四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.09.06

素敵なご縁。

朝一番から商品の写真撮りのために、大阪市内のスタジオに向かった。
そしてその機会に又右衛門自身の撮影もしていただくことになった。

最近スケジュールが詰まっていることもあり、少し疲れ気味の表情をスタイリストさんにうまく補修してもらう。
周りにおだてられ、うまくのせられて、その気になっての勘違い撮影していただいた。

このままカメラマンにうまくその気にさせられていけば、ヌードでもOKというテンションだったが、さすがにそれは誰も望まなかったので、程よく撮影終了(笑)
この写真は何に使われるのか?衆議院選挙か?写真集出版か?それとも・・・
そのうちに案内されるので、期待もせずにお待ちくださいませ。

午後からは別のミーティングを行い、さらに夕方からは素敵な方とのご縁をいただきお話をすることができた。その素敵な方とは・・・

テレビでよくお見掛けするシャンプーハットのてつじさんである。
てつじさんは植物が大変好きということで、会話もはずみ、とても楽しい話を聞かせてもらった。
京都の綾部にて活動をされており、その活動は植物が多く関わるため、又右衛門も関わらせてもらうことになった。
さ~これからどのようなプロジェクトに発展し、どのような魅力的な場所になるかワクワク感がいっぱいで、皆様にも乞うご期待である。

このようなご時世であり、大変忙しく、人気のあるの方なので、長時間話すことはNGであるが、そのような限られた時間で、てつじさんの植物への想い、人を気遣う温かな心、物腰の柔らかさなど、本当に人柄の良さが伝わってきて、とても心地よい時間をすごさせてもらえた。本当に素敵な機会をありがとうでした。

今日も魅力的な人に巡り合えた素敵な一日となりました。皆様ありがとうございました。再会を楽しみにしています。

昨日、朝から重要な2つのリモート会議を終え、慌てて空港に向かい、急ぎの新しいプロジェクトの打ち合わせのために深谷へと向かった。

夜遅く深谷に着いた時には、レインマンぶりを発揮し、雨がシトシト降っていた。
駅前のコンビニで、飲み物と簡単な食事を買い込んで、ホテルへチェックイン。改装して間がないのか、真新しい室内でベッドの寝心地もよい。
朝は簡単なビュッフェスタイル。これで4千円代の価格は、中々のコスパである。

今朝は昨日に続いての雨模様。さらにもっと強く降っている。
そのような中、以前からお世話になっている吉田さんがホテルまで迎えに来てくださり再会を果たした。
打ち合わせ会場に向かう車の中で「雨男ですみません」と私がいうと、「雨男・・・良いですね。雨はとっても貴重です」と返ってきた。普通の生活において雨男というとネガティブな印象の方が強いが、農業に関わっている人や海外に行くと雨男、レインマンはとても喜ばれる。雨や水の大切さを知っているからこそであるとあらためて思う。

吉田さんは、以前、行政にてその手腕を振るわれてきた凄腕の持ち主で、退職後NPO法人地域環境緑創造交流協会の要職に就かれ、更に幅広く活躍されている。

早速、私の現在の取り組みや今後の考え方について話をすると、とても共感していただけ、話がどんどんと前へと進んでいく。
そこに代表である富田さんも加わり、さらに話が加速する。
お互いの考え方、進む方向性、そしてニーズもばっちり一致している部分もあり、今後プロジェクトを一緒に進めていくことになった。

それも花き園芸だけにとどまらず、農業、水産、畜産、加工食品、さらには街づくり事業へも一緒に取り組んでいくことになると思う。きっと素敵な結果を様々なジャンルで残すことができると確信している。また一つ楽しみなプロジェクトが生まれた。

今回の訪問は数時間であったが、とても価値ある時間となった。
この訪問が明日になっていたら、ある大きなプロジェクトにおいては時期を逸していたかもしれない状況。とてもいいタイミングでの訪問となった。

スピード感をもって取り組んでいくことを約束し、降り続く雨の中、駅まで送っていただき、私は都内にむけて列車に飛び乗った。

電車の中で、パソコンを触っていると、また新しいオファーが舞い込んでいる。これもまた興味深いものである。

不要不急の移動を自粛しながらも、緊急性のある取り組みについて現地に赴くことはある。
そうでなければ産業や植物の今後に多大な影響を与えてしまう可能性があるからである。今回もそのようなものであったといえる。引き続き、自粛をしながら花き園芸産業の発展や街づくりに尽力していきたく思う。ワクワク感がいっぱいである。

昨年に発足され、環境やみどり政策に積極的な自治体や企業が参加している「日本みどりのプロジェクト推進協議会」のシンポジウムが、当会の事務局を務める一般社団法人テラプロジェクトの会議室から、リモートにて開催された。

又右衛門はテラプロジェクトの専門委員であり、バラエングループ、日本みどりの研究所が開設当初からの会員企業であるため、現地にて対応した。

シンポジウムは、阿部会長(長野県知事)の挨拶がリモートであり、溝畑副会長(公益財団法人大阪観光局理事長はじめ要職の方も参加され、基調講演として涌井先生からお話をいただいた。

先生方の話からは、みどりを通じて考え、取り組めば将来が見えてくることなどが発表され、多く共感ができ、自ら歩んできた道にさらに期待感が高まってきた。

当会の活動にご興味や関心をもってくださる方はお問い合わせいただきたく思います。是非一緒に歩んでいきましょう。

2021.08.21

ちんどん屋

今週は、重要なプロジェクトのミーティングが各地であり、リモートとリアルの両方で出席した。

博物館での打ち合わせは、薔薇の歴史に関わるものであった。
これについてはイベントの告知もふまえて後日にアップしたいと思う。

そして、2022年に開催されるアルメーレ国際園芸博覧会の運営委員会に委員会メンバーとして参加するために移動している時、心地よい鐘や太鼓の音が聞こえてきて、振り返るとそこには、ちんどん屋さんの姿があった。

久しぶりに晴れ渡ったビル街で、かなり気温も上がっていた状況は苦しかったであろうが、彼らはそんな姿を微塵も見せずに笑顔で、クライアントからのメッセージを伝えるために街をテンポよく進んでいた。
その姿にしばらく見入っていると、本日オープンのお店のチラシを手渡ししてくれ、声をかけてくれた。
私は通常街頭で配られるチラシやティッシュペーパーには手を出さないタイプだが、彼らのパフォーマンスに魅せられてしまい、しっかりチラシを受け取り、更に名刺交換まで行うことになった。

彼らのプロとしての仕事ぶりに気づかせてもらうことも多かった。
きっと彼らの素敵な笑顔は、作ってできるものではないと思う。クライアントの想いを心底から伝えたいという気持ちから生まれてくるのだろう。

又右衛門も彼らのように植物たちからのメッセ―ジをより広く、笑顔でしっかり伝えていきたい。伝えていかなければならないとあらためて思った。

四代目 金岡又右衛門。園芸界のちんどん屋、頑張ります!!!

COVID-19が日本にも拡がり、2年目のお盆を迎えることになった。
ビジネスとしては、業態によって厳しさは軽減されることはなく、今まで無いような荒天もあり、さらに厳しさを増している状況である。実際に15日のお墓参りもカッパを着ながらもずぶ濡れのお墓参りであった。
ただ厳しい状況でも、個人個人が注意をし、何とかお盆商戦を無事に乗り越えてくれたことは何よりの成果だと言える。手前味噌かもだが素敵なスタッフたちに、賛辞を贈りたいと思う。

そのような中、COVID-19の報道を聞かない日はなく、影響を受けていない人は世界でいない状況であるのがわかる。
私、又右衛門も同様で例年であれば年間10回ほど、仕事やNGOの活動のため海外に出掛けていたが、一昨年のマダガスカルやスペイン以来渡航ができていないまま、もうすぐで丸2年になる。
これだけ期間があくことはなく、すでに各地での出入国の手続きの仕方や書類の書き方を忘れてしまったかもしれないと思えるぐらいである。特にアフリカ諸国の手続きは結構難しいところもありいささか不安でも。

また国内も同様で、不要不急の外出を控えるため、どうしても現場で行わなければならない作業や指導、その他どうしても参加が必要なプロジェクト以外は、社内か隔離区間でのデスクワークとなり、出張の機会は激減している。
自分のパフォーマンスを最大限に発揮できない日々を、パソコンと向かい合いながら悶々と過ごしているが、今まで手を付けられなかった新規事業の計画立案に着手できてはいる。
ただどうしても頭で考えることが多く想像が先行してしまい、フィールドワークしながら進めていく姿勢の私は、どうしても前かがみになってしまっているように感じることもある。またデスクワークが多いため実際の姿勢も猫背気味でもある。

今も、自宅で周りが寝静まった後、パソコンに向かい資料づくりをしていると、遅くまで私と付き合ってくれている愛猫たちのユニークな姿が目に入ってくる。

彼らの姿をみて、自分の実際の姿勢、そして自分の行動や考えも前かがみではなく、背筋をしっかり伸ばしていかなければならないとあらためて思えた。彼らもまた素敵なパートナーである。

5日6日、世界遺産で知られる熊野を現地調査とミーティングのために訪れた。
今回は熊野古道に面する場所を保有する知人から、その素晴らしい自然や植物を大切にした取り組みや、まちおこしをしたいという相談を受けての訪問である。

朝、新大阪でパートナーと合流し、車で現地へと向かう。途中でお土産物を購入。和歌山県田辺市内で、ランチミーティングをした後、目的地である中辺路高原へと向かう。

熊野古道の中辺路ルートの入り口である滝尻王子を参拝し、高原のまちへと入る。
高原は山の中腹にあり、40世帯ほどの、自然に囲まれた素敵なまちである。まちに入ると車を停められる場所があり、そこからは熊野の山々が見渡せ、とても素晴らしい眺望である。

そこで高原のまちの説明を受けた後、知人の所有する区域の植生や地盤の確認などの事前チェックを行った。そこには杉やヒノキをはじめ、畑にはシキミが多く植わっていた。
そう、中辺路はシキミの産地である。ただ近年はシキミを出荷される生産者が少なくなり、各地で放棄地も出てきているとのことである。これも何とかテコ入れできないかとも感じた。

簡単にだがチェックができたので周辺の状況を確認しに出かけるため、一旦宿泊地である「霧の郷たかはら」へと向かった。

とても素晴らしい宿泊施設で「日本で行きたい宿TOP5」に入ったことがあるとネットでも紹介されていた。

玄関をくぐるとその素晴らしさが伝わってくる。ここで施設の見学とコーヒーブレイクをして、再び周辺探索のために出かけることにした。

やはり熊野の地でプロジェクトを進めるのであれば、熊野大社本宮は外すことができないため、久しぶりに参拝した。

ちょうど本殿前では舞?を奉納されており、しばし拝見。

そして再び高原に戻り、宿泊施設「霧の郷たかはら」に到着。
入口ではオーナーのジアンさんが出迎えてくださった。とても丁寧なお迎えに加えて、ユーモアあふれる気さくな対応であった。

施設内も案内していただき、ここで開業した経緯や、これまでのご先祖様の活躍エピソードも聞かせていただき、そのスケールの大きさにも驚かされた。
また彼自身も高原のまちを活性化させるために様々な取り組みをしており、感性の近い私たちは意気投合し、今後お互い協力しながら高原のまちを盛り上げていく取り組みをしようということになった。とても楽しみである。

とても盛り上がった情報交換の後、部屋に移動。そこからの景色は最高で、夕焼けがとても美しかった。さらに、透き通った空気のため、夜は星が手に届く距離に感じるぐらいキラキラと輝いていた。本当に素敵なロケーションである。

夕食は地元食材や山採りの山菜などが豊富で美味しい。さらに彼がしばらく暮らしていたスペインでの経験から、新鮮な食材をスペイン風に調理したものも本当に美味しかった。
その後も時間の許す限り、ミーティング行い、終了後は各自部屋に戻ることにした。

翌朝一番は禊のような雨がさっと降り、とても緑が美しい。
朝食をいただき、ホテルにて木工をされる方とのミーティング。
地元の方々との関わり合い方や、土地や木々の有効な利用方法などについてレクチャーを受けとても勉強になった。

本来であれば、この打ち合わせを終えて、午前中で帰阪の途に就く予定であったが、その方の計らいで急遽午後から森林組合や行政の方を招集していただけることになり、各自ランチをとった後に再集合するため、一旦解散した。

そして「霧の郷たかはら」をチェックアウトし、別れを惜しみ、再会の約束をして最後に記念撮影を行った。
二人で話した夢はいつかきっと実現させたいと思っているので、乞うご期待である。

ランチをするために近くのカフェへと向かった。ここは通常は予約でいっぱいであるようだが、うまく着席することができ、美味しい料理をいただくことができた。さらに陶芸の窯をもっており、とても美しい陶器を焼いていたのが興味深い。

食事をしていると、あることがきっかけにオーナーとお話する機会に恵まれた。
来年5月にグランドオープンされるということで、その機会にイベントなどをしていただけないかとのお声を掛けてくださった。素敵なカフェで、食事に陶芸品、そこのガーデンにて、何かユニークな取り組みができればと思っている。

ランチがランチミーティングへと変更になった後、地元の行政や世話役の方々との懇談会が行われた。この土地の歴史や産物などの話を聞き、まちおこしやブランディングについての意見交換会をし、非常に有意義な時間となった。
おまけにミーティング終了後、ご担当の方が現場に同行して指導していただけることになり、予想以上にスピード感を増すことができた。

その後、お世話になった方が作られる木工品などを拝見し、私たちのオリジナル品制作についてなどのお話をすることができた。

移動時間を差し引くと丸1日の訪問であったが、想像以上にうまく事が運んだり、予想外の出逢いもあったり、とても充実した訪問となった。お世話になった皆様、本当にありがとうございます。

さらに今回の私たちの訪問を見守っていただき、お導きいただいたであろう熊野の全てに心より感謝である。

今回も、とても重要なプロジェクトの会議に出席するため横浜に向かった。

関西から横浜へとなると新幹線を利用する方も多いと思うが、私はいつものように飛行機である。

飛行機利用の主な理由は、このような時期なので、できるだけ駅など混雑する場所での密を避けるためである。
定刻に伊丹空港を出発し、羽田空港に到着。その後電車にて移動と思ったが、駅利用を控えるためにリムジンバスに乗る。予想通りにすいていて私以外に1~2名の利用であった。
実際に乗っていて移動時のCOVID-19への不安より、運輸事業者の深刻な経営状況などの方がよほど心配になってしまった。

ガラガラのバスは予定より早く横浜市内に入る。山下公園付近を窓から眺めながら、私は馬車道にて下車し、桜木町のホテルへと向かった。

ホテルに向かう途中、横浜市役所前を通る。玄関近くの素敵な植栽が印象的である。
横浜市は毎年「ガーデンネックレス」などのイベントを行い、緑化などにとても力を入れていて素敵な街である。私たちの本社が所在する宝塚も園芸の街ではあるのだがな~~とついつい思ってしまう。

ホテルに到着後は、翌日のミーティングの資料の読み込みなどデスクワークを行う。夕食も近くのコンビニで買い込みホテルでいただいた。

翌朝、食事をしてから、遅れないように余裕をもって会議場へと向かった。
・・・にも関わらず、相変わらず目印に木がなくコンクリートに囲まれると方向感覚を失ってしまう又右衛門は、少し迷ってしまいギリギリに目的地への到着となった。

定刻に始まった会議は、参加者各自の素晴らしいプレゼンがあり、積極的な意見交換もなされて、緊張感に包まれながらの雰囲気でとても有意義なものであった。

会議終了後、帰阪の前に少し時間があったので、植栽の調査も含めてみなとみらい辺りを歩いてみた。
久しぶりにこの地を訪れると、青年会議所で現役だったころ、毎年、夏に開かれるサマーコンファレンスに参加するために、この地を訪れたことを思い出す。しょっちゅう徹夜しながら、青年会議所活動に没頭していたころを懐かしく感じる。しかし体力は衰えたが、今でも情熱は変わっていない。むしろあの頃より熱いかもしれないと言える。

そのような熱い想いを抱きながら、炎天下をひたすら歩き、いよいよ始まるプロジェクトに没頭できるかもしれない自分がいることが嬉しく、血が沸いてくるような感じがして、楽しみで仕方ない。

今朝も4時30分ごろ起床。いつものお朔日と同じ1日が始まった。

朝一番に自宅の神棚をお祀りし、地元の氏神様を参拝した。

次に本社の神棚をお祀りし、大阪営業所に移動。事務所と売り場の神棚をお祀りした。

そして大阪営業所の氏神様を参拝する。全く毎月変わらぬ同じの流れのお朔日である。
しかし今月のお朔日は、少し特別である。それは私たちの会社は7月決算のため、8月1日からは新しい年度になるからである。

そのような特別な気持ちを持ちながら参道を歩いていると1年間の色んなことが思い出される。

COVID-19の影響で様々なことがあり、厳しさに直面しながらも、笑顔でお客様に接して奮闘してくれているスタッフには頭が下がる思いである。その姿が、私の原動力となり、さらに積極的に前へ前へと進ませてくれる。

おかげで新しい年度は、二度とないかもしれない、とてもやりがいがあるプロジェクトへの参画や新しい事業への取り組みもあり、楽しみでいっぱいである。
そのようなことにチャレンジできるのも、今まで支えてきてくれた取引先やスタッフなどパートナー、そして何といっても植物のおかげでしかない。

さ~胸を張ってみんなと手を繋いで新しい年度にいざ行かん!

7月23日。東京五輪の開会式を迎えた。
東京での開催が決まってから、今日まで色んなことがあり、それについて様々な意見が飛び交い、私も思うところは多くある。ただそのような論議は今ここではしようとも思わないし、自分の主張をしようとは思わない。ただ1964年に生まれた私には、前東京五輪の記憶はなく、初めての自国開催をとても楽しみにしてきた。

そして開会式をTVで視聴しながら、あらためて五輪のもつ意味を自分なりに考えてみた。
ネットで調べると、五つの輪から構成されている理由は、世界の五大陸を表し、五つの輪が重なり合っているのは、全世界が結束して行われる大会であることを示すとともに、全世界の人たちがスポーツで手をつなぐことで平和への願いが込められていると書かれている。
そしてマークの輪は、WORLD(世界)の頭文字であるWのかたちになるよう配置されたものであると書かれている。本当によくできた素晴らしいマークであると深く感じる。

また、赤は火、青は水、緑は木、黒は土、黄が砂と、それぞれ自然を表しているとのこと。これもまた素敵な表現に思う。土と砂について違いは?と思う人もいるかもだが、農業に携わってきた者からすると、納得できるように思うと同時に、メッセージ性も感じることができる。
個人的には黄色は砂、黒は様々な自然物が絡み合ってできている土そしてそれらで形成された大地とその恵みと理解していて、だからこそWマークの中心にあるのではとも思っている。

また私たち人類は家族、友人、会社、業界など大小の違いはあるが、それぞれの輪を持っている。生活圏、生息地域、国としても同じである。さらにそれは人類だけではなく動物たちも同じ。もちろん植物たちも同じである。

私たち生き物、特に人類は今までこれらの個の輪を護るために、それぞれが一生懸命活動をしてきた。そして時には、自らの輪を強く大きくするために自分本位の活動をしてきた。それも必要な進化の過程でもあると思っている。しかし今の地球をみると個別の輪の力が強く働き、世界中の様々なシーンで飽和状態になり、そのバランスが崩れかけた?崩れている状態であると言える。

互輪にむけて・・・

私たちは、この不均衡な時代から誰一人取り残さない時代にむけて、それぞれの輪が、争うのではなく互いへの尊厳の念を持ち、それぞれへの思いやりの気持ちを強く持たなければならない。

互いを思いやることができる輪が拡がりをもち、やがて大きな一つの輪である“互輪”となることを願っている。そのために自らの役割を全うしたいとあらためて強く想えた。

今日は、滋賀県へと向かう。滋賀へ行くのは久しぶりかと思う。岐阜、名古屋、北陸、関東に車で行く際には必ずと言っていいほど滋賀県を通るのだが、ほとんどが通過するだけで、仕事で行く機会は今まであまりなかった。ひょっとしたら目的地が滋賀県となったのは、学生時代に琵琶湖に釣りに行ったか、観光で行った時以来かもしれない。

そして今回は、新しく始めるプロジェクトについて簡単な告知をしたところ、いち早く反応してくださった國枝さんのところをご訪問した。

國枝さんは、独特な魅力をもつバラを「WABARA」として展開され、国内では有名であり、海外でも高い評価を得て活躍中のバラの生産者である。彼らの送り出すバラは、とてもしなやかで個人的にはバラ本来の魅力を存分に引き出していると思っている。

そして今回はそのような國枝さんに久しぶりに再会することができた。

どのようなプロジェクトであるかは、現時点では控えるが、一つのことがきっかけとなって話が大変盛り上がり、いくつかの面白い取り組みに繋がっていきそうでワクワクしている。

そのような打ち合わせの後に、國枝イズムを聞かせてもらいながらハウスを拝見し、一本一本、素敵なバラを紹介してもらった。

ハウスを観終えるころには私の手元には可愛らしいブーケのようにバラが集まり、そこからは、國枝さんのバラに対する熱意や努力、そして植物に対する優しい想いが十分に伝わってきた。

さらに若いながらも花き業界への想いも強く、とても頼もしく思えた。
これからはビジネスだけでなく、花き業界の活性化と次世代生産者への取り組みなど、一緒にできることも多く感じられ、とても素敵な再会となった。

きっとバラに人生をかけた二代目又右衛門や、共通の友人であった金澤大樹くんが、あらためて引き合わせてくれたのかなと感慨深く感じることができた。
このように引き合わせていただいた方々にも恥じぬような取り組みを今後は積極的に行っていきたく思っているので乞うご期待である。
圃場を後にする際も、とても親切で丁寧な対応をしてくださり、人としての素晴らしさを十分に感じると共に、彼への期待感はさらに高まることになった。

午後は、もうひとつの訪問先である滋賀県の栗東へと向かった。
栗東と言えば、競走馬のトレーニングセンターなどがあり、全国的に有名な場所である。

そう私は、馬主なので仕上がり具合をみるための訪問である。
・・・と言ってみたいところであるが、そのようなことができる資金も知識も何もない薔薇園植物場の場主(ばぬし)である(笑)

それなら何故栗東にということになるのだが、以前ご案内したことがある「マリネックス」というフルボ酸を多く含むバラエングループ製造の商品が、農業分野に限らず、水産や畜産に好結果を残しており、それであるならば競走馬の抱える様々な問題の解決につながるのではと思い、ある企業を訪問した。

こちらからは私と「マリネックス」開発者、そして農学部畜産学科卒で馬に関する卒論を書いた弊社のメンバー同行で、私たちの取り組みについてお話をした。

その企業の方は、競走馬や厩舎、生産牧場などに深く関わられており、ネットワークや知識も豊富である。また近年、競走馬へのストレスの増加にも強い意識をもっておられ、私たちの製品や取り組みをご理解いただけ、製品の可能性をはじめ、とても今後が楽しみになる多くのアドバイスをいただくことができた。

COVID-19が蔓延しはじめてから、土日は自宅などでひたすらデスクワークをすることが多くなっており、気分転換の休憩中にテレビチャンネルを触っていると、競馬中継が目に入り、そこで残念なことに競走馬が心臓発作で亡くなったという事故の情報を聞くことがあった。
そのような事故が起こる可能性を少しでも低くすることや、健康に成長してもらうことへのアプローチが可能であるとみている。
さらにあるパートナーが数年来引退馬への支援をしており、そのような馬たちが、長く健康に過ごしてもらうためにも役立ててもらえると思っている。

今後どのように進んでいくかは未確定な要素が多くあるが、私たちの植物や開発した製品が、地球や動植物の役に立てるのであれば本望であるので今後も積極的に進めていこうと思っている。

今日もそのような素敵な再会と出逢いがあり、本当にワクワクの1日となった。

帰りがけの道にあった飛び出し注意の看板が栗東らしくとても気持ちも和ませてもらうことができた。

今まで少なかった滋賀県への訪問が、この日を機にこれからは多くなるのであろう・・・・・楽しみがいっぱいである。