四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.11.07

又右衛門。広島へ。

6日7日と広島へと向かった。広島には飛行機は飛んでいないので新幹線か車になるが、今回は荷物もあるので車で向かうことにした。

朝早く出発し、本来であれば山陽道でいくのだが、トンネル事故の改修が長引いており、少し遠回りだが中国道にて広島をめざす。途中休憩はほぼすることはなく約4時間で五日市へと到着した。

そこで少し早めにお昼ご飯として広島焼きをいただいた。どちらかというと大好きだが普段は節制している食べ物になるので、いつも以上に美味しくいただくことができた。

その後、広島市植物公園を訪問した。ここの植物園には以前から大変お世話になっており、特に「バオバブの命を繋ぐプロジェクト」をプロデュースさせていただき、オーストラリア キンバリーから約11,000kmの長旅でやってきてくれたバオバブ(アダンソニア グレゴリー)が植栽させていただいたのは記憶に新しい。

そして今回は、バオバブの現状と、新しいプロジェクトを抱えており、その参考にしたいことがあったため訪問をさせていただいた。

到着後、まずはバオバブの状況のチェック。見た感じとても元気そうで嬉しく思った。先週にはバオバブにふれるイベントを開催され300名ぐらいの方に来ていただけ、バオバブに触れながら楽しんでいただけたとのことである。そして今も名付けられた「バオーン」という名を呼んでいただき皆さんに親しまれているとのこと。関わらせていただいた一人としてとても嬉しく思えた。

その後は現在の担当の方、以前の担当の方を交え、現場でのディスカッションを行わせていただき、新しいプロジェクトに必要な資料もいただけ、多くを学ぶことができ、とても有意義な時間となった。急遽の訪問にも関わらず対応していただいた植物好きの皆さんには感謝である。

引き続きこの地で皆さんに愛されながら一緒に育っていくことを願いながら、「また来るね!バオーン!!」と声をかけて植物園を後にした。

その後再び車で移動。やはり雨男又右衛門の移動中は、しっかり雨に打たれながらであるが宿泊地である福山に到着。その頃にはすっかり日も落ちていた。

7日は朝一で食事をいただき、三原の方へと車を進めた。そして約1時間。目的地である三原にあるスマイル・ラボ(SMILE-LABO HIROSHIMA)さんに到着した。ここは家族の関係からご紹介いただいたのだが、かねてから又右衛門の活動を知っていただけており、今回の訪問となった。
ここは「農を通じて、一人一人の笑顔があふれる豊かな未来を創造し「笑顔」が絶えない地域社会を築くための研究所。社員一人一人が研究者であり、笑顔が生まれるために必要なもの、笑顔を絶やすことない持続性、笑顔がもたらす未来を見据えて大和町、三原市、広島県から世界へ、笑顔と共に事業発展と社会貢献に邁進します。(HP抜粋)」とかかがられていてとても魅力的な活動をされているので、私も今回の訪問をとても楽しみにしていた。

施設に到着するや否や、この施設の所長である猪上淳氏に出迎えていただけた。彼は電気関係の会社に勤めていたが、一念発起して、有機栽培など環境に配慮した農業の世界に飛び込まれ、長年、取り組んでこられている。その活動がユニークであることからTVなどにも出演されている素敵な方である。

そして早速、リンゴ畑を訪問。リンゴ栽培についてやリンゴの品種など学ばせていただけ、さらにリンゴ狩りをもさせていただけた。

畑には、たわわに実ったリンゴがあり、どれをとらせていただくか迷うぐらいである。その中から事前にレクチャーいただき選定させていただいた「こうたろう」「新世界」を収穫させていただいた。本当に美味しい品種である。

このリンゴ狩りは11月後半に終了となるが、「いちご」「なし」「ぶどう」「ブルーベリー」「サクランボ」などを作っていて、年中何かしらフルーツ体験ができるので楽しみである。

そしてこの施設の素晴らしさは、果物だけではない。それは施設名に違わぬ、畑いっぱいに実った猪上所長をはじめとするスタッフの笑顔である。

今後も様々なイベントもされ、新しい施設や拡張も予定されているとのことで、是非皆さんもフルーツとスマイル体験にいかれればと思う。
そして施設見学を終えて、少し離れた場所でランチを兼ねたミーティングを行わせていただいた。もとよりめざす方向性が似通った双方なので、多くを共感することができ、私たちの新しい自然生態系調和型資材「アースフィール」やバイオスティミュラントの「マリネックス」にも興味を持っていただけた。その中でも空気根切りの育成用POTを検討している最中であり、そこに「AIR-POT」を提案させていただけたことを大変喜んでいただけた。

今後は様々な部分で方向性が同じであるので、何かしらの関係性をもって進めていくことができると思っているのでとても楽しみである。

そのような素敵な時間が経つのは早いもので、あっという間に時間が過ぎ、再会を約束して、後ろ髪を引かれる思いで、車にしっかり美味しいリンゴをいっぱい載せて帰路についた。

帰る途中では楽しい時間を振り返りながら、もともとバオバブの移植で私のことを知っていただけ、今回の出逢いとなったこともあり、バオバブの命を繋いだことで猪上さんとのご縁を繋いでいただけたのであろう。本当に植物には感謝である。赤いリンゴにくちびるをよせる思いである。そんな素敵な広島訪問であった。