四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2015.02.21

南へ(オーストラリア 南海岸)4日目 ナーセリーからブリスベンへ

先日同様、朝5時半起床。

 

かなり眠い。連日の睡眠不足であまり頭がまわらない。さらに今日の最終目的地であるブリスベンでは、サイクロンの影響がまだあり、フライトの確約も出ていないので少々不安も残っている。そんな中、コーヒーと糖分を無理矢理、身体に注入して、気合をいれて手早くパッキングを済ませ、7時からのミーティングに備えた。

 

 

 

いよいよ。ここでの残された時間は午前中だけである。ただ昨晩済ませた準備通りで行けば何とか朝食を食べに行く時間もあるだろうと思っていたが、きっちりその期待は裏切られた()

 

お互いこの仕事にかける意欲と将来性について語り合い始めると、アジェンタ通りには進まない。決して言い合いをしているのではない。自分勝手なことを主張しているのでもない。

 

ただ単に一生懸命、素直に互いの思いをぶつけあっているだけである。

 

そして朝食に行く時間もなく、用意していただいたスナックをつまむのが精一杯の状態で時間が通り過ぎていく。

 

そんな中、通訳をしていただけているKaoriさんも巻き込んでしまい、それぞれがヒートアップ。その場で続けるのが厳しくなり、しばし休憩をとりクールダウンをさせることにした。こんな熱い話し合いは久しぶりである。

 

そのように時間が過ぎていく中、きちんと活路を見出すことができた。それはお互いが強い期待感を持ち、互いを尊重していただいたからであろう。

 

そして彼は、「こんな遠くまで来ていただき、真摯な態度で向き合ってくれた人をこのまま返すわけにはいかない。あなたへの感謝と期待を込めて、特別なプレゼントとして、私たちのみが出荷できる素敵な品種の日本での独占販売権とレア植物の優先販売をします。是非よろしくお願いします。」と、そっと手を差し伸べてくれた。何とも言葉にできない瞬間である。

 

今でもその感触が手に残っている。毎日の作業でゴツゴツしているはずの手が、優しく力強く感じることができた。

 

そして、残された時間で、できるだけのことをすすめ、様々なレクチャーと、今後について話し合った。気が付けば残り時間を費やしてしまったのでミーティングを終え、ナーセリーを出発することにした。その際に、日本から持参したお土産を各人に渡し、また彼らも私にプレゼントを送っていただけた。

 

彼はこの場所において、金岡向けのプランテーションを計画しますとまで言っていただけき、あらためて手を握り合い、期待感、充実感、責任感を同時に感じながらこの地を離れることになった。

 

 

そして、ナーセリーからは到着からずっとそばにいてくれたオーナーの息子さんの運転で、空港へと送っていただき、無事夕方メルボルン空港まで到着した。

 

息子のサイモンさんと、最後の握手を交わし、彼らとの別れを惜しんだ。

 

 

そしてここで今回も通訳をしていただいたKaoriさんとお別れである。

 

彼女には本当にお世話になった。想い一杯で強く、時には方向性を見失うナーセリーの3名意見と、日本語すら怪しい私の熱い語りの狭間で、頭をフル回転させて頑張っていただけた。きっと彼女でなく、通常にエージェントに手配された通訳では、あきらめてできなかったかもしれないと思う。本当に自分は恵まれていると思った。

 

そして、あらためて彼女にお礼を告げて、ここで別れることになった。

 

そしてブリスベン行の飛行機をチェックインした。幸いサイクロンでの影響も、うまくすり抜け、遅れはしたものの、無事ブリスベン空港に到着した。

 

 

ブリスベン空港には、Kaoriさんの友人で、前回もとてもお世話になったMegumiさんが向かえに来てくれていた。

 

そしてここからレンタカーでナーセリーに向かう予定であったが、道中がサイクロンの影響で、向かうことができずブリスベン市街での宿泊を余儀なくされた。そしてホテルのブッキングをしていなかったので、どうしようかと思っていたのだが、Megumiさんが、親しい友人宅を手配していただけて、そこで明日朝、早くの出発をすることにした。

 

 

 

夜は、素敵な友人宅で一緒に食事をさせていただき、その後、明日の準備と、またまた今回の記録を深夜まで、時間を費やし、電池が切れたので横になることにした。