四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
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大阪に戻り、現在の主たる事業の現場に触れ、限界を越えるべく取り組もうとしている仲間であるスタッフの姿を見つめながらあらためて沖縄でのプロジェクトを振り返る自分がいるのと週末には大変お世話になっている方々と意見交換をする機会があったため、年末最後の挨拶の前にもう一度アップさせていただくことにした。
前回のブログで書いた名護のプロジェクトにおける「何故この場所で?」「何故この時期に?」「何故期間限定?」の何故について簡単に触れさせていただく。
場所については以前に何度かこのブログでも書かせてはいるが、様々な取り組みを行うために今後の拡がりが可能であると見込める絶好の場所をパートナーが提供をしてくれたからに尽きる。
「何故この時期に?」ついては、いくつかあるが簡単に言えばタイミングと言える。本来あるべき事業の姿は建築物完成後すぐに運用し、1日でも早く収支バランスをとるのが当たり前であるかもしれないが、運用に向けて予期していなかった課題が出てきたり、本年開業し多くの方から称賛の声をいただいている都内商業施設の屋内植栽に必要な植物供給をパートナーが深く関わらしていただいたりしていたからもあるが、私はそれもタイミングであると思っている。私は時間に縛られるよりも周辺環境の変化を感じ、自身の状況と相談しながら必要と感じたタイミングが来たら腰を上げることが良いと考えることが多い。人によっては私の言い訳に取られるかもしれないが、自らのタイミングが合わないときに、無理に物事を強引に進めることは得策でないと考えているところもある。

実際に今、バラエングループの活動拠点でもある大阪営業所は、当時代表であった父が健在で私の意見などは中々取り入れられない時に、何とか理解?無理矢理?によって承認いただけ、その土地を借り入れられることができた。当時ではそんな大きな投資にもかかわらず、私は約2年間ほとんど効果的な利活用をすることなく、そのまま放置し、高額な家賃だけを払い続けている過去がある。その状況を見て代表や周りは「何をしている?早く事業を始めなさい。会社をつぶす気か?」などと言わせてしまうこともあった。当たり前である。私が代表と逆の立場であったり、現在のスタッフが同様の計画をしたりすれば十分納得がいく説明なしでは全く受け入れないであろう。
ただ今では、そのような場所が事業の拠点となり要となっている。そして何よりも現在一緒に歩んでいただけるかけがえのないスタッフ・仲間が集まってくれるきっかけとなった場所であるのは明白である。この私の先行的な動き、その後の進め方に賛否両論があるとは思うが、私は無理な稼働よりもタイミングをみて動くことを重視することもあるため、関わるパートナーのタイミングとの兼ね合いを優先し、この時期になったことは、それは良いスタートであると考えている。
そして何故期間限定なのかについては、一緒に起ち上げるパートナーそれぞれに異なる考え方もあるかもだが、私は今後本稼働に向けて、どのような活動を推し進めていくのが良いのか?方向性を確認するために実際にこの目で、どのような方がお越しいただけるかを見てみたかったのもある。

おかげさまで今回の開催によって育種家から生産者、趣味家、協力会社などや又右衛門の活動に共感いただける方もお越しいただけ今後に繋がるご縁が拡がったと言える。

実際に施設の機能性を高めるために、現実として物理的な改善や設備の拡充もしなければならないことも見えたのではないだろうか。

そして何より今回のイベント開催によって、一緒に歩む現場仲間の取り組む姿勢を拝見し感じたい。そしてみんなの意識が高まり、行動変容に繋がる機会になればありがたいと思っている。少なくとも自らの意識と行動変容に繋がったと言える。

その私の変容に影響を与える写真がこの一枚である。当日の、なんちゃってカメラマン又右衛門が捉えた写真である。どのような写真であるかは、ここでは伏せさせていただくが、この写真の笑顔が長く続いていくために、何ができるか、何を大切にしなければならないかをしっかり考えていきたいと思った。
そしてこのプロジェクトを終え、大阪の現場に戻った時に、地元沖縄で大きな話題となり、様々な意見があがっていることを多く聞かせていただくことができた。現地にいては見えてなかったことが見えてきたり、聞こえてこなかったことが聞こえてきたり、噂が真実と異なることを感じるなど、賞賛に加え、中には厳しい意見もいただけた。本当にありがたいつながりである。これからは皆さんの声に耳を傾けながら、私がこの沖縄でめざそうとする取り組みを、出発前に走り書きをした現段階の「設立趣意書」に基づき歩んでいきたいと思う。そのための第一ステージが今回であったように思える。
これからは日々目的達成のための手法が変わってくるであろう。いつもの又右衛門スタイルである。ひょっとしたら大きな軌道修正もあるかもしれない。場合によっては私の役割が大きく変わったり、私自身の必要性がなくなったりするかもしれないが、沖縄で花き園芸に関わる生産者はじめ、様々な方々にとって意味ある活動であれば、それもまた大きな収穫であると言えるのではないだろうか。
こんな又右衛門の設立趣意はきれいごとかもしれないがチャレンジする意義はあると思っているので、是非何か興味がある方は、ご一報をいただければお話することが可能であるし、ご意見ご指導をいただければとてもありがたいことである。