四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2017.08.29

又右衛門 マダガスカルへ。⑨ モロンダバ

市内ホテルで久しぶりのアメリカンタイプの朝食で栄養を蓄え、市内のホテルを出発。

 

無事ボーディングタイムの3時間前に到着した。今日は国内線での移動にも関わらず何故3時間前に空港に行くのかと言うと、大きく二つの理由がある。

 

 

まず一つは、本日飛行機が本当に飛ぶのか?と言うチェック。もう一つは、座席の確保である。日本や国際都市ではありえないことかもしれないが、実際にチケットを手にするまでは勝手にキャンセルされる可能性もある。チケットを手にしても、同じ座席ナンバーでダブルブッキングもあるので、飛行機に乗り込むまでは安心できないからである。

 

そして持ち込み禁止品もかなり厳しい。

まずナイフ類、ドリンク類や缶スプレーはどこでもダメなのは世界共通。少し珍しい禁止品には、ガラスや陶器製品。恐らく割って凶器になるからだろう。ご当地バオバブの置物もNG。鈍器になるからであろう。そしてガムテープ、紐、メジャーもNG。これはきっと手を縛ったりするからであろう。ただそこまで言い始めたら何でも凶器になるような気もするのだが・・・(^^;)

 

そして手荷物チェックも厳しい。

 

メガネもバンダナも外して検査。ポケットの中のティッシュもNG。パソコンも取り出したのだが、ノートパソコンは開いて見せなさいとのこと・・・かなり厳しい。

 


ただ、こちらから見るともっと違うところを厳しくしなければならないような気もするのだが・・・それとセキュリティーとは関係ないが、きちんと航空会社も飛行機を飛ばしてほしいと昨日の悲劇を思い出してしまった。

 

でも何とか飛行機に乗り込め、自分の席もあり、途中で降ろされることもなく、ランチのサンドイッチを頬張りながら、目的地であるモロンダバに到着した。そして空港には車が待機してくれていて、到着後すぐにまず今日の第一目的へと向かった。

 そしてその途中で、定期観測を行っているバオバブに立ち寄り調査を行った。

以前訪問時との差異を計測し、その成長度をグラフ化している。この若い樹は前回計測時より外周で約50cm増えているとのこと。もちろん幼木、老木との成長度も加味して考え、バオバブの推定年齢を割り出していく。もちろん土壌によっても倍以上成長度が違うことも頭に置いておかなければならない。

 そして、いくつか立ち寄った後、目の前には、見事なまでのバオバブ街道が拡がっていた。テレビや雑誌ではよくみられている景色である。たしかにその迫力に圧倒される。

ただこのまま感動だけしていれば、観光になってしまうので、それぞれ先ほど同様の定期計測に加え、周辺環境の調査や活動をおこなった。

そして街道を通り抜け、バオバブのグランディディエリとフニーが入り混じるところを観察し、またUターン。

 そしてバオバブ街道の正面反対側から写真を撮った。雑誌などでは夕焼けバックが多いため通常の正面と言われるところからの写真が殆どだが、個人的にはその反対側からの街道の方が良いように感じた。

 


そしてバオバブ街道に費やした時間はたったの20分あまり。これも前々日の飛行機の欠航から始まる予定の変更のためである。それでも何とかこの地を訪れ、定期観測が出来たことを感謝しなければと感じた。

そのようにして後ろ髪をひかれる思いで、失われた1日を取り返すため、本日の宿泊地であるアンチラベをめざした。

ムルンダバからアンチラベまでは約470km。高速はないので何もなくても到着は深夜1時ぐらいになるため、ひたすら急ぐしかない。

オーストラリアとよく似た景色の草原を走り続けると、徐々に陽も落ち始め、とても夕焼けが綺麗であった。そして夕焼けに色んな想いを映し出しながらまたひた走る。


20時過ぎ「バオバブ レストラン」で夕食を大急ぎで食べて、またひた走る。辺りはもう真っ暗である。

そして日付が変わる前、あと残り100kmぐらいのところで、検問のようなものがあり、そのまま待機を命じられた。


その理由は、最近、この辺りで盗賊被害があったようで、深夜通行をとめているとのこと。そして通行止め中に、ある程度車がたまったら、POLICEの先導で通行ができるとのことである。

 

 

先を急ぎたいのだが仕方がないと割り切り、真っ暗の車内でデスクワークを行い、いつ出発できるかわからない状況の中待ち続けた。

 

そして午前2時。未だに何の連絡も入ってこない。一体いつになってくるのだろうかと思いながら、真っ暗の車外にでて深呼吸をし、空を見上げると満天の星が拡がり、運よく流れ星を観ることができた。そして他に検問でまつ現地の人の歌声が静寂の中、響き渡り まるで星屑のステージのようであった。考えようによっては、これもまたとても良い経験になったといえる。

 動き出しそうな気配はあるが、まだ解放される目途は立っていないがパソコンの充電もなくなってきたので、この辺で今日のブログは書き終えます。

 

次のブログで無事でしたと報告できることを祈っています。

ではでは~~。