四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2018.09.15

又右衛門。智頭町にて。30年の年月を経て。

14日は、お世話になっている未生流 高山先生と素敵なお話をさせていただいた後、都内で行われた北京国際花博メインブース出展説明会に参加してきた。そして今日は鳥取県 智頭町森林組合で開催されるミーティングと現地視察に出席である。なぜ智頭?言えば、現在神戸市や市民に大変好評いただいている神戸煉瓦倉庫 オリーブ広場に置かれているオリーブのプランター&ベンチに、ここ智頭町の高品質の杉材を提供いただいたというご縁である。
そして朝からコンビニで眠気防止ドリンクとホットコーヒーを買い、宝塚を出発、途中簡単に食事をして、お昼過ぎに目的地である智頭町森林組合に到着した。

到着後すぐに、森林組合から智頭町の現状や取り組みについて、参加者の材木販売をされている方々、今回この素敵な機会を作っていただいた(一社)地域創生連携活動コンソーシアムの加藤先生から主旨などの説明を受け、私たちからは神戸煉瓦倉庫のプランター&ベンチにご協力いただいた御礼と、私たちの取り組みについてのお話をさせていただいた。

そしてレクチャーを終え、車に乗り込み実際に山林の状況視察へと向かった。美しい山の中を縫うように向う途中、先日の水害の深い傷跡がところどころにあり痛々しかった。

作業現場に到着すると、運よく伐り出すところにあたり、その作業の大変さなどを間近に見ることができた。

そのような中、私は他の参加者とは違ったところばかり見ていた。そこで思いつきではあるが私からいくつかの提案をさせていただいてきた。今直ぐには難しいかもしれないが、現地の方々にも興味を持っていただけたので、実現可能な面白い取り組みであると思う。

そしてその後もいくつかの森林を視察し、その後加工センターを訪れた。
ここでは杉材が製材加工されている現場を見ることができた。参加者の多くは目を輝かせその工程をずっと見ていたが、ここでもまた業種が違う私は違う所ばかりを見ていた。

そう製材後にでる端材である。形は不揃いであるが、とても美しい模様が残っている。この個性的なものを活かし、私たちの業種で活用することは可能であると思う。また少し手を加えれば、子どもたちの学習にも使えると感じた。

早速その場で説明をさせていただき、共感をいただけた。ただこれだけでは恐らく私でなくても花卉園芸の方々なら容易に発想できるので、これを整理し、一工夫二工夫加えてプロジェクトにしたいと思っているので、後日皆様にもご案内させていただきたいと思う。

ミーティングと視察を終え、美しい街並みを横目にみながら、宝塚へと帰ることにした。その車中では、色んなことが頭の中をぐるぐる回っていた。

森を管理し、植林伐採する人びと、材木販売をする人びと、私たちのように植物を販売したり、保護活動したりする者。それぞれ近いようで全く違う業種ではあるが植物によって生かされている者同士が、力を合わせることで新しいことを産み出すことがまだまだできると思った。

実際に端材や大水害や大型台風など自然災害によって残念ながら倒木してしまったものであっても、まだまだ活かすことができる。むしろ倒木したからこそできるプロジェクトも思いつくことができた。ただ思いつくだけ、感じるだけなら誰でもできる。それらを形にして実走させていかなければならない。私たちは、これからも率先してこのような取り組みを進めていきたいとあらためて思う・・・・

人一倍、植物の恩恵を受けて生きてきている一人であるから・・・・・

今回鳥取に行くのもしばらくぶりであったが、智頭町はもっと久し振りであった。車の免許をとってそんなにも経っていないころであったので30年ぶりかもしれない。その時、何気なく通りかかった畑で、切り花のリンドウが栽培されているのをはじめて見て、ただ単にその美しさに感動したのを記憶している。

そして今回30年ぶりに智頭を訪れ、その時と同様にこの地の山の木々や植物の美しさに感動した。ただ今は感動だけで済ませてはいけないと強く感じるようになっていた自分がいる。それは30年前の金岡信康ではなく又右衛門だからかもしれない。
ここまであまりにも時間がかかりすぎてしまったかもしれないが、その分揺らぎなくしっかりと頑張っていかなければ・・・・・