四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.06.17

又右衛門、埼玉へ。一通のメールから。

昨日は急ぎで取り掛かるべきと感じた件で急遽埼玉を訪れることになった。
そのきっかけは、又右衛門ブログを読んでいただいた方からの一通のメールであった。

私は、いつものように朝一番の飛行機で羽田空港に向かい、そこから電車を乗り継いで約2時間、待ち合わせ場所である駅に到着した。
迎えに来てくれた方の車に乗せていただき、早速圃場へと向かった。

お互いに自己紹介をしながら、POTでの花苗生産ハウスやネギ畑を横目に、駅からの15分の農地クルージングを楽しみ現地へと到着した。

約2000坪の敷地に、こだわりながら自然風につくられた大鉢が数多くあり、魅力的である。

今回の相談は、その素敵な植物たちを活かした取り組みについてであった。
圃場を周りながら、生産に関わってきた経緯や、今後についてなどのお話を聞き、強い想いを感じ、お互いの考え方や植物に対する接しかたなど通ずることがあることも確認ができた。
そして、理想を形にしていくために又右衛門とともに取り組んでいくことを歓迎すると言ってくださった。私もいくつかのプロジェクトが思い浮かべられ、引き続き進めていきたいと感じた。

どのようなプロジェクトか?どのような品目であるか?については今はまだ控えるが、素敵な人・植物と出逢えた機会であったことだけはお伝えしたいと思う。乞うご期待である。

そして再会を約束して、再び駅まで送っていただき、次の目的地に向かうことにした。
ただ目的地と言っても、当初から予定していたわけではなく、駅から急に連絡をしての訪問である。

直電の結果は訪問OKとのことで、電車に飛び乗り、深谷駅に到着。いきなりの連絡にも関わらず、到着した時にはすでに待ってくれていた。

迎えに来ていただいたのは、展示会などで一緒に活動している酒井盆栽の酒井君。
見た目は若いお兄さん風なところもあるが、礼儀正しく、先人からの受け継いだ盆栽へのこだわりは素晴らしい。さらに良い意味での若者の柔軟性を持っており、将来が有望な好青年である。

早速車に乗り込み、思い出話や互いの近況報告を行いながら酒井盆栽の店へと向かう。
車窓からは植木屋さんや造園屋さんを多く見かけることができる。色々な話をしていると、あっという間にお店に到着。早速、お宝を拝見させてもらった。

まず、とても存在感のある真柏。力強いという言葉だけでは言い表せない、心拍が早くなるほど何かが宿っていると感じる逸品であった。

その他にも魅力的な盆栽で囲まれた場所で今後についてなどを話し、今はCOVID-19ですぐには動けないが、世界に向けて一緒に準備を始めていくことになった。

そして名残惜しいが時間となったので駅まで送っていただき、再会を約束してお別れとなった。駅に駆け込み電車に飛び乗ると同時にゲリラ豪雨。相変わらずの雨男ぶりを発揮である。まるで朝からの圃場見学と盆栽見学の間、降らずに待っていてくれて一気に降ったように感じる具合の豪雨であった。

そのような中、帰路につく。雨に遮られ、ほぼ何にも見えないはずの車窓だが、私にははっきり見えるように感じる景色があった。それは今日の出逢い、再会のおかげで見えてくる自らの頭の中が映し出された世界ではないかと思う。

この素敵な映像が実現することが楽しみである。

一通のメールから始まったこのような出逢いにとても感動している。

最近は、色々な街や国から様々なご連絡をもらうことが増えてきた。まだまだ私ができることなどは、ほんの小さな事だろうが、そのような私でも、すぐに駆け付けることは可能である。そのような縁を大切に今後も取り組んでいきたいと改めて強く想えた素敵な旅であった。