四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.03.03

又右衛門 福島へ。

あっという間に3月に入り、1日から取材やミーティングでバタバタのまま3日に福島へと向かった。

ただ福島行の飛行機の便があまり良くないため、仙台からレンタカーで移動することになった。

富士山を横目に見ながら、飛行機は無事に仙台空港に到着。
空港からレンタカーに乗り、途中美味しい丼を食べて、眠い目をこすりながら目的地へとひた走る。

そして約2時間で初日の目的地であるJヴィレッジに到着した。

私は縁あってJヴィレッジのアンバサダーをつとめており、この施設には多くのオリーブを植栽しているので定期点検とメンテナンスをしてきた。

寒暖差や強風によって少し弱りかけている子もいたので特別な治療を行ってきたが、前回に植え替え治療を行った子が以前とは見違えるほど元気になっていて、とても嬉しく感じた。
そうしているうちに暗くなりかけたので、一旦川内村へと移動。岩本社長ご一行と田村の「やすけ」へと食事に向かう。相変わらずの美味しい料理に舌鼓をうちながら、今後について有意義なお話をし、また川内村に戻り就寝した。

翌朝、皆さんより一足先に川内村の宿「我逢人」を出発し、矢祭町へと向かった。

事前の情報では川内村から矢祭町は2時間ぐらいとのことだったのだが、出発前のナビでは3時間強となっていたので、途中「Café Amazon」に寄って植栽のチェックを行い、オリーブやロストラータなどの元気な姿を確認して大急ぎで目的地をめざした。

途中、路面凍結や対向車線の大型車にヒヤッとするところもあったものの、山道も順調に進むことができ、何とか約束の時間までに目的地に到着をすることができた。

今日の目的地は矢祭園芸さんである。
花き園芸業界では、ほとんどの人が知っている方で多くの功績を残されてきた方である。
これまでのお仕事を次の代に移行させていたところ、予期できない不幸なことで、ご子息大樹氏を失われてしまわれた。
私は大樹くんとは、トルコ アンタルヤ国際園芸博の実行委員をつとめていた時に知り合いになり、その後交流を続けながら今後の業界についてお話をしてきており、彼の取り組む姿勢には多く学ばせてもらってきた。
昨年、訃報が届いた時には本当に信じられないと驚いたとともに、今後の花き業界の発展には欠かせない人物になってくれると思っていただけに、残念な気持ちでいっぱいであった。

彼が呼んでくれたのか、今回、父上である金澤さんと会うことができ、たった半日にも満たない時間であったが、温かく迎え入れてもらえただけではなく同志として接してくださり、とても力強い支援の言葉をいただいた。
そして、とても重要な宿題も出してもらい、あらためて自分の目的に向かって進む力を与えられたように思う。

大樹くんの遺影に向かってお話をした。
今後進めていくことの報告と、安らかに眠って、大変な時には降りてきて手伝ってほしいとお願いをした。

その後、広大な圃場を拝見し、母の日のために準備されているカーネーションや大樹くんが育てていたラベンダーや多肉植物を拝見しながら、今後について多くを学ぶことができた。

たった半日にも満たない滞在時間ではあったが、何年分もの力をいただけたように思える。本当に有意義な時間であった。金澤さん、奥さんの言葉一つ一つを大切に感じることができ、本当に嬉しく思った。
きっとこの縁を大樹くんは繋げてくれたのだと思う。その恩を忘れず、これからもしっかり活動しなければならない。そして次世代を担う若い方々に繋げていかなければならないと強く感じた。そのような力を湧き上がらせてくれる素敵な訪問となった。

金澤さん。皆さん。お世話になりました。またお会いできるのが楽しみです。ありがとうございました。