四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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23日。岐阜から帰り、夕方梶亀工務店130周年記念式典に参加させていただいてきた。
この式典は会場が阪神甲子園球場という昨日に引き続き驚かされる設えである。
会場には様々な業界で活躍している方々や青年会議所時代からの先輩、知人が多く参加され、個性的な人が多く熱気であふれていた。
五代目 出口亀吉(出口善広)社長による挨拶に始まり、続いてプロ野球選手をはじめ著名な方からの挨拶。多くの方と交流させていただくことができた。
宴会では書道家によるパフォーマンスなどもあり、多くの人から笑顔があふれ出てとても楽しまれているのがよくわかった。
私はJCメンバーや共にお仕事をさせていただいている気心知れたメンバーと一緒にいさせていただき、面白おかしく繰り広げられる光景に目を細めながら、主役の出口社長を眺めさせていただいていた。
そのような素敵な時間は過ぎるのが早く、約2時間の宴会はあっという間に終わり、素敵なギフトをいただき、それぞれが家路についた。
私たちバラエングループも2020年には140周年を迎える。ともに100年を超える歴史を持つ企業の長として、これからも高めあいながら頑張っていきたいと思っている。
ともあれ五代目 出口亀吉様。130周年おめでとうございます。四代目 金岡又右衛門も頑張ってまいります!!!
この日は、岐阜 岐孝園 さぼてん村で開催される御礼会にお招きいただき出席をさせていただいてきた。
この御礼会は毎年年末、代表の加藤社長による陣頭指揮のもとで開催され、進められている。
出席される方は、岐阜県知事 夫妻をはじめ、岐阜県の要職にある方々や市長、地元の生産者や関係者が多数。その中には、全国主要市場の代表も含まれる。
そしてそれ以外に、花き業界においてユニークな取り組みをしている方が数名ピックアップされ、招待をされているようである。昨年に引き続き、又右衛門もお招きいただくことができた。
昼前に車で宝塚を出発し、ゆっくり運転しながら、夕方に岐阜へと到着。その後少し早いがさぼてん村を訪問させていただき、加藤社長と今後の展望や取り組みについてお話をさせていただいた。
しかし昨年とは雰囲気が違う。例年であればお城のような門があり、その門をたたきながら「たのもう!」と声掛けし、さらに名乗りを上げて中に入れてもらうのだが、今回その門がなく、私をはじめ訪問者はみな、いつもと違う設えに戸惑い気味であった。
そして、知事の来園とともに会が始まり、門代わりである大きなスクリーンに、岐阜県やさぼてん村の歴史が映し出された。
さらにそのスクリーンが緞帳のように上がる。すると中から霧が舞い、霧の中をさらに奥へ進むとステージが姿を現した。
そこではユニークなダンスなどが繰り広げられていて、多くの人から驚きの声が上がっていた。
実は今回の趣向の原点は、以前、加藤社長が古田岐阜県知事と訪問された関ケ原にある。その時に販売されていた、小早川秀秋の名前入り「裏切りスナック」がとてもユニークで気に入ったので、今回は御礼会のテーマを「裏切り」とし、訪問者への裏切り・裏をかく、というところから発想して門をやめ、このような設えにしたとのこと。これには知事をはじめ多くの人が「やられた!」という感じで、加藤社長のアイデアに、さすが、と感心させられた。
エンタメが終わると、本陣である母屋に移動し、乾杯とともにおいしい食事がふるまわれた。
そして加藤社長独断の人選による「一言スピーチ」が知事から始まり、
いろんな人から多くのユニークな言葉を聞かせていただくことができた。
宴会はそのまま進み、始まってから4時間ほどが過ぎたころ又右衛門が指名され、僭越ながら一言抱負と御礼を述べさせていただきました。
その後ベトナムから来られた方々に、歌による歓迎をしていただいた。
そのうちに日付も変わり、とても素敵でユニークな御礼会は幕を閉じた。
しかしながら、加藤社長という人は、毎年このように大掛かりな設えをすることもだが、花き業界にとってとても忙しい時期でありながら会へ参加するために全国から要人が集まってくる、その人望の厚さはすごいと感じ入る。
この地は、二代目 又右衛門(金岡喜蔵)が薔薇を持ち込み、多くの人たちとともに薔薇づくりをはじめ、今では有数の薔薇の産地になっている。いわば私たちにとっては第二の故郷のようなものである。
そのような地で、約80年経った今、また新たなことが始まろうとしている。きっと二代目も天国から見守ってくれていると思う。
ますます夢が膨らんでくる。楽しみである!!!
二子玉川で前泊し、桜新町へと向かう。今日は 世田谷にある「さくら幼稚園」を訪問させていただいた。
今回お声掛けいただいたのは、さくら幼稚園が70周年を迎えるにあたって企画された記念講演において、又右衛門に講師を、ということである。
講演は2本立てで、1本は東京大学名誉教授であり著名な学者である吉田先生。そしてもう1本を私、又右衛門が担当させていただいた。
桜新町の駅を降り、カフェでコーヒーをいただき、駅からほど近い幼稚園に定刻少し前に到着した。
幼稚園では副園長をはじめとする先生方が周辺道路や園庭の清掃をされていたが、副園長がいち早く私を見つけてくださり、園内へと案内してくださった。
そして園長に初対面のご挨拶をさせていただいた。
素敵な感じの園長、副園長でしたが、お話させていただくと、お人柄もさらに素敵で、とても魅力的な方々であった。
さらに先生方もとても元気で、明るく溌溂としたあいさつで迎えていただき、とても良い気持ちで講演に向かうことができた。
そして園児や保護者、先生方の大きな拍手に出迎えていただき、講演会場に入らせていただいた。
園児からとても大きな声のご挨拶。続いて私の紹介をしていただき、講演へと入らせていただいた。
園児の皆さんには「又右衛門のお仕事」や「世界の植物」を写真と共に紹介させていただき、
さらに「植物の役割」「命について」などの話をさせていただいた。
また保護者の皆様には「植物の効用」「世界の子どもたち」「雑草という名の植物はない」などをお話させていただいた。
園児の皆さんは、私の話を聞く時はとても静かで行儀よく、私からのクイズや問いかけには全員が元気よく手を上げて参加してくれたので、とても盛り上がった講演となった。
さらに園児から又右衛門への質問の時には、「木も風邪をひくのですか?」「どうやって木の子どもはできますか?」「なぜ紅葉するの?」など本当に園児?と思うぐらい、いっぱい質問をしてくれ、植物に興味をもってくれていることがわかり、うれしく感じた。
講演の最後には、私へのお礼として、みんなで大きな声で歌をプレゼントしてくれ、涙が出そうになってしまった。
また私のために描いてくれた素敵な絵と、記念品をプレゼントしてくれた。
更には、銀杏でつくった可愛らしいブーケまでプレゼントをしてくれ、今までいただいたトロフィーや賞状とは違う素敵な喜びを感じることができた。
講演終了後、着替えをさせていただき、しばらく時間があったので、園庭に出させていただいた。寒空にも関わらず園児は元気よく走り回っていて、私の姿を見つけると、手を引っ張り、一緒に遊ぼうと誘ってくれた。
そして楠の近くに私を連れていき、そこにまた園児が集まってきた。そこでは年長さんは私に「なぜ楠の葉はあかくならないの?」など驚くような質問を投げかけ、年中さんは、私の手を握りお話しをしてくれ、年少さんはずっと無言で私の足を抱きかかえてくれていた。冷たい手でありながら、その握ってくれた手からはとても温かいものを感じることができた。
そのような素敵な時間が過ぎるのは早く、園を出る時、多くの園児が「またえもんせんせいまた来てね!」「またえもんせんせい、ありがとう!」と何度も何度も大きな声を送ってくれて、本当に涙をこらえるのが大変でした。
そのような皆さんに見送られて後ろ髪を引かれる思いで幼稚園を後にした。
そして、講演の打ち上げを兼ねた食事会の機会をいただき、吉田先生とご一緒させていただき色んなことを学ばせていただいた。
その後、場所を変えて、二つの重要なミーティングを終えて、珍しく新幹線で帰ることにした。
今回も私はこの講演を通じて多くのことを学ばせてもらった。
園児のみなさんは私にとっては先生でいてくれた。このような機会をいただいたさくら幼稚園 園長をはじめ園の皆様には本当に感謝です。ありがとうございました。きっとまた会いに来させていただきますね。その時まで、またえもんせんせいを覚えておいてくれたらな~と思っています。
私も、園児の皆さんの冷たくもとても温かい手、抱きしめてくれた足に感じた温もりを忘れずにいます。これからもずっと・・・・
さくら幼稚園の皆さん。本当に本当にありがとうございました!!!
※写真のブログでの掲載は許可をとっております。
早朝、松市を無事終え、奈良へと向かった。
今日は、先日ご紹介いただいた「大和橘」の生産地視察をさせていただけるとの事で、この日をとても楽しみにしていた。
「大和橘」は、柑橘類の中ではシークワーサーと共に日本の固有種である。その歴史は2000年以上であり、とても重要な役割を果たしていた植物であることが多くの古文書などで確認できる。絶滅の危機にさらされていたその橘を「なら橘プロジェクト推進協議会」が中心となって再生すべく活動されている。
そしてその協議会の会長である城さまとお近づきさせていただく機会を得て、今回の現地訪問に至った。
JR奈良駅で城会長と待ち合わせの後、まずは城会長のご案内で、「大和橘」を使用した料理をご紹介いただいた。
全ての料理に「大和橘」が使用され、とてもおいしい。私は料理評論家ではないので気の利いた解説はできないが、橘の独特な深みのあるほろ苦さがとても美味しい。多くの著名な料理人・シェフにその価値を認められているのがわかるような気がした。ランチをいただきながら、「大和橘」について話を聞かせていただき、その後、生産の現場視察へ。
移動中の車内では、橘の独特な香りを活かす商品化などのお話もあり、私たちがお手伝いできることもあるのではと感じた。
そうこうしているうちに、生産現場に到着。その場所を実際に訪れることで、この「大和橘」がいかに素晴らしものであるかを身体で感じることができた。
伊射奈岐神社(いざなぎじんじゃ)、大和神社、天皇陵に囲まれ、その背後には龍王山、さらに三輪山にも囲まれ、そしてそこからは、大和三山を眺めることができる。
そのような素晴らしい場所で植樹された橘は、格別であると感じた。きっとこのプロジェクトは拡がりを見せ、多くの人のしあわせに寄与できるものになると直感した。
その後も様々な取り組みを見せていただき、本当に色んなことを学ばせていただく事ができた日になりました。
城会長の本当に熱い想いを全身で感じた又右衛門は、これからもこのプロジェクトが大きな拡がりをみせられるように、又右衛門としてできることを協力していきたいと思っている。乞うご期待!!!
松市の開催が近づくと、卸売業としては、いよいよ年末商戦に突入した感が高まる。そして今年もその時期がやってきた。
花き業界以外の方々にはなじみがない「松市」というワードかと思いますので、簡単に。
通常の生花や、鉢植えなど花き市場流通するものはセリなどで日々取引がおこなわれるが、迎春用の重要品目である「松」「千両」「梅」「万年青」などは、日々のセリではなく、大市として特別日が設けられ、基本 その日に全てが集約され、販売される。特に関西の花き市場ではそのような傾向が強い。その大市の最初を飾るのが「松市」である。そしてその松市が明日開催される。
そして私たちの立ち位置である仲卸にも、全国を代表する松生産者や団体から続々と入荷が始まった。
普段、私は仲卸部門の現場に顔を出すことは少ないが、この時は、やはり状況が気になり、のぞき込んでみた。
北は秋田から、南は愛媛まで、特別な生産者、その中でも厳選された逸品が多く届いてきており、その品揃えをみれば、スタッフが目利き力を高め、さらに生産者の方々と信頼関係を深めている事がうかがい知れ、とてもうれしく感じた。
手前味噌と言われるかもしれないが、1年間大変お世話になっているお客様を、胸を張ってお迎えできる品揃えであると思う。
明日の松市が楽しみである。
今日は大阪城公園で開催された「Osaka Great Santa Run」に参加してきました。
「Osaka Great Santa Run(おおさかグレートサンタラン)」は2009年に始まったイベントで、サンタクロースの衣装(参加費に含まれています)を身にまとってランニング(歩いても可)することで、その収益が病気と闘う子ども達へのクリスマスプレゼントになるというとても素敵なチャリティイベントです。
そして今回で10回という節目を迎えるということで、多くの人が参加されました。
私たちテラプロジェクト「みどりのサンタ」もこのイベントにお声掛けいただき、みどりのサンタ アンバサダーとして参加をさせていただきました。
多くの赤いサンタさんに交じり、私たちも一緒に歩かせていただきました。
いっしょに歩いてくれるのは、大人だけではありません。こんな素敵なワンちゃんも一緒に。
又右衛門も多くのサンタさんと一緒に歩かせていただき、「TVを観ましたよ!」「ラジオ聴いていました!」など色んな方からお声掛けいただいたり、行き交う人から応援メッセージをいただけたり、とても素敵な時間となりました。
そしてスタートから約5Km。12月とは思えない暑さの中、汗びっしょりで無事ゴールに着きました。
そしてみどりのサンタブースでは、ミュージシャンの白井大輔さんと村田雅美さんのライブも開催され、とても盛り上がり、熱い一日になりました。
今回も、スタート前とゴール後に多くの人が「みどりのサンタ」ブースに立ち寄ってくださり、ステージで写真を撮っていただいたり、縁結びツリーを飾っていただいたりしていただけました。
昨年に続いてお会いできた女性の方々。長崎から初参加の方々。海外からの方々。大阪で活躍される女性の方々。色んな素敵な方々と再会や出逢いがありました。
そしてこのイベントの素敵な取り組みを全身で感じながら、私たちは参加者の方々に、みどりのサンタとして、「おおさかにもっとみどりを!」を伝えさせていただきました。
みどりのサンタはクリスマスだけではなく365日、植物への尊厳の念を強く持ち、まちにもっと健康なみどりを増やすために活動していきます!
「みどりのサンタ アンバサダー 又右衛門。」これからも引き続き、「おおさか」「たからづか」そして「日本」はもとより、世界各地のみどりの中で愛を叫びます!
※写真のブログでの掲載は許可をとっております。
今日は専門委員として所属させていただいているテラプロジェクト主催のみどりのサンタフェスタに参加させていただいた。
赤いサンタクロースは主に12月24日25日のクリスマスの日に活動をしていますが、みどりのサンタは、地球のこと、環境のことを考え365日活動するという素敵な取り組みである。
そしてその活動を国内外でより広く伝播させるために、又右衛門が「みどりのサンタ アンバサダー」をつとめさせていただいている。今まで日本各地はもちろんシンガポールなどのアジア圏、ヨーロッパ、アフリカでも活動をさせていただいてきた。そして今回はその本拠地である大阪で活動をさせていただいた。
24日も色んなイベントが開催され、午前中は「みどりのサンタウォーク」として、メンバーや市民とともに一緒に大阪のまちを歩きながら、みどりの大切さを感じようというものである。そして今回も多くの人が参加をしてくださった。
まちを歩いている間、多くの方から注目され、いろんな方からお声掛けいただいた。
色んな場所を訪問させていただき、大阪の街を地面から上部から見ることができた。
またウォーク中は、この大阪のまちの発展に寄与され尽力されている要人の方々とディスカッション、みどりとまちづくりの意見交換をさせていただくことができた。
いよいよ来年着工の「うめきた地区」、「IR誘致」さらに前夜 歓喜の渦に包まれた「OSAKA・KANSAI EXPO」についてなど、ディスカッションを行うことができました。どの大きなプロジェクトにも「みどり」は不可欠であるという認識は一緒でしたが、又右衛門は、それでは不十分で「健康なみどり」が必要不可欠であることを強く主張させていただき、多くの方に共感していただくことができました。
また大阪・関西万博の「いのち輝く未来の社会をデザイン」の達成には最先端の技術だけでなく、リアルの健康なみどりとの両方がうまく絡み合うことが必要と考えるため、是非今後も多くのメンバーと共に力を合わせ、手をつなぎ、さらに積極的主張をしていきたいと思っている。さらに又右衛門が十数年来取り組んできた、野菜の有機栽培を応用した植栽管理法で育った健康な植物が「まちづくり、ひとづくり」に役立つ場面がきたと、
多くの研究者の想いを活かす機会が目の前に迫っていることを実感することができた。
そして午前中で「みどりのサンタウォーク」を終えて、ベースである「うめきた」に戻り、ランチをいただいた後、いろんな植育、食育などさまざまなイベントにも参加・見学をさせていただいた。
特設コーナーではとても活躍されている「花結い」イベントもあり、親子の喜ぶ顔が印象的であった。
今回のイベントは天候に恵まれ、汗ばむほどの陽気であった。そのような中、色んな立場の多くの方とお話ができ、様々な声を聞くことができ、「みどりの必要性」についての意見交換ができ、大阪・関西のまちづくりについてディスカッションができたのは、とても有意義であった。
又右衛門は、これからも引き続き「みどりのサンタ アンバサダー」やその他の機会を通じて、宝塚や大阪など関西をはじめ、日本の各地の素晴らしさをより広く、世界に向けて発信していきたいと思う。そして前日の広島での「バオバブの命を繋ぐプロジェクト」などのような機会を通じて、世界各地の素敵な植物やそれらとの取り組み、また植物からのメッセージを日本に伝えていければと思う。
「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」をモットーに・・・。
植物と大地への尊厳の念を強く持ち、植物の「生」へのこだわりを第一に・・・・・。
地球と人、植物を力いっぱい愛することができる次世代を育むために・・・・・
※写真のブログでの掲載は許可をとっております。
22日午後から地元宝塚での重要な打ち合わせを行い、会議終盤一足先に会場を退出させていただき、電車に飛び乗り新幹線で広島へと向かった。
今回は9月22日から12月25日までの間、広島市植物公園で開催される特別企画展の見学と、23日開催の進化生物学研究所 理事長&所長である湯浅浩史先生の特別講演に伴い、同研究所の客員研究員として又右衛門も参加させていただくためである。
22日の夜到着後、植物園有志の方々と久しぶりのディナーミーティングを開催させていただき、バオバブ&植物談義で大いに盛り上がり、互いに研究を深めることができた。
そして23日朝、植物園に湯浅先生と共に到着。まずはバオバブ展 会場を見学させていただいた。
会場には多くの掲示物や、滅多に見ることができない物が数多く展示され、素敵な展示会が出来上がっていた。
会場内に入ると、遥かオーストラリアから広島市植物園にバオバブが来ることになった経緯や、その取り組みなどがわかりやすく書かれたものが展示されていた。
奥のビデオコーナーでは、バオバブを現地で掘り上げる作業や広島での植樹作業などが前半・後半に分かれて放映されている。そのビデオは約30分間あるのだが、多くの方が熱心に最後まで見ている姿を後ろから拝見させていただいていると、広島の方々のバオバブへの関心の高さが実感でき、本当にうれしく思った。
その他には、バオバブについての文献も多く掲示されていて、私も気づかされることが多いぐらいとても価値ある展示である。
中には、日本では中々見ることができないバオバブの写真や、葉や実の実物など貴重な展示物もあり、多くの人が食い入るように見ていたのが印象的であった。
他には芸術品といえるバオバブの加工品なども多くあり、一つ一つ見ていると時間を忘れるぐらいである。
そして会場出口近くのコーナーに設置されたノートに目をやると、そこに残された言葉に涙がこみ上げてくるのを感じた。
また、昨年マダガスカル視察に同行させていただいたが、その折に一緒だった方々と久しぶりの嬉しい再会。
その後バオバブ展会場をでて、大温室へと向かう。
そこにはしっかり根を張りはじめ、葉を茂らし始めたバオバブが元気にそびえ立ってくれていた。
市民からの公募で選ばれたバオバブの名前は「バオーン」。小さなお子様が素敵な名前をつけてくれていた。きっと小さなお子さんの眼にはこの日本一大きなバオバブが大きな大きな象さんのように見えたのであろう。この名前を呼んでいただきながら皆さんに愛され一緒に広島で暮らしていくバオーンは、きっとしあわせだと思う。
大温室視察後、バオーンに見送られ、再び展示会場へと戻り、午後からの湯浅先生による講演「巨木バオバブその謎と実情」に参加させていただいた。
講演には約150名の方が来られ、湯浅先生の功績の高さを実感。
約200枚のスライド、1時間30分の長めの講演であったが最後まで皆さんが集中されて聴かれており、ここでもまた多くの方のバオバブへの関心の高さを実感することができた。
講演終了後は、多くの人にお声掛けいただきながらも新幹線の時間があるため後ろ髪を引かれる思いで急いで会場を後にさせていただきました。
そして湯浅先生と新大阪までご一緒させていただき、その間新幹線内で、今後の研究の進め方や今後の取り組みなど途切れることもなく最後まで話をさせていただき、貴重な時間となりました。
今回の訪問は、限られた時間しかなかったのですが、「バオバブ君の命を救い、そして広島まで導いてくれてありがとう。」や「ご苦労様」などのお声掛けをいただき、また多くの方から「ありがとう」と言っていただき、本当にうれしく感じました。
また私たちの活動に興味を持っていただいた方もいらっしゃり、「命を繋ぐプロジェクト」を広島でも何とか無事達成できたことの喜びと、このようなプロジェクトの存在意義をあらためて感じることができました。
ただこの広島でのプロジェクトも終わった訳ではなくまだまだ第一段階。ここから多くの人びとと様々なプロジェクトを創り上げ、各地の植物園と手をつなぎながら、拡げていくこと。それが植物による国際交流につながり、そこから互いの「まちづくり」「ひとづくり」へと繋がっていくと信じています。
あらためてこの「命を繋ぐプロジェクト」を又右衛門に任せていただけたこと深く感謝いたします。そしてご協力ご支援いただいた皆さんに感謝です。そして何より私たちを繋いでくれたバオバブくんに感謝です。
バオーン! 本当にありがとう。また会いに来るね(^^)v
朝一番、肌寒い宝塚を出発。飛行機で都内へと向かった。
朝焼けと窓から見える雲を眺めながら、何だか良い日になりそうな気分で羽田へと向かう。午前中はとても大事な場所にある植物の状態チェックを行い、元気に育っているのを確認してホッと胸を撫で下ろし、その後久しぶりに大田市場へと向かった。
早速お世話になっている市場を訪問し、来年度の取り組みなどを話させていただいた。ひょっとしたら面白い取り組みができるかもなので都内の方々には乞うご期待である。
その後、監事をつとめさせていただいている全国花卸協会の理事会に出席させていただいた。
主な議題は来年の通常総会と、市場法改正に伴う仲卸の姿勢などである。現状でも厳しい環境であるので今回の改正をきっちり把握し、取り組んでいかなければならないため、いつもにもまして議論が交わされた。
その後、大田市場から浜松町 メルパルクに移動し、日本花き卸売市場協会との情報交換会に参加させていただいた。私たち仲卸は市場との協力関係がしっかりできていなければ、双方とも運営が厳しいため、それぞれの置かれている状況を踏まえての意見交換となった。やはりここでも主に市場法改正に関する考え方や深刻な人手不足、花き需要拡大などについて議論になった。その後懇親会が開催され、食事をいただきながら忌憚なく、お話をさせていただくことができた。
今まで業界をあげて需要拡大に向けての活動はなされてきているが、残念ながら下げ止まりまでが限界で緩やかには厳しさを増している状況である。そして深刻な人手不足が控えている。そのような中、急遽暖簾を降ろすことになった仲卸があったことなどを聞かされ、協会の理事会メンバーとして、仲卸事業が主である経営者として、自らを見つめ直しながら、業界の状況を把握し、今後に向けてしっかり取り組んでいかなければならないとあらためて感じる日となった。
そしてバラエングループとして、同業内での競争でなく、しっかり共創をしていきたいと考える。みんなの手で・・・。
先週は、宝塚商工会議所 経済活性化常任委員会や、大阪青年会議所のセネター会、テラ・プロジェクトなどNPO活動が多く、進行中のプロジェクトも重なり相変わらずバタバタの一週間であった。
そして週末には又右衛門の重要な年間行事の一つであり、締めともいえる参拝のため、出雲へ向かった。
私は、出雲大社で執り行われる「神迎祭」「神在祭」の時期にあわせて、崇拝させていただいている神々への御礼とご報告のためにまいらせていただいている。そして本年も同様に訪れさせていただくことができた。
今回も一昨年、昨年同様に車で向かうことにした。一週間前の予報ではかなりの悪天候とのことだったので、ひょっとしたら数年前のように神事の一部が中止になるのかなと思ったが、出発時には、温かくとも雨は降らないかも、というところにまでなり、比較的軽装備で向かうことにした。
出発時は晴れ間もあるぐらいの天気ではあったが、そこはさすが海外でレインマンと呼ばれる又右衛門だけあって、大山通過時にはかなりきつい雨となった。「やはり今回も・・・」と思いつつ大山を横目にみながら車を走らせたが、
出雲に着いた時には、さっきの雨は何だったかと思わせられるぐらいに晴れあがっていた。
実は又右衛門が神事などに向かうときにはよく雨が降る。
それも結構な強い雨である。さっきまで晴れていたのに今の雨はありえないという感じで遭遇する。ただ有難いことに、現地に着き、何かを始めようとする時には、多くの場合、雨は上がってくれる。
そして今回もそのようになり、土日に繰り出した多くの人とともに、
無事に参拝をさせていただくことができた。
まずは須佐之男命が主祭神の須佐神社を参拝させていただいた。私が崇拝し、出雲を訪れる時はほぼ毎回参らせていただいている神様である。
拝殿にて1年間の御礼と今年も参拝させていただけた御礼を伝えた後、昨年授かったお札をお納めし、また新しいお札を授かることができた。そして素敵な空気漂う境内を深呼吸しながら周り、御神体に向かい同様の御礼と、境内の大きな杉の木(大杉さん)に触れさせていただきパワーをいただくことができた。
さらに近くを流れる須佐川の水にも触れさせていただくなど毎年変わらぬルーティーンのような参拝ができ、ホッとするような嬉しいような気持ちになることができた。
その後おやつ代わりに、境内近くにあるお気に入りの「須佐屋」さんで、とても美味しい油揚げとお豆腐をいただき、身も心も満たされた気分になることができた。とってもおすすめです。ちなみに油揚げ200円、冷奴100円ですからびっくりします。
その後朝山神社を参拝させていただいた後、大社方面へ向かい、少し遅めのランチに、本場の出雲そばをいただこうとしたら、売り切れのお店もあるほど多くの人が出雲に集まってきていたようです。
その後、神迎神事が執り行われる稲佐の浜と向かい、並んで授かった御幣を手に、厳かな神事に参加させていただきました。その後、神楽殿では神迎祭が行われました。
翌朝、朝一番から大社本殿参拝の後、素鵞の社をはじめ上の宮など摂社末社を参拝させていただきました。
その後は実は昨日にやり残した感もあった稲佐の浜を再び訪れ、昨晩、浜から神楽殿に向かう際に神々が通った参道を、色んなことを考えながら、なぞる様に歩かせていただき、色んな気づきを得ることができたように思います。
その途中では出雲の龍山窯の焼物を拝見させていただき、素敵な焼物とのご縁もいただく
ことができました。
そうして、出雲を後にし、宍道湖、松江を経由し、予定時間を少し超えながら、宝塚へ無事帰ることができました。
今回の神事は土、日であり、温かく天候に恵まれたのもあったせいか、神迎だけでも1万人以上の人出があったとのことです。八百万とまではいきませんが、本当に多くの方が出雲に集まられて素敵な時間を過ごされたかと思います。
私もこの多くの人出の中から、何の約束もしないのに不思議に毎年出逢う方と今年も再会ができたり、新しい方や物とのご縁をいただけたり、さらに同行いただいた方々から大切な時間をいただけたり、本当に素敵な参拝になりました。
それもこれも今までお導きいただけている八百万の神々、支えていただける皆様、快く送り出してくれているスタッフの皆さんのおかげです。ありがたさが身に沁みます。
おかげさまでまた1年はりきっていけそうです。そしてきっと一回り大きくなった姿で胸を張りながら頭を垂れ、来年も参拝できるように頑張りたく思っております。
ご縁をいただきました皆様に本当に感謝です。あらためて感謝です。