四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ
MATAEMON'S THINKING BLOG
MATAEMON'S THINKING BLOG
タイでは雨に打たれ風邪をひきかけたり、道路を歩いていたら、後ろからの車に腕を当て逃げされたりではあったが、まあまあ?無事という状況で帰国することができた。

そして楽しみにしていた先週来日してくれたディクソニア アンタルクティカとの再会を果たすことができた。

サイズは6インチという赤ちゃんのようなサイズから1~2ftの人気のサイズ。

そして5ft以上の大きなサイズ。そして数量限定の10ft以上の特大サイズ。

さらに珍しいマルチタイプなど、錚々たるメンバーがそろってくれている。

中には、今にもはじけそうな芽を膨らませている子もいて、愛くるしくて仕方がない。
この子たちは、輸入前からご注文いただいているもの以外は7月15日より販売開始予定である。価格などについてはローズガーデン植物部にお問合せいただければと思います。(TEL:06-4866-1212)
COVID-19以前と比べて極端な円安、コンテナなど輸送費の高騰を考えると、以前と比べて200%近い費用が掛かっている。さらに今回はしっかり太めのサイズのため、現地での価格も高くなっている。正直かなり高く販売をしなければならないところを何とか工夫してできるだけ変わらぬ価格で提案できればと思っている。
さて今回、私がいない日本において現場の輸入植物担当スタッフは、周りのスタッフやヘルプのパートナーと力を合わせ、傷だらけになりながら植物のこと考え、無事にやり遂げてくれていることにうれしさを感じる。

まさに写真のディクソニアのように若い芽が出る中から、ひとつ抜けでてきてくれている状況であるのではないだろうか。また生花部門でも産地訪問のデビューをするなど、各部門で着実に力をつけてくれている若い世代が増えてきた。ぜひそのままの勢いで成長し大きな葉を広げてくれればと思う。そして中堅や新しく招き入れるスタッフと共に力を合わせ、1日もはやく私のような老体にあたる陽を遮るぐらいの存在になってくれることが楽しみである。
そのような日が早く来ることを期待してやまない。
前回のアップでお伝えしたようにタイ現地での報告は後日にさせていただくとして、昨年訪問させていただいたオーストラリアのナーセリーから素敵な植物が到着した。

それはディクソニア アンタルクティカ、別名ソフトツリーファーンと言われる人気の高い子である。
この植物は私たちでは珍しいベアルートでの輸入になる。何故ベアルートなのかというと、とても単純でアンタルクティカはベアルートでも発根活着あっても枯死率には関わらず、むしろPOT植えにての輸送の方が問題を多く抱えるためである。

そして今回、写真のように、40ftコンテナ満載で到着である。コンテナ内にはとても小さな赤ちゃんのような子から、かなり大きな子までが乗っている。
とても蜜の中であっただろうが、元気いっぱいに到着してくれいるとの連絡を受けてホッと一安心である。

さらに日が変わっての植物防疫所による入念な検査も無事に合格することができ、正式に来日となった。
私はタイにいて直接対面ができなかったが日本のスタッフが奮闘してくれ、素敵な来客を迎え入れてくれていることに感謝である。
私も帰国して少し遅れての七夕再会が楽しみである。
月末の夏越の祓いを終えて、お朔日には改めて清められた?身体で氏神様参りをさせていただけた。
そして3日は、長年お世話になっており幾度も研修旅行にもご一緒させてきていただいていた岩手 安代リンドウのチームが梅田生花市場にて今夏のリンドウ出荷に際し、販売促進のプロモーションと会議のため、朝一番セリ前の時間帯市場においでいただいた。

特に今回の来訪は八幡平市 市長の同行で、とても熱のこもったものであった。そして私もセリに先立ち、市長や部会長とお話をさせていただき、情報交換と私の年内安代再訪、引き続きの様々な約束をし、宝塚へと移動することになった。

地元の宝塚山本では、以前訪問させていただいた確実園本園にて私たちが取り組む自然生態系調和型資材やそれらを使用した栽培技術によるバラへの試用においての経過報告や効果検証などの報告と、確実園代表とミーティングを行わせていただくことができ、新たな学びなどの価値の高い収穫があった。

確実園本園訪問後、地元の飲食店でランチミーティング。全てのお客さんが帰るほどまで、長時間にわたってアースフィール新資材を中心に打ち合わせを行い、夕方に解散。

その後私は、数日前に患った軽めのぎっくり腰がコルセットや飲む痛み止めでは回復せず、整形外科にてブロック注射をうち、そのまま関西空港へと向かった。
さて今晩からのタイ出張。腰など不安も多いが、今回はスタッフも同行のため、次の担い手がバラエングループの海外における取り組みにおいてどのように感じてもらえるか楽しみもある。
訪問中は、私は現地以外にも日本での別の案件をいくつか抱えながらの渡航なのでブログのアップは帰国後時間がとれてからになるかと思うのでFacebookなどにてリアルタイムに近い情報をお届けするように心がけます。それではいってきます。
欧州から帰国後、数日して私とはぐれて別の旅に出ていたスーツケースも無事に帰ってきてくれて一安心。

6月最後の週も、週初めには都内にて、ご紹介していただいた新たな取引先とのミーティングや、既存チームと新たな取り組みについてのミーティングがあり、とても興味深いものとなった。
翌日は、リモートではあるがJETROとの輸出プロジェクト、今春に包括連携協定締結となった「いすみ市」のミーティングなどに加え、セミナーへの参加などの機会を得て、様々な課題の抽出ができ有意義な時間となった。
次の日は、以前より多く指導をいただいてきた香川大学にて教授をされていた深井先生にご指導の機会をえることができ、とても興味深い新たな取り組みに着手できそうなきっかけをいただけ、とても楽しみな1日となった。

さらにその次の日は、再び都内にて私たちの業界を代表する企業との打ち合わせ。午後からは昨年開催予定のドーハ国際園芸博覧会の委員会に出席させていただくなど、とても意義深い一日となり、半年の折り返し地点を迎え、まるでラストスパートのような最終週を迎えることとなった。
そして今日は6月最後の日である30日。6月30日と言えば、夏越の祓いである。

夏越の祓とは、茅の輪をくぐり災厄を祓い清める儀式で、毎年氏神様でおこなわせていただいている。
PCにて検索をしてみると「夏越の祓」は、“今年前半の半年間の穢れを清めて災厄を払う神事であり、このあとの後半も無事に過ごせるようにと祈る行事です。古来日本では、夏を迎えるこの時期、疫病が流行ることが多かったため、厄払いと無病息災のため、茅の輪くぐりが執り行われるようになったと考えられています。”と親切に解説がされていた。またその由来なども書かれているので興味がある方は、少し深堀をされても面白いかと思う。

私は、毎年とおなじように蘇民将来と唱えながら、3回の茅の輪をくぐり、氏神様への半年間のお礼を伝えさせていただいた。
つい先日、一年間のお礼の参拝をさせていただいたのが、もう今日で半年が終わりである。春には一旦終了の重要なプロジェクトを終えたが、全く時間に余裕ができることはなく、むしろ拘束が緩くなった分、他の取り組みに取り掛かる時間ができたため、さらに後半戦は忙しくなりそうである。

そんなこんなの1年間の折り返し地点を無事に迎えることができたことへの神々や植物への畏敬の念と感謝、そして多くの学びを与え、一緒に歩んでくれるパートナーへの深い感謝の気持ちを忘れずに、後半戦を迎えたく思っている。引き続き又右衛門の珍道中を見守っていただければ幸いである。

最後に、皆様のご健康ご多幸をお祈りして2023年の半分を終えたいと思います。では皆様にとって良い後半戦をお迎えくださいませ!!!
イギリス、スペイン各地の訪問を終えて、最終バレンシアより帰国をした。

バレンシア空港の搭乗手続きでは、未だに「Visit Japan」のQRコードを要求され、日本はもう要らないですよと何度も言ったが、中々聞き入れてもらえず、再三の要求の結果、最終的に渋った感じで「入国できないよ」と言いながら発券していただき、出発することができた。

そして経由地であるパリ シャルルドゴール空港に到着。


何となくおしゃれな感じが素敵な広い空港内を移動。

最寄りのターミナルまで移動し、無料のラウンジで、せっせとたまった作業と格闘し、少しトラブルもあったが、無事いつもお世話になっているJAL便で羽田に向かった。
復路の飛行機は南回りのため往路に比べて少し時間が短く13時間ほどの移動になる。移動中の飛行機は、今回は少し疲れたので眠れるかな?と期待し、電気を消して試みたが、やはり今回も同じで眠れなかった。
ただおかげでたまっていたデスクワークも半分以上は消化することができ、何とか帰国後の週末作業で遅れを取り戻せるかなというところまで進めることができた。

そうこうしているうちに機内で2回の食事をいただいて、羽田空港に到着。座り続けた腰を伸ばして、大きく息を吐いて日本の空気を吸って安心した気分になれたのだが・・・まだまだそれで終わらないのが又右衛門である。
今回の渡欧でとても大事なバッグを置き忘れ、飛行機に搭乗する前に他の乗客に教えていただいて何とか難を逃れられた。またナーセリーに財布入りのウエストポーチを忘れたが、ナーセリーから連絡があり、無事に手元に戻ってきたということもあった。そんなこんなでも何とか無事終えられ帰って来ることができたと思っていたが、最後の最後、羽田のターンテーブルには、私たちのバッグの姿を見ることができなかった。

JALの係員の方にお聞きすると、パリを通過した記録が残っていないので捜索中ということであった。バレンシア出国時に誤った情報として「Visit Japan」がないと入国できないと言っていたのが、荷物になってしまったと苦笑いをしながら、ロストバッゲージの手続きを行い、おかげさまで身軽に羽田空港から伊丹空港へ移動することができ、無事に帰宅することができ、久し振りに湯船につかりながら、10日間のイギリス、スペインを振り返り、多くの気づき、素晴らしい植物、人、技術、製品に出逢うことができた大変意義深いものであった。

今回は、現在は他社に勤める長男であるNobuhiro氏をアシスタントとして帯同させて、社会人の先輩として、しっかり学んで、会社の役に立ててきたであろうかなどの確認をしたが、明らかに私の同じ年の時よりはしっかりしていたと言えるであろう。
今後については本人の意思次第を優先した選択であるべきと思っている。そしてどのような選択であっても、自らの信じる道を実直に進んでいけば良いであろう。そしてその活動の中において、社会が間違った方向性に向かおうとした時に、大きな声でNO!と言い、歯止めをかけ、正しい方向性に軌道修正できるような人になっていってくれればと思う。それを達成するために頑丈な鎧で包まれた大企業の大軍の一員で進むか、丸腰同然の小さな会社だが、たった一握りしかいないが素晴らしいかけがえのない仲間と共に挑むことの方が達成できるのかを自分なりに判断をし、いずれの道であっても必ず社会に貢献できるような人になっていただければと思っている。

しかし本当にいろんな意味で意義深い渡欧となった。おまけに好きなことして3kgのダイエットまでできて嬉しいばかりである。今回も私のようなものをサポートしていただけた皆様、そして渡欧させていただけている環境を作ってくれているスタッフ、パートナーに感謝である。後はまだ旅を続けるスーツケースが帰って来るのを祈るばかりである。
さてそのような皆さんに甘えながらも、絶対失ってはいけない信念以外は、たまに失くしてしまうこともあるが、まだまだ又右衛門は走り続けますので引き続きご支援よろしくお願いします。
いつもながら日本語がかなり微妙な又右衛門ブログ その欧州編をお読みいただきありがとうございました~~~。gracias!!!!
前回のアップが長くなったので、ここはオリーブ以外に実がなるものをいくつかご紹介を。

まずは日本でもおなじみになったジャボチカバ。

試食をしてみたが日本で栽培されているものより、甘いように感じた。

日本にもブドウは多く栽培されているが、このような仕立ては面白い。

下からのぞくと鈴なりの実が・・・・・子供の喜んでいる光景が見に浮かんでくる。

これはピスタチオ。細かい葉が可愛い。今まで何度か輸入経験があり、結構寒い地域でも大丈夫なので用途が多いのではないだろうか。

これはペッパーベリー。Bigサイズ。今はつぼみの状態だが、今後、小さな濃いピンクの可愛い実を鈴なりにつけてくれる。この実は装飾用としても流通していて皆さんに親しまれている。他にも、イチジクや輸入はかなりハードルが高い柑橘系などもある。
いずれにしても日照時間が長いスペインにおいて、日本よりかなり生長が早い植物が多いので、その天候をいかして生産される植物を、あらためてご紹介させていただければと思っているのでお待ちいただければと思う。
今回の訪問で気になった植物をいくつかお届けする。

まずはフィカス。大型商業施設など屋内向けの大型観葉植物になる。需要が多いわけではないが、このような大型のものは日本での調達は難しいため、ここぞという時に必要になってくるためあらかじめある程度の準備が必要になる。

これもフィカス。スペインでは屋外の植栽に利用されるが、海外ではしっかり馴化させた、このようなサイズのものが屋内に使われ、とても良い空間を生み出しているので日本においても生きた植物の導入を進めていただければと思っている。


これはオーガスタ。開花した大きな株は日本にはあまりないのではないだろうか?

これはケイバ インシグニス。パラグアイやアルゼンチンが原産となる。それをスペインのナーセリーが輸入したものになる。ダイレクトにパラグアイなどから輸入が良いかもしれないが、あまり輸入が慣れていない方やブローカーを頼った輸入をする方には、スペインで他の植物の積み合わせができるので、効率的な方法かもしれない。

これはドラセナドラコ。枝の部分が壊れやすいため輸送にはかなりテクニックが必要になるが、存在感はあるのでとても面白いと思う。

最後にブラヘア アルマータ。日本でとても人気の耐寒性の高いシルバーのヤシである。スペインにおいても苗栽培がほとんどされておらず、また種もかなり不足している状況のため、将来的にはかなり不足してくるであろう。
大きなブラヘアは少し残ってはいるが、土に植わっているので根洗いが必要になってくる。ただこのブログでも何度かアップしているが、ヤシ類全般に根を洗うことは植物にとってかなりストレスとなり、枯死に至ることが多いので、テクニックが必要になるであろう。現在、他国で有効なテクニックの検証中で、良い結果が出てきているので進めていきたいと思う。
さ~~いかがですか?この中で気になるものがあればお気軽にお声掛けいただければです~~。
講演などにおいてお話をさせていただいているが、日本に植物を輸入するには余程の特別な理由がない限り、土が付着していてはいけない。それはどのような植物であっても同様である。
そして今回は小さなオリーブではあるが根洗いする工程の一部をご覧いただければと思う。

大まかに土を落とし、高圧洗浄にてさらに土を落としていく。

そして奥の方に付着した土は、ノミのような先の尖った道具で丁寧にほじくっていく。

さらに洗浄を行う。

そして細かいところまでチェックを行い、この工程を何度か繰り返し仕上げていく。
大きいオリーブになると数名で取り掛かっても3日間作業にかかる。植物にとっても作業をしていただいている方にとっても過酷な作業となる。

そして仕上がったオリーブはココピートに植えられ輸出準備が整う。さらに私たちはこの状態で管理し、発根するまでしばらく養生。そしてサイズに合わせてコンテナを選び、輸送適期を選んで日本に向けての輸出をとなる。
かなり丁寧にこの作業を行っているが、植物の健康を損なわず、日本の植物に影響があるかもしれない土を完全除去するには当然のことで、これを迅速かつ丁寧におこなっていくことはプロの作業と言える。ぜひ皆様にもこの大変な作業があることを知っていただきたい。

また私たちと同業の方々も、しっかりこのような作業を現地に方々にしっかり促していただき、両国の植物のことを考えた輸入を心がけていただければと思っている。そしてこの子も日本に向けて養生中である。来日を楽しみにしていただければと思う。
スペインにおける代表的な植物と言えば、やはりオリーブである。今回のアップではエルチェ中心に私たちのパートナーのオリーブを主に写真にてご紹介させていただく。




樹齢は約1500年。このずっしり感は半端でない。このようなサイズは現在特別な理由がない場合、採取の規制がかかるため、これからはさらに希少になるのは間違いない。
このようなサイズのオリーブをお迎えしたいという方は、早めに検討されることをお勧めする。




このタイプは主にイタリアにて採取されている。先ほどのどっしりとしたオリーブに比べると、まだ多くあるが、形やバランスが良いものはそう多くはない。個人的にはこのタイプは迫力があり好きだが、日本はどうしても地震や台風が付きまとうので、迎える時には設置に気を遣うことになる。
ただ写真のように同じ縦型の中でも、スラっとしたもの。どっしりしたものもあるので多くの選択肢がある。

これは左右に翼を広げたようなフォルムのオリーブ。品種はファルガが多い。これもはじめに紹介したどっしりタイプに比べると樹齢も若く、流通数も多い。ただ中には幅が10mをゆうに超える個体もあり、左右にうねるような枝が個性的なため、選ぶ人によって好みが分かれるであろう。設置の方法によっては、とても面白い植栽ができるのでイメージがあふれてくるであろう。

上記のオリーブに比べると、何となく小さくも感じるであろうが、そのようなことはなく。日本においては十分すぎるぐらいの特大サイズである。写真のもので主に樹齢500年~700年だろうと思われるが、日本の業者によっては樹齢1,000年以上とうたっているところもある。ただ樹齢に関しては幹回りの長さによって大まかに決まるが、栽培地や環境によって成長スピードが異なるため一概に言えずあくまでも目安となる。

この他にも樹齢約100年の「100年オリーブ」などの背丈サイズのオリーブや小さな苗も生産されている。ただ小さなサイズのものは日本でも生産されているので、特別な場合以外は輸入することはあまりない。
以上、今回訪問したパートナーのオリーブから気になったものをいくつかアップさせていただいたが、まだまだ沢山あるので、ご連絡をいただければご紹介させていただくことも可能であろう。
現状、日本に迎えるにはコンテナなどの輸送料金や円安のため好機とは言えないが、高樹齢の古木は、今後増えるとは言えないので、早めの検討が必要であろう。

またこのようなオリーブを扱うことには、賛否両論あると思う。このことに対して現地の考え方は、間伐や開発によって抜いてしまわれ、材木での再利用や炭になるのであれば、このような形で生きたまま移植させ、新天地を探した方が良いだろうという声が多い。
そのような背景を注視しながら今後も取り組んでいければと思う。決して植物の想いに背くことがないことを心がけて・・・・・
昨日早朝ホテルを出発し、イギリスのニューキー空港に向かった。

空港到着後少し時間があったので、ホテルが用意してくれたパンをいただいた後、飛行機に乗りこむ。

そして定刻にガトウィックに到着。ここからは、国際線が多いヒースロー空港までリムジンバスでの移動である。朝早くチケットカウンターが空いてなかったが、先日までヘルプをしていただいたYUKOさんが丁寧な案内を送ってくれていたので、迷わずにバスターミナルへ。そこで自動券売機でチケットを購入しバスに乗り込んだ。

バスの利用者は多く、ほぼ満席状態で出発。約1時間強でヒースロー空港のバスターミナルに到着。通路を通って出発するターミナルに移動。そこで無事にチェックインを行い、スペインのバレンシア空港をめざした。


定刻より遅れてバレンシア空港に到着。しばらくしてANAさんにマイカーで迎えに来ていただき、宿泊地のガンディアへとむかった。ANAさんはとても陽気な方で、色々話しかけてくれていたが私はスペイン語がわからないため、互いが片言の英語で会話をしてみたが、それも厳しく、会話のほとんどは車の窓から観える植物を指さして「Orange!Orange!!」と言っていただけであった。
そしてしばらくしてホテルに到着。チェックインをしているとスペインの私のアシスタントであるMAKIKOさんが到着。半年ぶりの再会することができた。

この日は陽も落ち、遅くなったので、挨拶だけをしていったん解散。その後近くのレストランで簡単に食事をして、少し病院のような感じもするホテルの部屋に戻り、いつものようにパソコンと格闘して、横になった。

朝、ガンディアを出発し一旦北上。カステロンをめざす。そして約1時間半、スペインで最もつながりの深い、パートナーであるVIVEROS CANOSに到着した。
VIVEROS CANOS社は品質の高さが有名であるのと、私も何度も案内させていただいているのでご存知の方も多いだろうが、スペイン産のユッカ ロストラータを選抜や培養を繰り返すことで、高品質であり日本の気候にも対応できる「ブルースワン」「ヒドラ」「メデューサ」を生み出し、リネアリスやリギダその他ユッカ類、ダシリリオン、アガベ・マンガべ各種、サボテンなどの生産する欧州で指折りのナーセリーである。
そして今回の訪問は、今春に日本に到着したコンテナに載せられずにいたユッカなどのチェックと挨拶が主である。
到着後、オフィスでELENAさんたちと、ミーティング。今後の販売方法やサイズについてディスカッションを行い、終了後すぐに圃場(ほじょう)へ向かった。

まずは日本向け養生施設として特別に設置していただいている通称「又右衛門エリア」をチェック。


随分に根がしっかり張ってきているメデューサやブルースワンを確認することができた。



その他にアガベ、マンガべなどの生育状況をチェック。


そして新しいラインナップとして、苗からココピートにて栽培された「ブルースワン」が年内にリリースされる。特徴としては植え替えがないために傷みが少ない。また1行程を省けるため値上がりが続いている生産コストに歯止めがかけられるかもしれない商品になる。乞うご期待である。
そして10月のバレンシアでの展示会「イベルフローラ」にての再会を約束して当地を後にした。



その後、遅めのランチを行い、バレンシアの街中へ。植栽や建物を見学。

その後宿泊地のエルチェに向かう途中、夕食をとるためアリカンテにたちよると、年に一度?のお祭り(パレード)に遭遇し、盛り上がりを感じさせていただいた。
そして再び車に乗り、宿泊地エルチェのホテルに向かう。約30分で見慣れたヤシに囲まれたエルチェに到着。ホテルでチェックインをして、部屋にて明日からのナーセリー訪問の準備を行うことにした。さて明日からエルチェにベースキャンプをおいて、各パートナーを周ることになる。どのような植物に出逢えるか楽しみである。