四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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今週は久しぶりに飛行機に乗らずに比較的近い場所での活動であった。週初めは新しいガーデンのご依頼をいただいた幸先の良いスタートとなり、続いて事業とは間接的な繋がりである団体のセミナー&パーティーや社団法人に新しく加入するための面接など今後に繋がるありがたいご縁をいただくことができた。

週中には大和 山野辺の道という素晴らしいロケーションにて、自然農法を実践しているパートナーの畑を訪問。そこで栽培されたサツマイモやトウガラシ、ナスなどの収穫のお手伝いをさせていただきながら、実地で学ばせていただくことができた。

さすが自然農法による土。触るとホクホクしている感触が手のひらから伝わってくる。化成肥料によって固くなっている土とは一目?一触?瞭然である。思わず手袋を外してにぎりしめてしまう。柔らかい。その土がのった手のひらを顔に近づけると、自然の香りが漂ってくる。うまく文字で伝えられないのがもどかしくなるぐらいである。

私は次の約束があるので早々にこの地を離れることにしたが、帰り際に是非この畑の柿を食べてみて欲しいとのことで、お言葉に甘えて一枝持ち帰らせていただいた。
そして次の目的地に行く前に、ほど近い石上神宮(いそのかみじんぐう)を参拝させていただき、来年から始める生産の報告をさせていただくことにした。

車で約30分。以前より大和橘の生産などで関わらせていただいている「なら橘プロジェクト」の城会長の事務所を訪問し情報交換をさせていただいた。
「なら橘プロジェクト」とは、準絶滅危惧種に指定されている日本固有の原種であり最古の柑橘「大和橘」を守り、広めるために活動をしており、毎年神社やお寺などを中心に植樹活動を行っています。

その苗木の生産をバラエングループが一手に担わせていただいているのである。ただ生産量はまだまだ少なく市場には中々出回らない希少な柑橘であり、その香りの素晴らしさは巨匠も認めるぐらいで、さらに実だけでなく葉や花にも価値があるため日本を代表するシェフやパテシエがこぞって使用し、高級料理店からお声かけていただけるまでになっている。ありがたいことである。

またハンドクリームなどの生産も始まっており、今後どのように拡がっていくか、とても楽しみである。

そして事務所に隣接する農地を見学させていただいた。先ほどの山沿いの畑とは違い、ここは大きな道路にも面しており使い勝手の良い土地になる。

今回この地を見学させていただいたのは、現在 特殊な植物の管理地拡大のため候補地を探しているためである。
この周辺は比較的温暖である。山とは少し離れているため虫も少な目である。そして何といっても大事である水が潤沢にあるということである。農業にとっては何よりも大切である。ただ条件の良いところは利用料も当然高くなってしまうので、きちんと試算し検討をしたいと思っている。楽しみである。

この地で柿の木をしばらく見つめ、大空に近いところで光り輝いた実もあれば、地に落ちて輝きを失った実もあることが今の自身やその周りが重なり、妙に心に沁みた。それぞれの秋を感じる。