四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2022.05.28

又右衛門、スペインへ⑧ ~帰国の途~

さ~今日は朝一番から帰国である。嬉しいような寂しいような複雑な気持ちである。

7時までにホテルを出発するため食事がとれないので、頼んでおいたランチボックスを持って空港へと向かった。

アリカンテの空港はそれほど大きくないため、チェックインや出国手続きは比較的スムーズである。

そして、入国のマドリッド空港から出国の今まで、ホテル以外は全て同行していただいたMAKIKOさんとは、ここでお別れである。私が日本にいるときから列車やホテルの手配、車の運転、PCR検査の予約などまで本当によくしていただいた。
プロの国際通訳ではできない素敵な役割を担って、朝早くから夜遅くまでの又右衛門の活動を笑顔で支えていただき本当にお世話になりました。心から感謝を申し上げたいと思う。

アリカンテの空港では、お土産を見ることも一切なく、ひたすらたまっている宿題をやり続け、スイス航空の飛行機に乗り込み、経由地のチューリッヒへと向かう。

窓の外には、さっきまで走り続けていた街と、美しすぎる青い海が拡がっている。絶景だ。普段の高さや距離から見ている景色を、違う目線や角度から観るとあまりにも違うことに気づかされる。自らの普段のスタンスにおいても同じであると感じた。日々共に活動してくれているスタッフにも同じことが言えるかもしれない。近くにいたら色んなことが細かく気になってしまうこともあるが、少し距離をおいて遠くから見たほうが、その素晴らしさを感じられることのように・・・。

またチューリッヒに近づくと素敵な山なみが見えてくる。普段見慣れている富士山とは違った美しさを感じることができる。これもまた前文と同様ではないだろうかと思えた。

ほぼ定刻に到着したが、すでにボーディングタイムの15分前なので、小走りで先へと進んだ。もう2度と往路のように大慌てでチケットを落とす事のないように慎重にパスポートとチケットを持ち先へと進んだ。

出国検査を済ませ、鉄道にてターミナル移動。セキュリティーチェックを通過して、ゲートに到着。搭乗開始はしていたものの、まだまだ多くの人がいるのを確認でき、遅れることなくとてもホッとした気持ちになれた。

そして搭乗口に隣接されたパスポートコントロールで、パスポートと搭乗券、スペイン発行のPCR検査陰性証明を提出。さらに他の証明の提出を求められたので、先日夜にスマホから登録し、審査をパスした証拠であるMySOSアプリのグリーンの画面を提示する。すんなりOKとなり、そのまま飛行機に搭乗することができた。

定刻にチューリッヒを飛び立ち、往路の北極回りよりも約2時間早い南回りなので成田到着まで約13時間。ほぼ、ひたすらパソコンと向かい合い、宿題や資料を作成しているうちに、あっという間は言い過ぎかもだが、案外早く感じられる13時間であった。

そして定刻に成田空港に到着。COVID-19の規制後、初めての海外であったので、何度にもわたる厳重なチェック体制が思っていた以上で少し驚きではあったが、多国籍のスタッフに親切に案内してもらい、無事に検査を受けることができた。

最後の広い待合所で、検査を受けた順番で割り振られた席に座る。基本は番号順に呼ばれるようだが、陰性が確認されるまで個人差があるとのことである。

そして待つこと約30分。アナウンスが流れる。「今から呼ぶ番号のかたは陰性ですので、次に進んでください・・・」まるでオーデションの合格発表のようである。

そしていよいよである「0199、0201」呼ばれた!よしやった合格だ!急がなきゃと思い、慌てて立ち上がり、急いで手続きに進んだが、周りは誰も動いておらず、みんな不合格なの?と思っていたが、念のためパスポートを再確認すると、「5201」であった。

あっ。やっちゃった(^_^と気づき、再び席に着くのが恥ずかしく、電話がかかり席を外した風の顔をしながら、その辺をぶらぶらしていると、今度は周りがみんな順番に立ち上がり始め、電話してるフリの私は、自分の番号を聞き逃してしまった。その後みんなについて行ったら私の番号もあり、ホッと胸を撫でおろした。

無事入国審査も終えて、ターンテーブル前におかれたスーツケースを取りに行くと、持ち手がなくなっている。確かにグラグラはしていたが、折れてなくなっている。悲しすぎである。一応補償してもらえないのか?と思って聞いてみたがスイス航空は無理とのことで、不自由なまま、羽田行きのバスに乗ることにした。

そして乗り継ぎの締め切り5分前に羽田空港に到着、またまた走って何とか予定の便に乗ることができた。
また機内では、重い荷物を棚に上げた女性のヘルプをしようとしていたら、今度は自分のメガネを忘れてしまったが親切な方にお声掛けいただき難を逃れることができた。

このように最後までバタバタが続きはしたが、無事に伊丹空港に到着。エルチェのホテルを出発して約25時間で何とか無事に自宅へ帰ることができた。

自宅戻ると、ネコちゃんズが出迎えてくれるかなと期待をしていたのだが、そこには私の席を奪ったようなドヤ顔の「ハク」の姿があった・・・・

ま~~留守ばかりで、いない日が多いので仕方ないか~~と一人でつぶやきながら、頭をなでさせてもらえる瞬間に、とても癒され、無事の帰国を実感することができた。