四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2009.02.06

夢につながる第一歩?

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今回、私がミラノに長期滞在を決めていた秘めた目的は、以前より憧れであるモード界の帝王と呼ばれるA社への訪問でした。私は働き始めて間もない頃から、このブランドをこよなく愛し、いつかはA社のスーツをまとい、活躍できるビジネスマンになりたいとずっと思っていたぐらいです。そしていつかミラノにあるこの会社を訪れてビジネスの話をしたいと、強く強く思っていました。
そして今回は数年前に、矢野TEA氏や極和の中井氏などの皆さんが参加したイギリス ロンドンでの見本市「100% Design」での手がかりを元に、ミラノに滞在しながら幾度か連絡を取りましたが、中々連絡がつかず、秘書?に連絡先を伝えておいて待っていても、私の意向が上手く伝えられなかったせいか、全然連絡がないまま、ひたすら待ち状態。残すところ後1日。
明日は土曜日なのできっと休み。そうすれば後数時間しかない。今日のガイドを引き受けてくれた元航空会社 客室乗務員のTさんも微妙な面持ち。私が「嫌がれるかもしれないけど、もう一度最後に連絡をして欲しい」とお願いして、Tさんは私の必死さをわかってくれているせいか、笑顔でいいですよと応えてくれた。
そして最後になるかものA社へのコール。すると何とラッキーなことに、ちょうどコンタクトを取りたかった人が直接電話の受話器をとってくれました。
そこで私たちにお話をさせていただく時間を何とかいただきたいと概略とともに、緊張した面持ちで、Tさんが私の気持ちを一生懸命に伝えてくれると、Tさんの表情は一変して、その場で小躍りしながらOKマークを私に示してくれている。その姿をみて私も思わず小さくガッツポーズ!をしてしまいました。
その方は忙しいシーズン中で中々取れない休日に、私のために時間をつくって会って頂けるとのことでした。
いや~本当にうれしかった。きっとその時の私の姿は無邪気に喜ぶ少年のようだったかもですね。(笑)。
そしてその吉報を聴いた後、明日は挨拶をして、必要であれば簡単なプレゼンをしようと思って、資料を揃えに、私だけ先にホテルに戻って資料整理をと思っていたら、ガイドのTさんは、私に「よければ明日もお手伝いしましょうか?」と。思わず私はお願いしますといいました。
そしてその次にTさんから出てきた言葉が「私は正式な通訳ではないで十分に伝えられるか心配なので、明日の練習を今からしましょう。」って。この言葉、本当にうれしかった。会ってからまだ十数時間しかない私のために、また疲れているだろうし、そこまでする義務も何も無いはずなのに・・・・・。感謝としか言いようがありませんでした。
それから数時間が経ちました。晩御飯も食べずにがんばってくれました。そして時間も遅くなり、Tさんは打ち合わせの原稿を片手に微笑みながら明日は頑張りましょうと帰路につかれました。
Tさん、本当にありがとうございました。
そしてその夜もまた一人。ホテルの近くのBARで一人、晩餐会を開きました。でもエキサイトな1日の最後は一人でも決してさびしくない晩餐でした。