四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2019.09.13

又右衛門 マダガスカルへ2019最終回 出逢い。再会。そして帰国

当初予定をしていた以上に活動の機会があり、時間が足りずのバタバタであったが、よくありがちな欠航やトラブルもなく、若干の忘れ物や破損があったくらいで、無事帰国の途につくことができた。

少し安いチケットのため経由地が多い。現地時間で12日の昼過ぎにマダガスカルを出発。そしてエチオピア、上海で乗り継ぎ、日本時間13日の夜遅くに関空へと到着する。

そして、いつものように長いフライトの間に、このブログの最終章を書いている。前回のブログで前振りをさせていただいたが、今回のマダガスカル訪問でも豊かな自然、魅力的な植物、温かい人との出逢いが多くあった。

そして素敵な再会を果たすこともできた。それは2年前に電撃訪問させていただいたデュドネ氏である。私の過去のブログを読んで記憶していただいている方も多いと思う。この写真は当時一緒に撮ったものである。

 

彼はアンタナナリボで、とても素晴らしい活動をしているので、あらためて、今回訪問させていただいた写真を使いながら彼の活動に簡単に触れさせていただきます。

彼はとても貧しい生活を送っていた。そして約20年前から街で捨てられたくず鉄を集め、手仕事で器用に加工し、マダガスカルではよく見かける素敵なバオバブなどの置物や、小物入れなどの雑貨を作る事を始め、何とか生きていくための収入源としていた。

 

そうして産み出されたわずかばかりのお金と培った技術を、自らの貯えではなく、身体的にハンディキャップを持っていたり、通常の仕事に就くことができない人たちに教授した。さらに場所を提供し、一緒に活動していくことで、彼らの生活を支え続けてきた。

そして彼の実直な活動は多くの人に受け入れられ、その輪は拡がりをみせ、彼のもとにハンディキャップを持った人たちが集まってきた。彼はそれらを受け入れ、彼らと共に、一緒に生活をすることで、その活動は大きくなっていった。

彼の元には小さな子どもを持った人も多く集まる。そんな人たちのために子どもを預けられる保育園を作った。

 

子供は成長する。十数年続ける中で、その子どもたちにきちんと教育を授けるために小学校を作り、次には中学校、今では高校を作るまでに至った。

さらに隣接するところに畑を作り、そこで環境に配慮したオーガニック農法で野菜を作り、管理をしている。

この他にも彼は施設の中で、プラや生ごみなどにゴミを分別することで循環型の取り組みを実践し、そこで一緒に活動する人や子どもたちにその重要性をしっかり伝えている。本当に素晴らしい活動と言える。そんな素敵な彼との当時の約束を果たすために、2年ぶりに工房を訪れたのである。

施設を見学させていただきながらスタッフの方と彼を探しても見つけることができない。

もしや今日は出かけてしまったか、それと施設にはいるが、私には会いたくないために出てこないの?私のことなど忘れてしまったか?と少しさびしい気持ちになりながら、残念だけど今回はあきらめて帰ろうとしたときに、彼は少し足を引きずりながらゆっくりその姿を現わしてくれた。

 

そして私を見つけると同時に、大きな声をあげながら懐に招き入れてくれた。感動の再会である。彼は前回に出逢った時より、ひげをのばし、少し歳をとったように見えたが、元気そうで、私のこともしっかり覚えてくれていた。

 

工房は音が大きく声が聞き取りにくいため場所を変え、比較的静かな農園に向かい、そこのベンチに腰を掛け、再会の喜びを分かち合いながら、お互いのこれまでの歩みや現状の取り組みなどについて、しばらく話をさせていただくことができた。

そのような会話をしているところに、突然とても明るい2人組の男性が大きな声をあげながらやってきた。彼らもまたデュドネさんと抱き合い喜び合っていた。話を聞くとデュドネさんは彼らともしばらくぶりの再会のようである。デュドネさんの紹介によると彼らは絵や音楽の素晴らしいアーティストであるとのこと。そして彼らも同じように貧しい生活の中から這い上がり、今では名の知れたアーティストにまでなったとのことである。本当に素敵な話である。

そしてその明るい二人は、隣接する場所にデュドネさんと一緒に私たちを招き入れてくれて、素敵な再会と出逢いをラム酒で祝ってくれた。私は、普段は全くお酒を飲まないのだが、この時ばかりは、その素晴らしい縁に感謝し、興奮しながら祝杯をあげさせていただいた。

彼らは、私たちのために植物の音楽を流しながら、素敵な空間を演出し、仲間として一緒に時を刻んでくれた。その雰囲気も私のFacebookのアップを見ていただければ少しは感じていただけるかなと思うのでよろしければ・・・。

そしてしばらくして、私たちは出発しなければならない時間となり、ここでも新たに増えた仲間と互いの活躍と再会を強い握手で約束することとなった。

私たちのマダガスカル訪問中、ローマ法王の来訪があり、多くの人びとがアンタナナリボに集まり、街はいつも以上に活気に満ちていた。

そしてホテルに置いてある新聞をのぞき見ると、そこにはローマ法王がマダガスカルにてバオバブの植樹をされる姿が1面に掲載されていた。

決して全く驕る気持ちがあるわけでも何でもないが、同じ時に、同じ国で、同じバオバブの樹を、地球環境への強い想いを込めてローマ法王は大統領と共に、私たちは村人とともに植樹・植林させていただけたことは、偶然ではあったにせよ、今後の私の心の中で、何らかの支えになってくれるように感じている。

今回の訪問でもまた多くの素敵な縁をいただくことができた。出逢いに本当に感謝である。そして素敵な機会をくださったパートナーやスタッフの皆に感謝すると同時に、それを今後につなげていかなければならないという責任感を私たちは強く感じている。

そして最後に。マダガスカル滞在中、ずっとサポートしてくれた現地パートナーのホスピタリティーにも深く感謝である。可能であれば来春に再訪するので、その時はまたよろしくお願いします。

早かったような長かったようなこの訪問もあと少し。待ってくれているであろう猫たちに会えるのが楽しみである。

さてこれにて又右衛門 マダガスカル訪問記2019を終えさせていただきます。乱文で意味が解りにくいであろう私のつたないブログでありますが、少しでもマダガスカルの素晴らしさや、魅力が伝われば幸いです。また中々文字だけでは伝えきれないので、引き続きFacebookなどSNSでもアップもしていきますので、観ていただければと思っております。

また今回の訪問やマダガスカルについての質問などがありましたら、ご連絡をいただければです。それではこの辺で・・・・・

ヴェルーマ ミサウチャ~~!!!