四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2015.08.16

お盆商戦を終えて 蓮の花からのメッセージ・・・

先週一週間は、生花仲卸事業は、最終コーナーという本当に忙しい時期を迎えた。



今年は高温などによる全国的な花不足のため、皆様に希望通りの十分な提供をできなかったことをまずはお詫びを申し上げたいと思います。

 

ただそのような中でも数十年来、契約栽培でお世話になっている香川県 キク生産者の方々や岩手県 リンドウ生産者をはじめ多くの生産者のご協力や兵庫県生花市場はじめお世話になっている市場の皆様のおかげで、何とかお盆の繁忙期を乗り切ることができたことを感謝したいと思う。特に生産者の皆様と共に歩んできた長い月日の意義深さを痛切に感じるお盆になった。

 

スーパーの花屋さんでは、「花不足のため品切れ」という看板を見かけるほどの状況、

これだけの花不足はここ数十年無かったように思う。このブログを読んでいただいた消費者の皆様には、このような厳しい状況で業界の皆が様々なことを削りながら努力していたことを少しでも知っていただきご理解いただければと思う。

 

 

それに反して植物卸は比較的暇な時期に入る。それでも輸入植物などは全国各地から問い合わせいただいたり、海外から数名で弊社お越しいただいたりの日々でバタバタしていた。
海外から弊社でしか扱うことができない輸入植物を求め、世界を走り回っていたときからわずか数年で、海外から依頼をいただくことができるようになってきたのはとてもうれしく思う。

そして今週も海外へと足を運ぶ。日本の素晴らしさを背負って。

 

このように、私はいつもの不規則なペースを保ちながら、まだ目の前に見えない新しいことへの取り組みに、いつもの不規則なペースを保ちながら、ほとんどの時間を費やすことができるのは、お盆期間中も不眠でがんばるスタッフのおかげでと、ご先祖様のおかげであることを改めて感じることができたお盆であった。

 

 

写真はお盆に活けた切り花のハスである。

 

ハスは切り花では中々開花することはない。でもきちんとした行程で経れば、開花も可能である。

今すぐに全てのハスがこのように咲かせることができるかということは、流通の問題をはじめ、ほぼ不可能である。

 

でもしかしきっと花は咲きたいと思っている。扱う人も咲いてほしいと願っているはず。

 

であるならば、そこへ近づく努力を惜しまないのが、薔薇園流、又右衛門流であるべきでないかと思う。

植物への「生」のこだわり、そして尊厳・・・。あらためて私たちが一番忘れてはいけない事であるというメッセージをこの蓮の花からもいただけたように思う。