四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2025.05.29

日本植物園協会 第60回大会・総会 ~浜松にて~

月曜日夜遅くスペインから帰国し、翌朝寝坊気味で慌てて準備し、自宅を飛び出した。

この日の目的地は又右衛門が正会員として活動させていただいている日本植物園協会 第60回大会・総会が開催される浜松である。

 

 

本社に車を置き、阪急電車、JR在来線、新幹線と乗り継いで訪問である。

 

新幹線の車内で朝・昼兼用のおにぎりを頬張り、スマホにて仕事をしていると景色も観られないままに小雨の降る浜松駅に到着した。相変わらずのレインマンである。

 

 

駅からは小走りで大会会場であるアクトシティー浜松コングレスセンターに到着。手荷物検査を終え、何とか始まったばかりの会場に駆け込み、「もっとつながる植物園に~私たちはウェルビーイングにどう貢献できるか~」がテーマの植物園交流会に参加させていただいた。

 

そして記念撮影を行い、公益社団法人日本植物園協会 総裁 秋篠宮皇嗣殿下ご臨席のもと開会式が執り行われた。(ご臨席中は写真撮影禁止のため写真は掲載ございません)

 

まず西川会長による主催者あいさつ、皇嗣殿下によるおことばを賜り、来賓である静岡県知事、浜松市長から祝辞をいただき、来賓紹介のあと、本大会の開催園代表の、公益社団法人浜松市花みどり振興財団 塚本このみ理事長の挨拶で本大会の開催となった。

 

その後表彰式、ナショナルコレクション認定証授与式、日本植物園協会60周年の案内があり、開会式は閉会となった。

 

 

そして休憩を挟んで、別の会場に移動し意見交換の時間となった。意見交換会は食事をしながら名誉会員、正会員、賛助会員が一堂に会し和やかな雰囲気で開催された。

 

そして開催中には秋篠宮皇嗣殿下が各テーブルをお周りになられ、大御所の名誉会員と新しく入会したばかりの会員と何ら差もなく、一人ひとりにお声掛けされていく。いつもながらそのお姿、目線の低さには頭が下がるばかりである。そして又右衛門にもいつものように優しい目でお声掛けいただける。秋篠宮皇嗣殿下は、はるか高いところにおいでになる方ではいらっしゃるが、又右衛門にとっては植物の先生でもいてくださり、いつもお気軽にお声掛けいただけている。先月や先々月にお会いさせていただいた時にも、私に宿題を授けていただけるなど、今の仕事を続ける上での励みであり、本当にありがたいお方でいらっしゃる。

 

またこの会では以前から交流のある方との再会、新しい方との出逢いの機会があり、あっという間に時間が経ち、中締めとなった後も、中々帰られる方も少なく、私もしばらくこの場所にて交流をさせていただいた後ホテルに向かうことにした。

 

 

意見交換会ではお話に夢中であまり食事をとれなかったので、せっかく浜松に来たのでので、うなぎをいただきホテルにチェックイン。部屋で明日の準備を行うことにした。

 

翌朝、海外ではホテルの朝ごはんが用意されるまでに出発する場合が多いが、今日は少し時間がとれたのでご飯をとコーヒーをいただくことができる贅沢な時間を過ごせた。そして資料を抱えて2日目の会場へと向かった。

 

 

会場に向かう高架下では地元大学と企業?が連携した空間づくりがなされており、温かみを感じることができた。

 

 

大会2日目は、午前中は研究発表会として口頭発表とパネル発表が行われ、さすが植物のプロフェッショナルと言える方々の発表がなされていた。ちなみに昨年の大会では、私たちもパネル発表をさせていただき大きな反響をいただくことができた。

 

お弁当をいただき午後からは、植物園の各分野に分かれての会議に参加、私は第3分野に属するため、そこで同分野の方々からの発表を聞かせていただき、私も海外展開など近況についてお話をさせていただいた。

 

そして休憩を挟んで分野別会議報告会のあと、定時総会が開催され無事に審議終了。その後委員会報告を終えて、予定時間を少しおしてしまったが、全ての議事を終え、無事に大会・総会は閉会となった。

 

 

最後に第60回大会・総会の開催園である「はままつフラワーパーク」の皆さんが壇上に上がられ、参加者の皆さんにご挨拶をされ、会場からは皆さんへ大きな拍手が送られた。それは関係者の皆さんへのホスピタリティへの高さへの称賛である。毎回ながら多くの参加者が出席する大会に加え、秋篠宮皇嗣殿下のご臨席など、通常の何倍も様々な準備をしなければならないので、開催園には本当に頭が下がる思いである。

 

 

2日目終了後は、浜松餃子をいただくことにした。浜松餃子はもやしがのっているのが特徴である。そして少しタレは甘めに感じる。普段は王将の餃子をいただいているので、いつもと少し違う触感と味に、新鮮味を少し感じた。

 

昨日総会を終え今朝3日目はエクスカーション。いわゆる大会・総会に付帯して任意参加の視察である。このプログラムの多くは大会主催園や地域の著名な施設を周ることが多く、参加者の事情によって午前のみのコースと午前午後ともの参加コースが用意されていて、私は午前のみのコースに参加させていただく。そして今日も朝食後、高架下の植栽を眺めながら、集合場所へと向かった。

 

集合時間の15分前に到着したが、すでにそこには大型バス2台と参加者のほとんどが詰め掛けていた。

 

 

そこには数年前から交流させている神谷輝紀さんの顔もあった。実は今朝起きてテレビをつけた時、めざましTVのキラビトという番組で紹介されていたのを偶然見かけて、その後すぐに再再会したので、とても面白く感じ笑いあった。

 

 

神谷さんは、世界を代表するストーンアーティストで大活躍中の人物である。普段からMessengerなどで情報交換をしたり、今回の意見交換の時にもお話をし近い将来一緒にプロジェクトを組む話などをしたりするなど懇意にしていただいている。これは是非具現化したいことなので今後積極的に取り組んでいくことを固い握手で約束し、私は午前中のAコース。神谷さんやパートナーの半田さんは午前午後のBコースなので、ここでお別れしそれぞれのバスへと乗り組むことになった。

 

浜松駅を出発。車中でも情報交換をしながら約1時間で「はままつフラワーパーク」に到着。そこには塚本このみ理事長はじめ園の皆様に出迎えていただき、早速視察の説明をいただいた後に、みんなで視察をさせていただいた。

まずは広い園内の向こうに大温室が目に入ってくる。素敵である。

 

 

順番に進んでいくと大きなクマなどが目に入ってくる。とても良く管理がされている。また管理がしにくい箇所には、独自の工夫がされており、学ばせていただくことができた。

 

 

続いて移動しながら植物や施設に関することをお聞かせいただきながらバラ園を訪問。ちょうど見頃もあり多くの人でにぎわっていた。とてもよく管理をされていた。

 

 

隣接する温室内も拝見した後、残り時間は自由と言うこともあり、私はひとりで駆け足で色んな施設拝見してきた。

 

広大な植物園は魅力的で、ゆっくり過ごしたいなと思うが、そのような時間はないのでまた移動。

 

 

吉谷先生のガーデンを拝見しながら、帰るための集合場所へと向かった。

 

今回の視察では、寡黙に作業をされている素敵なスタッフの姿を幾度も見かけることができた。この園が素晴らしく管理できているのは、こなみ先生はじめ、真摯に植物に向き合っているスタッフがいらっしゃってこそとあらためて感じることになった。

 

 

そして視察の最後に、今回の大会の慰労と感謝を述べた後、再々訪問の約束をして、帰りのバスに乗り込み、出発した浜松駅へと向かった。

 

浜松駅到着後は、いつものような一人になり、一番早いひかり号で帰阪することにした。

 

今月初めタイに始まり帰国後すぐに北海道、またすぐにスペインそしてこの浜松と、会社や家で過ごす時間はほぼなく荷物を入れ替えるくらいしかなかった出張の連続であった。これで一旦出張は途切れる。体調を崩さず、いつものような落とし物などなく、無事に駆け抜けることができたことと、不在で負担をかけたスタッフには本当に感謝である。

 

さ~~次の出張まで少し気分転換してみようかな。5月ももう終わり。来月も頑張ろう。