四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2016.08.30

又右衛門 再びオーストラリアへ最終回 ~大きなバオバブの木の下で~

ダーウィンを深夜に出発し、シドニーへ。そしてそこから成田、伊丹へと乗り継いで宝塚に戻ることになる。


 

そしてシドニーから成田に向かう飛行機の中で、いつものようにブログを書いている。今回の渡豪もとても中身の濃い一週間であったので、ブログを書きながら、まるで何年も旅していたようにさえ感じている。

台風の状況を心配しながらの日本からの旅立ち、到着したオーストラリア。そして素敵なパートナーとの出逢いから始まった植物と夢を追いかける旅。振り返ればこみあげてくるものを感じる訪問であった。

書き綴りながら毎度繰り返してしまうが本当に出逢いは素晴らしいと思う。

 

まずは人。

 



今回、FBの友だちが掲載してくれた1通のアシスタント募集から、6日間ずっと私と行動に共にしてくれたはる花さん。何処の誰かもはっきりわからない私の依頼にも関わらず、お声かけいただき助けていただいた。そして最後の別れ際に、「正直植物にはあまり関心は無かったのだけども、大きなバオバブを目の前にしてその存在感に驚かされ感動した。参加して本当に楽しかった。良かった。」と言葉を残し、また次の街へと旅立っていった。そんな素敵な彼女の活躍で有意義な旅になった。

そして数年来のビジネスパートナー Cycad International社のJoeの長男Joey。何か動物を見つける度に大きな声で「NobuNobu!」と叫び、私を呼びつける。そして手づかみでワニ、バラマンディー、など様々なものを捕まえて見せてくれる。その手早さは半端じゃない。本当にいたずらっ子でもあり、愉快で心優しい素敵な男である。

 

シャッターを向けるとポーズをとってくれる、かなりのイケメンArryn。彼の逆立ちは、中々である。彼の行動は、マニアックでありとてもユニークである。その少年らしさは私の若い時を思い出させてくれる。そんな力強いナイスガイである。

その母のKaren。つまりJoeの奥さん。とてもクレバーで、てきぱき冷静に仕事を進めていく。そして手作りの美味しい料理で迎えてくれて、私に「あなたは私の家族よ」と抱きしめてくれる。本当に温かく感じる。

 

そしてオーナーのJoe。数年間大きな取引もできずにいるのにも関わらず、私を信じているからとのことだけで日本での役割をすべて任せていてくれていて、さらに中国や韓国なども任せると言ってくれている。「私たちはお金のためだけではない。植物を心から愛する人に、大事な植物を供給する。日本には君以外に考えられない。だから又右衛門は、ここにある欲しいものを何でも持っていっていい・・・。」とまで言ってくれる。涙が出るくらいである。
ただ確かに日本に持ってくれば、かなり高価で取引ができるであろうが、私は首を横に振る。その真意は、彼は私と目があったらすぐに感じ取ってくれる。そんな息の合ったコンビである。

 

     

 

そのような素敵な人に囲まれてしあわせであった。

 

 

 



次に植物。世界で稀少な植物がこの地で自生している。崖っぷちや、砂漠のような土地、水があふれる場所、海の塩で覆われた場所でも生き、さらにブッシュファイヤーで火あぶりになっても、力強く生き続けいる。そして美しい花を見せ子孫を残し、雄大な姿を見せ訪れる人びとに、半端ではないパワーと、安らぎを与えてくれる。
私はこれからも人間のエゴでこのような素敵な植物たちをハンティングすることはせず、植物やそれらのともに歩んできた人と対話しながら、この仕事に就いていきたいと、あらためて感じた。

 

そして大地 大自然。心を映し出してくれる透き通った雲一つない青空。全ての邪念を焼き尽くしてくれる夕焼け。果てしない夢を見させてくれる満天の星空。もはや言葉ではその一片すら言い表せられない。

今回このような素晴らしい出逢ができたオーストラリア訪問。本当に全てに感謝です。

この素晴らしさを一人でも多くの人に伝えることができるように、「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」をテーマに又右衛門これからも一生懸命頑張ります。

本当に本当にありがとう。

そしてまたみんなとの再会を楽しみにしています。

 

 



大きな大きなバオバブの木の下で・・・・・