後ろ髪を引かれる思いでこの地を後にした。

 

 

宿泊地に向かう途中、様々な生産圃場を車の窓越しに眺めながら今後についてを話し合っているうちに、あっという間にと感じるぐらいの時間で秋田駅に到着。ここで現地責任者に見送られホテルに向かうことにした。

 

ホテルチェックイン後、部屋にこもって、追いかけられているデスクワークを少しでも前に進めていると、すっかり陽も落ち、お腹も少し空いたころ、夕食会へと出掛けようとホテルを出ると外は雨。相変わらずのレインマンである。

 

 

多くの学びを得ながらの食事中に、雷鳴とともに「なまはげ」が登場。良く聞く決め台詞の「悪い子はいないか?」に少し怖がってしまったけど、無事に私を通過。少し一安心。

 

 

その後、隣にいた動かない「なまはげ」さんと、私の近くには悪い人はいないよ~~。などと心の中で語りながら穏やかな時間を過ごさせていただいた。また来年もこの席に座り、その時には胸を張って「花き園芸業界には悪い人はいないよ!」と言えるようにしたいとも感じた。そして同行者とは明日の目的地が違うためここでお別れとなった。多くの学び、温かい支援の言葉を心から感謝したい。

 

 

翌朝はチェックイン時、チェックアウト時に少し課題があり、時雨れた出発となったが無事にバスで秋田空港に到着し伊丹空港をめざすことになった。

 

今年も何とか「八竜松」生産事業は、地元の皆様はじめ多くの皆様の協力、ご支援によって、収支計算は一旦横においといて成り立たせることができそうである。

 

ただいくら良い松が多く生産でき、より広い全国各市場に送らせていただきたく思っても、正直収穫する時間が足らないのも現実である。そのような中、産地の護るために収穫のお手伝いをいただける市場、仲卸、小売り事業の方々の心意気に心から感謝しています。本当にありがとうございます。その想いを無駄にしないように何とか少しでも長く続けられるよう頑張っていきたいと思います。

 

 

さてまずは目の前にせまった収穫作業。いかんせん限られたメンバーでの取り組みのため、どこまで掘り採れるかわからないがバラエンからも若手精鋭が駆け付け精一杯とりくんでまいりますので引き続きのご支援、ご指導何卒よろしくお願いします。

 

愛しの八竜松。関わっていただける方々と共に、咲き誇れ!!!