四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2022.05.04

GW真っ只中【植物園の日】

GWといえば、一般的には「ゴールデンウィーク」ということになるのであろうが、「みどりの日」や「子どもの日」など花き園芸に関わるイベントがあり、続いて一大イベントである「母の日」がすぐそこに控えているので、花き園芸業界にとっては「がんばるウィーク」「ガッツウィーク」というぐらいである。
そのようなイベントに際し、パートナーはじめスタッフの方々のたゆまぬ努力に敬意を表したいと思う。

そして今日5月4日は「みどりの日」であることは多くの国民に浸透してきているが、実は【植物園の日】でもあるのです。

私も所属しています日本植物園協会では、平成19年度より5月4日「みどりの日」を【植物園の日】を位置付け「ふるさとの植物を守ろう」をテーマに活動を進めています。

それもあって何とか植物園に足を運ばなきゃと思い、昨晩かなり遅く?朝?までかかって提出書類を概ね仕上げて、今朝のミーティング終了後、最近とてもお世話になっている植物園である地元兵庫県の淡路島夢舞台・あわじグリーン館へと向かった。

途中、長い渋滞などがあり、通常の3倍近くの時間を要することになってしまった。さすがGWである。そして少し疲れ気味ではあったが無事目的地に到着することができた。

夢舞台・あわじグリーン館は、世界的な建築家、安藤忠雄先生デザインの建築と、シンガポールや日本各地で活躍するランドスケープアーキテクトでもある稲田館長がプロデュースする植物の展示で、兵庫県が世界に誇れる魅力ある植物園です。

到着してまず受付を済ませると、正面玄関には又右衛門の取り組みをポスター掲示してくれていた。
そう、先月から、この温室の一角「しんかのにわ」に又右衛門プランツたちが活躍してくれている「Heritage Plants – 四代目金岡又右衛門コレクション」が新設されている。
今回はその生育状況の定期チェックのための訪問でもある。

受付後すぐに副館長に迎えられ、設置されて間もない又右衛門プランツたちの状況を一緒にチェックしていくことにした。
まず入口から順路を進むと元気そうにしているディクソニア アンタルクティカ(ソフトツリーファン)が目に入ってくる。遠目ではあるが元気そうでホッと一安心である。

そして、さらに進んでいくと、以前から設置されているアロエ ディコトマなどが出迎えてくれる。

もう少し進むと開花を終えたプヤ チネンシスに出会える。開花後は枯れる場合が多いのだが、この子はどのようになるのか?全く元気そうなので、引き続きチェックしていきたいと思う。

さらに進み開花を終えたヒスイカズラの回廊を潜り抜けると、新設された「Heritage Plants(しんかのにわ)」に繋がっている。

まずそこには「マクロザミア ムーレイ」がいてくれる。もう5年前ぐらいになるであろうか、オーストラリア政府から特別許可が出され、パートナーと現地に入り、地元環境に配慮し採取、輸入を行なった。ワシントン条約appendix2に属する。今回ここに展示したもので樹齢約800年以上であろうと推察する。

特にこのようにマルチヘッドのものは中々ないので一見の価値はある。

そして隣接するところには、これもオーストラリアからのディクソニア アンタルクティカが約10本展示植栽されている。

先ほど入口から遠目に写したものがこれである。到着当初は、葉は茶色くチリチリになってしまったものもあったが、しっかり元気な葉を大きく広げてくれていてとても嬉しく思った。

このエリアには他にとても稀少なジュラシックツリーが植栽されていて、植物の歴史や進化の過程を感じられると思うので、是非「こどもの日」や「夏休み」の観察にもおすすめしたいと思う。

そしてこのエリアを過ぎると、メイン展示といえる区域になる。先日のらん展とはまた違った感じで、素敵な植物もあり見どころが多い。

特に現在は、その中央のエキウム(エキューム)が見ごろである。エキウムは地植えでは3m近くもなると言われているが、このサイズでも迫力は満点である。ちょうど良い時期に訪問できたと言える。

ウィキによると、小さな赤い花が螺旋状に咲いており、その外見から「宝石の塔(Tower of Jewels)」とも呼ばれるとのこと。納得である。

またこのエリアの近くには、これも現地を訪れ日本に輸入してきたグラスツリーが。その中でも人気が高いグラウカ、さらに希少なアンガスティフォリア(グラスツリー・グラウカ・アンガスティフォリア)のマルチタイプである。この種は今後、日本に輸入することが極めて困難なため、是非チェックいただけたらと思う。

こうして、又右衛門プランツが元気にしていることが確認できると、この地を後にすることにした。

今日は忙しい中、副館長に対応いただけありがたく思う。
現場スタッフの皆さんには挨拶できなかったが、植物の元気な姿をみて、日々お力をいただいていることが伝わってきた。本当にありがたいことである。関係者の皆様に心より感謝である。

このように日本各地には素敵な植物園がたくさんあります。是非このGW(私はグリーンウィークと言ってます)には植物園へと足を運んでいただければと思います。

ではでは次の訪問までしばらくバイバイである(^^)v