四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今回は、昨年から企画してきた持続可能な花き園芸、農業をめざしたプロジェクトの始動で秋田へと向かった。

大阪での業務を終えて、夕方の便で出発。最近秋田地方では雨が少なく困っているとのことで、ひょっとしたら雨男の又右衛門が行けば降るかもなどと機内で談笑しながら、定刻に秋田空港に到着した。

そして予約していたレンタカーに乗り込み、宿泊地である秋田駅周辺へと向かった。いつもであれば能代近くに宿泊するが、この日は風力発電関係の方々が多く利用されているとのことで予約ができず、駅周辺のホテルとなった。

ホテル到着後、郷土料理のお店でさっと食事をいただき、明日のためのミーティングを行った後、各自部屋に戻ることにした。

翌朝、駅前の地面には水たまりができていた。夜中のうちに雨が降ったようである。自分で言うのも何だが、さすがである。きっと手にしたお土産の551の豚まんより良いお土産になったのではと感じながら、産地へと向かった。

そして、約1時間で海岸沿いの生産地に到着した。以前からお世話になっているパートナーの元気顔を見ることができ、まずは一安心。少しお話をした後に、それぞれの畑の状況を確認させてもらった。

相変わらず、よくしまった魅力的な松を多く確認することができた。

そして、一部昨年の植え替えの際に、マリネックス社のMM土(マリネックスミネラルソイル)を施したところを確認すると、他とは大きく違った生長ぶりを確認することができた。写真の中で、よく伸びて緑が濃い松の列だけがMM土を使ったものである。写真では確認しづらいかもしれないが、現地では歴然とした違いがある。

ただ生産が松のため、生長することがプラスかどうかもあるので、引き続き経過観察をしていこうと思う。ただ、松でなければ、この成果は大いに期待できるものであると言える。本当に楽しみである。

さらに今回は新しい取り組みとして外生菌根菌を同じチームの研究所から送ってもらい、実際に仕込んできたので、今回どのような結果が出るか、これもまた楽しみである。

そうこうしているうちにお昼になったので、昼食をとりながらのミーティング。
初めて会うスペシャリストもいて、この地区のポテンシャルの高さに大いに期待をもてた。

そして再び、畑にもどり現地パートナーと今後についての打ち合わせをして、早い再訪を約束して帰路につくことにした。

桜と菜の花が美しい道を走る。このような素敵な景色が5km、いやもっと長い距離続いており、お花見をしながら空港へと向かった。
途中、道の駅などでトイレ休憩を行いながらも、少し早めに空港に到着することができた。

今回の秋田プロジェクトは、とても恵まれた環境にて育まれたとても魅力的な松があるにもかかわらず、現場では高齢化が進み、様々なものが値上がりし継続が厳しい状況であるので、これを失い花き園芸業界の大きな損失としないよう、何とか持続可能なものにするのが目的である。

そしてその目的達成のために、チーム又右衛門の卓越した技術や経験を注ぎ込んでいきたいと思っている。

すでに今回も新しいメンバーを加え、話し合うことで新たな発想もでてきて、とてもわくわくするものになり、先に強い光がさしているのを感じることができた。
この産地も、継続するどころか、新しいものを産み出し、さらに名を馳せるところにできるかもしれない。それは日本だけではなく海外にむけてでもある。

さらに松だけではなく、他の花きや、農産物もあり、八竜町はまだまだ可能性を秘めている。辰年生まれの又右衛門にとって、とても居心地の良い場所でもある。

帰路に就く前にお詣りした氏神様に「良く来たな!」と言っていただけたような気がしたのは、単なる思い上がりではないと思っている。

2年後の辰年に何とか結果を出したいと思っているので乞うご期待である。

先週、都内でのミーティングを終えて帰阪し、15日は大阪でのミーティングを終えて再び週末はイベントのため都内での活動となった。

そして18日は、3度、打ち合わせのためによみうりランドへと向かった。
空を見上げると今にも振り出しそうな雲行きに「またか~~」と思いながら少し早めに現地へ到着した。

まずは、先日オープンしたPIET OUDOLF GARDENを見学してきた。

一面にチューリップが咲いて、その隙間から宿根草が花を咲かせており、素敵な空間となっていた。この後チューリップが咲き終わり、宿根草の花やグラスが生長してまた違った景色になっていくのが楽しみである。

そして植栽をしたパラボラッチョくんの定期診断をした後、新たなプロジェクトの打ち合わせを、花に囲まれたテラスにて行った。
内容についてはまだお話できるものではないが、植物が活躍できる機会であるのは確かなので楽しみにしていただければと思う。

その後、昨日イベントで滞在していた品川にもどり、異業種で親交の深い方と植物談義をすることができた。
直接会うのは久しぶりだったが、植物や植物が織りなす空間への想いや考え方が近く、共感できるところがたくさんあるのは、以前と変わらずで、とても嬉しく思えた。最近少しうつむきかかる所があった私に刺激をもらえて、とても素敵な時間となった。

さらに場所を少し変え、新たに手掛け始めたプロジェクトのミーティングを行った。
私が今まで関わってこなかった分野であるので、若干の不安もあるが、それ以上に大きな期待があり、わくわくするものである。
今までの私が行ってこなかった?苦手だと逃げていたかもしれない分野なのだが、自己改革と研鑽のために取り組んでいければと思っている。そのようなミーティングを終え、帰路につくことにした。

帰路の途中、飛行機の窓から外をぼんやり眺めながら考え事をしていた。
実は、以前の取り組みにおいて、認識不足があり少しボタンを掛け違えたことで、意図している方向と違ったことになってしまい、そのことがずっと気になり、夜中にはうなされてしまうほどであった。支えていただいている多くの方々との会話によって、少し顔を上げられる様になってきたように感じている。

ともあれ思い悩んでも解決にはつながらない。さらに前に進むにはこれからも色んなことに出くわすこともあるだろうと思う。強烈な向かい風も、同様の追い風を併せることで竜巻のようにとても強い力で上昇させることが可能であると思っている。またのその逆に渦潮のように下方へ引き込むようなものになるかもしれない。いかに澄んだ目で見極めることができるかが必要となるであろう。

過去は過去としてしっかり反省と、償いを行い、経験として前に進んでいかなければならない。でなければ過去はただ単に他人に迷惑をかけてしまっただけのものになってしまい、何ら学びにはならない。そのためにも実直を肝に銘じ、引き続き取り組んで行ければと思う。

皆様には引き続き、厳しくご指導いただけることを切に願います。

2022.04.15

JICA訪問

昨日の全国花みどり協会の総会終了後、品川にてパートナーと簡単なミーティングを行い、その後、麹町のJICA本部へと向かった。

JICAの皆様には、海外でのプロジェクト、特にアフリカにおいて大変お世話になっている。
その時に目の当たりにした厳しい環境や課題について、相手国と少しずつ取り組みを始めていたがCOVID-19の影響で渡航が難しくなりペンディング状態であった。
現在、少しずつではあるが落ち着きをみせはじめていると感じたので、再びアフリカなど海外に向けてのプロジェクトを動かすべきと判断し、その事前ヒヤリングのための訪問である。

JICAの皆様に今回も温かく迎えられ、多くのアドバイスをいただくことができ、少し前に動かしていけることを感じることができた。いつもながら感謝である。

私たちのような零細企業が単独でなしえることではないであろうが、アフリカ諸国においてはインフラ整備や都市化も必要であり、その際にはまず自国の貴重であり美しい自然環境や文化をしっかり守りながらの開発が必須であると思っている。

先進国が開発によって引き起こしてきた環境問題など、同じ道を歩んでほしくないと思う。そしてその教訓を活かした開発方法を教示することこそが先進国のあるべき姿であり責務と言えるのではないであろうか。


そのようなことをしっかり行うことで素晴らしい大自然と文明の調和ができ、誰もが羨むような国になるのではないだろうか。
私たちは戻りたくても戻れない開発をしてしまった。
であるならば世界のみんなが望む万物が共生する素晴らしい国をみんなの手で創り上げていけばいいのではと考える。

国境を越えて、地球市民として、持続可能な社会をめざして・・・

今日は、今月2回目となる都内への出張。
いつものように始発の飛行機に乗るために宝塚を出発。いつものように雨が私の出発を応援してくれている。
定刻に伊丹空港を出発し、羽田空港に到着。そこからはお気に入りの京急にて品川へと向かう。途中は乗り換えもなく本当に便利である。

目的地である品川プリンスホテルに予定より少し早く到着したので、少し時間をつぶしてから会場へと入ることにした。

今日はここで「一般社団法人 全国花みどり協会」の設立総会が開催された。
「全国花みどり協会」とは、東京五輪にてビクトリーブーケの提案や様々なプロジェクトを行ってきた「日本花き振興協議会」が東京五輪終了で一旦区切りがついたので、あらためて花き園芸業界を代表する団体が力を合わせて業界の発展のために取り組んでいくことを目的として設立したものである。

参加団体は、
●一般社団法人 日本花き生産協会
●一般社団法人 日本花き卸売市場協会
●一般社団法人 全国花卸協会
●一般社団法人 日本インドア・グリーン協会
●一般社団法人 日本生花商協会
●一般社団法人 JFTD
●公益社団法人 日本いけばな芸術協会
●一般社団法人 花の国日本協議会
の8団体である。私は全国花卸協会のメンバーとして今回の総会に出席した。

総会は、発起人代表の福永様の挨拶からはじまり、農林水産省から来賓の挨拶をいただいた。続いて各参加団体からの強いメッセージがあり、締めに前日本花き振興協議会の磯村会長から挨拶があり、その後、議事が始まった。

議事ではJFTDの澤田様が初代会長へと選出され、各団体の長が理事に就任されることになった。その他の議事も全員一致で可決となり、全ての議事を終えることになった。

また総会の締めくくりとして澤田会長からとても熱のこもった挨拶があり、私も花き園芸業界の一員としての責務を全うし、業界の発展のために取り組んでいこうと感じた。

2025年には大阪・関西万国博覧会、2027年には横浜国際園芸博覧会が開催され、きっとこの協会は深く関わっていくことになるであろう。
これからが本当に楽しみである。

少し遅くなりましたが、一昨年に記念植樹した樹齢約1000年のオリーブが新聞などに掲載していただけましたので報告いたします。

ライオンズクラブさまが、東京五輪開催の記念とオリンピック・パラリンピックのアスリート支援の想いをこめて、このプロジェクトを企画されました。

その際に東京五輪エンブレムのデザインをされた著名なアーティストである野老朝雄氏のモニュメントと又右衛門の1000年オリーブが選出され大変光栄に思っています。
そして、又右衛門オリーブを一昨年に国立競技場近くに植樹させていただきました。

先日、オリーブの成長を確認するために現地を訪れ、半年ぶりにオリーブくんの元気な姿を確認することができ、とても嬉しく思っております。
当日は丸川前東京オリンピック・パラリンピック担当大臣にも驚きとお褒めの言葉をいただくことができました!

東京五輪は無観客開催になったため、開催中は一般の皆様に観ていただくことができず少し残念な気持ちもありますが、世界各国から集まったアスリートたちを見守ってくれていたと確信しています。

今後は都立明治公園予定地に植樹されますので、ぜひ皆様にもその雄大な姿を観ていただければと思っております。

5日。新年度に入り、初めての上京。いつものように朝一の飛行機で羽田へと向かった。

通常であれば、最近お気に入りの京急にて中心地へと向かうが、今回はまず大田市場に用事があったので、モノレールにて向かう。

流通センターで下車して徒歩で向かう途中、ヤマト関連施設の前を通るのだが、その玄関には素敵な彼が鎮座していた。

これは意図しているものかどうかはわからないが、ネコ好きを割り引いたとしても、この光景が素敵に感じた。いつかこの子が子猫をくわえていてくれないかと希望を待ちながら挨拶をして市場へと向かった。

市場では今後の仲卸のあり方などの情報交換を行い、有意義な時間を過ごすことができた。

その後、新橋に移動し、本年から始めようとしているプロジェクトに関してランチミーティングを行い、とても良い感触で進めることができた。

その後はまた以前から大変お世話になっている先生と、環境やガーデン、木材の利活用についてのプロジェクトの意見交換を行い、大変貴重な学びと、私たちの取り組みと活動の場のヒントをいただくことができた。

新橋でのミーティング終了後、横浜に移動。素敵な夜景を観ながら、宿泊施設へと向かった。

そして目的地であったホテルに到着し、チェックインをしようとしたら、予約がないとのこと。ネットで予約をしたはずなので、再度検索してもらっても見つからないということで、ホテルを出て、予約したのは確かなのでどこのホテルを予約したのかを思い出そうと、再び夜景を観ながら、“よこはま~~。たそがれ~~♪”と口ずさみながら、記憶をたどっていた。

そうしたら観覧車が綺麗なブルーの点灯にかわり、頭の中では“街の明かりがとても綺麗ね横浜 ブルーライト横浜~~♪”と流れてきて、あらためて自分が結構な年齢に達してきていると認識させられた。

そしてしばし色んな手段で、何とかホテルを思い出して、無事にチェックインすることができた。

初めて泊まるホテルで、とてもリーズナブルなホテルだが、部屋がコンパクトでとてもきれいである。するとまた“よこはま~。たそがれ~。ホテルの小部屋~~♪”が頭の中で流れてきて、さすがにオヤジ化してしまっていることを再認識せざるを得なかった。

そして、6日朝、目覚める。実は今日は誕生日。実質として歳を重ねることになった。そして朝食後、近くの横浜市役所前の花壇を観に行ってきた。

薔薇をはじめ、春の花が綺麗に咲いていおり、とても素敵である

また環境に配慮したガーデンもあり、さすが2027年に横浜国際園芸博覧会を開催する都市であると感じるとともに、地元の宝塚も園芸の街とするのであれば、様々な取り組みをしていかなければならないと思えた。

その後、新年度に入って重要なプロジェクトのミーティングが久しぶりにリアル開催となったので参加した。そこで更なる力を蓄えさせてもらい、全ての予定を終えて、帰路につくことにした。

空港まではお気に入りの京急にて横浜から乗り換えなしに羽田に到着。大阪に向かう飛行機からは綺麗な富士山。そして周りの山々も観ることができ、今回の価値ある上京を物語っているように思えた。

また一つ歳を重ねた又右衛門。賞味期限はそう長くはない。でもまだまだ「やりたいこと」、「やれること」、「やらなければならないこと」が多く残っている。その活動には、賛否あるかとは思うが、植物に目を向けて取り組んでいきたいと思っている。

重要なこの歳もしっかり走り続けていきたいとあらためて強く想える1日になった。

今日から4月。そして1日といえばエイプリルフールなのですが、今年は本当の話を・・・

花卉園芸新聞4月1日号1面『注目の新資材』に、バラエングループの育成用POT「AIR-POT(エアポット)」とマリネックスが掲載されました。

「AIR-POT(エアポット)」は、イギリスで開発され25年以上にわたって改良を積み重ねてきた植物の生長を促す画期的なPOTです。また英国王立キューガーデンの3000種類以上の植物や、ミラノ万博植栽用植物においても採用されるなど、その実績は折り紙付きです。また今年のリリース以後、名だたる植物園や大学、生産者からもご連絡いただけています。ただ近年、その効能の素晴らしさから類似した商品も出回るようになってきているようですので、お選びの際はリサイクル原料を用いた環境に優しい「AIR-POT(エアポット)」をご指名いただければと思っています。

詳しくは下記にYouTubeのリンクをはっておきます。日本語で紹介しておりますので是非ご覧いただければと思っています。
▼AIR-POT紹介YouTube https://www.youtube.com/watch?v=1qg3MoaMT3w

「マリネックス」は100%天然由来であり最近注目がとても高まってきたフルボ酸を多く含む海洋性腐植抽出液です。わずかしか採取できない原料から自社独自の製法にて抽出した稀なる資材になります。

発根や花芽分化の促進、日持ち向上、耐寒性・耐暑性の向上にもつながり、温暖化などによる影響の軽減が期待できます。また吸着分解などによる土壌改良、水質改善も可能で、実際にダイオキシンの無毒化の特許も取得した夢のような資材です。
今までは年間生産量に限界があり全国各地の一部の著名な農業や花き園芸栽培、水産、畜産、環境関係の方々に業務用として販売を行ってきましたが、今回、消費者向けの商品展開も始めることになりましたので、あらためて自己使用と小売販売用としてご検討いただければ嬉しく思っております。

▼マリネックスHP https://www.marinex.co.jp

皆様に4月1日に御案内する嘘のような素敵な二つの商品のご紹介でした。よろしくお願いします。

今回は、静岡からおいでいただいたパートナーに弊社をご案内し、その後、淡路島へと向かった。

桜もちらほら咲き始めている春の陽気に包まれ、静かな海を横目にみながら、約1時間で淡路夢舞台に到着。

到着するや否や、まずあわじグリーン館に向かった。
グリーン館では稲田館長に迎えていただき、館長室で簡単なミーティングをした後、先日から取り組んでいるプロジェクトである「しんかのにわ」の施工状況のチェックを行った。

安藤建築の素敵な温室の一角に「しんかのにわ」を設置し、子どもたちなどに植物の進化や命などについて考えてもらえる機会を創出するという稲田館長肝入りの取り組みで、今回打診をいただいたのである。

私は稲田館長には普段からお世話になっているのに加え、何より又右衛門が兵庫県民として、この日本を代表する素敵な温室を最大限に利活用し、より多くの人びとに植物から預かったメッセージを伝えられればと思っていたので、喜んで参画させていただいた。

今回新たに導入された植物を紹介すると、まずは「ディクソニア アンタルクティカ別名ソフトツリーファーン」がある。

現場では、施工・管理されているスタッフの方々に図鑑やネットに載っている情報ではなく、又右衛門が現場にて見て触れた情報をお伝えさせていただいた。

他に「マクロザミア ムーレイ」。ワシントン条約appendix2に分類される希少な植物である。3年で約1cmしか成長しないと言われており、その計算からすると今回導入されたものはおおよそ樹齢600~800年になるかと言える。

幾度となく繰り返されたブッシュファイヤーで焼け焦げた木肌が、その歴史を物語っており、植物の管理情報だけではなく、植物にまつわる話も併せてご紹介させていただいた。

この区域には他に私のオーストラリアのパートナーから届けられた「ジュラシックツリー」などもあり、とても素敵な環境になりつつある。

また別の区域にはなるが、これもまたオーストラリアの希少な固有種である「ザンソレア(グラスツリー)」も持ち込ませていただいた。
「ザンソレア(グラスツリー)」には、ジョンソニーやオーストラリスなどいくつかの種が存在し、グラウカはブルーがかった葉で希少種になる。
さらにグラウカの中でも2種あり、そのうちのグラウカsspアンガスティフォリアは、シルバーブルーが強くとても美しくさらに希少。
特に1mを超えるものの輸出制限や、現在採取制限指定区域なっているなど、輸出入が難しくなってきているのと、この種の特性から輸出入におけるストレスをとても受けやすいため、とても貴重である。

この種も木肌が黒いのはブッシュファイヤーで焼け焦げているためで、オーストラリアの自然環境の厳しさをうかがい知ることができる。

このような植物が新しく仲間入りしているので、是非皆さんにもご覧いただければと思う。いつ完成かについては、4月中旬かと思われるが、正確なことは直接お問い合わせしていただければと思う。

またパネル展示として稲田館長が手掛けられてきたシンガポールのプロジェクトなど素晴らしい実績の紹介もされていて興味深い。

また今の時期はらん展が開催されていて、とても魅力的なランが数多く飾られている。
東京での期間限定のらん展も良いが、仮設でなく植物に囲まれた中でのらん展は素敵なので是非訪問されればと思う。

他にも素敵な花や植物がいっぱいなので是非です。

また夢舞台は世界的建築家である安藤忠雄先生の設計が本当に素敵である。世界に誇れる施設であるので、ここをゆっくり歩いてみるだけでも価値がある。私は植物活動家として、このような素敵な建築に触れると、無性に植物を融合させてみたくなる。

是非いつの日か経験を積み、感性を研ぎ澄ませて、このような舞台と世界の植物を融合させて魅力的な空間を創り出せるような活動家になりたく思う。そのような気持ちを奮い立たせてくれる1日となった。まだまだ楽しみがいっぱいである。

昨日、館山でのプロジェクトを終え、成田へと向かった。
そしてせっかく千葉まで来たのだから、年末に大変お世話になっている松、千両の生産地に向かうことにした。

レンタカーでひた走り、途中休憩をはさんで約5時間で到着。特にお世話になっている荒波農園さんを訪問することにした。
何の連絡もなしでの訪問なので、外出されているのは当然である。とりあえずご家族の方に御礼を含めたご挨拶をすることができた。

そして今回の千葉訪問の最終目的地である成田へと向かい、約1時間30分で到着。
ちょうど夕飯時であったので、食事をしようと駅に向かったが、なかなか一人では入りづらそうだったのでファーストフードで済ませて、ホテルにてデスクワークを行い、明日に向けて早めに休むことにした。

早朝目覚め、ホテルのお弁当をいただき、現地へと向かった。
今日は、パートナーであり、友人ともいえる大栄花園の高橋康弘氏をたずねた。

高橋さんは世界的に活躍される育種家で、シクラメンやアジサイなど多くの品種を産み出され、多数の受賞歴がある凄い方である。そして何度も一緒にプロジェクトを組ませていただいている。

到着後、まずアジサイの施設を見学させていただき、出荷を控えた「空海」という品種などを紹介してもらった。

中でも魅力的であったのが「キッチンアジサイ」という手のひらサイズのアジサイである。本当によくしまっており、花もしっかりついていて魅力的である。

興味があったので少し突っ込んで聞いてみると、普通サイズや大きなサイズを作るより、このようなサイズを作る方が手間や費用もかかるとのこと。しかし流通価格は大きなサイズより安価で、本来なら同じ価格で取引をしていただきたいとのこと。説明を受けると確かにと思う。

まるでスマホやパソコンなどと同じように、努力の結果、小型化に成功させているのだから、もう少し報われても良いのではと実際に感じた。利益だけを考えれば、普通サイズを作ったほうが良いところを、小型化にこだわり、この良さを解ってくれている人がいるから続けていきたいとのこと。さすが高橋さんと思えた。

他にも「スフレ」という斑入りのアジサイも作られており、花の日などの繁忙期に向かって、楽しみがいっぱいである。

またスパイラルのアガベや、観葉植物なども手掛け始めていて、今後に期待である。

圃場の見学の後、アンテナショップとして展開している「Breeds」を訪問した。ここは奥様が切り盛りされていてセンスの良さを感じる。奥様はとても魅力的な方で今回もいろいろとお話ができた。

お店には、自社生産の植物をはじめ、観葉植物などが素敵に並んでいる。

素敵な器などもラインナップされている。

屋外では又右衛門プランツのユッカ ロストラータ“ブルースワン”やオリーブ、ブラヘア アルマータ、グラスツリー グラウカなどが迎えてくれる。

店内で美味しいコーヒーをいただきながら、今後の取り組みについてお話をした。

2027年に開催予定の横浜園芸博覧会の話にもなり、何とか花き園芸業界あげて取り組み、盛り上げたいと共有でき、その年には世界が驚くような品種を産み出し、出展するとの力強い言葉も聞けた。本当に楽しみである。

そのような会話の中で、特に印象的だったのが、横浜などその目的のために「今、今日から始める」と言う言葉であった。近々とか明日からではなく「今日から・・・」という言葉であった。そしてそれを支える奥様が本当に素敵に感じた。

そうこうしている間にもお店には多くのお客様が来られ、長居しては営業妨害になるので、後ろ髪を引かれる思いで帰ることにした。

せっかくなので奥様と写真をとお誘いしたが、残念ながらNGであった。是非奥様を一目見たい方はお店へと足を運ばれてはと思う。

別れ際には、今後も引き続き輸入植物や輸出の取り組みについてもご協力いただけることを互いに約束することができ、気持ちよく送り出していただけた。

そして再びレンタカーに乗り込み、羽田空港経由で帰阪することができた。

井上社長や高橋さんなど、同じ業界にいながら、取引きだけの話でなく、植物に限らずいろんなことを本音で話し合えるパートナーがいてくれることは本当にしあわせに思う。今回も、そのような素敵な思いを再認識できた出張となった。

さ~~これで千葉編は終わるが、赤信号のない又右衛門鉄道。終着駅のない各駅停車の旅をこれからも楽しみにしていてくださいね。

夕方、館山に到着。
活躍の違いに大差はあるが、以前から付き合いがある青山フラワーマーケットの井上社長と久しぶりの会談のため、館山の豪邸を訪れた。

井上さんとの出逢いは約20年前。日本フローラルマーケティング協会(JFMA)が起ち上がったときから、同じ常務理事という役割で活動をしてきた仲である。
そしてJFMA設立当初に開催された欧州研修ツアーに一緒に参加し、その後団体とは別行動で二人だけでイタリア視察を行ったことがとても懐かしく感じる。

到着してまずは、広大な自然の中にある建物や植栽などを拝見。いろんな話をするうちに陽が落ちかけてきたので一旦移動し、近くの別荘などの庭や木々を拝見しながら、心地よい海風を全身で感じさせてもらった。

そうこうしているうちに、すっかりあたりは真っ暗になったので、近くの居酒屋というより料亭に近いようなお店で食事をとった。

食事中はもちろんコロナ対策を万全にとり、美味しいお魚をいっぱいいただきながら、思い出話から現在のこと、未来のこと、仕事やプライベートなどについて語り合った。
時には笑い合いながらお互いが気をつかわずにいろんな話をすることができ、あっという間に制限時間いっぱいとなったので、帰路につくことにした。

翌朝、再び井上邸に集合。地元の庭師さんも合流し、豪邸ではなく豪庭について意見交換を行なった。

素晴らしいロケーションと強風という過酷なロケーションの特徴を最大限に活かした大自然の大邸宅になっていくのが本当に楽しみである。

そうこうしているうちに、時間も迫ってきたため、ここでも近い再訪を約束し、次の目的地である銚子へと向かうことにした。

井上社長とは、イタリアに一緒に行った頃から、何度も会い、一緒に仕事をしたこともあったが、今回のようにゆっくり時間をとって話をすることがなかった。こうして現在の成長を聞かせてもらうと、しっかりした地盤に凄いスピードで成長していったことをあらためて感じることができた。列車に例えるとまるで新幹線や七つ星のようなものであろう。

それに比べて又右衛門電鉄は、ローカル鉄道の各駅停車から始まり、各駅停車にしか味わえない出逢いや触れあい、気づきをしっかり感じながら進んできた。少ないかもしれないが、車掌や乗務員、お客様とともに各駅に停まりながらも前へ進めていくことができたと思っている。今では海外も走ることができるようになってきた。本当に皆さんの支えのおかげである。

しかしまだまだ終着駅にはついていない。その先を見つめている。いつかは宇宙にもとさえ思っている。又右衛門電鉄がいつか銀河鉄道999を超えるという妄想を持ちながら・・・・