四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今日の午前中は、社内ミーティングを行い、午後から大阪府立桜塚高等学校でのスキルアップ探求講座、全3回の内2回目のために学校へと向かった。

講義の前に少し時間があったので正門前で記念写真。今回は世界の魅力的な植物たちをメインに話をするため、現地での活動スタイルでの訪問である。そして定刻にて講義を始めさせていただいた。

今回は私が特に印象に残っている植物たちをクイズ形式で紹介をさせていただいた。はじめた頃には、遠慮がちに答えてくれていた生徒たちも、クイズが進むにつれて、少しずつ声も出るようになり、正解もしていただけるようになった。

そのような形式であったため、少し時間が経つのも早く、気がつけばチャイムが鳴ってしまい、最後は駆け足での終了となった。

私が講義を終えて片付けをしていると、可愛らしい女子生徒が私のところによって来て、「将来、大学を卒業し園芸店をしたいと思っています。どのような勉強をすればいいですか?」と話しかけてくれた。その時は本当に嬉しく伝えたいことを十分には言えなかったが、大学での授業だけが正しいわけではなく、実際の現場でしか学べないことが沢山あること。そして植物に真摯に向き合っていると彼らから多くを学ばせていただくことができること。海外にて大地や植物に触れることでも大きな学びが得られること。などを伝えさせていただいた。

植物に関わる仕事に就くのは農学だけではできない。是非、植物と大地と人とコミュニケーションがとれる人物になっていただきたいと思う。

私のもとへ訪れてくれた生徒の目はキラキラと輝いていた。何年後になるかわからないが彼女が社会に出て、花き園芸業界に入ってくれれば本当に嬉しく思う。願わくば一緒に活動がしたいぐらいである。

さて残すはあと1回、何を伝えられるか?彼らに何を残してあげられるかはわからないが、一生懸命私にできることをしたいと思っている。頑張ろう!

広島から帰り、一夜明けて都内へと向かった。

いつものように朝一番の飛行機で羽田に向かう。朝一番の飛行機が一番時間のブレが少ないのと比較的すいているために好んで利用させていただいている。

新宿御苑ではこの時期は菊花壇展が開催されているため、新しいプロジェクトの参考にするための訪問になる。羽田空港到着後、モノレール 地下鉄を乗り継ぐ。

新宿門から入場をさせていただいた。ゆっくりする時間はないため、まずは目的である菊花壇展に直行し、見学をさせていただいた。私の菊に対する知識はあまりにも薄いためここでは写真のみの紹介とさせていただく。

次の予定があるため、小走りでの見学となったが、そのどれもが素晴らしいの一言に尽きる。確かに例年より花数が少ないのもあるかもしれないが、それにしても匠の技は芸術である。日本の誇りと言える。

そのような素敵な作品に感動をしながら、次の目的地である国立競技場へと向かった。ここでは東京五輪にむけて樹齢約1000年のオリーブを植栽させていただいたのでその状況チェックのために訪問をさせていただいた。そして状況チェックと報告をさせていただき、当時お世話になったライオンズクラブの方と今後についてのミーティングを行い、また次の場所へと向かう。

次は田端である。田端には私が所属させていただいている日本植物園協会の事務局があるための訪問である。ここでも新しいプロジェクトにおいて参考にしたいことをレクチャーいただくために訪問をさせていただいた。やはり植物においては情報の集約機能である協会では多くの情報が得ることができ、又右衛門は両手に知識を抱えて帰ることができた。

さ~~帰って明日の講義の資料を作らねば・・・大忙しである。

6日7日と広島へと向かった。広島には飛行機は飛んでいないので新幹線か車になるが、今回は荷物もあるので車で向かうことにした。

朝早く出発し、本来であれば山陽道でいくのだが、トンネル事故の改修が長引いており、少し遠回りだが中国道にて広島をめざす。途中休憩はほぼすることはなく約4時間で五日市へと到着した。

そこで少し早めにお昼ご飯として広島焼きをいただいた。どちらかというと大好きだが普段は節制している食べ物になるので、いつも以上に美味しくいただくことができた。

その後、広島市植物公園を訪問した。ここの植物園には以前から大変お世話になっており、特に「バオバブの命を繋ぐプロジェクト」をプロデュースさせていただき、オーストラリア キンバリーから約11,000kmの長旅でやってきてくれたバオバブ(アダンソニア グレゴリー)が植栽させていただいたのは記憶に新しい。

そして今回は、バオバブの現状と、新しいプロジェクトを抱えており、その参考にしたいことがあったため訪問をさせていただいた。

到着後、まずはバオバブの状況のチェック。見た感じとても元気そうで嬉しく思った。先週にはバオバブにふれるイベントを開催され300名ぐらいの方に来ていただけ、バオバブに触れながら楽しんでいただけたとのことである。そして今も名付けられた「バオーン」という名を呼んでいただき皆さんに親しまれているとのこと。関わらせていただいた一人としてとても嬉しく思えた。

その後は現在の担当の方、以前の担当の方を交え、現場でのディスカッションを行わせていただき、新しいプロジェクトに必要な資料もいただけ、多くを学ぶことができ、とても有意義な時間となった。急遽の訪問にも関わらず対応していただいた植物好きの皆さんには感謝である。

引き続きこの地で皆さんに愛されながら一緒に育っていくことを願いながら、「また来るね!バオーン!!」と声をかけて植物園を後にした。

その後再び車で移動。やはり雨男又右衛門の移動中は、しっかり雨に打たれながらであるが宿泊地である福山に到着。その頃にはすっかり日も落ちていた。

7日は朝一で食事をいただき、三原の方へと車を進めた。そして約1時間。目的地である三原にあるスマイル・ラボ(SMILE-LABO HIROSHIMA)さんに到着した。ここは家族の関係からご紹介いただいたのだが、かねてから又右衛門の活動を知っていただけており、今回の訪問となった。
ここは「農を通じて、一人一人の笑顔があふれる豊かな未来を創造し「笑顔」が絶えない地域社会を築くための研究所。社員一人一人が研究者であり、笑顔が生まれるために必要なもの、笑顔を絶やすことない持続性、笑顔がもたらす未来を見据えて大和町、三原市、広島県から世界へ、笑顔と共に事業発展と社会貢献に邁進します。(HP抜粋)」とかかがられていてとても魅力的な活動をされているので、私も今回の訪問をとても楽しみにしていた。

施設に到着するや否や、この施設の所長である猪上淳氏に出迎えていただけた。彼は電気関係の会社に勤めていたが、一念発起して、有機栽培など環境に配慮した農業の世界に飛び込まれ、長年、取り組んでこられている。その活動がユニークであることからTVなどにも出演されている素敵な方である。

そして早速、リンゴ畑を訪問。リンゴ栽培についてやリンゴの品種など学ばせていただけ、さらにリンゴ狩りをもさせていただけた。

畑には、たわわに実ったリンゴがあり、どれをとらせていただくか迷うぐらいである。その中から事前にレクチャーいただき選定させていただいた「こうたろう」「新世界」を収穫させていただいた。本当に美味しい品種である。

このリンゴ狩りは11月後半に終了となるが、「いちご」「なし」「ぶどう」「ブルーベリー」「サクランボ」などを作っていて、年中何かしらフルーツ体験ができるので楽しみである。

そしてこの施設の素晴らしさは、果物だけではない。それは施設名に違わぬ、畑いっぱいに実った猪上所長をはじめとするスタッフの笑顔である。

今後も様々なイベントもされ、新しい施設や拡張も予定されているとのことで、是非皆さんもフルーツとスマイル体験にいかれればと思う。
そして施設見学を終えて、少し離れた場所でランチを兼ねたミーティングを行わせていただいた。もとよりめざす方向性が似通った双方なので、多くを共感することができ、私たちの新しい自然生態系調和型資材「アースフィール」やバイオスティミュラントの「マリネックス」にも興味を持っていただけた。その中でも空気根切りの育成用POTを検討している最中であり、そこに「AIR-POT」を提案させていただけたことを大変喜んでいただけた。

今後は様々な部分で方向性が同じであるので、何かしらの関係性をもって進めていくことができると思っているのでとても楽しみである。

そのような素敵な時間が経つのは早いもので、あっという間に時間が過ぎ、再会を約束して、後ろ髪を引かれる思いで、車にしっかり美味しいリンゴをいっぱい載せて帰路についた。

帰る途中では楽しい時間を振り返りながら、もともとバオバブの移植で私のことを知っていただけ、今回の出逢いとなったこともあり、バオバブの命を繋いだことで猪上さんとのご縁を繋いでいただけたのであろう。本当に植物には感謝である。赤いリンゴにくちびるをよせる思いである。そんな素敵な広島訪問であった。

今日は最近、様々なプロジェクトにて連携いただいている地元の豊中市からの紹介にて、大阪府立桜塚高等学校へお邪魔させていただいた。

ここ桜塚高等学校では「総合的な探求の時間」として地元から講師を招きスキルアップ探求講座を開催されていて、今回がその4期にあたるとのこと。そしてその4期にお声掛けいただき、講座を担当することになりました。

 

そこでの私の用意させていただいたテーマは「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」~小さな企業が挑戦する健康な植物(みどり)の力で地球をリ・デザインする~

としてである。講座は今日を含めて全3回で1回は50分である。

 

高校生の皆さんへの講演は昨年の同時期に甲南学園にて行わせていただき、その時は大講堂での講演のため、緊張はいつものようにしたが、話すときの生徒の皆さんとは、舞台ステージから距離があるため、違った意味での緊張感があった。普段の教室で、満席であったため生徒の皆さんの一人ひとりの表情やしぐさまで見ることができるため、とても緊張するなかでの開催となった。

初日の講演は、まずは私のプロフィールは又右衛門パンフレットをお配りしたので割愛し、代わりに普段の講演では話すことのない私の幼少期から今までの成長過程などを地元でのエピソードを交えてお話をさせていただいた。そして私たちバラエングループの取り組み、めざすところなどを話させていただき、最後に植物の効用について触れさせていただいた。

途中、生徒の皆さんに、質問をさせていただいたところ、遠慮がちに小さく手を挙げられている姿がとても可愛らしかった。その質問の中で、「今まで将来お花屋さんになりたいと思っている人はいますか?」の質問にも小さく手を挙げてくれたのがとても嬉しかった。今回の講演を通じて植物や花き園芸に興味を持っていただければとてもうれしく思う。

今回講座に申し込んでいただけたにも関わらず、大幅に定員オーバーになってしまい、ご参加いただけなかった方もいらっしゃったようなので、また何かの機会があれば、お話する機会が持てればと思っています。

さて、来週、再来週と続く講座で再び皆さんに植物から預かったメッセージを伝えるため、また資料作りをしたいと思います。桜塚高等学校の皆様、素敵な機会をありがとうございました。また来週よろしくお願いします。

ではまた次回お会いしましょう。