四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2023.05.19

又右衛門 北へ。西へ。南へ。東へ。

先週末、灼熱と言っていいほどの気温40℃超のタイから早朝に帰国し、一瞬自宅に戻ってカバンを持ち換えて北海道に向かった。

当たり前だがとても寒く感じる。その寒さのせいかタイで挫いた左足首の痛みが強くなったような気がする。よく見ればカモシカのようにスラっとした足が、細めのカバの足のようになっていた(笑) ただ痛みはさほどきつくないので普通に活動はできたので良かった。

早朝目覚めると、やはりひんやりしている。気温は8℃。タイと比べると気温差30℃以上で、少しきつく感じたが、景色の美しさでカバーされとても快適であった。

今回の北海道も前回同様、牧場から競走馬の健康増進と良質の牧草生産、芝の凍結防止などの問い合わせをいただき、サンプル片手の訪問であった。

今回も厳しい検査などに合格した現役競走馬用にも飲用で許されているマリネックスゴールドは多くの活用ができそうとのことで、少し期待をしたいと思っている。

 

そして24時間以内の北海道滞在を終えて東京経由で、大阪へと戻った。そして帰国後の仕事を終えて、週初めは西方面の三木に定例ミーティングのため移動。

次の日には南へ。熊本である。熊本は昨年の都市緑化フェア依頼の1年ぶりである。ここでは今まで花き栽培をされていた方が、作替えや新しいことに取り組んでみたいとのご相談をいただいており、中々訪問ができずにいたが、時間調整ができたので訪問をさせていただけた。

 

始めてお会いさせていただいた方だが、お互いにひざを突き合わし、本音でお話をできたことは有意義であった。素敵な出会いに感謝である。今後はどのような取り組みに発展していくかは、まだまだ何とも言えないが、双方にとって良い取り組みができそうなら、進めていければと思っている。

帰りには新しくなった空港をさっと見ながら搭乗ゲートへ。とてもきれいになった空港に驚きを感じ、ゆっくり見たいなとは思ったが、時間がギリギリのため急ぎ足で飛行機に搭乗することにした。ぜひ熊本空港(阿蘇くまもと空港)をご利用の際は、時間に余裕をもっていかれれば楽しめるのではないかと思いますよ。

そして今週金曜日には東へ。いつもお世話になっている花き市場へと向かった。モノレールの駅を降り、市場に向かう途中には、大手物流会社がある。

以前、ここの正面玄関前を通った時に、見かけた看板娘?息子?と思われるネコちゃんが今日も皆さんをお出迎えしていた。

何とも出来過ぎとも言える光景である。この状況にホッコリしながら花き市場へ。母の日の繁忙期を終えて、少し落ち着きを取り戻したように感じる仲卸通りを抜けて、事務所へと向かった。

事務所では新しい取り組みの相談などをさせていただいたが、とても前向きに捉えていただき、今後が楽しみである。

午後からは、中華街の最寄りである横浜石川町の会議室にて、国際園芸博覧会協会 GREEN ×EXPO2027「花と緑の共創推進会議 第1回屋外出展分科会」に出席。協会事務局の方々や、様々な団体の皆様の発言に多くを学ばせていただくことができ刺激を受けることができた良い機会であった。

出席者にはご無沙汰していた方も多くいたが、いろんなプロジェクトにおいてご一緒させていただき、その頃から数か月しか経っていない再会にも関わらず、何となく懐かしさを感じることになったのが不思議であった。

本日配布された資料にある「自然」「環境にやさしい」という意味を持つ「GREEN」、国際的に共通する課題の解決に寄与する「EXPO」を掛け合わされたものと記されている。とても重要で積極的に取り組んでいかなければならないことである。

SDGsやプラネタリー・バウンダリーの概念などが拡がりをみせてきた中、日本が 世界同様にカーボンニュートラル、ネイチャーポジティブを掲げながらも、人の集客目的で 、見た目を重視し過ぎ てしまい 、環境配慮の問題を置き去りにしてしまうと「グリーンウォッシュ」と揶揄されてしまい世界の舞台で大恥をかいてしまうことも考えられる。そのようなことにならないためにも環境配慮を出展や出品、場合によれば来場者にも、一定の 基準を設けることも必要であるかもしれない 。 確かに一定の基準を設けると、ハードルが 少し上がり、参加者は減ってしまう可能性もあるかもしれないが、最終的には 出展社 、出品者も 、さらに一段上のステージに上がることになり環境配慮では一歩先行く欧米諸国に近づけるようになり、出品物である花卉園芸品の輸出促進にもつながると思っている 。

さらに今回の会場となる横浜 上瀬谷の地が将来にOECM (Other Effective area based Conservation Measures 保護地域以外で生物多様性保全する区域)に向かうのであれば、 先ほどの人の集客だけではなく、人以外の生き物の集客にも目を向けていくことは必須のように思っている。

数年前に2027年は、少し先のようにも感じたが、もうあっという間でやってくるであろうと思う。正直少し焦りを感じている。ただどの業界よりも植物の恩恵を受けている私たちは、責務と捉えて取り組んでいかなければならないと考える。

そのようなこと考えながら、雨の横浜を歩きながら帰路につき、羽田経由で伊丹空港に着いた時には雨は止んでいた。

タイから帰国して今週末まで、北へ。西へ。南へ。東へ。と本当にバタバタであった。さ~~週明けも大事なプレゼン。そして出張が控えている。また来月に引き受けた講演の資料も作らなければで、かなり焦ってはいるが、転ばぬようにしっかり頑張っていきますね。

それでは皆さん。素敵な週末を。