四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.06.18

又右衛門 欧州へ。(スペイン)⑧~オリーブたち~

スペインにおける代表的な植物と言えば、やはりオリーブである。今回のアップではエルチェ中心に私たちのパートナーのオリーブを主に写真にてご紹介させていただく。

樹齢は約1500年。このずっしり感は半端でない。このようなサイズは現在特別な理由がない場合、採取の規制がかかるため、これからはさらに希少になるのは間違いない。

このようなサイズのオリーブをお迎えしたいという方は、早めに検討されることをお勧めする。

このタイプは主にイタリアにて採取されている。先ほどのどっしりとしたオリーブに比べると、まだ多くあるが、形やバランスが良いものはそう多くはない。個人的にはこのタイプは迫力があり好きだが、日本はどうしても地震や台風が付きまとうので、迎える時には設置に気を遣うことになる。

 

ただ写真のように同じ縦型の中でも、スラっとしたもの。どっしりしたものもあるので多くの選択肢がある。

これは左右に翼を広げたようなフォルムのオリーブ。品種はファルガが多い。これもはじめに紹介したどっしりタイプに比べると樹齢も若く、流通数も多い。ただ中には幅が10mをゆうに超える個体もあり、左右にうねるような枝が個性的なため、選ぶ人によって好みが分かれるであろう。設置の方法によっては、とても面白い植栽ができるのでイメージがあふれてくるであろう。

上記のオリーブに比べると、何となく小さくも感じるであろうが、そのようなことはなく。日本においては十分すぎるぐらいの特大サイズである。写真のもので主に樹齢500年~700年だろうと思われるが、日本の業者によっては樹齢1,000年以上とうたっているところもある。ただ樹齢に関しては幹回りの長さによって大まかに決まるが、栽培地や環境によって成長スピードが異なるため一概に言えずあくまでも目安となる。

この他にも樹齢約100年の「100年オリーブ」などの背丈サイズのオリーブや小さな苗も生産されている。ただ小さなサイズのものは日本でも生産されているので、特別な場合以外は輸入することはあまりない。

 

 

以上、今回訪問したパートナーのオリーブから気になったものをいくつかアップさせていただいたが、まだまだ沢山あるので、ご連絡をいただければご紹介させていただくことも可能であろう。

 

現状、日本に迎えるにはコンテナなどの輸送料金や円安のため好機とは言えないが、高樹齢の古木は、今後増えるとは言えないので、早めの検討が必要であろう。

またこのようなオリーブを扱うことには、賛否両論あると思う。このことに対して現地の考え方は、間伐や開発によって抜いてしまわれ、材木での再利用や炭になるのであれば、このような形で生きたまま移植させ、新天地を探した方が良いだろうという声が多い。

 

そのような背景を注視しながら今後も取り組んでいければと思う。決して植物の想いに背くことがないことを心がけて・・・・・