四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.05.01

お朔日。植物たちが伝えてくれること。

今日は5月1日。お朔日。何度も書かせてもらっているが、お朔日は自宅、本社、営業所の神棚のお祀りと、氏神様の参拝をしている。

今日も松尾神社を参拝し、先月までのお礼、ご報告をしてきた。
少し前までは朝5時の参拝は、辺りは暗かったが5月になると結構明るく、木々の芽吹く様子もよく見え、季節の移り変わりを教えてくれる。

境内を歩くと古木たちが穏やかに話かけ、戒めや教えなど大切なことを、様々な事象に置き換えて伝えてくれているように感じる。そして、周りの環境が大きく変わっても、人間のためだけの手は加えられずに、ありのままの姿で守られてきていることの意味を、心身で感じながら十分納得することができる。
境内は、現代の社会において活動する私たちにとって、とても貴重な場所であることが実感できる。

そのような素敵な空間で過ごした後の帰り道では、今まで以上に小道に咲く草花が可愛らしく、愛おしく感じる。

私たちの花き園芸業界は、新しく改良された品種やデザインを世に送り出してきた。それは大切なことである。しかし新しいものを世に送り出すためには、やらなければならないことがあると思う。それは今まであるものを護ること。それがきちんとできてこそ、新しいものを世に出すことができると私は思っている。

そのことをあらためてしっかり教えてくれる植物たちに関わりながら近い距離で仕事ができるという恩恵に誠意をもって応えられるように、エシカルであることを基本とし、高い美意識と感性をもって、世界に向けて自分らしく発信していこうとあらためて感じたお朔日となった。