四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2022.06.08

「バラエングループ 生産支援プロジェクト in 秋田」光を感じ。光とともに。

6日、7日と「バラエングループの生産支援プロジェクト」として、秋田県能代へと向かった。

朝、起きて窓の外をみるとやはり雨。もう慣れっこの光景であるので、傘をもって伊丹空港へと向かった。

空港までは歩いて15分ほどかかるが、いつも利用している格安の屋根付き駐車場(24時間550円)に車を停めて向かう。傘をさしていたが、空港に着く頃にはすっかり足元は濡れてしまい少しブルーな出発となる。

いつもお世話になっている赤い飛行機で秋田へと向かう。当たり前だが上空はとてもきれいな青空と雲海が広がっていて美しい。そして着陸前に見える景色は新緑が広がり、それもまた美しい。

空港に着けば秋田犬と、なまはげが出向かえてくれ、和やかな気持ちになりながらレンタカーに乗り込み、目的地である八竜(三種町)へと向かう。
そして約1時間で目的地に到着。いつもお世話になっている生産者さんと2か月ぶりに再会することができた。

着くなりまずは現在の生産状況など聞かせてもらったが、今年は春ごろの雨不足の影響もあり厳しい状況であるとのこと。少し悩ましい。そして市場の状況など世間話をしているうちに、お昼の時間になったので、ご用意いただいた好物の寒天とジュンサイなど郷土料理をいただき、変わらずの美味しさに舌鼓を打った。

食事を終えると早速、畑へと向かった。今回のミッションは、今年の1月と4月に、少し仕掛けをした松の状況の確認と草引きである。

まずは簡単に草をひいた後に、4月にグループ会社のアースフィールが販売する共生菌の効果チェックを行った。見た目に大きく様子が変わったとは言えないが、何となく全体的に苗に力があるように感じられた。ただ2か月なのでこれから違いが出てくるのではと期待して、次の畑へ。

ここでは、今年の1月に同じくグループ会社であるマリネックス社が開発、100%天然由来である海洋性腐植(高濃度フルボ酸)である「MM土」を各株元に少しずつ入れた畑のチェックを行った。

今度は近くに行くまでもなく、遠いところからでも一目瞭然である。
全体的に黄化した松の圃場に、1列だけみどりが鮮やかな列があるのをわかっていただけるであろう。これが「MM土」をパラっとだけ置いた列である。ここまで違いが顕著に出るとも思っていなかったことなので、正直私も驚かされたぐらいである。

恐らくだが「MM土」によってしっかり根付いた松が、春の雨不足による被害をほとんど受けなかったのであろう。ただ松はあまり伸びすぎては、この地特有の、とても良くしまった根引き松とはいかないので、少し工夫が必要である。

この松を見て、メロンの生産者さんなども驚いていたようで、今後、農業の方々にも関心をもっていただけるのではと思う。

そして、ここでは少し伸びてしまった草を取り、残す作業をすることにした。

又右衛門も鎌を持って参戦した。正直我ながら鎌を持つと見た目に結構怖い。これではFacebookにも載せられないなと思い、できるだけ笑顔を作ろうと何回か自撮りをしたが、どうしても引きつってしまい、ほぼ壊滅状態である。

ただ松や自分の写真を撮ったり、松の観察ばかりをしていたら、肝心のミッションがクリアできないので作業に集中して行った。草を引きながら、「ひいてごめんなさい」とつぶやきながら行っているので、正直手早いとは言えなかったかもしれない。それでも少しでもお役に立てれば嬉しく思う。
そうこうしていると、やはり本領発揮か雨が落ち始めてきて、作業を少し前に終わらせることになった。

母屋にもどり打ち合わせを行い、良い時間となったので、少し離れたホテルへと向かった。
チェックインを済ませ、同行のスタッフと食事をしながら、今後のことや、思い出話をし、様々な打ち合わせを行った。
その話の中で彼の口から出てくる言葉は、他人への不満や中傷はなく、周囲への感謝が多い。会社への愛、一緒に活動する者への愛が人一倍強く、それが溢れ出ていた。ただその愛が強すぎて、適切な表現や行動がうまくできないときもあるだろう。ある意味不器用な一面もあることを感じさせられた。まさに昭和?それ以上の人であると言える。ただ確かに言えるのは、お客様への愛が強く、提供するために学んできたため植物の目利きとしては超一流であり、現代では貴重な人である。

私は、素敵な松の生産の灯をともし続けられるように、パートナーや土の専門家、樹木の専門家、肥料の専門家によって、今まで以上に魅力的な松に仕上げていくことを約束し、打ち合わせの締めとした。

その後部屋に戻り、私はいつものようにキーボードをたたきながらデスクワークを切りの良いところまで進めて、雨が結構強く降っている窓の外を眺めながら就寝した。

翌朝はやはり雨。相変わらずのレインマンぶりを発揮している。おまけに風も強い。朝食会場のテレビからは関東地方は梅雨入りだとか。

この雨では作業は厳しいかなと思いながら、とりあえず現場に向かう。その途中で氏神様を参拝し約1時間で到着。ただそこには作業される方の姿はなく、この雨では無理に作業を行っても全く捗らず効率が悪いのと、周りの人を巻き込み、健康に影響を出すわけにはいかないので、現場に出ることは我慢し、今後についての打ち合わせを行うようにした。

そして夕刻、私は先に帰阪するために一人秋田空港へと向かうことにした。途中睡魔に襲われそうになったところに、道路を横切ろうとする大きな生き物に遭遇。そうそれは最近よく話題になっているクマである。そのクマは高速道路を横切ろうと私の少し前を通ろうとしたが中央分離帯で行き詰まり、対向車線の大きな車に驚いて、私の走行する車線側に引き返してきた。

今までシカやタヌキ、海外ではカンガルーなどを見かけたことは多くあったがクマは初めてなので驚かされた。おかげで目が覚めた。クマさんに感謝である。
それと同時に高速道路によってはアニマルパスなどがあっても良いのかな?とも感じました。

そうこうしているうちに秋田空港に到着。レンタカーを返し、定刻出発の飛行機に乗り、機内でこのブログを書いている。

そして、大阪に着く頃には、窓の外には宝石を散りばめたような素敵な夜景が広がっていた。際立つ光量の光、小さな光、赤い光、青い光、点滅する光などいっぱいである。明るさこそ違いはあるが、どれもが輝いている。きっとその中には、光っているけど私が観ることができなかった光もあるだろう。まるで人と同じであり、私に何かを伝えてくれているような気さえもした。

手前味噌ながら私のところのスタッフやパートナーは、それぞれが個性豊かな魅力的な光を放っている。中には紫外線のように、見えはしないがなくてはならない光を放っている仲間もいるのだろうと思い、それと同時に、そのような光を感じることができる人になっていかなければならないと思った。

そして太陽光発電のような強い光だけを力に変えるのではなく、星や月の光、場合によっては蛍の光のような繊細な光もとらえ、さらには、目に見えない光をも力に変えられるような全光発電チームをめざしていければと思っている。

そのためにはまだまだ足らないところばかりであるので、引き続き、国内外を周り、多くの出逢いを繰り返しながら学び、臆することなく前へ前へと進んでいかなければならないと強く想う。そして光のように真っすぐな力を放つパートナーと共に・・・・。みんなと一緒に、まだ見ぬ景色をみるために・・・・。