四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2022.10.26

日本植物園協会2022年度第一回技術者講習会&第3分野会議開催!1日目。

26日27日と私たちが所属する日本植物園協会の第3分野会議と技術者講習会を薔薇園植物場が初めてホストになり開催いたしました。

第3分野とは、協会において民間植物園が所属する分野になるのですが、私たちが入会した時に配属推薦されてから、この分野に参加をしています。

前回の伊豆シャボテン動植物公園開催時に次年度のご指名をいただき、植物園を持たない私たちにはご案内できる園がないため腰がひけていたのですが、バラエングループの取り組みはとてもユニークで今後の植物園にも必要であり、興味もあるとお声をいただき、他園のサポートもあり、今回『海外からの植物導入と最新の栽培技術』として開催することができました。

26日は、お昼ちょうどに第3分野会議を開始。遠くは沖縄からもご参加いただいた。
大きな議題はなかったので、各園からの近況報告、新入会員の紹介などを行い、私たちのパートナーである大宝青果さんの手づくり弁当を準備した。薄味でとても美味しく多くの方に大変喜んでいただき嬉しく思えた。

そして昼食後には技術者講習会。集合時間よりも早く皆様にお集まりいただき、早速始めさせてもらうことにした。

まずは市場のセリ場、荷物分荷場などを案内。

営業は終了しているが「ローズガーデン生花部」を案内させてもらった。その後グループ会社の「ローズガーデンプランツ」を案内。

続いて樹齢約1000年のオリーブをはじめ、オリーブの古木を観ていただき、皆さんがその存在感に驚いておられたのが印象的であった。またオリーブの輸入や養生についてなども多くご質問いただき、現地での作業などのお話をした。

そして私たちが生産する大和橘についても簡単に説明させてもらったところ、橘の言われなどを知らない方もおられ、多くの方に興味をもっていただくことができ、実際に納入のお話も頂戴することができた。

次は「ローズガーデン植物部 第2売り場」を案内し、ユッカロストラータ ブルースワンやヤシ類など、私たちが提案する輸入植物と通常流通している輸入植物との違いを実感してもらうことができたと思う。

移動して「ローズガーデン植物部」を案内。温室内の国産の花物や観葉植物などを観ていただいた。

そして再び輸入植物。ワシントン条約アペンディックス1のホリダスなど、希少な植物を紹介した。特にバオバブの説明については多くの方が興味をもたれ、質問も多くいただいた。

その他にもディクソニアやサイシアなどもご紹介。よく似ている2種の見た目の違いや特性にも触れ、これもまた多くの方に興味をもっていただいた。
この他にはマクロザミアムーレイやグラスツリー、アガベなどにも興味をもっていただけ、時間の許す限りご案内をさせてもらった。

そして時間となったので会議室に戻り、技術者講習会を開催した。

まずは私又右衛門から開催趣旨を説明させてもらった後に、バラエンクリエイティブ福中より、植物のイベント紹介をさせてもらった。
短い時間ではあったが興味をもっていただけ、後に色々問い合わせがあったようである。

続いて再び又右衛門から植物輸入についてお話をしたところ、細部まで注視し、植物の命にこだわりを持っている取り組みに賛同いただけた。中でも私たちが海外にて日本向けに又右衛門エリアを展開していることに共感をいただけたことは大変うれしく思えた。

そしてお忙しい中、神戸植物防疫所から森本様にお越しいただけ、植物防疫についてとても大切なことを学ぶことができ、私も含め参加者にとっても大いに参考になったのではと思う。

その後休憩をはさんで、バラエングループ特別顧問として生産や肥料開発にご教示いただいている前川氏に最新の栽培技術などについてお話をしていただいた。
中々難しい講演であったが、生態系調和型農業のあり方や技法など本当に大切なことを教わった。私はただ単に聞いているだけに近かったかもしれないが、肥料関係者などが聞けば、目からうろこのような話も多くあった。内容については特許がらみのところもあるので控えるが、新資材が年内にリリースされるということもあり、楽しみである。

そして最後の発表は、弊社が扱うAIR-POT®の案内である。
海外との接続での講演であったので少しドタバタしてしまったのは申し訳なかったのだが、最後まで多くの方にお付き合いいただき、終了後は質問も多く、大変関心をもっていただけたようである。あの英国王立キューガーデンも採用する資材であることも多くの方々に信用を与え、その効果を疑うことなく見ていただけたのであろう。

これが1日目のプログラムである。
次回に2日目のプログラムについてご案内しようと思うのでお読みいただければです。