四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

今回も約1週間の予定でタイを訪問し、農場や生産者を周り続け、今帰りの飛行機の中でこのブログを書いています。

毎日気温40℃という猛暑の中で、確かに体力的に厳しいところもあったが、その分、日本ではめったに食べないアイスクリームや氷を食べ、その美味しさを再認識できた。ただ帰国した時に、かなり肥ってないかは心配である。

また汗をかくためか、いつもよりタイ料理を美味しく感じられランチや、屋台で食べる格安のディナーが至福の時間であった。

また好物のガイヤーン(大きな焼き鳥)も何度か食べられ、元気の源となった。

おかげで出国の時よりも体調が良くなって帰ることができる。

そして好物の焼きバナナ。揚げたバナナは油が多くて苦手であるが、焼いたバナナは甘みと酸味のバランスが私にはマッチしているのでお気に入りである。残念ながら日本で通常売っているバナナを焼いてもこのようにならないので、現地でいただくしかない。今回もありつけて上機嫌である。

今回植物だけではなく可愛い動物たちも又右衛門を歓迎してくれた。(と思っている)

さてもうすぐ帰国だけど今回の訪問でも植物、動物、人たちと新しい出遭い、再会があり、正直もっと滞在していたかったのが本音である。

しかし日本で色々なプロジェクトが始まろうとしているのでその打ち合わせや、実際に動きかけた新しいプロジェクトもあるため、そんなにも日本から離れていることもできない。実際にこの飛行機が日本に到着し徹夜で帰国したその日から別のところに出張の予定も入っている状況でもある。

そのような状況でも、多くのパートナーに助けられて、色んなことにチャレンジできていることが本当にありがたい思いである。

ここタイにおいても、この1年間一緒に活動をしてきて私たちの取り組みに共感いただけたプロフェッショナルが、日本向け出荷エリア(又右衛門エリア)を作りたい。さらには、日本においての総代理店を務めていただき、一緒に歩んで行きたいとまで申し出ていただけた。とても光栄なことである。このように今回のタイ訪問。40度超の猛暑という気候的には厳しかったが本当に素晴らしいつながりができた。何度もタイに足を運んでいる成果が形になってきているのが実感できる。

何度もタイを訪れる中、正直ブロメリアや斑入り植物などと出逢ってきたが、私は専門外なので知識や経験が乏しく、その希少性などもあまりわかっていないのでブログを見ていただいている方々から教わらなければならないぐらいである。

ただどれも同じ植物、生き物なので、私は商品価値という人間が決めた基準ではなく、直感的に魅力を感じた植物は時には名前や生態もわからないままでも紹介させていただいていることもあるので、そのあたり皆さんにはご理解いただければと思っている。むしろこのブログなどを通じて植物を愛する者が繋がり、植物管理などの最適解を導き、植物のためになればとも思っている。

さ~~。帰国。タイの皆さんにはお世話になりました。偉大な植物ありがとうございます。

次の訪問は7月。すでに待ち遠しい。では関西空港に到着後、荷物を引き取り、すぐに次の場所へと向かおう。今度は北である。これもまた楽しみな取り組みである。

さて今回は移動中に急遽立ち寄った農園や一部マーケットなどで見かけた気になった植物たちの写真をアップします。特に説明など詳細は省かせていただくので写真集のような感じで見ていただければです。

以前から探してはいるものの中々出会えないピクタム。何度見てもこの柄は魅力的である。

以前Facebookで紹介させていただいたときでも、問い合わせが多かった種。今回も聞いてみたがここでは現物のみとのことである。他国ではもう少し数があるのでいずれ紹介させていただきたいと思う。

斑入りモンステラも以前に比べると価格は落ち着いてきたように思う。

こちらは姫モンステラの斑入り。最近の趣味家などは屋内管理が多いため、このような小型のものの価値が高まっている。大きなもの好きの又右衛門は極端に強い関心はないが世間はこちらのような小型に推移しているようである。

さらにこれは小型のドリナリア。とても可愛い。大きなもの好きの私もこれは可愛いと感じた。ただ数はほとんどなく、通常輸入しているドリナリアに比べると数倍高い。でも本当に可愛いので少し探してみたいと思う。

さらにそれの綴化(てっか)した珍しいものを見かけることができた。数個しかなかったものを特別に日本に送っていただけそうなのでレアものファンは楽しみにしていただければと思う。

また写真のようにくるくるパーマがかかったようなドラセナ コンシンネ。又右衛門の髪型にも似ている感じで少し親近感がわいてくる。今度は又右衛門もこの色を真似てみようかな?(笑)

垂れるような枝ぶりのドラセナなどユニークなものを見かけることができた。

仮面ライダーアマゾンを思い出させてくれるような柄のヤシ。かなり魅力的である。せっかくなのでまだ人気継続中のフィロデンドロン、モンステラなどの斑入りをバタバタっと紹介。

私の専門外の植物がほとんどなので解説や名称については省略させてくださいませ。いい加減なこともかけないので。

 

さて今回もこのような感じでお気に入りのものとも出会うことができました。他にもいっぱいありますが、ブログではこの辺でお許しを。もしも気になったものがあれば連絡をくださいませ。ではでは。

今回のタイも多くの農場、生産者の新規訪問と既存パートナーの再訪をしてきた。その中からアップ可能なものをいくつかピックアップしてお届けします。

前回も訪問した巨大なビスマルキア農場。ここは幾度か足を運ぶことで心を許していただけたのか、日本向けに取り組みを始めようとしてくれている。

 

ビスマルキアはヤシの王様とも呼ばれ、ヤシ好きの方で知らない人はいないほど人気があるヤシである。しかしながら耐寒性の問題や環境の変化には敏感なヤシのため、日本での順調な生育が難しい。また根の洗浄や輸送ストレスにも弱いので、今まで多くの人がうまく継続できなかった。

 

またビスマルキア以外にもコペルニキアやウチワヤシなどヤシ類はほぼ同様の条件で根の洗浄で大きなダメージを受け、場合によっては枯死に繋がってしまう。しかしながら多くの方が待ち望んでいるため、日本に良い状態で来ていただく方法を色々試してきた。そして先日からのテストにおいて、現時点で最適な方法を導きだすことができた。この方法で根洗い及び養生をすれば恐らく、きちんと発根させることが可能である。

やっと何とかここまでたどり着くことができた。ただこれで最終とは思っていないのと、また課題は出てくると思うので引き続き最適を求めて取り組んでいきたいと思う。

今回初めてであるウスネオイデス(スパニッシュモス)の生産者も訪問してきた。今までウスネオイデスは南米産を中心に扱ってきたが、タイ産でも結構高品質のものを見かけることから、優良な生産者を見つけられると、可能性は十分あると思っていた。

そして今回、高品質のウスネオイデスを出荷する方を訪問し、拝見させていただいた。写真のように、中々の品質である。ありがちな内部の変色もない。これであれば可能性はあると言えるので日本にテストで送って、経過観察を行って今後を検討したいと思った。

そしてアロカシアの農場も再訪してきた。ここでは日本の寒さにも対応できる種を主に輸入を行っている。様々な色や形があり興味深い。

そして今回は写真のような大型の品種を輸入するための準備をおこなっているブロメリアの確認をしてきた。中々の迫力で私のお気に入りである。少し背の高めの器に植えれば商業施設の装飾にはインパクトがあって良いかと思う。またシルバーカラーのほうは寒さにも強いのがありがたい。すでに発根はしているが、もう少し発根を促してからの輸送が良さそうなのでもう少しの辛抱である。

 

さらに今回、特別にこの2種類を限定で譲っていただくことができた。ものすごく楽しみである。日本に来ていただくにはいくつかのハードルもあるので今のところ未定である。

これは花芽がついた個体である。残念ながら開花すると枯死してしまうので、この時点で余命半年から1年である。少し悲しい。今回このまま枯死を迎えるよりも、最後にヒトハナ咲かせてあげられないかとも思っている。

それには開花株を輸入するか切り花として輸入もありかとも考えている。

ただ子株が出るであろうから、このまま現地で咲いて終えるほうが良いのではなどとも思ったりしている。いずれにしても長年このブロメリアと一緒に過ごしてきた生産者の意見を聞きながら決めていければと思っている。

 

 

上記の大きなブロメリアの農場とは違うがグズマニアなどを生産する農場も拝見してきた。正直私はこのような植物は知識も経験も乏しく、名前すら十分にお伝え出来ないレベルであるが素敵なことだけは皆さんにお仕えできればと思っています。

 

この他にもとっておきの生産者を紹介いただき訪問してきた。そこには日本未入荷のレアものもあり、見ているだけでも十分なぐらいのところであった。本当はこのブログでも紹介させていただきたいが、トラブルに繋がったりしてはいけないので控えさせていただきたく思う。ただそこでの仕込みはできているので、日本に来てくれた時に、皆さんにも見ていただきたく思っているので乞うご期待である。

 

他にも農場や生産者をいくつか周ってきたが今回の報告はこの辺で。ではでは~~。

回の訪問では次週に日本向けに出荷する斑入りバオバブの準備をおこなってきた。まずは苗木の全てを水洗いにて泥を落とす。

 

そして土が残っていないか丁寧にチェックをしていく。

今回、この植物は初めての輸入になるので、私が一本ずつチェックしていく。そのチェックの方法は視覚と、触覚と嗅覚でおこなう。

 

視覚は、そのまま丁寧に見て問題がないかのチェックである。次は触覚。根の色と土の色が似ているので、優しくなぜるようにしてザラザラ感がないかなどをチェックする。さらに一本ずつ嗅いで土特有の臭いがしないかによってのチェックを行う。

 

そして全てのチェックが終わると、マリネックスの500倍希釈液につける。これは今回きつめに洗浄を行ったため、傷が入ったところの消毒と保護のために行ってみた。

さらに洗いあがったものを少し乾かし、今度は霧吹きにて再度マリネックス200倍希釈液を噴霧し、しばらくして箱詰めを行った。

翌日は他の植物もあるため農務省にてCITESなどのチェックをしていただき、また同じ農務省内を移動し、バオバブの線虫検査を受けるための提出を行った。この検査は約1週間かかるので、この検査結果をまって合格であれば日本向けにて輸送ができることになる。

 

ここタイにおいてはユニークな植物、希少な植物が多くあるが、CITESが取得できない、また準備できないものが多くある。またフィトサニタリーなどの準備に手間や費用がかかるので、以前は個人事業者や趣味家の中には手荷物などで許可なく持ち込まれていたと聞いている。とても残念なことで危険な行為である。

 

私たちは植物貿易に携わるものとして、まずは国際ルール遵守と植物の命への尊厳を掲げ今後も取り組んでいきたいと思っている。もし貿易のことでわからないことがある場合は、自己判断だけでなく遠慮なしにお尋ねいただければ私のわかる範囲でよければお話をさせていただければと思っているのでご連絡いただければである。

さて他にも日本に向けての植物の準備が多くあるので、引き続き気温40℃の中、頑張ります。

 

今年4回目のタイ訪問。今回は進捗中のプロジェクトや新たな取り組みのため四たびタイへと向かう。

 

この日、地元のとんとこ祭りを終えて、バタバタと荷物を詰め、いつものスーツケースを車のトランクに載せて、蛍池駅へ向かった。今回も前回同様リムジンバスで関西空港へ向かう。

 

前回乗車した時は、私一人しか乗らなかったが、今回は3組。でも当然車内はガラガラである。また連休中ということもあり市内の高速はすいていて出発から1時間弱で関西空港に到着した。

 

到着後チェックインまでに時間があったので、空港内のドラッグストアに駆け込み、必要な薬を調達し、チェックインカウンターへと向かった。

GW中ということもあり、少し混んでいるのかと思ったが、出発時間があまり良くない安い便のせいか、出発ゲート付近は相変わらず閑散としている状況であった。

 

定刻出発し、航行中は何のトラブルもなく、バンコク スワンナプーム空港に予定より30分ほど早く到着。

到着後ファーストレーンで入国手続きを終え、スーツケースをピックアップした時にはまだ早朝4時30分ごろであった。

始発の5時半まで改札が始まるまで過ごして、電車を乗り継ぎホテル近くのプロンポン駅に到着。ホテルのトイレで着替えをして、荷物を預けて、パートナーと合流。そのまま農場へと向かった。

途中、スターバックスでゆず珈琲??らしきものを買い、一か月ぶりの再会を喜び合い、今回のスケジュールなどを話しながら、目的地へと向かった。

途中、お世話になっているビスマルキアの畑をチェックしながらホテルから約2時間で目的地に到着した。

ここはタイにおける日本及び他国への輸出を行うための準備施設通称「又右衛門エリア」と呼んでいるところである。

 

ここでは日本向けに根洗いなどを行い、新しいココピートなどに植え替え養生をしている場所である。そして他国と違って厳格な輸入ルールの日本に適合するように準備をおこなっている。

又右衛門エリアで追加の指示と、アドバイスを行い、さらに新たに入荷したアルテシーマを数本選び出した。

さらに希少な斑入りバオバブのチェックを行ったが、すでにこの頃には気温は40℃を超えていた。暑い。暑すぎる。冷えた水も直ぐにお湯になってしまうぐらいに暑い。徹夜で到着した体力低下中の又右衛門にはかなり堪える。ただバオバブはこの暑さをとても喜んでいるように感じたので、その姿を見ていると何だかうれしく体力が充電されるような気分になった。ちなみに早ければ斑入りバオバブは、もうすぐ日本に来てくれるので楽しみにしていただければである。

その後テーブルで今後の打ち合わせを行い、7月の再訪を約束して又右衛門エリアのあるここの契約農場を後にした。

そして市内に折り返す途中で食事をとることにしたのだが、何とそのお店の名前は「大田YAKI」焼肉屋さんである。

まるで都内の某大手花き市場とそっくりの名前である。さらにロゴまで似ている。笑える・・・

 

これは帰国したら市場に何か関係しているの?と聞いてみたいところである。せっかくなのでこのお店で遅めのランチを済ませて夕刻ホテルへと戻った。

 

そしてホテルでコンビニと屋台で買ったご飯を済ませて初日を終えることができました。

さて今回のタイ訪問も、予定がかなりびっしり詰まっているのと、万全な体調でないため、日々の更新は難しく、まとめてのアップになる可能性が高いと思いますが、よければご覧いただければと思います~~~。

 

いすみ市から在来線を乗り継ぎ、3時間強で深谷に到着。以前からお世話になっている酒井盆栽の酒井さんとディナーミーティングを行い、昨晩は遅くまで語り合った。

翌朝、駅前のガーデンを拝見した。

深谷はオープンガーデンなど花や緑に積極的に取り組まれている魅力的な街で、駅前もしっかりメンテナンスがされていて素敵な空間となっていた。

車で移動し酒井盆栽を訪問。素敵な盆栽を拝見しながら、2025年の大阪・関西万博や、2027年横浜国際園芸博覧会などのイベントに向けた新しい取り組みについて意見交換をさせていただいた。酒井盆栽×又右衛門で、どのようなものができてくるか乞うご期待である。

その後、深谷市の花や緑の取り組みに大きく貢献され、この方なしでは今の深谷はなかったと言っても過言ではない吉田氏も加わり、様々な議論を交わすことができた。

吉田氏のご意見と今までの経験などから学ばせていただくことが多く、また一つ引き出しが増えた時間となった。

きれいに管理されており、メンテナンスされている方には笑顔でお声掛けいただき、とても良い気分で見学をさせていただいた。

ここは環境に配慮した取り組みを進めていらっしゃり、今後どのように発展していくか楽しみである。

ファームでは収穫体験などにも参加できるようになっており、とても良い取り組みに感じた。

店内には野菜の販売所やレストランもあり、おしゃれで素敵な空間となっていた。このように民間企業が農業分野に参入し、新たな扉を開けてくれることはとても良いことであると感じるとともに、他の地域でよく見かける『グリーンウォッシュ』と揶揄されることがないよう、私たち民間企業はしていかなければならないとあらためて感じた。

その後深谷テラスや、点在するおしゃれなカフェやレストランを見学させていただき、制限時間いっぱいまで深谷を感じて、この地を後にした。

この二日間。同じ関東でも移動が多く現地での滞在時間もそう長くなかったが、実のある内容で多くを学ばせていただいた。さ~~、これらを又右衛門なりにアレンジをして新しいものを生み出していこう。考えるのが楽しみである。

さて今回は、どのようにして日本へ送られているかについてアップさせていただきます。

スペインや、オーストラリアからの大型の植物を日本に向けて輸出する場合は、私たちは、多くあるブローカーや商社を通じて購入するのではなく、生産者、輸出者としっかりパートナーシップを結び、原則として生産者ごとにコンテナを仕立てて輸入するようにしている。その理由は、大型植物のため色んな生産者との混載が難しいのもあるが、検疫などのことを考えると、トラブルがあったときにその原因をいち早くつきとめ、次の輸出に向けて改善するためである。

しかしタイにおいては、大きな植物から手のひらに乗るような植物まで、また樹木や観葉植物からランのように花が重要視されるもの、輸送に大きな負担がかかるビカクシダなどもある。また各地に特色を持った生産者が点在しているために、植物の種類もかなり多く生産者ごとに輸入するのは難しく、植物にも生産者にも私たちにも大きく負担がかかることになる。

さらにコンテナでの海上輸送から、航空機による空輸もあるため、植物の輸出のための貨物と情報の集約機能をもった施設が必要になってくる。おかげさまでこの工程に長けたパートナーと一緒に活動を繰り返してくることで、空輸による鮮度が抜群な植物輸入が確立されてきた。

まず、決められた日の朝に集中して、各地の生産者から植物が届く。

そして植物をテーブルに載せて、病害虫の有無、健康状態、土の付着、数量チェックなど検品をしていく。

複雑な植物は、写真のように隅から隅まで二人でのダブルチェックである。

そしてチェックを終えると、OKな植物から順番に梱包していく。植物によっては葉が傷つきやすいものもあるので、このように新聞紙を緩衝材にして丁寧にくるんでいく。中々根気のいる作業である。

そしてたまには写真のような大型の植物も空輸する。中には先日アップした大型の吊りシダが入っている。

さすがに海上輸送は鮮度の問題で不可能なため、空輸で日本へ。輸送コストを考えれば、厳しいものがあるが、それでも多くの方の要望と個人的な好みもあり、今回日本にきていただくことになる。日本の皆様には楽しみにしていただければと思っている。

このような作業を朝から始め、特別な品目以外は当日に済ませて、空港へ持ち込むことになる。切り花など生鮮品と同じ工程である。そのために安定した品質で日本に届くようになっている。

そしてこの作業が毎週(特別な時期を除く)繰り返され日本に到着するため、多くの種の植物を鮮度良く運ぶことが可能である。また日本からのリクエストに迅速に対応できるようになっている。以上が日本に向けての輸出施設の状況である。

また、前回アップさせていただいたように、大型の植物はタイの又右衛門エリアで確保と養生をしながら、適期に日本に向けて送れるように準備中である。

いかがでしょうか?植物輸入って、正直手を抜けば抜きようもあるが、それは、植物の状態、生死に直結する。さらに場合によっては、周囲の植物、生態系にも悪影響を及ぼしてしまうのである。

そのようなことがないように、私たちは引き続き現地の植物、生産者、パートナーと密接に連携を取りながら、植物への畏敬の念を強く持ち、植物の『生(いのち)』に強くこだわり、日々学び、改善をしながら進めていきたいと思っているので、是非、皆さんからのご意見、ご指導をいただければと思う。

さて、2023年4月、今年3回目のタイ訪問は今回が最後である。偶然にも、帰りの飛行機と先ほど梱包した植物と一緒の便である。植物たちの上の座席にいると思うと少し失礼で気が引けるところもあるがそれはご容赦いただいて、一緒に日本に迎えることをとても喜ばしく思っている。一緒に元気で到着でき、皆さんに喜んでいただけることが楽しみである。

さ~~、次回のタイ訪問は5月GW明けである。それまでには日本国内の出張が目白押しである。しっかり体調を整えて頑張っていきます。そして各地の皆さんに会えることを楽しみにしています。

今回もタイ紀行お読みいただきありがとうございました。国語と写真が苦手な又右衛門のブログのため、わかりづらいところも多くあるかとは思いますがご容赦いただければと思います。また皆様からのご意見やご要望がありましたら今後の参考にさせていただきたく思っておりますので、お気軽にお声掛けくださいませ。

サワディーカップ!!!

今回のタイ訪問中、ナーセリー以外でご縁が繋がった方々などについてアップさせていただきたいと思います。

まずは、遺伝子工学バイオテクノロジーセンター(BIOTEC: National Center for Genetic Engineering and Biotechnology)。パートナーのおかげでミーティングの機会をいただけたので訪問させていただいた。

さすがタイを代表する研究所で、その大きさには驚かされる。この中には、日本を代表する企業の研究施設もあるようで、この施設の重要性を窺い知ることができる。
今回の訪問は、私たちが研究開発をした海洋性腐植抽出液(高濃度フルボ酸)や事業協力をさせていただいているセラミック式野菜工場はじめ、バラエングループの保有する技術や資材をタイにて活かしてくことができないかという内容である。
到着後、担当研究員の出迎えで早速研究室まで案内いただいた。その途中には最新の植物工場などの研究施設があった。
そしてミーティングルームに場所を移し、早速、弊グループの活動、そして開発資材や技術の案内させていただいたところ、強く関心を持っていただき、次のタイミングで実証実験するというところまで、たどり着くことができた。

結構長い時間かけてデスカッションをさせていただけ、終始とても良い空気感で話をすることができたと思う。

今後も連絡を取り合いながら進めていこうということになり、大きな一歩を踏み出せたように思う。そして研究所を後にしたが、そこから見た景色は、訪れた時以上に美しく感じることになった。

BIOTEC訪問後、隣接するタマサート大学の学食で、学生たちに紛れて食事を摂りながら、パートナーと今日のミーティングの重要性を噛みしめることができた。本当に楽しみである。

またこの他にも新しい出会いがあった。現在バンコク市内から少し離れたところで進めているプロジェクトがあり、そこには私たちがタイから輸出するための施設『又右衛門エリア』を作り始めている。まだまだ小さい区域であるが、徐々に拡大中である。

そしてその施設を運営していただいているパートナーのところに、中東からのバイヤーが来られており、日本の植物や文化についてお話させていただいたところ、とても関心を持っていただけ、急遽ミーティングを行うことになった。

お互い違う目的でこの地を訪れたものの、ひょんなことで出逢い、そして話が進み、今秋に私たちが出展する日本の展示会GARDEXのために来日され、そして同時期から開催されるドーハ国際園芸博覧会に私が行くときに現地で再会する約束をさせていただくことになった。

まだまだ不確かな部分もあるが、このような形で縁が繋がっていくとこはとても大事であることを今までの経験上よくわかっているため、とてもありがたく思えた。今後どのような拡がりをみせ、今秋にはどのようになっているかとても楽しみである。

その他、写真のような希少な塊根植物販売者との再会など、様々な出逢いもあったが、今回のアップはこの辺にさせていただきますね。それにしても縁は突然結びつき中には突然切れてしまう不思議なものですね。色々考えさせられ学べますね。ではでは~~~。

今号は、近日入荷予定の植物や、訪問時に見かけた魅力的な植物の写真をお届けしたいと思う。

まずは斑入りバオバブ。ここまできれいな斑入りは多くない。

おかげさまで、大きめの数鉢と苗を数十本譲っていただけたので、タイミングを見て日本向けに送ることにしようと思っている。で楽しみにしていただければである。

これはリプサリス。真珠のような白い球が可愛らしく、中々のボリュームで良い感じである。

まるで絵にかいたような迷彩柄の葉が特徴的である。見ているだけでワクワクしてくる。この種をきちんと生産してくれるように進めていきたいと思っているので、乞うご期待である。

あとこれも気になったものである。このようなフィギアを使った寄せ植えは多くあるが、これに使われている木がとてもモコモコで可愛らしい。何とか輸入できないかとは思ったが、種が輸入規制されていて難しい。残念である。他にもいくつか気になったものがあったがとりあえずこの辺で。

モンステラの壁面緑化は迫力があり美しかった。

バンコクで有名なエンポリウムは、入口がグリーンドームのようになっていた。材料はシダ類をはじめ多く日本に輸入しているものである。植え込み精度は別として、ボリューム感があって良い感じであった。

またデッキも少し手が入ったのか、ナチュラリスティックのような雰囲気になっており、これもまた良い感じになっていたと思う。このように街を歩いていると、暖かい地域ならではの植物や植栽に触れることができ、ついつい小一時間探索をしてしまったが、このようにいろんな植物を見て触れることが一番の休息になると改めて感じることになった。

まだまだタイの植栽について思うことがあるので、構想を温めながらしっかり形にしていければと思っている。そのためには新たなパートナーも募らなければならないので、大忙しのうれしい悲鳴である。

今回はヤシのついてのアップ。先月訪問したヤシ専門の生産者を2か所再訪したのでそのご報告を。

まずは1軒目。魅力的なヤシを数多く生産しているナーセリーである。

ヤシ全般は、根を洗浄すると多くが枯死してしまうことが多いため、その課題をクリアするために前回訪問時に行ったテストの結果を確認するための訪問である。
結果は大成功と言いたいところではあるが、残念ながら望んでいた結果にはならず大きく弱ってしまっていた。

しかしながら、その結果を踏まえて再チャレンジしたものは、良い結果を出せていた。ただ、今回だけ何らかの偶然でうまくいった可能性もあるので、成功した方法で再び数種類を試すことにした。

このテストで好結果を残せれば、ヤシを洗浄して輸入することができるようになり、大きく前進できるので、来月訪問時の結果確認が楽しみである。

そしてもう一軒は、主にビスマルキアを先が見えないほどの広大な敷地で栽培をしている生産者。

特に写真のような大きなビスマルキアを生産しているのが特徴的である。恐らく中東など暖かい地域向けに大量販売するためであろう。

前回訪問時は、日本向けのようなサイズや数量には全く関心がなく、言わば門前払いのような感じであったが、何度か訪問することで少しずつ検討していただけ、ミニマムロットや価格などをご提案いただけるまでにたどり着いた。ここもまた大きく前進である。

写真にもある希少な種は、前回訪問時には「1本しかないため販売できない」と言われたが、今回は特別に販売して頂けることになり、テンションはMAX。彼らの気が変わらないうちにと、その場ですぐに購入させていただいた。さらに今後も色々取り組んでいただけると言っていただけ、ありがたいことである。まさに粘り腰が功を奏した。

さらにさらに、訪問から数時間後、写真のヤシを見つけた!とまでご連絡をいただけ、本当に感謝の思いである。このヤシを洗って日本に輸入、ということになるかは何とも言えないが、私の導入先は日本だけではないので、良い提案につなげられそうである。

数年前までは、日本で輸入可能であるココピートで植えられたスペインなどからのヤシ類が多くあったが、今は底をついてほとんどない状況であった。そこで土に植わったヤシを、根をきれいに洗浄し輸入することも検討したが、あまり良い情報はなかったので、今回は大きな進展である。

苗でも数年、そこそこの大きさになるまでなら5年以上はかかるが、植物の負担を考えれば最初から日本が輸入可能なピートモスやココピートなどの植え込み材で育てていくのがベストなので、現地パートナーとともに協力しながら進めていくので期待していただければと思う。

さてと、次回5月に予定している再訪時の結果を楽しみにしている。ワクワクである。