四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2024.04.27

又右衛門 タイ紀行4月。~一念天に通ず~

今回のタイ行きは関空発着の深夜便であったために行きも帰りも日付が変わったころ出発で、到着は朝であるため効率的ではある。ただ最近年齢がいくと機内では眠れない私はほぼ徹夜明けでの活動になるので年々身体がきつくなる。

特にタイは、早朝着電車を乗り継いでの移動になるため尚更であるが、今回も慣れた経路を進んで無事にホテルに到着し、実働7日間の活動から、いくつかをピックアップして紹介させていただくことにする。

今回のタイは、まずは日本向け出荷準備エリア(通称又右衛門エリア)で管理されている植物のチェックや、定期出荷の植物チェックを行った。特にこの大きなフィカスは、すでに素敵な施設へと迎え入れていただくことが決まっており、輸出の最終段階である。自ら何度も根洗いをしてきたこともあり思い入れが強い一本である。

他には日本以外に輸出する植物のチェックを行ったり、来年に控えた大阪・関西万博における各国パビリオン用の植物手配や調査をしたりのため各地を転々とした。どの国とは言えないが、現在いくつかの国からの依頼がある状況で、少々バタバタである。

また今回は生きた植物以外にいくつかのものを探しにいってきた。昨年も大変人気であったドライシードや植物を板付けする流木などを厳選してきたので順次案内をさせていただくのでお楽しみにしていただければと思う。

さらに今回は石材手配も行ってきた。今までガーデンで敷き詰める石やアクセントに使う石などを扱ってきたこともあり、弊社であつかうデザットプランツにうまく合う石などのチェックも行ってきた。実は又右衛門は結構石好きでガーデンや寄せ植えに合う天然石を多く持っていて、弊社生花卸棟ローズガーデン2Fでも販売している。

中にはこのようなとても大きな石もあり、ワクワクである。

特に又右衛門はこの石に魅かれた。気温44℃の暑さときつい照り返しで頭がボーっとしている状況であったが、この石を眺めていると色んなイメージが湧いてきて、貴重な時間を過ごすことができた時間となった。

他にも新しい取り組みにも協力をしていただけるとのことで、今後の展開が楽しみである。

そして最終日には、以前より色々一緒に取り組んでくれているパートナーのところに行き、3年、5年、10年後を見据えた取り組みの種まきができたと思う。

来年には2名の若者が来日し、花き園芸の生産や流通、そして環境問題などを学んでいきたいとのこと。最近タイでは日本の企業に対して厳しい評価をくだしている若者が多い中、タイにてトップクラスの大学を卒業した若い彼女らが、私たちを選んで来日いただけることを嬉しく思い、その行動力を頼もしく感じた。

 

私たちは若い彼女たちが日本にて多くを学べるような機会を創ってあげたいと強く思うのと同時に、将来彼女らとともに国境を越えた新しい花き園芸流通開拓にチャレンジし、さらに植物を通じた国際交流を拡げていきたいと考える。もちろん簡単なことではないがとてもやりがいのあることで楽しみである。

その他にも多くのナーセリーを訪問する途中、ふと空に目をやるととても強いメッセージを送ってくれているであろう雲が姿を現し、とても大切なことを伝えてくれたように思う。多くのことで思い悩んでいる状況であったので、大切なヒントになり、本当にありがたく思えた。

いつもであれば海外での活動の時は、少なくとも5~6話は書いてきたが、出発前から続いているとても重要なプロジェクトにおいて深く考えさせられることや最近になって問い合わせが急増してきた大阪・関西万博に関わることなどの対応で毎晩深夜、時には朝方までのデスクワークになってしまっているので、今回のタイ紀行はこの1話にて終えさせていただきたく思います。いつもお読みいただき海外情報を楽しみにしていただいている皆様申し訳ございません。

ただそのようなタイトなスケジュールでストレスもたまりそうではあるがや、今回の渡航でも毎日多くの植物や自然に触れさせていただくことで、心身ともにリフレッシュもでき、次へと進む勇気をもらえたと思う。本当にありがたい。これからもこのような植物たちとの対話を忘れずに、新しいプロジェクトに取り組んでいきたいと思う。不安はない!と言えば噓になるが、使命感とワクワク感が勝っているので、「一念天に通ず」を信じ、しっかり前へと進んでいこうと思う。そのような又右衛門を引き続きご支援ご指導をよろしくお願いいたします。