四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2017.08.05

面屋 又右衛門から見た「山本納涼祭り」

4日・5日宝塚 山本園芸流通センターにて「山本納涼まつり」が大盛況で開催された。同時期に近くでは淀川花火大会、神戸花火大会が開催されるも、長蛇の列ができるまでのお祭り盆踊りを自称関西三大夏祭り?(笑)と又右衛門が勝手に呼び、今年も地元メンバーとして参加させていただいた。

 このお祭りは、宝塚山本の園芸関連が中心となり、自治会やその他地元の団体などの大御所から若手が協力し、企画から設営、進行など全てを自分たちの手で行っており、その中のくじ引きやゲームなどは若手で形成される山本青年研究会が主導で行っている。


 そしてもう青年と言えない年齢になった又右衛門は、中でも一番楽であろうお面売りの役割を任せていただき、今年で3年目になる。


 

1日目の4日は、お気に入りのショッカーに扮したグダグダ感満載の又右衛門で、売り場に立たせていただいた。

お客様には、大変失礼ながら、いつもと違う感覚で、時には少し悪ぶったシュールな符丁のセールストークも交えながら、接しさせていただき、私自身が楽しませていただいている。

 

ただ最近では、そんな又右衛門を楽しみにしてくださる方も出てきていただけ、わざわざお祭りに来ていただけるようにもなってきた。さらに差し入れを持ってきていただける方などもいらっしゃり、本当にありがたい話である。

 2日目は、いつもの現地での又右衛門活動スタイルで売り場に臨んだ。そこには又右衛門の活動を支援したり、一緒になって取り組んでくれる人も来ていただけたり、少しの間だけどもお話もできて、とても素敵な時間を過ごせた。

そして地元のShiho Kanaokaさんが、とっても素敵な1枚を届けに来てくれた。

名前と年頃からすると、私の娘と思われるかもしれないが、彼女は私の園芸関係の先輩のお嬢さんで、美術関係の仕事に進まれていている。

似顔絵と言えば、それまでかもしれないが、私から何一つ要望を出していないにも関わらず、最近輸入した植物や一緒に住んでいるハク(白猫)キジ(キジ猫)、さらにアンバサダーをつとめている「みどりのサンタ」までも、自ら見つけ出し、私の活動を理解していただいた上で描いていただけていることが伝わってきて、本当にうれしく感じた。

 

私と同じ地元であるというのもあるが、このように人の立場になって仕事をできる人は、きっとこれからも多くの人に愛され、活躍していくのであろうと思えた。


 また市内外で活躍する方々もお越しいただき、励ましの言葉をいただくことができ、勇気と元気をいただける日となった。そして、この二日間のお面売りを通じ、私は色んなことを感じ、考えていた。


 開催本番では、山本では多くの役をされている重鎮の方々が、他団体を引き連れ、若手を指導し、お尻を叩いてくれる。やぐらの上では、自ら大汗をかきながら老体に鞭打って(笑)太鼓をたたき続けている。盆踊りでは先頭に立って、みんなを引っ張っていかれている。さらに時間があればゴミも拾われている。


 自治会や婦人会、青年研究会やその他の多くの団体の方も、それぞれが一生懸命お祭りを盛り立て、来ていただいている方々に、笑顔いっぱいに接されている。

 無料ビンゴゲームや原価割れであろう物販も、全く地域の子どもたちへのサービスと言える。

 また目に見える開催中の陰には、若手が中心となって、先週からの準備、そして開催翌日の日曜日も休みを返上して、うだるような暑さと戦いながら片付けや掃除をしている姿がある。



私は、そのような中、諸事情があるとしても本番の二日間しか参加できていないにも関わらず、先輩として温かく迎えてくれ、素敵なお面売りの仕事を与えてくれる。本当に有難い話である。


私は、このお面売り場から、この山本のまちの結束力の強さ、Hospitalityをあらためて強く感じることができた。そしてこの輪が永続的であるために、この若手の将来のために、先人から受け継いだ宝塚山本の園芸の素晴らしさを伝えるために、又右衛門として微力ながらでも貢献できること、又右衛門でしかできないこと、やらなければならないことを、ずっと考えていた。


たかがお面売り。されどお面売り。

大人から子どもまで多くの人に触れることができ、またその場所からの光景は多くを気付かせ、多くを学ばせてもらえることができた。


これからも時にはお面をかぶり、時にはお面をつけない素顔のままで、真正面から取り組んで行きたいと思う。

宝塚山本の素晴らしい皆さんとともに・・・・