四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2019.09.05

又右衛門 マダガスカルへ 2019③ フォール・ドーファンへ

4日早朝、目覚ましに関係なく4時ごろ浅い眠りから目覚める。

しばらく出発の準備をしていると、窓の外からきれいな朝焼けが見えてきた。今更ながら何となく外国に来た~~という感じになる。その後簡単な食事をいただきホテルを出発。

 

今日は南のフォール・ドーファンへと向かう。

あらかじめ空港近くのホテルを予約していたので、渋滞に関係なくスムーズに空港へ到着。

搭乗口付近でしばらく待ち、無事飛行機が来てくれていたのを確認でき、まずは少しホッとする。
何故ホッとするかというと、日本とかでは考えられないほど、欠航や遅延、ダブルブッキングなどが多いからである。以前は予約をしていても乗れるのも早い者勝ちみたいなこともあり、国内線でも2時間前にいっていち早くチェックインを済ませ、ボーディングパスを手にしなければ安心できないぐらいであった。またボーディングパスを持ちながらも、飛行機の到着を待っていると天候不良とかでもなく急遽欠航ということもあったので、余裕がなければ、飛行機は不安定である。

かといって車で行くには片道で3日間、雨期なら5日間ぐらいかかるから、よほど滞在期間に余裕がなければ無理なため、私たちには向いていない。また途中 山賊などに出逢うこともあり、危険も伴うので、選択肢は飛行機になってしまう。

 

少し話は逸れたが、運営会社が変わった国内線に乗り、プロペラ機のため時間がかかり約2時間でフォール・ドーファンへと到着。

そこには「みどりのサバイブプロジェクト」でお世話になっているNGO サザンクロスのRivoさんが迎えに来てくれていて、早速、以前バオバブの植林と木彫り品を作っていただいた村 RANOMAINTY(ラナマインティー)へと向かった。

フォール・ドーファンを出発し、街中だけは道路が良い状態(日本と比較すると悪路)のため10数分はスムーズに進める。

そして鶏やフルーツを売っている村を通る。せっかくなので少し見学。

ここではライチはちみつをペットボトルに入れて売っていた。はちみつ好きの私なので、かなり興味津々であったが、ここは我慢して次へとすすむ。

途中、ジャックフルーツがなっているところや、エレファンティフォノの自生を見たりしながら進んでいく。そしてこの辺りからの道路は、かなり昔に整備されたきりで、今ではほぼ舗装が崩れてしまっているため、まるでモトクロスの競技場かとも思えるぐらいの悪路である。そのような悪路をロデオ状態で進み、何度も車の窓ガラスに頭をぶつけながらフォール・ドーファンから約1時間30分でナショナルパーク付近まで到着。

ここでランチタイム。サザンクロスジャパンのリヴさんの奥さんが作ってくれたサンドウィッチ。中身は揚げ春巻き。日本ではあまり考えられないサンドだが美味しい!!!

そして残念ながら管理が行き届いていないパークを少し見学したのち、再び目的地をめざす。

途中アガべの花が、多く咲いているところなどを通る。

またオペルクリカリア デカリーの群生を観ることもできる。このオペルクリカリアの皮は現地では育毛の効能があると言われていて、昨年ブラマヨのTVに出演させていただいた時にもご紹介させていただいた。ブラマヨの小杉さんが興味を示してくれていた(笑)

そして悪路を再び走り、フォール・ドーファン出発から約3時間で目的地であるラナマインティー村へ到着。

そこではすでに村長や学校の先生や多くの村人が私たちの到着を待ってくれていた。彼らは私のことを「木彫りを買ってくれる日本の人」という風に覚えてくれていて再訪をよろこんでくれていた。

 

そして村人と一緒に、バオバブの植林へと向かった。その場所の名前は「子どもの森」

何故「子どもの森」というかというと、植林をする意味を子どもたちに伝えるために一緒に活動する場所だからとのことである。近藤先生や湯浅先生、サザンクロスの活動には頭が下がる思いである。

植林現場に着くと、まずは以前に植林されたバオバブの成長を観るため計測を行った。続いて村人みんなで植林を行った。通訳兼学生インターンとして参加させた娘も積極的に参加をしていた。

そして記念写真を一緒に撮って、また村へと戻る。

村でつくられている木彫りを拝見し、次回の打ち合わせやオーダーをさせていただいた。

その後、湯浅先生からの届け物を村長と学校の先生に渡して、出発の時間となったので名残惜しいが再訪を約束して、この村を後にした。

そして隣村のANTANIVINANKYに移動し、ここでも植林をさせていただくことになった。
私の到着を待っていてくれて、どこに植えようか考えていると、この場所の中心にある岩に囲まれたところのシンボルの木が、以前のサイクロンで倒れてしまったので、是非その場所に植えて欲しいとリクエストがあり、僭越ながらその場所に植えさせていただくことにした。

この村でも、バオバブやコミフォラの木、合わせて10本ご用意いただき、皆さんと一緒にシンボリックな1本を植えさせていただいた。

そしてこの村でも時間が来てしまったので、再訪を約束して帰路についた。

来るときと同じく2時間30分くらい悪路に身をゆだねながら、黄金に輝くユーフォルビアに魅了されたり、山から村へ炭を運ぶ人たちや、牛を連れている人たちとすれ違ったりしてフォール・ドーファンの街へと戻った。

 

そしてNGOサザンクロスジャパンのRivoさんの家で、奥さんが用意してくださった歓迎のディナーをいただいた。その料理はどれもが本当においしい。

さらに大好物の生カキも用意してくださっていた。でもしかし以前の私のブログをお読みいただいている方ならわかるかもしれないが、さすがに中々手を伸ばせなかった・・・

それでも、Rivoさんと奥さん、一昨年 一緒にサザンクロスの事務所で植林をしてくれたNorioくんとNorikoさん、そして私たちの7人で、楽しく懐かしく食事をさせていただくことができた。

 

そしてワイワイ話をしていると、急に強い雨が降ってきた。乾季なので中々雨が降らないハズであるにも関わらず断続的に降ってきて、恵みの雨、さすがレインマン又右衛門と喜んでいただけた。

そのような楽しい時間は過ぎるのが早く、子どもたちは明日の学校、私たちは朝から近くの視察などがあるため宴はお開きとし、別れを惜しみながらホテルへと戻ることにした。そして眠気の限界までデスクワークを行い、深夜 蚊帳の中で眠ることにした。

朝、寝苦しさと悪夢で目覚める。夢でうなされるのは久しぶりである。蚊帳が苦しかったのかもしれない。確かに朝起きたら地引網にかかったマンボウのようになっていた・・・・・。

 

その後ホテルをチェックアウト。2年前にNorioくんと「みどりのサンタ」と一緒に植えたバオバブの成長を確認後、皆さんとお別れをして空港へと向かった。

その途中、昨日山から持ってきた炭を街で集めてトラックに積み込む人、その炭をさらに中継する人、自転車で届ける人、キャッサバを運ぶ人など、多くの人とすれ違いながら空港へと到着した。

 

飛行機は、はじめ30分の遅延と聞かされたのだが、結局は1時間30分ほど遅れて空港に到着。

そして、乗り込むときにボーディングパスを出すと座席番号を赤ペンで消され、自由席でよろしくと伝えられ、え~~っと思いながら乗り込むことに。さらに、座っていると経由地の空港から新たな人が乗ってきて、私の席ですよ、と言われる始末。それでも欠航にならなかっただけ有難い、と、ほのぼのとした気持ちにすらなったのは、さすがマダガスカルの国内線、という感じがする。

日本の航空会社がいかに素晴らしいかも、あらためて感じることができた。

遅れはしたものの、何とかチュレアール空港経由で無事アンタナナリポまで戻れた。朝食を取る時間はなかったのだが、昼食も簡単なもので済ませ、夕方からは新たなご縁による大事なミーティングを行い、とても重要な情報を教えていただくことができました。

 

その後、スーパーで今日の夕飯と、明日移動しながら車で食べる朝食と昼食を買い込んで、車に積み、ホテルの部屋に戻ってブログを書いています。

明日は3時起床、4時前には出発のため、早く準備をして眠ります。今日はうなされませんように・・・・・ おやすみなさい。