四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.05.17

又右衛門 新潟へ。再び砥がれる。

今日は、昨年の末以来の新潟へ。
今回はコラボ新商品と生産過程の最終チェックのため、万全を期して新潟の外山刃物へと向かった。

現地につくと、マスクなど双方の感染防止策を施し、ソーシャルディスタンスをとって、生産現場の確認を行った。
リズム感がある大きな音が心地よい工場は、何となく落ち着きを感じさせてくれる。
そのような中で、職人の真剣なまなざし、若き就労者の多さに安堵しながら、最短の時間でチェックを行った。

外山刃物は伝統のブランドであり、その切れ味の鋭さから、様々なところから引く手あまたの状況である。オリジナルを企画したり製作したりできる時間がない中、以前にアップした又右衛門オリジナルのオリーブ材を使用した万能ハサミを手掛けてくれることになった。
仕上がりは年内ということになりますので楽しみにしておいてくださいませ。

今回、このような時期にオリジナルに取り掛かってもらえるだけでも感謝の気持ちでいっぱいなのに、四代目 秀久氏は、最終決定した試作品に「まだまだもう一工夫できるところがあるかもしれない」と言い出し、さらに知恵をしぼって工夫をしようと提案してくれた。ただでも忙しい中、普通の企業なら少しでも手間を省くところなのに、さらに手間と時間をかけて作品を追及しようという現状に甘んじない姿勢には多くを学ばせてもらうことができた。

以前の繰り返しになるが、私が飛び込みで訪問した際に、初対面にも関わらず、「武士にとっては刀が命。お前さんにとっては鋏が命。四代目 又右衛門の鋏は、四代目 秀久がその想いを受け止め、魂を込めて作ってやる!」と言ってくれたことを思い出す。本当に感謝である。
そして今回も「お前さんの普段の活動は銭儲けだけの商売人ではなく、植物へのこだわりは職人そのもの。お互い商売が下手な者同士頑張ろう」と笑いながら私を受け止め、また送り出してくれた。

たった小一時間の訪問ではあったが、その短時間のうちに、又右衛門の心を砥いでくれたように思う。さ~切れ味と光沢を増した又右衛門にご期待ください!!