四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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昨晩からの雨は朝になっても止まず、朝の挨拶と共にパートナーからはレインマン。レインマンと笑いながらの連呼。そしてシンプルで美味しい朝食をいただき、車に乗り込んで出発をした。
出発地点からおおよそ2時間半の道のりである。途中雨が止むときもあったが、ほとんど降り続いていたため。休憩地点でも水たまりができるほどであった。
そして休憩をはさんで約2時間半。待望のボトルツリーが生育する夢の地に到着した。私はこの地を訪れるのは数年ぶりいや5年ぶりぐらいかもしれない。
そしてこのファームの管理者と合流。そしてラッキーなことに、ちょうど雨も止んだので久し振りの再会を喜び合い、しばし打ち合わせを行った。打ち合わせでは昨日から降り続いている雨のため、足もとが緩いために活動範囲には制限がかかってしまうが、その中でもシンボリックなボトルツリーを探すべく4WDに乗り込んで出発をした。
しばらく車を走らすと、遠目にスッと立ち上がる素晴らしいボトルツリーが目に入ってきた。早速車を降りてチェックと採寸を行った。とても良い感じのボトルツリーである。いきなりこのような素敵な1本を見せられてしまい、興奮が冷めやらないまま車に乗りこんで、少し前に進むと、視界の先にはそびえ立つまさに巨大ボトルといえる驚愕の1本が見えてきた。
そして車を降りると、同行者とともにボトルツリーのもとへ、小走りに向かった。高さも幅もあり圧倒的な存在感がある1本である。同行者も同様に感じられていたのが、すぐに伝わってきたので、何の躊躇もなくすぐさま採寸を行った。そしてサイズを測ると明らかに先ほどのボトルツリーより大きい。ただ大きいだけではない。文章ではうまく表現ができないがその存在感に同行者と「すごい。すごい。」としか言えないぐらいであった。そしてこのボトルツリーが日本にきたら、みんな驚くであろうな~~と口をそろえて言っていた。そしてさらに興奮した状態で車に乗り込み、次のボトルツリーを探しに向かった。
そして少し走ると良い形のボトルツリーを見つけることができた。これもとても良い感じである。さすがにさきほどのような存在感はないが、この姿も素晴らしく多くのボトルツリーを観てきた私やパートナーもとても良いボトルツリーである。個人的にはすごく気に入ったのでしっかりチェックをおこなった。
そして再び車に乗り移動。先ほどの大きなボトルツリーを目にすると、どうしても他のものは小さく見えてしまうな~と同行者と話をしながら、次の候補を探しながら窓の外を眺めていた。しばらくして素晴らしいボトルツリーを見つけてその麓にまで向かったとき雨が強くなってきたため、そのボトルツリーはあきらめることにして、次なるボトルツリーを探しに向かうことにした。
そしてしばらくして、また少し先にとても立派なボトルツリーの姿を確認できたので、まっすぐ車を走らせた。そして近づくにつれてその大きさがはっきりわかるようになり、これは先ほどのとても大きなボトルツリーに匹敵するぐらいのサイズであろうということで、間近で確認するため近づいた頃には、うまく雨も止んでくれて、しっかりサイズを測ることができた。やはり先ほどボトルツリーに匹敵するサイズである。同行者もとても興奮していたのが伝わってきた。
しばしその場でこの樹を日本に迎え入れることについての話を行いながら、それぞれが頭の中で大きな絵を描いていたと思う。とても楽しみである。
その後、一旦ここを下山し、少し離れていた次の場所へと向かった。そしてしばらくして以前伺った景色をなぞるように眺めていると、私の胸が高まってくるのを感じた。そうそれは待ち焦がれているボトルツリーに再会できるというのがわかったからだ。そしてゲートをくぐるとその先は、そのボトルツリーが変わらぬ姿で立っていた。
何度見ても「美しい」「かわいい」など全ての誉め言葉が当てはまるほどの超素晴らしいボトルツリーである。一緒に同行したメンバーも感動の声をあげていた。私は10数年ボトルツリーを探し見てきたが、このような素晴らしいフォルムの子には出会えたことはなかった。それもそのはず現地で50年以上活動するパートナーも、このボトルツリーはAAAと評し、このようなものは、まず出会えないという。
私はあまりの素晴らしさに、時間を忘れ何度もしっかり抱きしめていた。その姿を見ていたパートナーは、今まで多くの富豪や世界的な植物園が訪れても、この子は誰にも渡さなかったんだと言っていた。そして「又右衛門が再び来るまで、しっかりと残しておいたよ!」と言っていただけた。本当に嬉しくてこみ上げてくるものがあった。
ただそれと同時に、あまりの素晴らしさにこのボトルツリーをこの地から動かすことが正しいのか?を感じたので、正直に再度この子を迎え入れることについて聞き直してみたが、現地の方々は、「この子も今日この日を待ってくれていたと思っているよ。多く人に出逢わせてあげて欲しい。」と言っていただけた。本当に光栄であり、この仕事の尊さを感じることができた。
しばらくこの場で今後についての話をさせていただき、隣り合わせるこれまた素敵なボトルツリーとの時間も過ごし、今回のボトルツリー探索を終えることになった。
そして一旦ベースキャンプに戻り、今後について相談し、再びスケジュールを組んで再訪する約束をして、後ろ髪を引かれる思いでこの地を後にした。
帰りの車の中では、エキサイティングな半日を振り返りながら、色んな夢や構想を語り合いながら、再び2時間半ほど車を走らせ、ナーセリーに戻ることができた。
その後、今回の訪問における最後のディナーでは、ご用意いただいた私の好物と特別なワインで祝杯をあげ、ここ数日間滞在の素晴らしい成果を認め合い、祝い合うことができた。
そしてしばらく今後について話を行い、それぞれが部屋に戻り、自分の時間を過ごすことになった。わたしはあまりにもエキサイティングな1日であったので、中々興奮で寝付けそうにないので、デスクワークとパッキングを行ってから休むことになった。明日は早朝出発寝過ごさないようにしなければである。
今朝は準備万端で朝を迎えるはずであったが、昨晩はめったにないことだが、寝ぼけて歩いていたのであろう深夜、壁に真正面から、それも鼻だけをぶつけてしまい、その際に鼻がメシっという音がした記憶は残っている。そしてその傷みが残ったまま朝を迎えた。念のため鼻がおかしくなってないかと心配になり、鏡を見てみると、少し鼻は赤くなり、位置がずれたような気がする。今更、この歳で少々のことは気にしないで良いか~~と思いながら、皆さんと朝の挨拶を交わして、朝食の準備されたテーブルに着くことにした。
朝食はいつものナチュラルなもの。とても美味しい。そしてその時に昨日の夜のことを伝えると、夜中に大きな音がしたのはそのことだったの?と笑みを浮かべながらとても心配をしていただき、申し訳なさと恥ずかしさを感じながらの1日のスタートとなった。
午前中は農場の下見とミーティングを行い、お昼には普段お世話になっているクライアントがお越しになられ一緒にランチをいただいた後に、農場にある植物のチェックとセレクトを行った。
まずはオーストラリアの代表的な植物であるグラスツリー。品種はグラウカである。グラウカはグラスツリーの中でも人気が高い種である。ジョンソニーなどに比べて希少である。
またグラウカの中にも、グラウカとオーストラリスに分かれている。ここにあるのはグラウカ グラウカである。葉の色はグラウカ オーストラリスの方がシルバーで人気があるが、今は採取できる場所はなく、さらに移植後、状態が急変することもあり難しい種である。日本には弊社で数本管理をさせていただいているが、今後日本に来る可能性は極めて低いと思われるので、来日の可能性があるのはこのグラウカ グラウカたちになるであろう。
これは枝分かれした大きなグラスツリーである。見ているだけでワクワクしてくる。ぜひ日本に迎え入れたいと思っているが、ご存知の方も多いとは思うがグラスツリーが生きていくためには共生菌が必要のため、日本向けにしっかり洗浄し完全に土を落とすと、多くの共生菌が失われ、ストレスに耐え切れずに枯死してしまう可能性が高いのである。
そのために現在はDannyと協議し、日本への輸入はストップさせている状況である。ただグラスツリーの輸入を熱望している方も多いため、今後枯死を防げる方法を模索しながら、良い手法が見つけられたら再開をしたいと思っているので、今しばらく待ちいただければ嬉しく思う
次にダニーが栽培しているボトルツリーを拝見させていただいた。写真のようにオフィスに隣接する農場で、育てられていて、どのボトルツリーもとても素敵な感じであり、日本でも活躍いただけるサイズ感でもある。
そして数百本の中からいくつかをセレクトさせていただいた。とても魅力的である。
せっかくなので選んだ中からのユニークな一本をご紹介
何かハンギョどんやアニメで見かけるような少し悪顔に見えるのが愛くるしい
せっかくなので少し顔真似をしてみた。いかがですか?似ていますか?少し曲がったかもしれない私の鼻はアップにしてみるのはお控えくださいませ(笑)
このような感じで、多くのボトルツリーから日本へお越しいただけるものをセレクトさせていただき、この日の屋外での活動を終えることになった。
そしてこの日のディナーは私の好物であるチキンを用意していただいていたので美味しくいただき、談笑をさせていただいた。そして食事が終わる頃、屋根を強くたたく雨音が聞こえはじめ、外を見るとしっかり雨が降っていた。
その光景をみたみんなが私を相変わらずのレインマンと笑いながらも少し心配そうな面持ちでもあった。それにしてもこの時期にはあまり雨は降らないのに、今回もしっかり雨が降ることにDannyも呆れながらも驚いていたが、植物のためにはありがたいことだと笑いなが喜んでもいただけた。
ただ明日は、山に入ってスペシャルなボトルツリーを探しに行くのでできれば雨は止んでいただくことを願いながら、食事を終えて各自明日の準備をおこなうために部屋に戻り、私はそのままリビングにのこってデスクワークをさせていただいた。
そしてすっかり夜も更けてきたので、昨日のような寝ぼけをしないことを願いながらベッドに入ることにした。
トランジットに時間がかかり予約便には乗れずではあったが、無事にブリスベンに到着。
スーツケースをピックアップすると同時ぐらいに、今回ブリスベンでの活動をサポートしていただけるKaoriさんと合流することができた。
Kaoriさんは、オーストラリア在住で、本来の仕事は航空会社のフライトアテンダント。そのため日英とも語学が堪能で、今までに何度かヘルプしていただいている。特にご活躍いただいたのが現在広島市植物公園で元気にしている日本最大のバオバブ移植(バオバブサバイブプロジェクト)において、チーム又右衛門はじめ同行者、密着取材のテレビクルー2社の通訳などをしていただいたのが記憶に新しい。
合流後、Kaoriさんのマイカーにて、オーストラリアのビジネスパートナーであり、師であり、友であるDannyの待つStation Creek Tree Farmへと向かった。
そして、空港から約1時間30分でStation Creek Tree Farmに到着。車の音が聞こえたのかDanny sanと奥様のCarolyn sanが玄関まで出てきてくれて、再会までの2年間の時間をかき消してしまえるほどの強い握手&ハグをすることができた。
到着後、すぐ用意していただいていたランチをいただき、この2年間のお互いのことなどをお話させていただけた。そしてスーツケースの約3分の2を占めていた特別なお土産をお渡しさせていただくことができた。
食事後、今回の訪問場所予定などのミーティングを行った後、私は事務所に隣接する庭を拝見させていただいた。
ボトルツリーに、グラスツリー、サイカス各種、その他マダガスカルプランツなどをチェック。全て観終わる頃には陽も落ちかけてきたので部屋に戻り、再びミーティングを行った。
そして陽が落ちた頃に、Dannyの次男で2年前にタスマニアに同行してくれたTim sanと三男のPeter san家族が合流して、豪州ならではのバーベキューパーティーで、私たちを歓迎してくれた。
そして皆さんで談笑しながら、ビジネスとは少し離れた感じの、アットホームなとても素敵な時間を過ごさせていただけた。
そしてそのような居心地の良い時間はすぐに経ち、明日からの活動もあるので、それぞれの自宅、私たちは部屋に戻り、明日の準備をおこなうことにした。
さ~~いよいよ明日からは実際の活動である。興奮で眠れるか心配である。おやすみなさい。
昨日深夜便にてタイから帰国し、その足で氏神様を参拝。夏の大祓いを行わせていただいた。
氏神様には日々の御礼、無事の帰国と明日から再び出国することをご報告したのち、事務所に向かい、社内ミーティングなどを行い、一旦帰宅し着替えて、以前から懇意にしていただいている商社の代表とディナーミーティングが開催され、とても有意義なお話ができた。
そして帰宅後、簡単に渡航の準備をおこない、日付も変わったため就寝。翌早朝から様々な準備を終えて、パートナーへのお土産をいっぱい詰め込んで伊丹空港へと向かった。
伊丹空港からの飛行機ではCAの方にとても親切にお声掛け対応いただけ羽田空港に到着、その後連絡バスにて国際線ターミナルに向かうことができた。
出国カウンターも空いていてスムーズに出国手続きを終えることができた。そして昨日、忘れないようにとメモを共有しながらも、手持ちのオーストラリアドルを持ってくるのを忘れて全く現金がなく、現地空港などでも両替の時間はないため、ターミナル内で両替をした。
そして準備も整ったと思って、ラウンジに向かう時に、カウンターの方から、「パスポートを置き忘れていますよ!」とお声掛けいただき、振り返ったときの女性の笑顔がとても素敵に感じた。
そしてしばらくラウンジにてデスクワークを行っていたら、アナウンスが流れ私が搭乗する予定のシドニー行きは、空港に早着してしまう可能性が高いため、わざと40分遅らせて出発するとのことで、しばらくパソコンを触りながら、出発時間となったので、搭乗ゲートに向かって、スムーズに機内へと進むことができた。
そしてシドニー空港には約30分遅れでの到着となった。やはりいつものごとく雨がしっかり降っていた。着陸時間はボーディングタイムのちょうど1時間前である。なるべく早く機内をおり、すぐさま入国の手続きのところを駆け足でめざす。
ただ機内に進み着席し、時間が経つも、おひとりの方の搭乗がなく、最終的にそのお客様の預けられた荷物を降ろすなどで出発が遅れ、結局わざと遅らせての出発であったが、それがアダとなったわけではないが当初予定よりも1時間以上遅れとなった。
シドニー空港での乗り換えは結構時間を要し、乗り遅れる人が多いので有名である。そして私の乗り継ぎもタイトであるのが心配になりつつも、お乗りできなかった方に、何かあったのかな?これからどうされるのであろう?などがとても気になりながらの離陸となった。
そしてシドニー空港には約30分遅れでの到着となった。やはりいつものごとく雨がしっかり降っていた。着陸時間はボーディングタイムのちょうど1時間前である。なるべく早く機内をおり、すぐさま入国の手続きのところを駆け足でめざす。
案の定かなり混雑している。何の混雑かよくわからずだが、これでは絶対に間に合わないどころか、予約している次の飛行機すら間に合わないと判断し、人混みを縫うように進み、途中、係りの方に教えていただき、AIRCREWの方と同じように進み、APEC専用レーンにて交付いただいているABTCカードを提示。かなり早く入国手続きをすることができた。
そして荷物をピックアップ。オーストラリアは入国の荷物検査が厳しく、リアルの種や植物ではなく、食べるナッツ類でも申告をしなければならない。もし申告をしなければ罰則に値する。そのため今回私が持参したおやつには加工されたナッツが含まれていたので、入国書類は正しく書き申告。別のレーンにて検査を受け、現物を提示し確認いただき、無事に入国することできた。
そして再び駆け足でQantasの国内線乗り継ぎ窓口に駆け込んだ時間が、ボーディングタイムの少し前。すでに日本でチェックインしているので何とか間に合ったかと思ったが、カウンターでは無情のNG。交渉はしてみたものの取り合ってもらえなかった。ただ次の便に何とかねじ込んでいただき、1便遅れてのブリスベンへと向かった。
ただ気になるのは予約している飛行機に乗らなかった場合、その後の予約が破棄されることがあるので帰りが心配ではあるが、ともあれブリスベンには到着できるのでヨシとしよう。
さ~これから数日という短い滞在ではあるが、確保いただいている植物やオーストラリアのパートナーとの再会がとても楽しみである。心配事は横に置いといてしっかり植物に触れてこようと思う。できるだけSNSでも紹介させていただくので皆さんも楽しみにしていてくださいませ。
今回のアップは時間があったときに、さっとだけ植栽をチェックしてきたので写真だけでも。
これはPARAGONの植栽。施設によっては、壁面の植物が枯れてしまっているところもあるが、ここはもりもり感もあって良い感じ。
壁面緑化の下地はこのようなもの。日本にはもっと効果的な資材があるけどと思いながら観察中。
これはおなじみEMQUARTIER 雨季ということもあり植物の生き生きしているのが伝わってくる。
これは南国屋外ならではの植栽。ここに使われている植物の多くを、日本で私たちは供給させていただいてはいるが、当たり前だが、やはりご当地の方が環境に適しているのだな~と感じる。
最近はタイでもオリーブが使われているのを見かけることが多くなったように感じる。恐らく欧州や日本のように、花が咲いたり、実がついたりしないように思うが、見た感じは問題なく生育しているように思う。興味深いので定点チェックをしてみたいと思う。
またタイにて素敵な植栽を行っているチームとのミーティングを行ってきた。今の時点では先方との関係もあり、ここではお話はできないが、先日私たちが販売代理をさずかった資材と弊社開発資材との合わせ技による植栽技術の可能性に強い関心を持っていただけた。
他にも街角の植栽において私たちの技術が活かさられるであろうものが数多くあり可能性を感じている。多くの仲間と共に、この地に日本の素敵なものを紹介していきたいと思っている。そして近い将来皆様にその取り組みをご紹介できることが楽しみである。
まだまだお話をしたいことはありますが、今回はこの辺で。おまけとしてドラえもん植栽写真をお届けして、またえもんタイ紀行を終えます。
さて帰国後は荷物を詰め替えて、再び海外へ向かいます。その模様も少しだけになるかもですがブログアップするようにします。また私本人が現地からアップするFacebook(アカウント金岡信康)などSNSでもアップするようにいたしますので、そちらもチェックいただければ幸いです。
今回のタイ訪問では近々日本向けに出発する植物の最終チェックと、流木のチェック&ナンバーリングを行ってきた。
以前にご注文をいただいている大型フィカス。あらためて見ると、一年前からスタッフみんなで根を洗い養生してきた思い入れのある木である。過酷根洗いにも耐え、元気にしてくれているのが嬉しい
ヤシでは絶対人気のビスマルキア。ヤシは輸出などのために根洗いし、土を完全に落とすとほぼ枯れてしまうというのが定説である。しかしこのビスマルキアは、特別な方法で根洗いし養生をしてきているが、結果はかなり良好である。
これはバンブーサ。日本に竹があるのに何で輸入を?竹は植えると拡がってしまい大変だよ!と思われるであろうが、バンブーサは室内で使える。そして日本の普通の竹のように拡がらないのが素敵なところ。ただ私もまだその特性を十分理解できていないので今回実際に輸入して確認したいと思っている。この他にユニークな形のブレクナムなども輸送される予定である。
他には流木も多く積み込む準備を進めている。小さなランやエアプランツをつける板や
パルダリウムなどに使える小さなめの流木
装飾やインテリアにも使えるユニークな形のもの。
まさにテーブルというものなど大小数百点、全て現地で一個ずつ選別してきたものなので、きっと皆さんの好みにあうと思うので乞うご期待である。
時間をかけ、丁寧にナンバーリングなど準備をおこない、積み込み立ち合いの予定であったが、コンテナ到着遅延など思いがけないこともあり、船もブッキングできなかったため、今回の積み込み断念し、7月後半から末にかけての出航をめざすことにする。またもお盆の繁忙期に日本に到着してしまうかもしれないが何とか避けたいところである。かなり心配ではあるが、遠くから来てくれる植物たち、植物には罪がないのでタイあるあると心に余裕をもって迎え入れたいと思う。
今回の訪問中で行った主な活動中で、お話しできることをいくつか・・・
まずは、日本向け出荷を行ってきました。今回の出荷はアロカシア各種とネペンテス(食虫植物)です。まずはアロカシアから。
今回の日本向けアロカシアは、4種類。エレファントイヤーと言われるとても大きな葉に生長する品種(上の写真)写真の葉はあまり大きくないですが地面に植えるともっと大きくなります。
他にブラックタイプ、斑入りタイプ、葉が三角の少し耐寒性があると言われる品種を送りました。
土から掘り上げて、POTで管理していてもこのようにたくさんの根があります。一見写真だけ見ればきれいに洗えているように見えますが、この根元には多少土が残っています。
そのため、一旦ほとんどの根をそぎ落として、たわしと歯ブラシで完全に洗います。この作業を現地の方に任すと、ほぼ泥は残った状態となり、日本の検査では一発アウトになります。
ここで注意すべき点は、根周りを完全に洗いきると、いくら丁寧に行っても傷をつけてしまうため、私はマリネックス溶液にしばらく浸して、殺菌、保護、修復機能を増長させてから日本に送るようにしています。
※このブログを書いている時にはすでに日本に到着し、全てパーフェクト合格をしています。
また洗う時にはアロカシアの樹液に皮膚が反応する人が多くいます。又右衛門もその一人です。実際に半日この作業をしていたため、両手はかぶれたようになり、薄めの発疹とかゆみに悩まされました。約3日間症状は続きましたので、敏感な方はご注意くださいませ。
またネペンテスの出荷も行ってきました。写真のような希少なもの。
またふぐ提灯のような愛くるしいもの。
とても小さく可愛らしいものなど色々と。ネペンテスはCITESが必要な種になりますので、各種届を行ってからの輸出になります。決して輸送に強い種とは言えないため、アロカシア同様、植物検疫はパーフェクト合格し、私が送り出したものは、一足先に日本に到着しています。
今は植物部にて少し養生させてからの順次皆様のもとにお届けできればと思っています。楽しみにしてくださいね。
今月初めにタイへ植物などの出荷準備や、選別などで向かい、今回は最終出荷や積み込みのためと、新しく取り扱わせていただくことになった資材のプレゼンのため、今月2度目の訪問となったのでご報告を。
まずは出発予定日の前々日に、航空会社から出発便の遅延の連絡があった。それも数時間ではなく約6時間の遅延であった。
出発前日、長い待ち時間の上、何とか航空会社と連絡が取れたが6時間遅延は決定的とのことで、急遽作業を放り出し、本日の深夜便でバンコクに向かう飛行機に変更をしてもらい大きな荷物かかえて、伊丹から羽田経由でバンコクへと向かった。
深夜便は出発からバンコクまで全く問題なく到着。ターンテーブルから流れてくる荷物をピックアップし、今回は販売用荷物があるため、税関に向かい、そこでドキュメントを提出し、手続きを行って、関税の支払い行い入国をすることができた。
そして迎えに来てくださったパートナーの車に荷物を積み込んで、そのまま予約しているホテルに到着。ただチェックインの14時までは時間が随分あるので、カフェでミーティングを行い、その後いったん解散して、それぞれの仕事に就くことにした。
私はこのタイミングで今回の出張中の朝ごはんとしてバナナとヨーグルト、牛乳を買うためにスーパーへと向かった。そして必要なものを買い、ホテルに向かい途中で、スマホがないことに気づいて、慌ててスーパーに戻ると、清掃をされている方に拾っていただき、サービスカウンターにて預かってもらっていた。かなりホッとした瞬間であった。さすが日系のFuji Superであると感じながら、感謝の意味もふまえていっぱい買い物をしてホテルに戻り、チェックインの14時までロビーでデスクワークを行い、チェックイン後部屋に入り引き続き、デスクワークを行い、深夜便のため徹夜同様のため、日付が変わる前に椅子で寝落ちしてしまい気がつけば朝方になっていた。
出発前から初日までアクシデントが多いが厄落としをしたと前向きに考え、現場仕事を頑張っていこうと思います。ただ今回もバタバタの毎日の予想のため中々アップできずにいると思いますがご容赦くださいませ。
久し振りにアフリカから遥々飛行機に乗ってバオバブくんがやってきてくれました。
こんな感じでやってきてくれます。植物検疫もパーフェクト合格し、輸入許可もおりて、無事に日本上陸です。
このバオバブは学名アダンソニア ディギタータ。アフリカ大陸に自生している種になります。
通常はこの種は大樹になるまでは、比較的スラっとした姿であるが、栽培方法によっては、このようなズングリムックリの愛くるしい姿に仕上げることが可能です。私は個人的にはこのような姿が好みで、バオバブって感じすると思っている。
この写真を見て、POTに植わってなくて大丈夫なの?と心配される方もいるかと思うが、バオバブはこのようにベアルート(根がむき出しの状態)で送っても、幹に養分と水分をため込んでいるので、しばらくはこのままの状態でも全く大丈夫なのでご心配なく。この株はよく見ると芽が吹き始めているのがわかる。
この数百株のバオバブくんたちは、再び温かい気候のところに移動し、POTに植えられてから販売しようかと検討中。
この他にも順次、もっとズングリムックリのバオバブくんたちが、続いて日本に来てくれるので楽しみである。
ちなみに、このバオバブくんは数年前に同じところか来てくれた、お兄さん株。これくらいになるにはまだまだかかるであろうが、気長に待ってみよう。さて次の入荷が、すでにとても楽しみである。
昨日から広島へ。今年は1月に開催された日本植木協会 総会での記念講演にお呼びいただいて以来の広島である。
私にとって広島と言えば、植栽させていただいたバオバブや、野球のカープ、お好み焼き、そして友人の古田さんの顔が浮かんでくる。
慣れない新幹線にのり、乗り過ごさないか心配しながらハラハラの乗車。そしてパソコンで資料を作っていると、乗り込む前に買ったコーヒーもほとんど手を付けないままでの到着。
そんな古田さんは、忙しい時間の合間をぬって駅までお迎えに来ていただけた。久し振りの再会である。古田さんは石積みやガーデンを手がけられ、心のこもった作品を作られる素敵な方である。
古田さんは弊社の植物を以前から扱っていただいており、大変御贔屓にしてくださっている。さらに私のバオバブプロジェクトにも顔を出し、パワーをいただいたり、一緒に被災現場への復興に参加させていただいたり、長年本当にお世話になっている大切な方である。
そのようなお付き合いの古田さんに、駅までお迎えに来ていただき、駅でご友人の方にご挨拶。その後、車に乗り込み、駅から少し離れたご友人のお店へ。私にとって広島でランチと言えば、やはりお好み焼き。
古田さんが予約を入れていただいたおかげで、カウンターの一等席で、焼く過程を見ながら、よだれをこぼさないように、思い出話やお互いの近況についてを話をさせていただいた。
比較的早く焼き上がり、早速鉄板の上で切ったお好み焼きを口にして、お決まりのやけど。熱い!しかしそれよりもおいしさが勝っている。そのためすぐさま二口目をパクリ。熱い!当たり前である。中々学習能力が低い又右衛門である。是非「楽屋」というお店を検索し行ってみられればと思います。おすすめですよ。
その後、車で移動し、古田さんがお店の植栽を手掛けられた「BioGaia」を見学させていただいた。とても素敵な仕上がりのIndoorGardenであった。ガーデンの中央には小川が流れている。それにもしっかりメッセージが込められており、とても素敵な空間となっていた。
その場所で、しばらく腰を掛けて、この施設のコンセプトをお伺いし、意見交換もさせていただいた。さらに今後の取り組みなどもお聞かせいただき、古田さんの人柄を慕って、集まってきているクライアントの要望以上に答えを出している姿には、多くを学ばせていただいた。そして今後に一緒にできることなどのお話をゆっくりさせていただき、次の予定地へと向かうために、少し離れたグランドプリンスホテル広島へと移動した。
ここで古田さんとはお別れ。再会できたことを祝ってくれるかのような優しい雨に包まれながら、お互いの健康を祈り、再会を約束して、見送らせていただいた。
そして以前から予定されていた全国花卸協会の総会に出席をさせていただいた。この協会は本年度まで6年間、副会長をつとめさせていただいたが、本年、節目の年齢を迎えたのと、若い世代がしっかりしているので、今年で卒業をさせていただいた。
総会懇親会では、同業の仲間たちと笑顔で談笑しながら素敵な時間をしばし過ごさせていただいた。
思い起こせば、花の仲卸業をはじめたころ、周囲の方々には仲卸として認めていただけないようなレベルで赤字事業からのスタートであったが、素晴らしいメンバーが次々現れ、今では生花と植物の卸を経営、国内外の方々にも高い評価をいただけるようになり、本協会でも長年副会長を務めさせていただくことができた。これもひとえに、厳しい中でも一緒に歩み、支え続けてくれたスタッフのおかげである。心より感謝である。本当にありがとう。
全国花卸協会の役員は終えたが、仲卸業をフェードアウトさせるのではなく、引き続き基本に忠実に、魅力ある植物を皆様に届け続けていくために実直に歩んでいくことを、あらためて心に誓い、次なるステージに昇っていきたいと強く思える、そんな広島への出張であった。