四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2024.02.04

又右衛門。高松へ。

今日は、日帰りで今年初めての高松へと向かった。今回の用事はまず、わずかながらご支援させていただいている「第7回全国高校生花いけバトル全国大会」を観戦させていただくためとパートナーでありお世話になっている半田植物園さんを見学するためである。

朝一番、昨日のうちに手配した中山寺~高松間往復の切符を片手に、駅に向かう。少し早めではあったが隣の駅である川西池田の改札を通って、新大阪に向かう途中、切符をよく見ると、帰りの切符を自動改札に入れて入場したようである。

このままでも問題ないだろうなと思いながら一応新大阪で係りの方に尋ねてみると、問題があるようで、親切に説明いただき、ハンコを押して、今回は自動改札を使わずに、有人の改札を使ってくださいとのことであったので、案内いただけたように旅が始まることになった。それにしても電車は難しい。飛行機の方が簡単だな~~と思う情けない大人である。

新幹線とマリンライナーを乗り継ぎ、家を出てから約3時間で高松駅に到着した。車で行くのと大体同じぐらいの時間であるが、事故の可能性を感じると電車の方がはるかに低い。ただ失くし物をする可能性は、電車の方がはるかに高いので、どちらが良いか今後の課題である(笑)

駅を出るとちょうど雨が上がったぐらいか、辺りは濡れていた。年間降水率がかなり低い高松でさえ雨が降る、さすがレインマンと言われるだけのことがあるとおもった。駅には半田さんに迎えに来ていただけ、早速車で移動した。

まずは半田さんが設計・施工したレインガーデンを見学し、雨水の利用法から、その水の経路などを説明いただき、このようなガーデンの必要性をあらためて認識することができた。

またその他に、コンクリがはられた上に設置されたガーデンなど拝見させていただいた。このガーデンは盆栽のような設計がされており、このような薄い土壌でも可能であるとのこと。さすが盆栽が盛んな鬼無地区で長年活動されている方だなと思えた。

そして、半田さんに生産していただいている「大和橘(やまとたちばな)」の圃場を見学させていただいた。「大和橘」は準絶滅危惧種であり、数少ない柑橘における日本の固有種である。そのこともありこの橘をまもるために活動し、半田さんには大切な役割を担っていただいている。このように仕上げ、数量限定ではあるが会員はじめ一部全国に向けてお届けさせていただいている。

またAIR-POTにて生産していただいている株は成長も良く、その機能を大きくご評価いただいており、今後さらに増やしていこうと考えている。とても楽しみである。

視察終了後、今回の高松訪問の主たる目的である「第7回 全国高校生花いけバトル 全国大会」会場へ向かった。

会場は駅が近くとても広く、素晴らしいステージである。

そこに、長年のパートナーである菊を契約栽培していただいている合田さんの菊をはじめ、多くの花材が用意され、5分間で生け込み、会場参加者によってジャッジされるとてもユニークなイベントである。

このイベントには全国から勝ち上がってきた若き猛者たちが集い、その技術を競いながら想いを込めていけこんでいくのである。

限られた時間に作品に取り組むその姿はまさにバトルである。ただバトルといっても、同じ競技者か?花材か?それか自らか???

制限時間を終えて競技者が一言を述べる時間があり、その言葉の多くは前を向いた晴れ晴れしいものである。その言葉聞いたときに、彼らは自らと闘っていたんだなと確信することができた。

生け花と捉えれば、作法など色々な考えがあるかと思うが、このように文化部でありながら、甲子園のように熱く取り組み、中には涙しながらいる輝いた彼らの眼を見ていると、本当に素敵なイベントであると思っている。又右衛門もその姿に多くを気づかされ、彼らに素敵なバトンを渡すことができるように今後も頑張っていきたいと思えた。

今回、この設えに関わられている方々に敬意を表するとともに、運営者、学生の皆様から多くを学ばせていただけたこと、深く感謝しています。今後もこの大会が末永く繁栄していくことを心から願って止まない。